音盤 BAN BAN

  THE FIRST IMPRESSION 

 ただこのヒト月の間にGETした音盤の第一印象を10点満点で採点しました。

 あくまでも、第一印象ですから。

 August 1999

 ズボンズ-Zoobombs / Bomb Freak Express

 ストーンズ狂ドン・マツオ率いるズボンズ。ファンキーなグルーヴが気持ちいいです。

 J・ポップに媚びず、いろんなコトやってます。ライヴ見たいな。  8点

 '74 8.8 ROCK DAY LIVE

 レコード・デビューを間近に控えたウエスト・ロード・ブルース・バンドと上田正樹&

 サウス・トゥ・サウスの絶好調なライヴが目玉。当時のこの2バンドの勢いを思い出す。

 東京のロック・シーンに関西から大型台風か襲ってきたって感じだった。スリムな身体

 に下をちょんぎった浴衣を着て「ガッタ、ガッタ、ガッタ、ガッタ」って客を煽り、「

 お前をはなさない!」って叫んでO・レディングの曲を熱唱してた頃の上田正樹はカッコ

 良かった。ウエスト・ロード・B・Bの人気により、ブルースが "ロックの基礎学習" 的な

 捉え方から、ブルースそのものがカッコイイってのが日本で認められたような気がする。

 これは僕の青春です。日比谷の野音の熱い夜を想い出す。  9点

 '75 8.8 ROCK DAY LIVE

 「8.8 ロック・デイ」は'70年代関西ロックの拠点となったロック・フェスでアマチュア

 ・コンテスト。東京とは違った音が聴ける面白いイベントだった。'75年の頃は上田正樹

 やウエスト・ロードの影響か、ブルース・ソウル系のバンドが多い。中でも和製アレサ・

 フランクリンて感じの大上留理子のヴォーカルは圧倒的。そして神戸のサザン・ロック、

 アイドル・ワイルド・サウスがゴキゲンです。ゲストの紫、レコード・デビュー直前で

 の本土上陸ライヴ。ディープ・パープル風オリジナル数曲の後、ラストに"ハイウェイ・

 スター"。やっぱこれが一番カッコイイ。  8点

 野澤享司 / Fender Bender 遙かな海へ

 高校の頃「白昼夢」だったか?フォークにしてはセンスのいい人だと思った。99年新作。

 やっぱりセンスいい。唄とアコギ、アコギ・ソロなんだけど、ブルージィ。 9点

 JEFF BECK / Who Else !

 ギター大将ジェフ・ベック!!この人、まわりの御膳立てしだい。マックス・ミドルトン

 、ヤン・ハマーの時は好きだったけど、今回はイマイチ。ところがBSで今年の来日公演を

 見た聴いた。ギター大将やっぱスゴイ!!トーン・コントロール、アーミング、フィンガ

 ー・ピッキング、もう絶妙!!! も〜うジェフ・ベックに 10点

 ELVIS PRESLEY / Suspicious Minds

 プレスリーって大ファンってわけじゃないけど、デビュー当時のワイルドなカッコ良さ

 は大好きです。この69年メンフィス、アメリカン・サウンド・スタジオ録音、南部のサ

 ウンドに気持ちよくノッてるプレスリー。聴いてるこっちも気持ちイイ。  9点

 DAN PENN & SPOONER OLDHAM / Moments From This Theatre Live

 ダン・ペンとスプーナー・オールダム。60年代サザン・ソウルの黄金時代を裏で支えた

 白人2人。これは彼ら2人による98年のライヴ。セルフ・カバーとなる「ザ・ダーク・

 エンド・オブ・ザ・ストリート」「ドゥ・ライト・ウーマン、ドゥ・ライト・マン」など

 名曲ぞろい。滋味です。ほんと心に沁みます。  10点

 PLANXTY / Words & Music

 この頃では佐渡にまで来てアイリッシュ・ミュージックを聴かせているドーナル・ラニー

 がメンバーであったアイリッシュ最重要バンド、プランクシティの'83年ラスト・アルバ

 ム。彼等の活躍があってこその今日のアイリッシュ・ミュージック盛況だと思う。9点

 SHIRLEY COLLINS & DAVY GRAHAM / Folk Roots, New Routes

 祝!'64年UKフォークの名盤初CD化。シャーリー・コリンズの心に沁みる歌唱。バック

 のデイヴィ・グレアムの驚異のアコギ。フォーク、ブルース、ジャズ、エスノが混じり

 合った不思議で魅力的なギター。若きジミー・ペイジがかぶりつきで見に通ったとか。

 素晴らしいアルバムの再発に感謝して。  10点

 ANI DIFRANCO & UTAH PHILLIPS / Fellow Workers

 「Fellow Workers!」かつてアメリカの社会主義者や無政府主義者のスピーチはこの

 挨拶で始まったらしい。伝説のフォーク・シンガー、ユタ・フィリップスの深く味わい

 のある声に惹かれる。詩の朗読はちょっとツラかった。  8点 

 VERTU

 スタンリー・クラーク、レニー・ホワイトの名前だけでGet。リターン・トゥ・フォー・

 エヴァーの「浪漫の騎士」が大好きだったもんで。で、がっかり。  7点

 ERIC DOLPHY / The Illinois Concert

 '63年、ピアノにハービー・ハンコックを迎えての録音。アルトが疾走する「アイアン・

 マン」が最高。ハイ・テンションでスリリング。エリック・ドルフィー!!  9点

 ROLAND KIRK / The Inflated Tear

 カークの名盤「溢れ出る涙」デラックス・エディション。ホーンを2.3本いっぺんにくわ

 えて吹いてる写真で奇妙なジャズ・マンのイメージが定着してた人。でも、しかしこの

 アルバムは美しい音楽で満ちている。  8点

 CHARLIE ROUSE / Yeah !

 リキまないテナー・サックス。ムードは良し。静かな気持ちでジャズに浸りたい時には

 いいかも。でもゴリゴリとブロウするテナーが好きなもんで・・・   7点

 CHUCHO VALDES / Briyumba Palo Congo

 チューチョ・ヴァルデス。キューバのジャズ・ピアニスト。キューバ物は好きなので聴

 いてみたけど、良くも悪くも"イラケレ"出身。巧いけどガツンとこないな。  7点

 MIGUELITO VALDES / Inolvidables

 キューバの偉大なる歌声ミゲリート・ヴァルデス。ボレーロの名手。芝居がかった唄い方

 も堂に入っている。'67年ニューヨーク録音。オルガンが入ってるぞ!  8点

     今月はここまで。


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