12月31日 くもり  体調・ふつう

 小川洋子「博士の愛した数式」が良いよ。まだ三分の一残してるけど、もう愛おしい。算数嫌いな俺が素直に数字の面白不思議を楽しんでる。お!店番してたらアマゾンから「20世紀少年15」が届いた。早く読みたいなあ。今日は大晦日で明日は正月で世間的にはおおごとな日なんですね。うちは1年で元日だけが完全休業日で2日から初売りで普通に仕事が始まります。だから年末年始なんて他人事って感じですね。つまんないですよ。はっはっはっは。
Iain Matthews & Julian Dawson「Songs From The Red Couch」
さっそく仁彦さんからいただいたイアン・マシューズを聴いてます。オーストリア盤らしく何が書いてあるかさっぱりわからないんだけど'96年録音かな。ジュリアン・ドウソンとのアコーステック弾き語りLIVEです。いきなりリチャード・トンプソンの" ゴールウェイ・トゥ・グレイスランド"を歌っちゃって、もうグっときました。シンガーとして良い年の重ね方をしてきた人だと思います。誠実な感じの歌声が好きです。

Bill Evans Trio「Waltz for Debby」
大晦日もすでに夕方、店に来る人も少なくなってきた。このアルバムはジャケットが好きで、LPを買った頃は部屋の壁に飾ってたりしたね。スコット・ラファロはビル・エバンスを通して知ったベース・マンで、主役のビルより好きだったりします。ラファロは'61年7月に自動車事故で亡くなったんですね、25歳という若さで。よく歌うベースの先駆者だったように思います。
 あ〜なんだかんだで日が暮れて年が暮れて新年を迎えるんだな。申年。俺の年なんだ。


 12月30日 雨  体調・ふつう

 岡崎京子「うたかたの日々」を読んだ。漫画なんだけど凄い表現力だと思う。原作はもちろんボリス・ヴィアン。切ない愛の物語だ。そしてようやく小川洋子「博士の愛した数式」を読み始めたところ。今年はこの本で読み納めかな。昨日今日と店が忙しくてね、本も音盤もそっちのけって状態です。
Alzo「Alzo」
クリスマスの頃から店内で流しています。ニューヨークの人が作った歌は寒い季節に合うみたいですね。聴いていると身体も心も温かくなってきます。
 なんて書いていたら、久しぶりに音盤友達の関口仁彦さんが寄ってくれました。なんと嬉しいプレゼントを持って。Iain Matthews & Julian Dawson「Songs From The Red Couch」というCDをいただきました。ありがと〜! 2004年もよろしくね〜!


 12月29日 晴れ/くもり/雨  体調・ふつう

 娘が小学校の授業で使うノルディック・スキー一式を買ってきた。俺たちの頃は授業でノルディックってのはなかったな。でも良いよね雪国の子供がスキーで雪原を走り回るってのはね。
V.A「J-ロックの細道 10」
ラインナップはストロベリー・パス、フライド・エッグ、ミッキー・カーティス&サムライ、キャプテンひろ&スペース・バンド、ガールズ、ジプシー・ブラッド、ジョニー大倉、原正孝、フラワー・トラヴェリン・バンド。日本ニュー・ロックの重鎮がずら〜りと揃いましたね。成毛滋、つのだひろ、高中正義、ミッキー・カーティス、山内テツ、ジョー山中、石間秀樹。'70年代初頭、新しいロックへの熱い想いが感じられます。特に成毛滋(g)、つのだひろ(ds.vo)、高中正義(b)によるパワー・トリオ " フライド・エッグ " のLiveは凄いな。初めて聴いたよ。でもねあの頃って新しい(それまで知られてなかった)スタイルのロックがどんどん入って来ていたし、それに伴って好みも分散化していってたから、'72年頃の俺にとってこうしたハード・ロックは興味の外だったんだと思う。CSN&Yに夢中だった頃だからね。それに英語でハード・ロックをやる日本のバンドを聴くんだったら本場物を聴こうってロック・ファンも多かったと思うんだよね。特に地方に住んでるとLIVEに接する機会がないから、音盤だけが頼りだから、どうしても英米ロックを追いかけることになるしね。だからここに登場するバンドの多くは名前は知っていたけどLPで持ってるのは無いんですよ。逆に新鮮かな。今巡り会えてね。海外での活動がほとんどだったミッキー・カーティス&サムライなんてほんと巧いよ。ミッキーさんは帰国後プロデューサーとなってキャロルとかを世に送り出すわけですね。今やってるNHKの朝ドラにも役者として出演していて良い味だしてます。

 さてこれで、ず〜〜っと聴いてきた「J-ロックの細道」シリーズは終了です。楽しかったし為になった。監修・選曲の湯浅学さん、解説を書いている田口史人さんに大感謝!!!


