津 南 民 謡 歌 詞 集

 からす踊り

1、はあーからす踊りを おどらねか
   おどらねか からす踊りをおどらねか

2、来い来い小女郎 小松原まで来い小女郎
   来い小女郎 小松原まで来い小女郎

3、来いとはなんだ ひとの大事な貴娘を
   貴娘を ひとの大事な貴娘を

4、貴娘ならば 石のから戸へ入れておけ
   入れておけ 石のから戸へ入れておけ

5、入れてはおくが 色でせめたらひらくだろ 
   ひらくだろ 色でせめたらひらくだろ

6、おらうちの衆は おれの嫁とり忘れたか   
   忘れたか おれの嫁とり忘れたか

7、忘れはせぬが 秋の出穂見てとってくれる   
   とってくれる 秋の出穂見てとってくれる

8、秋の出穂見たら 今年しや一年がまんしろ   
   がまんしろ 今年しや一年がまんしろ

9、がまんはするが 月に雪駄が二十五足
   二十五足 月に雪駄が二十五足

10、嫁とってくれりや 一だん刈る草二だん刈る
   二だん刈る 一だん刈る草二だん刈る

11、二だんの草も 鎌はいらない手でむしる
   手でむしる 鎌はいらない手でむしる

12、おどり子が揃った 稲の出穂よりよく揃った
   よく揃った 稲の出穂よりよく揃った


 下へ甚句

1、下へ下へと枯木を流す
   流す枯木に花が咲く 枯木に花が咲く

2、下へゆくならことづけたのむ
   としは二十才で名はささぬ 二十才で名はささぬ

3、来るか来るかと川しも見れば
   川原やなぎのかげばかり やなぎのかげばかり

4、ばかになさるな枯木だとても
   ふじがからめば花が咲く からめば花が咲く

5、小松原にはかすみがかかる
   きりょうのよい娘にゃ目がかかる よい娘にゃ目がかかる

6、すきなおかたに馬方させて
   鈴の鳴るたび出てみたい 鳴るたび出てみたい

7、咲いたさくらになぜ駒つなぐ
   駒がいさめば花がちる いさめば花がちる

8、松になりたや峠の松に
   のぼりくだりの客をまつ くだりの客をまつ


 津南音頭 (作詞 石田吉貞 見波四郎 作曲 見波四郎 )

1、津南よいとこ山谷わけて 川も津南に流れてくれば 
   雪も降ってくる 日本一日本一

2、からす踊りに夏の夜ふけて あすは都へ帰さにゃならぬ 
   踊りあかそうよ 思い出に思い出に

3、雲は行く行く高原こえて 唄も流れるキャンプの若さ 
   あすは緑の 小松原小松原

4、雪の苗場をあかねにそめて 今宵津南の日も暮れる 
   ひと夜あかそか たにの湯でたにの湯で

5、雪の津南はスキーの本場 里の民宿一夜があけりゃ 
   恋のゲレンデ ころびぞめころびぞめ

6、川の向うは信州信濃 渡しともないお方もあるに 
   にくやあの橋 宮野原宮野原

7、津南恋しや飯山線に もみじちらほら散り来る頃は 
   山もいただく うすら雪うすら雪

8、雪の飯山線で別れた人の 恋しおもかげ忘られかねて 
   今日も出て見る 下り汽車下り汽車

9、外丸おりれば信濃の川に 河原よもぎがやさしく招く 
   津南よい町 恋の町恋の町


 津南あい唄 (作詞 小野塚三四二 補作詞.作曲 遠藤実)

1. ハアー 小松原から 吹く春風に 
  こぶし石楠花 梅桜(ソレ)
  トマト畑の菅笠のぞきゃ 妻有乙女の頬も紅(サテ)
  ※ 越後津南は信州境
    コラッシャイ コラッシャイ

2. ハアー からす踊りの 輪をくぐり抜け 
  影が寄りそう 夏祭り(ソレ)
  いつか見染めた都の人に 今宵嬉しいや めぐり逢い(サテ)
  

3. ハアー 苗場頂き 新雪光りゃ 
  今年や豊年 コシヒカリ(ソレ)
  お湯にひたろか思い出浮かべ 明日は牧場の牛も来る(サテ)
  

4. ハアー 三日三晩の 吹雪も明けて 
  外は丈余の 雪の壁(ソレ)
  はずむ歌声ふと見上げれば ロッジはスキーで花ざかり(サテ)
  


 当Chamky Box にありますCD『津南民謡集』と『津南民謡歌詞集』について
制作にあたり津南町中央公民館よりリリースされた3種類のEP盤「からす踊り/つなん音頭」「下へ甚句/津南音頭」「津南あい唄/カラオケ」よりの音源と歌詞を使用いたしました。上記のEP盤の著作権を所有していると思われる津南町中央公民館にCD『津南民謡集』を進呈し「このようなものを制作しました。もちろん商品ではありません。欲しいと申し出のあった人に差し上げています。それでも問題があるようでしたら、当方にお知らせ下さい」といった話しをしてあります。
 この歌詞集を当サイトに載せることについて、これら津南民謡の歌詞集は当初私自身が欲したものでした。探したところ残念ながら津南町関係のオフィシャル・サイトのどこにも載っておりませんでした。日本中世界中の何処かに我等の町津南の民謡に興味を持つ人がいて、歌詞を知りたいと探している人がいるかもしれません。そんなことを考え、このページを制作し公開いたしました。これについても著作権等の問題でケシカランという考えを町公民館がお持ちでしたら、私までお知らせ下さい。