6月18日 日本 0-1
トルコ (宮城)
あの韓国のド根性の大逆転劇を見たせいか、なにか日本代表に物足りなさを感じてしまう今の気分。しかしもう済んだことだ。韓国には新たな冒険がまだ続いているけど、日本代表はここで終わった。そして新しい挑戦が始まる。ドイツW杯をめざして。
雨のピッチ。日本はサントスを左サイドの先発で起用、小野を下がり目にスリー・ボランチの布陣。たちあがりから早いテンポでの攻防。12分中田浩二の不用意なパスをトルコがカット。日本精一杯のクリアで相手にCK。モヒカンのウミト・ダバラにヘッドでドカンと決められた。しかもフリーでやられた。日本のミス。トルコに先制を許す。トルコはフィジカルの強い選手が揃っていた。しかもFWのハカン・シュクルは高いし巧い。日本は押し気味にゲームを進めた。DFもあれから崩されていない。得点のニオイが何度もしたし、おしいシュートもあった。後半になるとトルコは守りに入った。中田ヒデがフリーになる時間が増え日本の攻勢が続く。ただフィニッシュまで行けない。行かせてもらえない。トルコは狡猾だ。近年頭角を現してきたトルコ・サッカー。ユーロ2000にも出場を果たし、クラブのガラタサライがUEFAカップで優勝、ヨーロッパ列強にもまれてきたタフなチームだ。結局トルコが1-0で逃げ切った。日本は手の届く所にあった勝利を逃した。
大会を通して日本は逞しいゲームをした。集中を切らさずプレスをかけ続けた。ベスト16まで勝ち上がった。これがW杯で得た成果。そして課題も得た。ゲーム終了後のヒデと小野の表情に落胆は無く、新たな戦場を求める男の顔に変わっていた。
韓国 2-1
イタリア (テジョン)
すごいゲームだった。延長後半12分の大逆転で韓国が勝利した。すごいゲームだったがゲーム自体はすごくツマラナイ内容のゲームだった。イタリアは先制するといつもこんなゲーム運びをする。カテナチオ信奉者のトラップ監督ならなおさらだ。今時これ程中盤のプレスのゆるいチームはイタリアだけだ。ゴール前で厚く守り、攻撃はカウンター。ビエリみたいな超強力FWがいるから機能するんだろうが、僕はこんな戦いは好きじゃないからイタリア代表を応援しない。セリエAのクラブ・チームは別だけど。
イタリアは逃げ切れなかった。これでいいんだよ。彼等も次からは戦術を変えて来るかもしれないから(変えないかも?)韓国について言えば、ヒディンク監督になって、以前のフィジカルとスピードに頼ったスタイルからより組織的なモダンなサッカーに変わったと書いたことがある。今回の勝利はフィジカルとスピードがイタリアを追いつめた結果に見えた。スペインも破って、ドイツかアメリカとフィジカル合戦を演じてくれ。
6月17日 ブラジル 2-0
ベルギー (神戸)
怪物ロナウド完全復活!あのゴールに挑む時の躍動感はモノ凄い。前半の30分頃、リバウドが左サイドから矢のようなクロスをゴール前に放ち、そこへロナウドが突っ込んで来て飛びケリのようなシュートを放った、ボールは惜しくもバーを越えたけど、凄いプレイだった。リバウドとロナウドのピンポイント・プレイ、ゾクッとしたよ。後半22分のリバウドの技ありボレー・シュート。遊んでいるみたいなプレイだよね。この2人、今大会絶好調と見た。
ベルギーはしっかり守ってカウンター、シンプルなプレイに徹していた。ムペンザにボールを集めウィルモッツが何度も惜しいシュートを放った。ヘッドによる
"
幻のゴール"もあったしね。組織的にはベルギーの方が優れていた。ブラジルは組織的には未成熟で、この大会でゲームをこなしながら整えているって感じ。ディフェンスが不安定で何度もヒヤヒヤとしましたよ。かつてのドゥンガ、マウロ・シルバといった強力なボランチの不在が大きいようだ。今のブラジルを支えているのは図抜けた個人能力の高さかな。ロナウドとリバウドは言うに及ばず、両サイドのロベルト・カルロスにカフーは世界有数のプレイヤーだし。ロナウジーニョ、ジュニーニョ、デニウソンは素晴らしいドリブラー。ただしパッサーがいない、ブラジルにしては珍しく。スルー・パスやワン・ツゥーで崩すシーンが少ないのが残念だ。次はベスト8、ディフェンスの安定が急務だな。