 12月28日 晴れ  体調・ふつう

 昨夜は酒を断ったので調子が戻った。夜には旨い酒が飲めそうだ。
Ryan Adams「Rock N Roll」
やっぱりピンとこないなあ。この人の取り柄(だと思っている)グッとくるメロディもないしな。また日をおいて聴いてみよう。

V.A「J-ロックの細道 9」
ラインナップはカルメン・マキ&OZ、ブルース・クリエーション、布谷文夫、遠藤賢司、乱魔堂、洪栄龍、葡萄畑、マジカル・パワー・マコ、上田正樹&サウス・トゥ・サウス、RCサクセション、フード・ブレイン。いやあそうそうたるメンバーですよ。'70年代の日本ロック・シーンがいかに面白く充実していたかがわかります。
 ♪あぁもう涙なんか枯れてしまった〜♪" 私は風 " は人気があったね。あの頃多くのアマチュア・バンドがレパートリーにしてたよね。俺もバンドでやらされたな。竹田和夫と洪栄龍はスタイルは違うけど、実力派の味のあるギタリストです。洪さんはスラッピー・ジョーのLiveを見たし、なんとご本人がこっちでLIveやった時に俺のPEAVEYを使ってくれたんです。いい人です。布谷文夫は凄い!" 和製ビーフハート " だね。バックのココナッツ・バンクもスワンプで良い感じ。葡萄畑は曲も演奏もセンスの良さを感じてるんだけど歌い方が好みじゃないんです。マコさんは凄いけど今聴いてもちょっとビビるな。エンケンの" 満足できるかな "の演奏ははっぴいえんど。シングル盤持ってるよ。上田正樹のこれもシングル盤持ってる。RCの " スローバラード " は名曲です。フードブレインは'70年カオス期のロックって感じ。う〜んそれにしても " 深南部牛追歌 "布谷文夫は凄い!しかも笑える。プロデュースは大瀧詠一師匠なんですね。あらためて脱帽です。


 12月26-27日 くもり/雪  体調・ふつう、ちょっと二日酔い寝不足

 26日夜はバンドの忘年会。ワイン飲み過ぎてなんぎ〜ねぶって〜な一日でした。
Ryan Adams「Rock N Roll」
期待の新作はロックン・ロールです。ドラム以外の全ての楽器を一人でやってるみたい。かつてのカントリー・フレイバーが薄れた感じでちょっと残念です。
 ってとこで、今日は二日酔いだし仕事も忙しくて、きちんと聴いていられなかったので、あしたにつづく。


 12月25日 晴れ  体調・ふつう、朝ちょっと胃が重い

 やっぱり昨夜は食べ過ぎだ。寝る前にコーヒー2杯飲んだのも悪かった。娘はプレゼントが気に入って上機嫌。良かったね。
The Thorns「The Thorns」
それぞれソロ・アルバムのあるマシュー・スウィート、ピート・ドロージ、ショーン・マリンズの3人が組んだグループだそうだ。俺はマシューしか知らなかったけど。マシューのちょっとヤサグレたエレキ・サウンドが好きなんだけど、このアルバムはアコギを前面に出したサウンドです。メロディは相変わらずの胸キュン節です。CSN&Y、イーグルスといった感じを堂々とやっているね。だったら俺は「デジャ・ヴ」とか「ならず者」を聴いた方が良いけどな。The Thorns、もっと違ったものを聴きたいぞ。これも良いんだけどね。


 12月24日 雨/くもり  体調・ふつう

 あ〜〜肉食べて、ケーキ食べて、シャンパン飲んで、いやあ満腹です。娘は小学1年生で、朝からはしゃぎっぱなしで、なんかサンタ冥利に尽きます。はい出番はこれから。
The Thorns「The Thorns」
マシュー・スウィート待ってたらこれが届いたよってことで。良いですよこれも。「ガール・フレンド」のエレキ・ギターのサウンドは最高だったね。さりげなく凄い音だったと思うよ。曲調はどこかで聴いたような懐かしさに溢れていてね。この人はこの辺のロックが大好きなんだなってダメ押しされてるような嬉しさがあるよね。まだ2枚組の内の1枚しか聴いていないので明日につづく。


