While
My
Guitar
Gently
Weeps.3
その1.マル改テレキャスター
その2.マル改グレコ・トリオ
While
My
Guitar
Gently
Weeps
While
My
Guitar
Gently
Weeps
vol.2
その1.マル改テレキャスター、波乱の人生(ギター生?)
下のギターは僕が1976年、二十歳のときに買ったグレコのテレキャスター。
もちろん当時こんなテレはありません。これは僕のマル改テレです。このグレコの
テレほど波乱のギタ生を生きてきたヤツはいません。しかも今でもしっかりと現役です。
1、購入時はアイヴォリーに黒ピックガードというスタンダードなテレでした。
2、革を張られレザー・テレキャスターになりました。
3、フロント・ピックアップをディマジオのハンバッカーに換え、
ピックガードをはずしボディをウノキレッドに塗装。
真っ赤なボディに「コンバット・ロック」のステッカーはロンドン・パンク、
クラッシュからのいただきもの。
4、ボディをナエバグリーンに、ヘッドも同色に塗装。
フロントPUをシングルに戻しピックガードを自作。
ピックガードはツマリオレンジ、ラメ入りでキラキラ。
5、大改造!ディーン・マークレイのミニ・アンプをボディに埋め込む。
ワレながら満足な出来映え。ストリート・テレとして、夜の十日町の路地に
マディ・ウォータースを響かせる。キュイーン!!
以上が成長の記録。
なんでテレキャスターだったんだろう
18〜20歳の頃は東京でしょっちゅうライヴに行ってました。当時好きだった日本のバンドは上田正樹とサウス・トウ・サウス、久保田麻琴と夕焼け楽団、シュガー・ベイブ、センチメンタル・シティ・ロマンス、金子マリとバックスバニー、ソー・バッド・レヴューなんかでしたネ。僕の中でハード・ロックはすでに様式的な商業ロックでダサいロックって感じでした。シャープでファンキーな、ファンキーでメロウなロックが好きだったんです。テレキャスターってそんな感じでしょ?
それにテレキャスターなギタリストってシブウマって感じでした。やたら速弾きに走らない、大人って感じのプレイが好きなんですよ。定番ジェームズ・バートン、スティーブ・クロッパー。コーネル・デュープリー、レジー・ヤング、エイモス・ギャレットにロビー・ロバートソン・・・ああキリがないなあ。ジム・メッシーナもいいな。
こんな感じでテレにはすごく惹かれていたんです。でも、ストラトも欲しかった。ところが、そんな20歳の頃、バツグンにカッコイイLPジャケットが目に飛び込んで来た。「Born
To
Run」ブルース・スプリングスティーンがテレを握っていたんです。
テレの受難!?
グレコのテレとヤマハのJシリーズ・トランジスタ100Wアンプを手に入れ、ファンキーなロックを目指したものの、迎えられたバンドはサンライズというパープル〜紫〜レインボウのコピー・バンド。まあロックだからキライじゃなかったけど、テレとヤマハのアンプがかわいそう。ハード・ロックにはつらいセットだよね。
以来、アンプだけはチューブ、それも英米産にこだわるようになりました。
その2、マル改グレコ・トリオ
何故グレコなのか?
何故かって、そりゃあ本物ギブソン・フェンダーが高価だから、だけど、グレコのギターも良かったんですよ。70年中頃のギブソン・フェンダーの出来があまり良くなかったってのもあるんです。グレコ・トーカイは信頼できるメーカーでしたね。
左のストラトキャスターは元ブラッキー。つまりクラプトン仕様。しかもネックがカシュー仕上げでキレイなんです。改造の要は内蔵ブースター。PUはリアにダンカンのホットレイル。その後、ボディをキヨツイエローに塗装。ピックガードはラメ入りツマリオレンジ。このストラトは78年頃に買ったのかな。気分はクラプトン、じゃなくてローウェル・ジョージ。リトル・フィートですね。オープンGでスライドです。この頃の流行りはストラトにブースター、そしてコンプにフェイズ。そうするとリトル・フィートって感じになるんです。または鈴木茂の「バンド・ワゴン」。今でももちろん有効だな。
真ん中のゴールドトップ・レスポール。やっぱりサザン・ロック、スワンピーですね。このレスポール、とんだトバッチリ改造されました。と言うのは取り付けたビグスビーのトレモロ、コレに付けるつもりじゃなかったんです。
ニール・ヤング大好きなんですが、彼のトレードマークともいうべきレスポールがありますね。黒いレスポールでソープバー・タイプのPU、そしてビグスビーのトレモロ。こんなレスポールが欲しかったんですね。ところが黒ボディにソープバーってのがなかなか無いんですよ。ある時ギターの雑誌を見ていたら、楽器店の広告に中古のギブソン、しかも黒ボディにソープバーってのがあったんです。40th記念の限定レスポール。さっそく購入。ところが中古で安価だから改造しちゃえと思っていたこのレスポール、すごくキレイでその他の状態も良好。とっても改造なんてできないよ。てな訳でグレコのレスポールに白羽の矢が。
右のテレキャスター・カスタム。この写真じゃわかりませんが6弦のペグがありません。なんだ、ただのコワレちゃったテレなの?いいえ違います。キースのテレです。5弦でGチューニングといったらストーンズ、キース・リチャーズだよね。テレをダラ〜っと低めにかまえ、グワッと両足を目一杯ひらき、ナタをふるうように腕を大きく振ってコードを鳴らす。男だねぇ〜キース!!
で、なんでマル改ギターがみんなグレコなの?
う〜ん、グレコだから。
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