音盤 BAN BAN 2001

        THE FIRST IMPRESSION 

  ただこの1ケ月(2ケ月)の間にGETした音盤の第一印象を10点満点で採点しました。
  あくまでも、第一印象ですから。

 
 
6月~7月
 山陽一 / Bugcity
  
青山陽一ってどんどん良くなるな。メトロトロン出身(湾岸スタジオ=ムーンライダ
  ーズ系)なのでずっと注目してるんだけど、これ最新作にしてベストな出来映え。
  乾いたソウル・テイストが魅力なんだけど、S・ウインウッド&スティーリー・ダン
  って感じもしてすごくうれしい。サウンドもより伸びやかに自身のギターも冴えてい
  るし、テレキャス男青山陽一絶好調です。  
10点

 エゴ・ラッピン / 満ち汐のロマンス
  
三木道三がオリコン1位でヘエ〜って感じで、前にラブサイケデリコを聴いてヘエ〜
  こーゆのもアリなんだと感じ、このエゴ・ラッピンだって売れてるんでしょ?なんで
  もありのJ・ポップ?なんですね。もちろん良い意味で。ヴォーカルの良さはまさに
  歌謡美。ジャズ歌謡、ボサノヴァ歌謡、スカ歌謡(乱暴な表現だなあ)、ずぶずぶと
  ハマりそうな音楽だなあ。三木道三もエゴ・ラッピンも大阪?へえ〜! 9点

 ポリシックス / Eno
  
テクノ・ポップなパンク・バンド。語尾をヒステリックにシャクリあげるヴォーカル
  もイメージどおり。やはり思ってた通りなバンドでした。うれしいぞ! 8点

 
がた森魚 / 20世紀漂流記- あがた森魚ベスト
  
アルバム・トップにボーナス・トラックの「Mezcal-はじめに歌ありき」だなんて反
  則ワザじゃない!もうこの1曲だけで大満足。「赤色エレジー」を聴くと何故か洋一
  さん(高校時代の)を想い出すし、やはり'70年代のはちみつぱい〜ムーンライダーズ
  との共闘時代にジーンとくる。ヴァージンVSや雷蔵も大好きなんですがね。矢野顕子
  との共作・共演「パール・デコレーションの庭」なんてこの2人でしか表現できない
  貴重な味わいです。「1970ハネディアン」は鈴木慶一との共作で、この2人作風と
  いい唄い方といいよく似ているってあらためて確認できた。ともあれベスト盤のベスト
  ・トラックが最新作の「Mezcal」だなんてとっても素敵です。も〜っ 
10点

 藤井康一、関ヒトシ / リトルジャイヴボーイズ
  
一聴した感じは前作「ウクレレでごめんね」の方が良かったなだった。シャレぐあい
  が前作の方が上だよな。今回はユーモアが浮いてるって感じがして、しかも期待した
  ほどジャイヴ・ナンバーが多くないのも不満。 7点

 Marvin Gaye / What's Goin' On (Deluxe Edition)
  
♪ま〜だま〜だぁ♪ですね。でも僕は♪がっがっがっがったっがった♪のオーティス
  ・レディングが好きでした。ソウルにハマり始めた'75〜6年頃はサザン・ソウルがマ
  イ・ブームでして、O・レディングやジェイムズ・カー、ドン・ブライアントなどの
  メンフィス産ソウルに夢中だったもんで、そこからいくと「マーヴィン・ゲイなんか
  甘いよねぇ」ってことでワザと無視したりしたもんです。大スターだったしね。でも
  このアルバムのこの感じって嫌いじゃなかったんだけど。当時はこの社会性の強いア
  ルバムを作るためにマーヴィン・ゲイが会社=モータウンと対立しいかに奮闘したか
  なんて知らなかったし、'71年制作のこのアルバムの影響力は今改めて絶大だったん
  だってわかる。   9点

 Calexico / Even My Sure Things Fall Through
  
キャレキシコ!アリゾナ州トゥーソンのバンド。その不思議な味わいのサウンドが
  忘れられずにこのレア・トラック集まで買っちゃいました。本盤はエンハンスト仕様
  で映像が観られるんだけど、これがいいんだ!地元トゥーソンのマリアッチのバンド
  が参加していてテックス・メックスなロックとオルタナ・カントリーがくっついた
  感じがすごくいい。怪しい連中の怪しいロックに目が離せないぞ。 9点

 Ron Sexsmith / Blue Boy
  
スティーヴ・アールをプロデューサーに起用した本作、けっこう期待大だっただけに
  ちょっとガッカリ。ザラザラしたサウンドはS・アールには合っているけどロンのクル
  ーナー・ヴォイスにはどうなんだろ?  7点

 Maria Muldaur / Richland Woman Blues
  
マリア・マルダーの新作はブルース集です。シンプルなバックで渋くキメてます。タ
  イトル曲はミシシッピ・ジョン・ハートのナンバー、他レッドベリー、フレッド・マ
  クダウェル、メンフィス・ミニー、ベッシー・スミスなど彼女の大好きな古いブルー
  ス・ナンバーをJ・セバスチャン、B・レイット、T・マハール、T・ネルソンなどを
  ゲストにマリア姉御気持ち良く唄ってます。  8点

 
Geoff Muldaur & Amos Garrett / same
      
           / Live In Japan
  
'78年スタジオ盤と'79年ライヴ盤再登場。文句なし!! CDリイシューありがとう。
  ジェフ・マルダーとエイモス・ギャレット。ベター・デイズの僚友でありザ・バンド
  と共にウッドストック・シーンを代表する(僕にとって)2人だ。'70年代のエイモス
  ・ギャレットのギター・プレイって妖しく超個性的でまさに天下無敵だったな。また
  ジェフのブルース、リズム&ブルースを独自に消化したヴォ−カルも以前に増して好き
  になりました。地味で滋味で極上!!! 2枚とも
10点