 12月23日 雨/晴れ  体調・ふつう

 今日から娘が冬休みだから、いつもより30分寝坊ができる。嬉しい。
Alzo「Alzo」
ビリーヴ・イン・マジックから届いていたんだけどなかなか聴けなくって。新参eMacも今まで通りに使えるようになったし、今朝から店内で流してますよ。素敵な音楽です。国内盤だからどこでも買えたんだけど、これはやっぱり筋を通して(笑)ビリーヴ・イン・マジックから買いたかったからね。'72年にリリースされたアルバムですが、当時もその後も知らずにいました(と思う)。'70年中頃はディープなソウルやブルースに夢中だったから、この「Alzo」の感じに関心が行かなかったんですね。ソウル、ジャズ、ラテンなんかをソフトに綺麗に融合させてる音楽です。NYの感性ってのかな、ローラ・ニーロやキャロル・キングのソウル・フィーリングに近い感じがします。曲も良い感じで粒ぞろい、ちょっとハスキーな歌声もファルセットもすごく良いね。まんまスガシカオなファンキー・チューンもあります。かっこいい!プロデュースとピアノはボブ・ドロウ。この人もなかなかイカスね。よし、クリスマスうち店内で流しておこうかな。長門さん、素晴らしい!


 12月22日 晴れ/くもり  体調・ふつう

ゼロ卿  「ニトロ博士、事情を説明してもらおうか」
ニトロ博士「いますこし時間と予算をいただければ・・・」
ゼロ卿  「弁解は罪悪と知りたまえ」
 娘と欠かさず見ているTVアニメ『モンタナ』のキメ台詞だよ。

 音盤日記は休日です。聴いてるゆとりがありませんでした。だって店でいつも使ってるiMacが壊れちゃって、復旧に努めていたもので。幸いeMacがお店デビューにスタンバイしていたので大事には至りませんでしたが。パソコンが壊れたくらいで余裕が無くなるなんて、なさけないなあ。俺。


 12月20-21日 雪/くもり  体調・ふつう

 ジェフリー・ディーヴァーの「青い虚空」読了。面白かった!最上級ハッカー(ウィザードと呼ばれる)同士がマシン・ワールド=ブルー・ノーウェア=青い虚空で対決するお話。読み始めたらまさにジェットコースター。スリルとツイストの効いた展開が凄い凄い。
 ついに雪が積もったよ。50センチってとこかな。雪が降るとバタバタと仕事が増えてしまって、音盤をゆっくり聴いている暇がなかった。で、二日分の音盤日記です。

Fairport Convention「House Full:Live At The LA Troubadour」
前作「Full House」録音後、ツアーに出た彼等がLAで録音したLive音盤('70)です。素晴らしい!マタックス、ペグの逞しいリズム隊に煽られてスウォーブとRTが壮絶に弾きまくります。ジグやリールを演奏していてもスゲえロック・バンドって感じを押し出しています。それにしてもマタックスのドラミングは良いです凄いです。3人デイヴとリチャード・トンプソンがいたフェアポート最後の勇姿だと思うと(RTは'71年にバンドを離れたから)、なにやら悲しいな。いや、素晴らしい音楽を残してくれた彼等に感謝しなければね。
 これにて数日間にわたって聴いてきたフェアポートのリマスター、ボーナス・トラック、紙ジャケでのリイシュウ盤シリーズを終了します。幸せだったなあ。


