その
  
グヤトーン・LG−2100M/MK IV の巻 byエレキ親父


 ご無沙汰しております。サボりにサボってやっと第7弾の搭載にこぎつけました。

 第5弾以降は、例の「三根先生に見られてしまった事件」の波紋で、ついにエレキ親父は「三根信宏の仲間達」の末席を汚すことになってしまいました。「三根信宏の仲間達」というのは普通のファンクラブではなくて、ただ、ただ「三根サウンドに魅せられし人々の集ひ」であります。会費も無くて、ほぼボランティアで情報や音源・VTRの交換や配給、ライヴや懇親会などをやる慈善団体です。(どうも、飲み会が主目的らしい!笑)で、良いんでしょうか?(オイオイ、自分が聞いてどうすんの!)といった訳で、まっとうに暮らしていては絶対に手に入らないような「幻の音源」や「貴重なライヴVTR」など、大変な財産を入手する事が出来ました。(ヘケケケ!いいでしょう。)羨ましかったら是非貴方も「三根信宏の仲間達」になりませんか。それに、HP上では書けないマル秘特典もあるのですよ。(まるで新興宗教の勧誘になってきたね。そのうち空中を飛ぶかも?ピョンピョン!)


ところで、本題に入りますが前述の通り、お仲間の末席を汚しながらも「グヤトーンのシャープ・ファイブ・モデル」を一本も持ってなかった小生は、明るく言い訳する事も出来ずに、ついに最新のマークIVモデル(ブルー)をば入手いたしましたよ。本当はもっと後年になって、ギター人生最後の夢として購入する予定でしたのに!(金欠お父さんには痛い出費でした。実際!なにせ、小遣いが月2万円ですから。アハハハ。涙!)それに、もちろん女房殿や子供達にも内緒で買ったものですから、現在は日陰者状態です。(三根先生、ごめんなさい!)といった訳で今回は、三根先生が心血を注いで開発された「ニューモデル」の紹介とさせて頂きます。(いやいや、徹底解剖といきましょう!でも、バラせませんので透視しますよ。エレキ親父は最近、妄想から透視にまで進化してきました。でも、覗きじゃありませんよ。誤解なきよう!)

 小生が入手したのは普通のブルーですが、他に限定50本の白もあります。(これは、家宝になりますよ。絶対に!…なにしろ三根先生のギター開発は、これが最後との噂ですから。)全体像は写真のように、マークIIIとさほど変わりなく見えます。全体のデザインは昔のシェイブを基調にしているようです。このシルエットは日本が世界に誇れるオリジナルな美しさです。(どうです。このスリムな肉体は!震いつきたくなるでしょう。オヂサン達は!)それから注意事項として、以下の文章は男性向け(しかもオヂサン向け)に書いた内容ですので、女性の方はあしからず。

 今回は、ペグの変更やローラーナットの廃止、それに目玉では新開発の三根スペシャルPuなどがあります。ともかく軽量化も目指したようです。(三根先生のお話では3.7kg以下にしたそうです。)それにしても、ブルー・メタリックはいい色です。昔のアメ車を彷彿とさせますよね。小生はこのブルー・メタリックという色が昔から大好きで、バイクも車もブルーメタリックが多かったようです。しかし、ギターに関しては今まで一本もこの色は持っていませんでした。なぜなら、小生の頭にはブルー・メタリック=シャープ・ファイブ・モデルの図式が刷り込まれており、他のギターでブルー・メタリックは有り得ないのであります。

 細部の解剖に移りますと、まずヘッド!見て下さいな。この「5」のインレイを!
「えっ何々?ヘッドがどうしたって?」「エエイ!助さん、格さん懲らしめておやんなさい!」「ハッ!」「バキッ、ボキッ、ドカッ!」「イテテテーッ」・……「助さん、格さんもういいでしょう!」「エエイッ、静まれ静まれい。この紋所が目に入らぬか!」ホエッホエ〜ン、コンコンコンコンコン・・…「この5はただの5ではない!シャープ5のファイブであるぞよ!」「此処におわすを何方と心得る。恐れ多くもシャープ5の幻のギタリスト、三根信宏公にあらせられるぞ!エエイッ、頭が高い。控えおろう!」「うへへ〜いっ!」とまあ、TVでお馴染みの水戸黄門(実と肛門ではありません。失礼!)のエンディングで例えるならば、さしずめこんな具合でしょうか?それにしても、この「5」の文字は全部貝ですよ。(お父さんの大好きな貝ですよ。貝!ムムムッ、すっ、素晴らしい。)ギブソンの3倍は使っていますよ、グヤトーンさん偉いです。

