音盤 BAN BAN

  THE FIRST IMPRESSION 

 ただこのヒト月の間にGETした音盤の第一印象を10点満点で採点しました。
 あくまでも、第一印象ですから。


JUly. 1999

 藤賢司 / エンケンの四畳半ロック
  天上天下唯我独尊。よっエンケン大明神。アコギ一本弾き語り、弾き叫び。パンクにテクノにグランジ
  に、流行りモノにはきっちりハマり、いつでも勝ち逃げエンケン・パワー。デビュー30周年だワッシ
  ョイ!!不滅の男でもちろん 10点

 And This Is Maxwell Street
  1964年のシカゴ・ブルース・ドキュメント。もはや定番ですが、あらたに聴いてみてロバート・ナイ
  トホークのスライドにしびれました。  10点

 Buena Vista Social Club Presents Ibrahim Ferrer
  前作のブエナ・ビスタ、ライ・クーダーのアルバムのつもりで聴いて肩すかし。でも今回は、わかって
  聴いてるからだいじょうぶ。キューバのじいさん達のイブシ銀。40年代のアルセニオ・ロドリゲスや今
  のソンを支えるアダルベルト・アルバーレスなんかと比べることはスジちがい。滋味ですかね。  9点

 Oscar Toney Jr / Oscar's Winners
  サザン・ソウル!僕が二十歳の頃から数年間、聴きまくったアメリカ南部のソウル・ミュージック。
  1967〜68年メンフィス・アメリカン・スタジオ産。南部白人スタジオ・マンと黒人ソウル・マンが
  作り上げた大名曲「For Your Precious Love」に涙。  9点

 Georgie Fame & The Blue Flames / Master Series
  1960年代中頃の作品集。ロンドンの特にモッズに人気のあった?かな、黒っぽいバンド。ジャージィな
  オルガン。カッコイイナほんと。  9点

 The Yas Yas Girl / Good Old Easy Street
  ヤス・ヤスってお尻のことだそうで。戦前のシティ・ブルースかな。マーリーン・ジョンスンて名の
  女性ブルース・シンガー。たくましい歌いっぷりです。 8点

 Albert Ammons / Boogie Woogie Stomp
  withミード・ルクス・ルイス、ピート・ジョンソン。所謂ブギ・ウギ・トリオ。コロコロころがる
  ピアノが心地よいです。シャレてます。  8点

 R & B Guitars 1950〜1954
  テキサス・ギター、T-ボーン系です。ゴリゴリっとしたブルース・ギターを期待してたんですが
  イマイチ。ラファイエット・トーマスは良いです。  7点

 Santana /Super Natural
  サンタナの新作。僕、サンタナの隠れ信者です。特別ファンのつもりなかったんだけど、エレキで泣か
  そう・唄わそうってするとサンタナが出て来ちゃうんです。エレキを初めて握った頃、「ブラック・マ
  ジック・ウーマン」コピーしたせいかな。この新作、相変わらずよく唄うギターです。最後の曲、クラ
  プトンと演ってるんだけど、クラプトンのギターは英語なんです。サンタナのギターはスペイン語で唄っ
  てるんです。歳をとるにつれサンタナが沁みてきます。   10点

 Red Hot Chili Peppers / Californication
  レッチリの新作。ずいぶん穏やかになったなぁ、と言うか王道をのし歩くって感じか。まあ、以前の
  やんちゃさが後退したのがチョット寂しいな。  8点

 Scritti Politti / Anomie & Bonhomie
  これはひっさびさの新作。「キューピッド&サイケ85」の衝撃を期待したんだけど肩すかし。
  もうちょっとナニか欲しいな。   7点

 Danny Gatton / Hot Rod Guiter
  おなじみテレキャス・ギタリストのベスト盤。この人もロイ・ブギャナンもだけどギターはうまいんだ
  けど、それだけなんだよね。不幸なギター・キング。 7点

 John Jorgenson / Emotional Savant
  バカテク・弾きまくり・テレキャス・トリオ、ヘルキャスターズのひとりです。ところがテレ弾いてな
  いみたいだし、音色もなあ・・  7点

 Will Ray / Invisible Birds
  そのヘルキャスターズのウィル・レイ。最高です。ヒップ・ショットの魔術師だ。
   音色・フレーズィングとも文句なし。今月のベスト・ギタリスト賞。  
10点

 Freddie Roulette / Spirit Of Steel
  ラップ・スティールの黒い怪人フレディー・ルーレット。なんなんだろ。不思議な世界です。
  こんなの聴くとラップ・スティール欲しくなるなあ。  7点

 ハイ・スタンダード/ メイキング・ザ・ロード
  パワー・トリオです。せ〜のドッカ〜ンて感じが爽快です。エレキ持ってこんな風にコード・リフを
  刻みたいって欲求は常にあります。  8点

 Bassholes / When My Blue Moon Jurns Red Again
  ジョン・スペがらみでゲット。エレキとドラムの二人組。ジャンク系ですかね。面白い曲もあるんだけ
  ど、ちょっとアキました。  7点

 The Jon Spencer Blues Explosion / Emergency Call From Japan (VIDEO)
  見た見たついに見た!一番見たかったバンド、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン!
   パンク後、No New York後の、ニューヨークの今を感じさせる。僕にとって90年以降に出現したロッ
   クの中でベストなバンド。ラッセル・シミンズのドラムを中央に左にテレを抱えたジュダ・バウアー、
   右にフジゲン・オールドを垂らしたジョン・スペンサー。ヒリヒリ感がたまらないっす。  
10点

 Guitar Pop Jamboree / Seventeen Teardrops Falling
  80年代のアズテック・カメラ、プリファブ・スプラウトあたりからプライマル・スクリーム、ヴェ
   ルヴェット・クラッシュ、ティーンエイジ・ファンクラブなんかの甘酸っぱいポップなメロディに
   ジャカジャカとギターが鳴ってるロックのコンピュレーション。アズテックのロディ・フレイム98年
   の歌が沁みた。  8点

 ナンバーガール / スクールガール ディストーショナル アディクト
  うわさのナンバーガールです。またしても福岡。なぜにこうもピュアなロック・スピリットを持った
  バンドが次々と生まれちゃうんだろ。ナンバーガール。瞬発力でしょうか。爽快です。まだまだ発展途上
  です。  8点

    今月はここまで。

 前月のGet音盤 Jyn.


 月下の遊群CONTENTS

 ロスタイムにご用心  酔んぐしなくちゃ意味ないね

 While My Guitar Gently Weeps