 12月19日 雨/みぞれ/雪  体調・ふつう、肩こり目の疲れ

 夕方から本格的な雪降り。明日の朝起きると本場物雪国景色となっていることでしょう。
Fairport Convention「Full House」
そしてこれが連日聴いているフェアポート・コンヴェンションの5作目で'70年作品です。そうなんです、うちの店ではこの3日間フェアポートが鳴りっぱなしなんですよ。すごいでしょ!さて本盤ですが、歌の魅力の全てを担っていた(と言って過言ではない)サンディ・デニーが抜けました。さらにトラッド推進の中心人物だった勉強家ハッチングスも抜けました。それでも、いやそれだからこそ本盤にみなぎる前のめりな情熱が感動を呼ぶんですよ。"フェアポートの良心" サイモン・ニコルがリイシュー盤ライナーに書いてるんだけど「『フルハウス』に弱点があるとすれば、この朴訥とした歌唱だが・・」メンバーの誰もがリード・ヴォーカルに慣れていなかったしと告白しています。俺なんかそんなことに気づかずにもう演奏力に圧倒されちゃって嬉しい嬉しいって感じ。RTとスウォーブの絡みは以前より力強く緻密になり、新ベイシスト、デイヴ・ペグは前任者よりテクニックがあるから、マタックスとの絡みもより技巧的で、そんな彼等の創り出したエレクトリック・トラッド・サウンドはプログレ・ロックの趣すら漂うね。随所に登場するマンドリンが控えめながら効果的です。ということでこれも名盤ですよ。


 12月18日 雨/みぞれ/あられ  体調・ふつう、肩こり目の疲れ

 朝、天気悪くて、雨にみぞれに雷まで鳴って、娘達の集団登校がかわいそうだった。でも子供達は、それをまた楽しんじゃうんだけどね。
Fairport Convention「Liege And Lief」
これまたリマスター、ボーナス・トラック、紙ジャケでのリイシュウ盤。昨日の音盤に続く"69年リリースの4作目のアルバム。エレクトリック・トラッドの金字塔です。スウォーブが正式にメンバーとなり、ドラマーとしてデイヴ・マタックスが加入、バンド史上ベスト・メンバーによる作品です。ああ凄い。マタックスのドラムが良いね、トラッドに新しい息吹を吹き込んでる。RTとスウォーブによるユニゾン・プレイとインター・プレイは未踏の新しいロックだったし。もちろんサンディ・デニーの歌声は寂しげに美しい。地を穿つ(この表現は良いな)ハッチングスのベースと堅実なプレイでバンドを支えるサイモン・ニコル。いいねえ、いい音楽だなあ。
 ライナーでハッチングスとジョー・ボイドが揃って書いていてナルホドと思ったのは、当時彼等バンド・メンバーが熱心に聴いていたのがザ・バンドの「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」なのだそうだ。そこで彼等は英国版の「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」を目指した。考えついたのが、ザ・バンドにとってのアメリカ南部音楽を自分たちに置き換えると、それがブリティッシュ・トラッドなんじゃないかと。そして彼等はそのトラッドをベースに新しいロックを作り出したんだね。同じ時期に同じように「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」に憧れアメリカ南部音楽にズブズブと浸かっていった英国人エリック・クラプトンのような人もいたし。なかなか興味深いです。


 12月17日 はれ  体調・ふつう、目の疲れ

Fairport Convention「Unhalfbricking」
リマスター、ボーナス・トラック、紙ジャケに弱い私としましては買うしかないでしょうね。しかも堂々たる名盤ですから。'69年作のサード・アルバム。あらためて若きリチャード・トンプソン、サンディ・デニーの豊かな才能に拍手喝采です。" ジェネシス・ホール " " 時の流れを誰が知る " なんて名曲をあの若さで作っちゃうんだからね。サンディ・デニーの清冽でちょっと寂しげな歌声は絶品だし、RTのギター・ワークもすでに名人の域。ゲスト・フィドラー、デイヴ・スウォーブリック活躍の" セイラーズ・ライフ " はエレクトリック・トラッドの出発点と言われている。アメリカのフォーク・ロック、サイケデリック・ロックに影響を受けてきた彼等がブリティッシュ・エレクトリック・トラッドへと舳先を向けた頃の意気軒昂な音盤です。ボーナス・トラックの1曲は " イージー・ライダーのバラード " で、ここでのRTのギター・ソロが絶品ですよ。


