ただこのヒト月の間にGETした音盤の第一印象を10点満点で採点しました。
あくまでも、第一印象ですから。
クラムボン / JP
原田郁子のヴォーカルとピアノの溌剌さがいい。彼女を含むトリオってことで、アレンジもタイト。
種ともこを初めて聴いた時みたいなウレシイ出会いです。 8点
Casino Royale / OST
バート・バカラック作。ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスによるテーマが粋です。映画007
シリーズの番外編みたいなもんだけど、ぼくはこの「カジノ・ロワイヤル」が一番好き。デビッド・
ニーブンの大ファンなので。音楽はオシャレ。9点
Carlos
Nunez / Os Amores Libres
ポルトガルのサッカー選手のような二枚目スケベ顔に名前がカルロス・ヌニュスときた、これは買い
です。スペインはガリシアのガイタ(バグパイプ)奏者の新作。ガリシアがケルト文化圏のせいかアイ
リッシュ音楽が好きな人なら、このアルバムも好きになるはず。2曲目なんか沖縄のネーネーズが唄っ
てもピッタリとはまりそうな曲。バラエティーに富んでいながらアノ顔カルロス・ヌニュスがドーンと
真ん中にいるって感じでキレイで力強い音楽に惹かれます。各演奏者の高度なテクニックが素晴らしく
音楽的です。ギターの世界にはムダなテクの人って多いから。ビヴァ・ラ・ムジカ! 10点
Tutu Jones / Staying
Power
先月に続きまたゲット。ヌケてる感じが気持ちいいテキサスのブルース・マン。耳が慣れちゃったせい
かギターがブルース・ロック(白人)っぽいのが気になる。8点
細野晴臣 / Tropical Dandy
ハリー・ホソノ氏'75年作品。これこそチャンキーの源、いわば僕のふるさとです。ニューオーリンズの
リズムにのって、なにやらアヤしい楽しい音楽です。 9点
細野晴臣 / 秦安洋行
'76年のチャンキー・ミュージック。すごいなあ、このミクスチュアー感覚。多彩なパーカッションが
エキゾティック。同時期ナイアガラ時代の大瀧詠一もリズム・アレンジにすごく凝っていたけど(その分
歌詞がフザけてた)この時期の二人、"
はっぴいえんど"から遠いところまで来ていたんだなあ。 9点
YMO / YMO Go Home!
ホソノ氏には'78年に「はらいそ」ってチャンキー大傑作アルバムがあって、その中でイエロー・マジ
ック・バンドなるものが登場します。そして同年にイエロー・マジック・オーケストラのデビューとなる
のですが、この盤はホソノ氏選曲によるベスト盤です。ホソノ氏の遊びにつき合うのが大好きな僕なので
YMOにも思い入れがたくさんあります。でも、チャンキー・ホソノのほうが好きなんだけど。 8点
ハリー&マック
/ Road To Louisiana
大好きな細野晴臣と久保田麻琴がコンビでアルバムを作ったってだけでもウレシイのに舞台はニューオー
リンズ、ルイジアナ珍道中ときた!もうこれだけで10点満点でございます。じつに久しぶりな久保田の
歌声にシビレました。ジム・ケルトナーのタイコ、ガース・ハドスンのオルガン、もう感動でございま
す。スペシャルな10点
Texas Tornados / Live From
The Limo Vol.1
もー貫禄のテキサス四天王、フレディー・フェンダー、ダグ・ザーム、フラコ・ヒメネス、オーギー・
メイヤーズ。地元オースチンでのテックス・メックスなライヴ! 8点
V.A / Return Of The Grievous
Angel.A Tribute To Gram Parsons
元祖カントリー・ロック、故グラム・パーソンズに捧げられた愛情いっぱいのアルバム。ベックってやっ
ぱり・・・って感じのエミルー・ハリスとのデュエットがうれしかったし、コステロはいかにもだし、
クリス・ヒルマン、スティーブ・アール組、ルシンダ・ウイリアムス、デヴィッド・クロスビー組とか、
とにかく聴かせます。 9点
The
Beatles / Yellow Submarine Songtrack
あーもう10点満点。久しぶりに聴いた曲ばかりだけど、なんでこんなに新鮮なんだろ。"Hey
Bulldog"
ってこんなにカッコよかったっけ?ジョージの" 嘘つき女"
もいい曲なんだよなあ、と感心。一番好きな
のは" ひとりぼっちのあいつ "
。昔っから僕のベスト・ソング。その昔、冬の十日町、寿司屋のカウンタ
ーで丸久さんと仁彦さんがいきなりこの曲をハモった時はホント感動した。もちろんアカペラで。兄貴達
はエライぞ10点
Richard Thompson / Mock
Tudor
大好きな英国ミュージシャン・ベスト3はスティーヴィー・ウインウッド、エリック・クラプトンそして
リチャード・トンプスン。トンプソンは日本ではまったく有名じゃない人。僕にとっては超人。激シブ超
人だな。英国トラッド・ロックの中心的なバンド、フェアポート・コンヴェンションのギタリストにして
作曲家、中心人物だった人だ。この新作、相変わらずシブい。曲はあくまでトンプスン節、ギターもあく
までオレ流。ただ新作出すたびにどんどんシブくなっちゃって売り上げが心配。 9点
Fairport
Convention / Meet On The Ledge
そのリチャード・トンプスンが在籍してたフェアポート・コンヴェンションの'75までのベスト盤。
'75年までというと、ほぼR・トンプスン、サンディ・デニー時代、悪いはずがない。デイヴ・マタックス
のジェントルなドラムがいいなあ。スウオブリックのヴァイオリン、地を穿つハッチングスのベース、な
によりハスキーで知的で清冽なサンディ・デニーのヴォーカルが心に沁みる。トンプスンはこの頃からい
い曲を書いていたんだ。アルバム後半にはジェリー・ドナヒューが登場、瑞々しいギターを聴かせます。
あらためて、偉大なバンドだったんだなあって感動した。 10点
Willis Alan Ramsey / Same
'72年レオン・ラッセルのシェルターからリリースされたイブシ銀の名盤。なにかのインタビューでレオ
ンが「シェルターのアルバムの中で一番愛着がある」って語っていました。曲良し、唄良し、落ち着いた
大人のグッド・ミュージック。 9点
Earl
Palmer / Backbeat
アール・パーマーってドラマーはニューオーリンズR&Bの影の大番頭みたいな人だ。大統領はデイヴ・
バーソロミュー。N.O産ヒット曲のバックでタイコ叩いていたのはたいてい彼。てことはロック・ドラミ
ングの祖かもしれないな。このアルバムはそんな彼がドラムを叩いたN.O.R&B集。悪いはずがない!
10点
さかな
/ Welcome
ちょっと気になっていた「さかな」、新作が出たので聴いています。ヴォーカルの女性がポコペンで
二人組だってのを知ってたていど。音数少な目でシャレた音です。ヴォーカルはソウルフル、歌を詩を
しっかり伝えたいって姿勢を感じます。よく聴くと不思議なサウンドなんだなあ。クリアなエレキ・ギ
ターが耳に残る。 9点
今月はここまで。
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