ただこの1ケ月(2ケ月)の間にGETした音盤の第一印象を10点満点で採点しました。
あくまでも、第一印象ですから。
6月~7月
青山陽一
/ Bugcity
青山陽一ってどんどん良くなるな。メトロトロン出身(湾岸スタジオ=ムーンライダ
ーズ系)なのでずっと注目してるんだけど、これ最新作にしてベストな出来映え。
乾いたソウル・テイストが魅力なんだけど、S・ウインウッド&スティーリー・ダン
って感じもしてすごくうれしい。サウンドもより伸びやかに自身のギターも冴えてい
るし、テレキャス男青山陽一絶好調です。 10点
エゴ・ラッピン / 満ち汐のロマンス
三木道三がオリコン1位でヘエ〜って感じで、前にラブサイケデリコを聴いてヘエ〜
こーゆのもアリなんだと感じ、このエゴ・ラッピンだって売れてるんでしょ?なんで
もありのJ・ポップ?なんですね。もちろん良い意味で。ヴォーカルの良さはまさに
歌謡美。ジャズ歌謡、ボサノヴァ歌謡、スカ歌謡(乱暴な表現だなあ)、ずぶずぶと
ハマりそうな音楽だなあ。三木道三もエゴ・ラッピンも大阪?へえ〜! 9点
ポリシックス / Eno
テクノ・ポップなパンク・バンド。語尾をヒステリックにシャクリあげるヴォーカル
もイメージどおり。やはり思ってた通りなバンドでした。うれしいぞ! 8点
あがた森魚
/ 20世紀漂流記- あがた森魚ベスト
アルバム・トップにボーナス・トラックの「Mezcal-はじめに歌ありき」だなんて反
則ワザじゃない!もうこの1曲だけで大満足。「赤色エレジー」を聴くと何故か洋一
さん(高校時代の)を想い出すし、やはり'70年代のはちみつぱい〜ムーンライダーズ
との共闘時代にジーンとくる。ヴァージンVSや雷蔵も大好きなんですがね。矢野顕子
との共作・共演「パール・デコレーションの庭」なんてこの2人でしか表現できない
貴重な味わいです。「1970ハネディアン」は鈴木慶一との共作で、この2人作風と
いい唄い方といいよく似ているってあらためて確認できた。ともあれベスト盤のベスト
・トラックが最新作の「Mezcal」だなんてとっても素敵です。も〜っ 10点
藤井康一、関ヒトシ / リトルジャイヴボーイズ
一聴した感じは前作「ウクレレでごめんね」の方が良かったなだった。シャレぐあい
が前作の方が上だよな。今回はユーモアが浮いてるって感じがして、しかも期待した
ほどジャイヴ・ナンバーが多くないのも不満。 7点
Marvin Gaye / What's Goin' On (Deluxe Edition)
♪ま〜だま〜だぁ♪ですね。でも僕は♪がっがっがっがったっがった♪のオーティス
・レディングが好きでした。ソウルにハマり始めた'75〜6年頃はサザン・ソウルがマ
イ・ブームでして、O・レディングやジェイムズ・カー、ドン・ブライアントなどの
メンフィス産ソウルに夢中だったもんで、そこからいくと「マーヴィン・ゲイなんか
甘いよねぇ」ってことでワザと無視したりしたもんです。大スターだったしね。でも
このアルバムのこの感じって嫌いじゃなかったんだけど。当時はこの社会性の強いア
ルバムを作るためにマーヴィン・ゲイが会社=モータウンと対立しいかに奮闘したか
なんて知らなかったし、'71年制作のこのアルバムの影響力は今改めて絶大だったん
だってわかる。 9点
Calexico / Even My Sure Things Fall Through
キャレキシコ!アリゾナ州トゥーソンのバンド。その不思議な味わいのサウンドが
忘れられずにこのレア・トラック集まで買っちゃいました。本盤はエンハンスト仕様
で映像が観られるんだけど、これがいいんだ!地元トゥーソンのマリアッチのバンド
が参加していてテックス・メックスなロックとオルタナ・カントリーがくっついた
感じがすごくいい。怪しい連中の怪しいロックに目が離せないぞ。 9点
Ron Sexsmith / Blue Boy
スティーヴ・アールをプロデューサーに起用した本作、けっこう期待大だっただけに
ちょっとガッカリ。ザラザラしたサウンドはS・アールには合っているけどロンのクル
ーナー・ヴォイスにはどうなんだろ? 7点
Maria Muldaur / Richland Woman Blues
マリア・マルダーの新作はブルース集です。シンプルなバックで渋くキメてます。タ
イトル曲はミシシッピ・ジョン・ハートのナンバー、他レッドベリー、フレッド・マ
クダウェル、メンフィス・ミニー、ベッシー・スミスなど彼女の大好きな古いブルー
ス・ナンバーをJ・セバスチャン、B・レイット、T・マハール、T・ネルソンなどを
ゲストにマリア姉御気持ち良く唄ってます。 8点
Geoff
Muldaur & Amos Garrett / same
〃 /
Live In Japan
'78年スタジオ盤と'79年ライヴ盤再登場。文句なし!! CDリイシューありがとう。
ジェフ・マルダーとエイモス・ギャレット。ベター・デイズの僚友でありザ・バンド
と共にウッドストック・シーンを代表する(僕にとって)2人だ。'70年代のエイモス
・ギャレットのギター・プレイって妖しく超個性的でまさに天下無敵だったな。また
ジェフのブルース、リズム&ブルースを独自に消化したヴォ−カルも以前に増して好き
になりました。地味で滋味で極上!!! 2枚とも10点
The
Band / Rock Of Ages
〃 /
Moondog Matinee
〃 /
Northern Lights - Southern Cross
3枚まとめて行きましょう。デジタル・リマスターにボーナス・トラック付きリイシ
ューとくれば買わなきゃならんのがファンのさだめ。傑作ライヴ・アルバム「ロック
・オブ・エイジス」はアラン・トゥーサンがブラスのアレンジで参加。ボーナス・ト
ラックではディランが唄っているんだよ〜!!!こんなライヴが観たかったな〜!!