 12月16日 あめ/みぞれ  体調・ふつう、肩こり

V.A「J-ロックの細道 8」
フラワー・トラヴェリン・バンドは「サトリ」は聴いていたしバンドでコピーしたこともあったけど、日野皓正との共演盤なんて知らなかったな。当時('70)としてはちょっと高い所まで到達したバンドって気がします。内田裕也&フラワーズには笑えます(笑っちゃいけないと思いつつも)。ブルース・クリエーション、カルメン・マキ&ブルース・クリエーション、やっぱ竹田和夫のブルース・ロック・ギターが最高だね。ここでのカルメン・マキはロック・ヴォーカリストとしてはまだ発展途上な感じ。ザ・コスモス・ファクトリー、ザ・ファー・イースト・ファミリー・バンドはプログレです。当時も今も苦手なタイプ。久保田麻琴&夕焼け楽団、サンハウス、オレンジ・カウンティ・ブラザーズはどれも大好きなバンドだね。ルーツ・ミュージックに対するリスペクトとロック・ミュージックへの図太い信頼感が嬉しい。エイプリル・フールと瀬川洋、過渡期って感じです。そしてエディ藩とオリエント・エキスプレスとスクール・バンドです。どっちも良いバンドだったね。キイ・マンはキーボードのジョン山崎だね。新しいロックをやるんだって意欲がヒシヒシと伝わります。当時のエディ藩がヤマハのエレキ弾いてたのを思い出すなあ。


 12月15日 はれ  体調・ふつう

 ジェフリー・ディーヴァー「青い虚空」を読み始めた。コンピュータ犯罪小説らしいよ。用語解説があるんです。シビリアン=一般人【コンピュータ産業に従事していない人のこと】とか、チップ-ジョック【コンピュータ労働者】とかね。物語はカリフォルニア州クパティーノからスタート。ここってアップル本社があるとこじゃないかな。さあて年内にあと何冊読めるか。
V.A「J-ロックの細道 8」
ラインナップはフラワー・トラヴェリン・バンド、内田裕也&フラワーズ、ブルース・クリエーション、カルメン・マキ&ブルース・クリエーション、ザ・コスモス・ファクトリー、久保田麻琴&夕焼け楽団、サンハウス、エディ藩とオリエント・エキスプレス、ザ・ファー・イースト・ファミリー・バンド、オレンジ・カウンティ・ブラザーズ、エイプリル・フール、瀬川洋、スクール・バンドです。ここも凄いメンツです。名前は知っていたけど聴いたことがないバンドがいくつかあって楽しみ。今日は半分しか聴けなかったので明日につづく。


 12月13-14日 雨/くもり/晴れ/くもり  体調・ふつう

 我が家全員に妻の両親を伴い松之山温泉で忘年会でした。今回の旅館は「白川屋」さん。部屋も温泉(おっぱい風呂って言うんですよ!)も料理も良かったですよ。時間がたっぷりあったので、酒を飲みながら宮部みゆきの「誰か」を読んで過ごしました。森の学校「キョロロ」にもいきました。娘はザリガニ釣りに夢中。学芸員さん(かな?)にサンショウウオを手づかみで見せてもらいました。イモリよりは可愛いかったけど・・・。ということで音盤を聴いてる時間がありませんでした。" 19 Growing Up " を聴きながら、ほなまた。


 12月12日 くもり  体調・ふつう、寝不足(毎日だけど)

 朝の6時ってまだ夜だね。毎朝この時間に起きるなんて、以前なら考えられなかったな。明日は娘が休みだから寝坊できるかな。
V.A「・・・・・」
you may dream(シーナ&ロケッツ)、星くず兄弟の伝説(近田春夫)、タイムマシンにおねがい(サディスティック・ミカ・バンド)、ダウン・タウン(シュガー・ベイブ)、ないしょラヴ・コール(種ともこ)、アンジェリーナ(佐野元春)、19 Growing Up(プリンセス・プリンセス)、うちわもめ(センチメンタル・シティ・ロマンス)、Lover Please〜Stop That Train(久保田麻琴&夕焼け楽団)、髭とルージュとバルコニー(鈴木慶一)、しらけちまうぜ(小坂忠)、sentimental fool(シーナ&ロケッツ)、空も飛べるはず(スピッツ)、マイ・スイート・ホーム(竹内まりや)、それはぼくぢゃないよ(大瀧詠一)、初恋の通り雨(尾崎亜美)、眠れぬ夜の小夜曲(南佳孝)、夢で逢えたら(吉田美奈子)
 こんな歌達を一日中聴いていました。なぜか?はっはっはっは・・・?