 それからペグはミュージシャンでもあるシュパーゼル氏が、プレイ生活の中から開発したものです。ジェフベックもご愛用とか?トレモロ搭載のギターでナット・ロック機構の無いギターには不可欠の代物です。これは、ぺグは弦を巻くものといった常識から、なるべく巻かないという逆転の発想から開発されたものでしょうか。構造的には、裏側からネジで弦をロックし、弦の巻数をほとんど無くして緩みを最小限にするペグです。張替えも簡単で、グルグル回して手が疲れる事も無くなります。それに非常に軽量で、ヘッドの質量軽減に大いに役立っています。あと、フェンダーによくあるストリング・ガイド(テンション・リテナー)も有りません。これは、別の写真を見ると一目瞭然ですが、弦のテンションを得る為にヘッドに角度がついてるのです。よって、アーミングによる狂いの原因の一つとなるストリング・ガイドなどは付けてないのです。今回、マークIIIにあったローラー・ナットは廃止されました。理由はマークIIIを使った事の無い小生にはよく解かりませんが、なんでも調整が難しいとのことで。ともかく軽量化には貢献していると思います。(ヘッド部の軽量化はギターの生鳴り増大の一助になるのです。)

 次にネックですが、材はメイプルとの事です。指板は何とエボニーですよ。エボニー!
このエボニーは貴重品と申しますか、高級品でギブソンでも最高機種にしか使用されてないのですよ。普通、指板はローズウッドが一般的で、安手の物ではメイプル・ワンピースのギターもあります。(ウウム。小生の「照れキャスター親父カスタム」の事を言っているな!)
それから、指板両サイドのセル・バインディング。これも真ん中に黒い線が入った三層構造になっているのです。(コッ、コッテルナー。グヤトーンさん偉い!)もちろん、ポジション・マークは昔から「スター」に決まっています。実にかっこいいですね。フレットは割と太目で長持ちしそうです。数はキッチリ22フレットです。(でも、小生はフェンダー系の細身のフレットがの方が好きですが。)それから、特筆すべき点は指板のアールです。フェンダーのローズ指板などと比べると、あまりきつくなくて大変弾き易いです。と申しますのもアールがきついとコードワークは楽な反面、リードの場合にはハイポジでのチョーキング時に弦がフレットに触れて音詰まりし易くなります。で、仕方なく弦高を高くすることとなります。これは程好いアールになっていて、かなり弦高を下げても詰まりません。(非力で弦高ベタベタの小生には大変有りがたいです。)フレット端末の処理はギブソンのようにセルをかぶせてはないのですが、研磨等に都合良くて、かえって良い結果になっています。スケールは、ギブソンと同じぐらいで、フェンダーのロング・スケールよりは日本人に合っているでしょう。幅や握りの感じはギブソンの335に似ています。わりと薄めで、同じギブソンでもレスポールの「バットを半分に割った薪」のような感じと違って、手が小さくとも指が短くてもバッチリです。(ちなみに小生の指は太った青虫か、虫のサナギのようで、見事にギタリストの指ではありません。どうも夜食の取り過ぎか?)もちろんボディへの接合はセットネックになっています。しかも、非常に見事な造作(懐かしい。実に古い言い方です!好々爺)により境目など無くて、まるでボディと一体物の削り出しかと思う程です。僅かに、ボディの上部にその痕跡が見られるだけです。付け根の裏側は滑らかに削られており、ギブソンなどとは段違いの仕上がりです。ギブソンさん、フェンダーさんごめんなさい。リッケンバッカーさんは多少威張っていても良いですよ。ところで境目と言えば、小生もついに半年程前から「境目の無い遠近両用メガネ」になってしまいました。元々のど近眼に加えて、近くの字が見えにくくなってきたためです。頭も悪いし口も悪い。おまけに歯も悪いし目も悪い。次はいったい・……?