準々決勝イングランドvsブラジル戦は21日静岡エコパでキックオフ。私、生観戦に行って参ります。今から興奮するなあ。
6月16日 アイルランド 1-1
スペイン (スウォン)
(PK 3-2 )
延長ゴールデン・ゴールでも決着がつかずPK戦に。これを3-2(!)でスペインが制して長〜いゲームが終了した。PKを決めて勝利をモノにしたのは5番目のキッカー、メンディエタだった。ふぅ〜TV観戦も疲れる。
前半8分にスペイン先制。プジョルの右センタリングにモリエンテスがヘッドで決めた。これでスペインの楽勝かと思った。スペイン得意のグラウンダーのパスがミッドフィールドを行き交い、ペナルティエリア内をショートパスで崩してみせたり、2点目も間近と思われた。ところが不屈の闘魂アイルランド、徐々に盛り返し互角の戦い。両チーム攻守の切り替えが早い。後半、スペインは手数が多いわりにフィニッシュが少ない。メンディエタ投入後も攻めきれないスペイン。FWモリエンテスをMFアルベルダに交代。守備固め?アイルランドは右サイドのダフが再三ドリブルで持ち込み、攻撃を活性化。ダフのプレイを見ているとマイティ・マウスって言葉を思い出した。(キーガンに似てるって意味じゃない)互角の攻防。ラウルが負傷交代、スペインは攻撃の核を失う。1-0、スペイン逃げ切れるか?と思った一瞬、PK?!キャプテンのイエロがシャツを引っ張ってファールを取られた。アイルランドのPKが決まった。なんと終了直前の90分に!またしてもアイルランド!不屈の闘魂。ロリー・ギャラガーも天国から見守っているぞ!
ゴールデンゴール方式の延長戦。スペインが1人少ない?アベラルドが負傷、でも交代枠3人を使い切ったため代わりの投入ができないのだ。アイルランド押し気味、スペインは歯車が狂っている感じ、必死に守る。アイルランドの攻撃も単調。とにかく両チーム疲労困憊。ノー・ゴールでPK戦へ。
スペイン薄氷の勝利でベスト8へ。ラウルの負傷が心配だ。
6月15日 イングランド 3-0
デンマーク (新潟)
ベッカム人気っていうか新潟ビッグスワンはイングランド・サポーターが圧倒。日本戦じゃないのにこんなに盛り上がって、長年のサッカーファンとしては嬉しいかぎり。
がっぷり四つの1点を争う接戦になると予想してたら、なーんと3-0。前半5分の得点が大きかったか。両チーム暖機運転中、凡ミスでイングランドにCKが、キッカーはもちろんベッカム。シビレるほど高精度のキックがファーサイドへ走り込んだDFファーデナンドのヘッドにドンぴしゃ。GKのキャッチミスからイングランドの先制点が生まれた。22分の得点はオーウェンが真骨頂を発揮。ペナルティエリア内でパスを受けワンタッチでシュート!素早い、さすがオーウェン。激しく降る雨の中、44分にはベッカムのパスをヘスキーがシュートで3点目。勝負あったって感じ。この日のデンマークにはゲームをひっくり返す力は無いように思えた。
イングランドは少ないチャンスを確実に得点に結びつけた。そしてディフェンスが見事だった。デンマークの両サイドをガッチリとガード、攻撃の芽をつみ取った。ゴール前ではファーデナンドとキャンベルという屈強のアーセナルCBコンビが守り、ミッドフィールドではスコールズとバットのマンチェスターUコンビが攻守に献身的に動き回った。そしてベッカムの復調。イングランドは上り調子。ブラジルと対戦したら面白そう。
それにしてもベッカム。豪雨のゲームで後半開始、あのヘアーを整えての登場には唸ってしまった。専門のヘア・メイクを帯同してるそうです。流石ですぅ〜!
*戸田はあのモヒカン、自分でセットしてるのかな?
ドイツ 1-0
パラグアイ (ソギポ)
店番しながら観戦。点の入らないゲーム。ドイツが攻勢をかけるけどパラグアイの守りも堅い。後半40分過ぎてPK戦かなと思っていた。ちょっと目を離したスキに得点が入った。ヌビルのシュート。パラグアイが慌ててクエバスを投入したけど時既に遅し。もっとクエバスを見たかったな。
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