 12月11日 くもり  体調・ふつう

 娘から雪合戦で雪玉を顔にぶつけられたって聞かされ怒る父(苦笑)。しかしまあ俺達が子供の頃だって、こんなことはしょっちゅうだったからなあ。
Charlie Poole「The Legend of Charlie Poole」
グッド・オールドタイム・ミュージック1926〜1930年です。チャーリー・プールは歌手でバンジョー弾き。ギターとフィドルの仲間合わせて3人でノース・キャロライナ・ランブラーズと名のってました。かつてのライ・クーダーがこの辺の歌をよく取り上げてましたね。スコッチ〜アイリッシュ系のフィドル・チューンやバラッド、ティン・パン・アレイ産のポピュラー・ソングなどをのどかに演奏しています。これらの演奏をもっと高速に高音で歌うとブルーグラスになるって感じですね。すこしだけもの悲しく聴こえるのは何故なんだろう。


 12月10日 くもり  体調・ふつう

 雪が積もって2日も経てば、もう当たり前の景色って感じです。しっかし小泉のやつ、既成事実で憲法を空洞化させる作戦だな。いやな野郎だ。
Sonny Clark「Cool Struttin'」
たまにはオーソドックスなジャズを聴きましょう。ブルーノートの'58年録音。このジャケットはあまりにも有名、デザインも素晴らしいの一言。ソニー・クラークって才気をまき散らすってタイプじゃないしゾクッとさせるようなフレーズも弾かないけど、すごく気持ちのいいプレイをするピアニストですね。ポール・チェンバース、フィーリー・ジョー・ジョーンズのリズム隊にアート・ファーマーのトランペット、ジャッキー・マクリーンのアルト。間違いのないメンツって感じで手堅いプレイを聴かせます。どんなジャズを聴くかって聴く方の精神状態にもよるんだけどね、もっとフリーキーで激しいプレイが良いとかね。店で流すには本盤のようなジャズが良いかなと思います。熱いけどやかましくない、そんなジャズです。


 12月8-9日 雨/雪  体調・ふつう

 わかっていても雪が積もるとバタバタします。消雪ホースを敷設したりスノーダンプ用のラッカーを買ってきたり。そんなワケで昨日の日記サボりました。
V.A「J-ロックの細道 7」
ラインナップはスピード・グルー&シンキ、ファニー・カンパニー、ファーラウト、柳田ヒロ、伊藤銀次、はちみつぱい、スターキング・デリシャス、ティンパン・アレー、鈴木茂&ハックルバック、細野晴臣。'70年代の日本ロックの流れが一目でわかるようなメンツですね。
 高校の頃だったな、俺の中では伝説のスピード・グルー&シンキそして陳信輝だったね。まだ音を聴くまえに雑誌のグラビアで見て、ホンモノのロッカーだあ!って雰囲気にピンときたもんね。横浜のバンドってだけで血統書付きな感じもしてたし。初めて聴いてカッコイイと思ったよ、英語で歌っていて本物のロック・バンドだと思ったよ、でも聴かなくなった。だってそれならフリーやらツェッペリン、クリームを聴いてた方が良かったんだよね。だから「日本語のロック」ってまじで切実な問題だったと思うよ。
 で、あっという間に日本語のロックが当たり前になってサマになっていくんだね。本盤の華ファニー・カンパニーを見よ!じゃない聴け!良いバンドだったなあ。「東のキャロル、西のファニカン」て言われてたね。ルーツに根ざしたサウンドながら突き抜けたモノがあったね。まあそれは桑名マサヒロの凄さだった気がするな。同じ関西のスタキンも良かったね。"和製アレサ・フランクリン"大上留利子さんは学生時代には友部正人のファンだったそうです。
 鈴木茂&ハックルバックは何度かライヴを見ましたよ。リトル・フィート意識してたね。柳田ヒロのこれは初めて聴きました。'71年かあ凄いな。最近オルガンの音が好きだから、この柳田サウンドにはハマリますね。バンドのメンバーは誰がいたのかな?ヒロさんインストで作戦勝ち。演奏は良いのに日本語詞があまりにつまらなくて消えていってバンドもたくさんあったから。
 はちみつぱいはこの感じでそのままムーンライダーズに移行ですね。細野晴臣はチャンキー・ミュージック宣言の時代かな。