 さてさて、お次はボディ部です。(言い忘れましたが、小生はボディのことをボデェーと発音します。このネタは前にも使いました。トホホ・…)ボディ上部の写真をご覧ください。見事なジャーマン・カーブでしょう。これはモズライトよりも深くて、まるで高級な輸入家具を思わせます。そっ、それにバインディングを見て下さいな。またしても貝!貝ですよー。お父さん!(ヒヒヒ)しかも、バインディングはただのセルだけでなく、全周に貝を施してあるのです。こりゃーもう正倉院国宝の「螺鈿の琵琶?」だったか何かに近いですなー。しかも、あまり派手さに走らずに実に奥ゆかしい作りになっています。
 多分、これと好対照なのがヤマハのブルージーンズ・モデルの「バラの花」でしょうか?(寺内先生ごめんなさい!)おっと、ボディの材質を忘れていましたね。材はアルダーらしいです。それにしても軽い!とてもアルダーとは思えない程、完璧にシーズニングされているようです。ですから新品でも生音の鳴りが大変良くて、ソリッドなのにセミアコかと思うほど鳴ります。音色もペンペンした音でなく、そのまま音を大きくするだけで良いような「いい音」が出てきます。
ちなみに小生はボディの重量を量り比べてみましたよ。(体重計で量ったので正確さに欠けますが!)このギターは約3.6kgでした。ストラト・クラプトン・モデルは3.8kg、白色ストラト(ローズ指板+アルダーボディ)は3.7kg、茶色ストラト(メイプルネック+ライトウェイトアッシュボディ)は3.4kg、照れキャス親父カスタムは3.2kgでした。番外のレスポールが4.4kg程です。(良くやるよ。実際!)こうして見ますと、照れキャス親父カスタムが一番軽いようです。(「やったー。重さではシャープ5モデルに勝ったぞー!」とエレキ親父は単純に喜ぶ。まるでサウンドの事は眼中に無い様子。どこまでも負けず嫌いで、おめでたい人格ですから、この親父は!)もっとも、照れキャスと茶色ストラトはボディがアッシュ材ですから軽いのは当然かも!それにPuも安物で軽いですし。マークIVではエボニー指板の重さも若干あるようですがアッセンブリを除けば、照れキャスといい勝負ではないか思います。トレモロのブロックについては、質量が小さいと弦振動がバネで打ち消されてしまうため、どうしても重くせざるを得ない宿命にあります。ボディ材についても、ただ軽ければ良いと言う訳でもなくて奥の深い問題でしょう。アッセンブリ収納のためのキャビティー部分は3Puのトレモロ付きですので、ほぼストラトに同じです。ただ、スタイルが独特のスリムな体型なので、響きは変わってくるかと思います。それから、ボディ裏側は胸に当る部分がコンター加工されており、体にピッタリして大変いい感じです。
続いては今回の目玉の一つでもあるPuです。よくは知らないのですが、電気や電子工学にも詳しそうなビル・バルトリーニ氏開発のPuをベースに、三根先生がスペシャル改造(新開発か?)を施したものと推測されます。企業秘密かも知れませんが、なんでもトリプル・バー、2マグネット仕様らしい。小生の推測(妄想ですよ!)では多分、センターのバー・ポールピースにコイルが巻いてあり、両サイドには磁束回路用の補助バーが設置されているのではないか思います。もしもそうだとすれば、センターからの磁束は弦を通って二つに分流したあと直ぐに両サイドの補助バーに戻るため、漏れ磁束が少なく磁束密度が高くなると考えられます。対してフェンダー・ストラトでは、センター・ポールの磁石上部からの磁束がピックガード下の対極に戻る為には、かなりの距離と障害物があります。したがいまして大出力を得るには、センター・ポールの磁力を強くしなければなりません。しかしながら磁力が強すぎますと、弦振動に干渉し易くなります。翻って三根スペシャルでは、多分3つのバー・ポールピースの下部にバーを繋ぐようにして2個の磁石が設置されているか、あるいは両サイドの補助バーに磁石を1個ずつ設置されているものかと思います。しかも、あまり強くない磁石を使用しているようです。前述のとおり小生の妄想によれば、このPuは磁束が磁性体を離れるのがPu上部の弦の付近だけであり、磁束のロスが非常に少ないことからマグネットの磁力はそれ程強くなくても事足りるはずです。マグネットの磁力については弱い方の部類でしょう。但し、出力的にはハムバッキングPuには僅かに及ばないまでも、シングルコイルPu(なのかな?だとすれば!)としては驚異的な高出力になっています。それからノイズ対策では、コイルが上下二段分割の位相反転タイプ(ハムバッキングの縦形)でないとすれば、多分両サイドの補助バーにてセンター・バーに巻かれたコイルへ進入するハムをシールドしているのではないか?と推測しています。(いずれにせよ、Puを分解する程の度胸のない、小心なエレキ親父の説は妄想の域を出ませんのであしからず。三根先生、ぜひ小生にだけPu構造の真相を教えて下さい。但し、エレキ親父の口は大変軽いです!)

