音盤 BAN BAN

  THE FIRST IMPRESSION 

 ただこのヒト月の間にGETした音盤の第一印象を10点満点で採点しました。
 あくまでも、第一印象ですから。

 June

 えーと、今月はサッカーのEURO2000、ヨーロッパ選手権のTV観戦に熱狂するあまり
 音盤関係は二の次ってカンジになりました。上の空で聴かれた悲しき6月の音盤達。
 

 Marc Ribot / Muy Divertido
   
マーク・リボーのキューバ物第二弾。前作が良かっただけに期待して聴いたのに、
  どーも何だかわからないな。前作がアルセニオ・ロドリゲスって芯があったのに比べ
  本作はすべてが中途半端な気がするな。  7点


 
The Kinks / Muswell Hillbillies
   
"俺はマスウェル・ヒルビリー・ボーイ、心は今も西ヴァージニア、ニューオーリ
  ンズもオクラホマもテネシーも見たことはないけど、まだ見ぬブラック・ヒルを夢見
  てる" キンクス'71年の名作。シブイよなあ。イカシテルよなあレイ・デイヴィス。
  ロンドンのパブでアイリッシュ・ウイスキー飲みながら・・・  
10点

 Phish / Farmhouse
   
好印象なんだけどガツンとこない、やっぱり体験するバンドなんでしょうか。アメ
  リカン・ロックを集大成したライヴ・バンド、リラックスして聴いてくれって感じで
  すか。曲もいいし演奏も巧い。のめり込めない感じはデッドと同じ。 9点


 
Lou Reed / Ecstasy
   
パワフルな新作。ハード・エッジなロック・アルバムだ。前月のパティ・スミス、
  このルー・リード、こんなのを聴いてると「ロックはジイさんのものだ!オヤジのも
  のだ!」って思えてくるな。ロックが若者の音楽だったのは俺達が若者だった時の事
  で、ロックはオヤジになってもジイさんになっても俺達のものだってこと。当然ジイ
  さんと好みを共有したくないのが若者で、じゃあ若者の演ってるロックみたいな音楽
  はもうロックって呼ばなくていいってことじゃないかな。まあ日本ならJ・ポップ?
  ルー・リード、風きって走ってる!  
10点

 
ンバの古き仲間たち・・Velhas Companheiras
   
なんて美しく豊かな音楽だろう。ヴォーカルは滋味にあふれコミュニティの音楽と
  としての温かさに満ちている。「ブエナ・ビスタ・・・」でキューバの音楽がよりポ
  ピュラーになったことは嬉しいことだが、もう一つの音楽大国ブラジルの音楽もより
  多くの人達に聴いて欲しい。(ビクター VICG-60255)です。  
10点

 ショーロ1900・・Choro 1900
   
上の作品とこのショーロのアルバムは日本人田中勝則さんがブラジルで制作したも
  のです。なんて素晴らしいお仕事でしょう。田中さんはブラジルだけでなく、ハワイ
  音楽、マレイシア音楽を新しい観点て制作発表したり'91年には目ウロコ物大傑作「
  ブラスは世界を結ぶ」というアルバムをプロデュース、いつも僕を驚かせたり楽しま
  せてくれる大恩人だ。ブラジル音楽としてサンバやボサノヴァに比べこのショーロは
  馴染みが無いと思う。1900年前後のインストルメンタル音楽で実にエレガント!この
  アルバムでは現在ブラジルの俊英達がリスペクトを込めて過去の宝石達を光り輝かせ
  ている。ほんとブラジルもキューバも音楽好きの宝石箱だ。  9点


 Taraf De Haidouks(DVD)
   
これは楽しい。ルーマニアのロマの村の楽団のドキュメンタリー映像なんだけど、
  二通りの楽しみ方があった。一つは音楽の映像として、そして二つ目は古いヨーロッ
  パ映画を観ているような滋味たっぷりの楽しさがあった。彼等は古くから音楽で生計を
  立てている村の人々で、国によってジプシー、ジタン、ツィガーヌ(もちろん蔑称だ)
  などと呼ばれている人達だ。その音楽はスピーディでパワフルで荒っぽい。ちょっと音
  楽としてはとっつきにくかったけど映像から感じられる彼等の人柄には好感が持てた。
  彼等の生活のドキュメントが一遍の映画のように感じられたのは、彼等のしぐさや言葉
  の表情が深いからかもしれない。      8点

 Guitar(VHS)
   
これはギター好きなら絶対に楽しい映像です。ホストのジェフ・バクスターが米英
  の有名ギタリストを訪ねて回り「なんでそんなにギターが好きなの?」って尋ねるだ
  け、それとチョットだけセッションして、それだけなんだけど。 8点


 コクー / スーパー・ノヴァ
   
日本人3人組、しかも尺八1人に箏2人の純邦楽編成。それでELPとかピンク・フロ
  イド、ザッパにツェッペリンなんかの曲をやってるって!?な〜んか聴いてみよーかな
  ってノリでゲット。1曲目の"パープル・ヘイズ"で吹き出した。イロ物かキワ物かと心
  配になった。が、ボウイの"ワルシャワの幻想"がけっこうイケた。ザッパの"ピーチェ
  ス・アン・レグリア"もいいぞ。結果たいへん気に入りました。  9点


 デイジー / 桃色(ぴんく)
  
"女サニーデイ・サービス"だそうな。失敗したなあ。だってサニーデイなんかにまった
  く魅力を感じない僕ですから・・・。これってセンスがあるの?ヴォーカルもヒドイし
  演奏もツマラナイし。あ〜聴いててつらくなった。サッカー見よっと。 4点


 The Scruffs / Teenage Gurls
   
'70年代メンフィスの伝説のパワーポップ・バンドだそうだ。あまりに真っ当で拍子
  抜け。バンドとして悪くないだけに・・・何か足りないよなあ。  6点

  
 今月はここまで。


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