 12月7日 雨/雪  体調・ふつう

 雪になりましたよ。日曜日なのに通る車も少ないね。積もらなきゃいいけどねえ。
Albert Lee「Heartbreak Hill」
カントリー・ギターの名手アルバート・リーの新作は歌物アルバムとしてもとても良いんですね。良い曲揃いです。テレキャス(違った、ミュージックマンだった)から繰り出されるホット・リックスの数々に頬がゆるみます。ヴィンス・ギル、ブラッド・ペイズリーとのギター・バトルがこれまた楽しい。バディ・エモンズのペダル・スティールが好サポートし、J.D.サウザー、バディ・ミラー、ロドニー・クロウウェル、モウラ・オコンネル等のハーモニー・ヴォーカルも温かくて良い気分ですよ。ジェリー・ダグラスのドブロ、御大アール・スクラッグスのバンジョーまで登場し儲けた感じ。さらにパソコンで映像まで見れちゃうんだから!映像ではアルバートの見事な指さばきに開いた口がふさがらず状態に。御大アールに少年のような笑顔で話しかけるアルバートが微笑ましいです。京都プー横丁の松岡さんに感謝!


 12月6日 くもり  体調・ふつう

Sidney Bechet「1938-1940」
ベシェのソプラノ・サックスに絡むテディ・バンのギター、この"Summertime"は良いね。リピート!。そして楽しいのが本盤に収められた'39年録音でその昔LP「ハイチアン・ムード」としてリリースされてた13曲。メレンゲ、ルンバといった「カリブの赤い糸」で結ばれた音楽をじつに伸び伸びと演奏しています。クラリネットってカリブの音楽に合うんだよね。天気の悪さも忘れて愉快な気分だね。ベシェのクラリネットはよく歌います。大阪「ホット・ディスク」の土山さんに感謝です!
V.A「J-ロックの細道 5」
ジャックス "からっぽの世界 " でスタートなんです。この曲は昔も今も苦手です。だいたいね、ジャックスって60年代のバンドなんだよね。この暗さは貴重です。アングラな感じ、カルトGSな感じがいいんだけどね。本盤はジャックスから始まって、遠藤賢司、サディスティック・ミカ・バンド、モップス、クリエーション、ウォッカ・コリンズ、かまやつひろし、ルージュ、クロニクル、RCサクセション、ザ・ハプニングス・フォー、コスモス・ファクトリー、ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンド。な〜んか古い人達が多い、さすが東芝勢。しかもこのベテラン達がみんな凄いよ。怒濤のモップス!変態サイケなハプニングス・フォー、ピュアな怪物エンケン、ヒップな天才加藤和彦、そしてもしかして仙人?かまやつひろし!。かまやつが蒲田質店だった頃の奇跡の名曲"ゴロワーズを吸ったことがあるかい"のかっこよさはどうだ!若手(笑)クリエーションの"スピニング・トウ・ホールド"は当時高校生バンドの定番曲だったね。ダウンタウンもなんかカッコイイね。


 12月5日 はれ  体調・ふつう

 娘の担任の先生は産休に入るので今日はお別れ会だったそうです。クラスの多くの子供達が泣いて、先生も涙を流したんだよ、と教えてもらった。
V.A「J-ロックの細道 4」
ラインナップは頭脳警察、Panta&hal、Bow Wow、スペクトラム、A.R.B、布谷文夫、もんたよしのり、アイドル・ワイルド・サウス、ボブズ・フィッシュ・マーケット、渡辺勝、サンキュー、西岡恭蔵、ダディ竹千代&東京おとぼけキャッツ。コレけっこういけるメンツが揃ってますよ。種々雑多で楽しいまさに'70年代J-ロック。パンタが良いよね、骨太で。明瞭な歌いっぷりが爽快だな。頭脳警察って不思議でね、メジャーな存在じゃないのに俺の周りにいつも1人くらいファンがいて、高校の頃だってアルバム借りて聴いてたね。背伸びしたい盛りだから「これ三里塚で歌ったズノウケイ(頭脳警察)だぜ」とか言われてね。パンタ&ハルのギターは今剛で、かっこいいフレーズをきめていたね。スペクトラムってキャンディーズのさよならコンサートのバックをやってなかったっけ?派手なブラス・バンドでした。アイドル・・とボブズ・・はアメリカン・ロックへの憧憬をストレートに表したバンドでしたね。このARB、石橋凌の歌い方がまだアッサリしてる(笑)。ダディ竹千代はやっぱライヴでしょう。といって残念ながら見たことなかった。渡辺勝と西岡恭蔵は日本のロック&フォークの流れから微妙に離れた所にいた爽やかな存在って感じがしてたな。茫洋としてるって言うか。バウワウは人気あったね。当時はハード・ロックが1番人気だったから。だから無視してたわけだし。ほなあした。