 次に、トレモロ機構付きのブリッジです。これは、高名なウィルキンソン製です。大変よく出来ており言う事もありません。(実際は、ウィルキンソンについてよく知らないエレキ親父でした。)構造的にはボディ2点止めのスタッド・スクリューを支点としたブリッジ部、ブリッジ裏の弦振動を維持させるためのイナーシャ(慣性)ブロック、ボディ裏側の3本のスプリング部、と構造的にはストラトのシンクロナイズド・トレモロに似た感じです。只、ブリッジ可動部の支点が2点で、しかもエッジ支点になっているためストラトに比べ大変狂いが少なくスムースな作動になっております。(確かに殆ど狂わない!)

 また、ボディ裏のカバーが泣かせます。カバーを取らなくてもテンション・バネの調整が出来る上、弦の取替用切り込みも広くて大変便利です。第一、カバー表面がボディーと面一なのが実に素晴らしい。ストラトみたいに、取って付けたような作りではないのです。ブリッジの駒も出来が良くてロック式になっています。ですから、弦の取替時にブリッジ駒がガタついて、せっかくのオクターブ調整が狂ってしまう等という心配もありません。アームも細からず太からず、ちょうど良い握り具合ですね。それからアームのグルグルの固さも調整出来るのです。それにアームを挿入するときの感触がたまりません。(なっ、何を言っとんのじゃ。この親父は。軽口では済まされませんぞ!)

 さて、前後しましたが、ピック・ガードも大いに泣けますよ。ほんと!この色がまた何とも!濃い紺色なのですが、光の加減で黒っぽくも見えるのです。それに縁取りの白い部分!ボディのブルメタの輝き・ピックガードの暗い紺・その境目にくっきりと輝く白!それらのコントラストの美しさに思わずギターを弾く手も忘れ、ウットリ見入ってしまいます。(エレキ親父は鏡を使ったプレイが好きなんです。・……エエイッ!この変態親父め。もう止めんか!)
コントロール部については1ボリューム、1トーンです。ただし、トーンコントロールがセンターPuのポットSWになっており、ノーマル位置でOFF、アップ位置でONです。Pu切替SWは3回路で通常はフロント・フロント+リア・リアになります。ただし、前述のポットSWが上がった状態では、フロントとリアにセンターがミックスされ、いわゆるハーフトーンになります。ですから、Pu切替SWがセンターでは3個のPuがONになります。どの部品も上質で厳選された物のようです。しかし、そこはエレキ親父です。またまた、えらい事(偉い事ではない!)仕出かしてしまいました。なんと三根先生に「VOLUME奏法をするのには、ちょっとVOLUMEコントロールが重過ぎませんでしょうか?」などと大それた発言をしてしまいました。(いやはや、どこまでも恐れを知らぬエレキ親父ではあります。)しかしながら三根先生は、「良い部品は重くなるようです。シリコン系の潤滑材をかけて、グルグル回していると軽くなりますよ。」と親切に御教授下さいました。「あっ、ありがとうございました。さっそくやってみます。あわわわ!」という訳で、かなりスムースになりました。概して、ボリューム用の抵抗は高級品ほど重いのは事実です。オーディオ製品などでも、高級品は実にしっとりした良い回し心地でしょう。(そっ、そうだったのだ。早とちり親父め!)各コントロールの配置もベストです。ヴォリュームは普通に弾くにはさほど邪魔にならず、ヴォリューム奏法もし易い位置にあります。ストラトの場合は少し近すぎて、高音弦側がかえって弾きにくい感じがします。(配置についてはデザインやキャビティの具合もありましょうが、エレキ親父の好みではもう5〜10mm程フロント側にあった方が好きです。)それから、Pu切替SWもレスポールと同じ様な場所にありベスト位置でしょう。品物が実に良さそうです。(カチッ!)あと、ノブもテレキャスに似た感じの操作性抜群の物が使用されています。只、トーンについてはアームの位置により、ワウ奏法がやり難い場合もあります。(でも、まあいいでしょう。クライベイビーを使えば良いじゃないですか。あるいは口でやってもいいし。)