「ムーンドッグ・マチネー」はカヴァー集。おそらく彼等がホークス時代にワンナイ
ト・スタンドで演奏したであろうブルース、R&B、R&R、ゴスペルなどを収録。
ザ・バンドの底力に畏れ入る。けど、とっても楽しいアルバムなんだけどね。邦題
「南十字星」はタイトなサウンドがカッコ良かった大好きなアルバム。だけど魔法は
使い果たしちゃってるね。「ビッグピンク」の頃のアノ魔法は。3枚とも10点
Al Anderson / same
知る人ぞ知る世界一のライヴ・バンド!?NRBQの名物ギタリスト、"
ビッグ・アル "
ことアル・アンダーソンの'73年リリースの初ソロ・アルバム。NRBQ自体'70年代に
ノーマークだった僕ですからもちろんアルの存在も知りませんでした。さて、このア
ルバムですが、リラックス(レイド・バックって言おうか)したカントリー風味なロ
ックンロールが気持ちいいです。ギターも気持ちいい。好盤です。 9点
Al Casey / A Man For All Sessions
エレキのインストそれもテケテケ系が好きだったらおすすめです。セッション・ギタ
リストとして'50〜'60年代に活躍した人らしい。リヴァーブをビョンビョン効かせた
ディック・デイル風サーフィン〜ホット・ロッド系が楽しいよ。デュアン・エディの
師匠だとかアストロノウツのギターは実はアル・ケイシーが弾いていたなどの噂があ
るらしい。ギターの達人であることに間違いはないな。 8点
The Pink Panther - Henry Mancini & His Orchestra
映画「ピンク・パンサー」のサントラ盤です。名手プラス・ジョンソンのテナーが
なんとも良い味を出しているテーマ曲が最高!。誰でも知ってる曲だよね。ヘンリー
・マンシーニって言ったら「ティファニーで朝食を」の"
ムーン・リバー " 他有名な
曲がたくさんあるけど僕はこの" ピンク・パンサー " と"
ピーター・ガンのテーマ"
が好きだな。'63年の作品でした。 9点
Linda Thompson / Give Me A Sad Song
RTの元夫人でリチャード&リンダとして活躍していたリンダ・トンプソンのレア・ト
ラック集。'70年のデモ、マーティン・カーシーのアコギたけをバックに唄う彼女の
凛とした歌唱が耳を洗う。RT参加の曲ほかバンドをバックにした曲でも彼女の包容力
豊かな歌声に耳が和みます。 8点
Richard Thompson / The Best Of The Capitol Years
尊敬してますRT!!このキャピトル時代のベスト盤はアルバムでいうと「Amnesia」
'88年から「Mock
Tudor」'99年まで、ちょうど僕がRTにハマり始めた頃の愛着の
あるアルバムからの選曲だ。ありがたいなあ、カーCDにぴったりだ。前期にキャッチ
ーな曲が多く後期は渋い曲が多く、そのためか日本盤のリリースが見送られているん
だろうな。まあ輸入盤で聴けるからいいけどね。「Mirror
Blue」までの選曲だったら
10点満点なんだけどアルバム全体通した感想は・・・ 9点
The
Jimi Hendrix Experience/ 4CD Collection-Unreleased &
これは無敵のジミ・ヘンだ!!未発表曲、未発表音源、リマスターによる4CDBOX。
正規に発表されたもの以外を集めながらもこれだけ凄いBoxが出来るんだからジミ・
ヘンドリックスって凄すぎる!!最初の曲はおなじみの"
パープル・ヘイズ " 既発テ
イクよりパワフルだよ!これでもうビックリ。ツカミはOKだ。デモ・トラックのイン
スト版"リトル・ウイング"に卒倒!!!2001年の今に至ってもジミ・ヘンのロックは
まったく鮮度が落ちていないなんて!!! 10点
The Best Of D00 Wop50 Vol.1 (VHS)
〃 Vol.2 (VHS)
ドゥーワップ50周年記念として'99年に行われたコンサートの映像を収録した全2巻
のビデオです。ライノよりのリリース。'50年代〜'60年代に活躍した人気グループが
相変わらずの達者なノドを披露しています。ホストはジェリー・バトラー。理屈抜き
に楽しいステージです。キャディラックスの"Speedo"が一番嬉しかったけど、他にも
プラターズ、ジーン・チャンドラー、Marcels、フラミンゴス、ムーングロウズ!・・
シャレたフリで唄うイカしたジイサン達がとっても愛おしい。客席を埋めつくした白人
黒人のおじいちゃんおばあちゃん達も満面の笑みで拍手喝采。
DooWopよ永遠なれ!!! 9点
今月はここまで。
前月のGet音盤
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1999. 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
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