 
The Band / Rock Of Ages
   
  / Moondog Matinee
   
  / Northern Lights - Southern Cross
  
3枚まとめて行きましょう。デジタル・リマスターにボーナス・トラック付きリイシ
  ューとくれば買わなきゃならんのがファンのさだめ。傑作ライヴ・アルバム「ロック
  ・オブ・エイジス」はアラン・トゥーサンがブラスのアレンジで参加。ボーナス・ト
  ラックではディランが唄っているんだよ〜!!!こんなライヴが観たかったな〜!!
  「ムーンドッグ・マチネー」はカヴァー集。おそらく彼等がホークス時代にワンナイ
  ト・スタンドで演奏したであろうブルース、R&B、R&R、ゴスペルなどを収録。
  ザ・バンドの底力に畏れ入る。けど、とっても楽しいアルバムなんだけどね。邦題
  「南十字星」はタイトなサウンドがカッコ良かった大好きなアルバム。だけど魔法は
  使い果たしちゃってるね。「ビッグピンク」の頃のアノ魔法は。3枚とも
10点

 Al Anderson / same
  
知る人ぞ知る世界一のライヴ・バンド!?NRBQの名物ギタリスト、" ビッグ・アル "
  ことアル・アンダーソンの'73年リリースの初ソロ・アルバム。NRBQ自体'70年代に
  ノーマークだった僕ですからもちろんアルの存在も知りませんでした。さて、このア
  ルバムですが、リラックス(レイド・バックって言おうか)したカントリー風味なロ
  ックンロールが気持ちいいです。ギターも気持ちいい。好盤です。 9点

 Al Casey / A Man For All Sessions
  
エレキのインストそれもテケテケ系が好きだったらおすすめです。セッション・ギタ
  リストとして'50〜'60年代に活躍した人らしい。リヴァーブをビョンビョン効かせた
  ディック・デイル風サーフィン〜ホット・ロッド系が楽しいよ。デュアン・エディの
  師匠だとかアストロノウツのギターは実はアル・ケイシーが弾いていたなどの噂があ
  るらしい。ギターの達人であることに間違いはないな。  8点

 The Pink Panther - Henry Mancini & His Orchestra
  
映画「ピンク・パンサー」のサントラ盤です。名手プラス・ジョンソンのテナーが
  なんとも良い味を出しているテーマ曲が最高!。誰でも知ってる曲だよね。ヘンリー
  ・マンシーニって言ったら「ティファニーで朝食を」の" ムーン・リバー " 他有名な
  曲がたくさんあるけど僕はこの" ピンク・パンサー " と" ピーター・ガンのテーマ"
  が好きだな。'63年の作品でした。  9点

 Linda Thompson / Give Me A Sad Song
  
RTの元夫人でリチャード&リンダとして活躍していたリンダ・トンプソンのレア・ト
  ラック集。'70年のデモ、マーティン・カーシーのアコギたけをバックに唄う彼女の
  凛とした歌唱が耳を洗う。RT参加の曲ほかバンドをバックにした曲でも彼女の包容力
  豊かな歌声に耳が和みます。  8点

 Richard Thompson / The Best Of The Capitol Years
  
尊敬してますRT!!このキャピトル時代のベスト盤はアルバムでいうと「Amnesia」
  '88年から「Mock Tudor」'99年まで、ちょうど僕がRTにハマり始めた頃の愛着の
  あるアルバムからの選曲だ。ありがたいなあ、カーCDにぴったりだ。前期にキャッチ
  ーな曲が多く後期は渋い曲が多く、そのためか日本盤のリリースが見送られているん
  だろうな。まあ輸入盤で聴けるからいいけどね。「Mirror Blue」までの選曲だったら
  10点満点なんだけどアルバム全体通した感想は・・・  9点

 
The Jimi Hendrix Experience/ 4CD Collection-Unreleased &
  
これは無敵のジミ・ヘンだ!!未発表曲、未発表音源、リマスターによる4CDBOX。
  正規に発表されたもの以外を集めながらもこれだけ凄いBoxが出来るんだからジミ・
  ヘンドリックスって凄すぎる!!最初の曲はおなじみの" パープル・ヘイズ " 既発テ
  イクよりパワフルだよ!これでもうビックリ。ツカミはOKだ。デモ・トラックのイン
  スト版"リトル・ウイング"に卒倒!!!2001年の今に至ってもジミ・ヘンのロックは
  まったく鮮度が落ちていないなんて!!!  
10点

 The Best Of D00 Wop50 Vol.1 (VHS)
    〃          Vol.2 (VHS)
  
ドゥーワップ50周年記念として'99年に行われたコンサートの映像を収録した全2巻
  のビデオです。ライノよりのリリース。'50年代〜'60年代に活躍した人気グループが
  相変わらずの達者なノドを披露しています。ホストはジェリー・バトラー。理屈抜き
  に楽しいステージです。キャディラックスの"Speedo"が一番嬉しかったけど、他にも
  プラターズ、ジーン・チャンドラー、Marcels、フラミンゴス、ムーングロウズ!・・
  シャレたフリで唄うイカしたジイサン達がとっても愛おしい。客席を埋めつくした白人
  黒人のおじいちゃんおばあちゃん達も満面の笑みで拍手喝采。
  DooWopよ永遠なれ!!!   9点

    今月はここまで。


 前月のGet音盤
  2001.
1-2月 3-4月 5月
  2000
.
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10-11月 12
  1999.
6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
    

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 ロスタイムにご用心  酔んぐしなくちゃ意味ないね

 While My Guitar Gently Weeps