 それから肝心の音ですが、大体、音について文章で表現すること自体無謀なことですから、書くだけ無駄とは思いますが。でも、エレキ親父はフレーズなども擬音で表現する人間ですから、引き下がる訳にもいかず一応は書いてみます。だいたい、サウンドについては使用アンプにもより、かなりの違いがあるとは思いますが。(ちなみに、エレキ親父はアンプといってもまともな物はフェンダー・ツインリバーブとミュージックマン・212HDぐらいしか持ってないのです。あとはジャンク品の山です。)全体的には、ストラトの砂を含んだようなジャリジャリ感を取り除き、マイルドな味付けをしパワーもアップしたような感じでしょうか?まず、ノーマル(ミドルPuをOFF)では、リアPuはパワフルでありながら繊細さも持ち合わせた良い音です。針金っぽさは微塵もなくて、艶やかでネバリ強さがあります。弾く場所により甘くも固くもなります。次にリアPu+フロントPuは甘さもありますが、コリコリ(ピキピキか?)した感じもあって、アンプのゲインを下げ、リヤ寄りで弾くと昔懐かし「エレキ」の音がします。サーフ系の音にも使えそうです。それからフロントPuはとても甘くて、しかも太い!それからミドルPuをONにした場合ですが、リアPu+ミドルPuのハーフトーンについては、これが見本だといった音でしょう。モゾモゾ、ゴニョゴニョとした触るか触らないといった微妙な感じは、それを聴く女性に「早く私をどうにかしてっ!」と言わしめるものでしょう。リアPu+ミドルPu+フロントPuも基本的には甘いのですが、弾き方によっては、かなりのチョリチョリ感も出せてコードワークにも適しているようです。
この感じはインスト物に限らず、R&B系やソウル系のカッティングにもピッタリです。多分テレキャスや335より断然良いでしょう。これは新発見ですよ。お父さん。さらに、フロントPu+センターPuは甘美な誘惑としておきます。これはいろいろ(色色)使い道がありそうですね。例えばマイナー系のフレーズにエコーとリバーブをかけて弾いたら大概の人は泣きますよ!(特に女性はメロメロ?ウウム。こりゃー相当使えますな!)ともかく、シングルコイルPuのクリアー感を損なうことなくパワフルで繊細で、ピッキングアタックのニュアンスを素直に引出してくれるギターでしょう。固い骨格の周りにしなやか筋肉が躍動し、ふくよかな脂肪と柔らかい皮膚がそれらを包み込んでいるといった感じの音です。(だっ、だから言ったでしょう。音を文書にするのは無理だって!ギターの徹底解剖を「カエルの解剖」と勘違いしているぞ。親父は!まったく!)

 いろいろと書いてきましたが、誉めてばかりでは面白くありません。でもアラ探しをしても、全然無いんですよね。で、小生の願望として敢えて言うならば、モズライトの「ヴェンチャーズ・モデル」のように、ヘッドに「三根信宏モデル」か「シャープ5モデル」のデカールをいれて欲しかったです。それと、フレットはヘッド寄りがもう少し細身なら嬉しいです。あと、ポジションを高く構えた場合には非常にピッタリとくるのですが、極端に低く構える場合にはボディのスリムさが災いしてか、若干弾きにくいかもしれません。でも、極端に低い構えは間違いですから、やらないようにしましょう!(オヂサン達は田畑先生も真っ青ぐらい高く構えるのだ!)