 12月4日 雨/雪/みぞれ  体調・ふつう、ちょっとせき

 初雪と呼ぶにはちょっとショボイけど、朝からの雨が一時雪に変わりました。
North Mississippi Allstars「Polaris」
ディキンソン兄弟を中心としたアメリカ南部のロック・バンドの新作。アーシー・ロックでストレートに突っ走ると思いきや、渋く聴かせる仕上がりです。もちろん伸びやかなスライド・ギターは健在。ミシシッピ・ブルースマン、R.L.バーンサイドの倅(孫?)も正式参加したもよう。南部ルーツ・ミュージックにラップやファンクがごく普通に混ざり合う、イイカンジの若者バンドだとオジサンは思います。ただ前作にあったイキの良さがちょっと薄まったかな。
Eric Clapton「Ballads」
この前見に行ったクラプトンの余韻に浸りたくて今日買ってきちまったぜ。いやあ聴きつつ失敗を悟ったね。買わなきゃよかった。選曲が悪いもん。クラプトン自身の選曲らしいけど、'83年以降のアルバムからという括りがあったんじゃないかな。まあ本人はどの時代の演奏にもそれなりの満足はあるんだろうけどね。たしかにここに集められた曲を聴いてるとクラプトンの自信に満ちた歌声が嬉しかったりするわけですが。"プリティ・ガール"ではアルバート・リーとライ・クーダーが参加してるんだよね。これは好きな曲だな。"ワンダフル・トゥナイト"とかは哀愁のクラプトン節だね。文句良いながらも喜んで聴いてるな。


 12月3日 くもり/晴れ  体調・ちょっと風邪ぎみ、のどが痛い

 娘の担任の先生が産休に入るため代わりの先生がやって来たのだそうだ。どんな感じの先生?ってきいたら「お母さんに似ていたよ」だって。名前も同じだって言ってたな。
The Beatles「Let It Be ... Naked」
ビートルズの「Let It Be」がリリースされたのは'70年です。この年は俺がロックに目覚めた年だから良く憶えているよ。旬なバンドはレッド・ツェッペリンとCSN&Y、"ミュージック・ライフ"のグラビアや記事は彼等の一挙一動を伝えていましたね。ビートルズはすでに解散していたけど、このタイトル曲"Let It Be"は発売と同時にスタンダード曲のような扱いを受けていたと感じられました。ビートルズという名と共に"ヘイ・ジュード" "イエスタディ"といった曲はロックにまったく興味のない人達にまで浸透していて、そんな'70年にロックに目覚め背伸びしたい盛りだった俺にとっては「ビートルズが好き」とは口が裂けても言えなかったわけです。思えばビートルズとの不幸?な出会いをしてしまったおかげで、いまだにビートルズ初心者です。
 ということでオリジナル・アルバムの「
Let It Be」をきちんと聴かなかったおかげで、この「 ... Naked」は新鮮な気持ちで聴くことができました。バンド感を前面に押し出したサウンドが気持ちいいね。ギター・アンサンブル中心のロック・バンドとしてのビートルズの姿がよく捉えられてると思います。ただ残念なのは本盤がCCCDだってこと。それとこのボーナスCDには何かありがたみがあるのかな、マニアの人は嬉しいんでしょうかね?
 でもね、さすがビートルズだよね。21世紀になってもそこいらの新録凡百音盤よりずっと良いもんね。懐かしさで言うんじゃなくて。


 12月2日 くもり/雨  体調・ふつう、のどが痛い、ちょっと鼻水

 娘が鼻風邪をひいたみたいなので病院へ連れて行った。たいした風邪じゃないみたい。どうも俺が風邪っぽいな。
The Beatles「Let It Be ... Naked」
昨日からずっと聴いてます。ちょっといろいろと忙しいので明日につづく。


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 1999.
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月下の遊群CONTENTS
 
ロスタイムにご用心  酔んぐしなくちゃ意味ないね While My Guitar Gently Weeps