 最後に、このギターは今まで弾いた中でも「最も良いギター」でした。(いったい、ギター何本買ったんだよ。おっさん!)お高いギブソンやフェンダー等も良いでしょうが、このギターは単に「インスト御用達」だけに止まらず、もっと沢山の可能性を秘めていると思います。もっと弾き込んで、熟女になったらどんないい声になるのか楽しみです。それにしても、あの値段(定価29万円)で、この出来具合は多分に製作者いじめでしょう。まず店頭には飾ってないギターですが、太っ腹な楽器さん!是非お店に1本置いてみて下さい。きっと若者達もKOされるはずですよ。(本音を言うと、知る人ぞ知るギターとして、オーナーが少ない方がいいんですけどね。どうしてかって?もちろん見せびらかして自慢するのですよ。)

 これを見て、欲しくなった貴方!手持ちのギブソンやフェンダー等のお高いギターを売って、すぐに「グヤトーン・LG−2100M/MK IV」を購入しましょう。

 ところで、最近「三根信宏の仲間達」に勇名を馳せる、皆様の演奏VTRを拝見することが出来ました。いやー、もう感動・感嘆・驚愕・驚嘆・ビックリ云々・…全部しました。なにせ、遠くから見たら皆さん全員「三根先生」に見えましたからね。画像さえ見なければ、出ている音は紛れも無い「三根サウンド」ですもの。いや参りましたね、エレキ親父は!本当に皆さん巧いし、まるでプロじゃないですか。いやはや、お仲間に入れてもらった事を後悔しはじめましたよ。エレキ親父は、実際!大体、小生ギターは弾かずに眺めつつ、カッコ良いフレーズを弾き倒している自分を想像して忘我の境地に浸る、といった非常に高尚な趣味の持ち主ですから。しかし今回、皆様の素晴らしいギターを聴かせて頂きまして、「練習・努力・辛抱・根性」といった言葉とは無縁のエレキ親父ではありますが、「五十の手習い」でまた一から出直してみようかな?と決意する事も悪くはない考えかもしれない、と言えなくも無いかとも思う今日この頃です。(いったい、どっちなんだよ。エーッこの親父は!やっぱ、自信ないんでしょう。本当は?・・…そっ、そうかも。)

 それにしましても、諸先輩方の超絶テクには正直言ってヘコミましたよ。(ほんとに驚嘆を通り越して、呆れ果てましたよ。実際!)しかしまあ、いくらギターが巧くたって女性の心を捉えて離さない、あの「三根スマイル」までは真似出来ないでしょう。(どうです!あの「助○スマイル」は絶対に出来ないでしょう。フッフッフッ、ついにエレキ親父の軽口が始まりましたよ。先生、仲間の諸先輩ごめんなさい!)それから小生は、VTRを見ていて大変素晴らしい考えが閃きましたよ。噂によれば、三根先生はあの「華麗なるフレーズ」を殆どアドリブ弾きで決めていらっしゃるらしいとのこと。したがいまして三根先生にしてみれば何の苦労もなく、感情の赴くままに弾いておられるのではないか?といった疑惑が浮上してまいりました。一方、三根仲間の諸先輩方は、三根先生が適当(失礼!)に弾かれたフレーズを完璧に再現していらっしゃる訳ですから、どちらかと言えば三根先生よりも凄いのではないか?といった疑問にぶち当たりました。そこで小生、もう三根先生のことはキッパリ忘れて三根仲間の諸先輩方に弟子入りしようと決めましたよ。(三根先生、再びごめんなさい。)どうです。とってもいい考えでしょう。

 と、いったところで今回は失礼させて頂きます。ごめんください。


  第1弾「エレキ奇譚」
 
第2弾 フェンダー・シングルコイルPU・フェチ
 
第3弾 自慰的改造のススメ
 
第4弾 掟破りの改造(照れキャスター・親父カスタム)
 
第5弾 日本のインスト2大巨匠
 
第6弾 日本のインスト巨匠続編
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