3月31日 雨/くもり/晴れ  体調・ふつう、花粉症

 娘が「うさぎ当番」なのでエサを持って小学校のうさぎ小屋へ行ってきましたよ。
Doug Sahm「The Genuine Texas Groover」
ライノ・ハンドメイド・シリーズの1枚です。といっても2枚組ですが。アトランティック時代のアルバム('72-'73)「Doug Sahm And Band」「Texas Tornado」の2枚にボーナス・トラック付きというスペシャル仕様。2枚共LPの愛聴盤だったので嬉しい復刻です。「Doug Sahm And Band」は豪華なメンツによるセッション風で、Dr.ジョン、デヴィッド・ブロンバーグ、フラーコ・ヒメネス、オーギー・メイヤーズそれになんとボブ・ディランが参加です。楽しそうなディランの様子が印象的。嗚呼時間がない。あすにつづく。


 3月29-30日 晴れ  体調・ふつう、花粉症

 昨日、物干しテラスの雪囲いネットを外す作業をしてたら、今まで薬の力で押さえ込まれていた鼻炎が一挙に暴発した。鼻水は止まらないしくしゃみは止まないし、ああ体力消耗した。
Television「Live at The Old Waldorf」
'78年LIVE盤です。立ち姿がじつにかっこいいバンド。ルーツから断ち切られた街のロック、ヤサグレていながらも下品じゃない凛々しいパンク・バンドこそテレヴィジョンだよね。ニューヨーク・パンクと言えば、俺にとってはパティ・スミスとトム・ヴァーレイン。そんなイメージのせいか、ロンドン・パンクに比べてインテリっぽい印象がある。それとヴァーレインのギター、これが重要。ジャズ・マスターかジャガーを愛用してるんだよね。ここで勝手に独断でギターの系譜ができる。ジャズ・マスター、ジャガーというそれまでのロックではマイナーだったエレキがオルタナティブなロック世界でメイン・エレキとなる系譜。ヴァーレイン(テレヴィジョン)〜サーストン・ムーア(ソニック・ユース)〜カート・コヴァーン(ニルヴァーナ)、こんな感じ。テレヴィジョンのサウンドというとファズ・ギターと官能サイケデリック。大音量で聴いてるとクラクラときますね。選曲もベスト。メンバーはトム・ヴァーレイン、フレッド・スミス、リチャード・ロイド、ビリー・フィッカ。見たかったなあこのバンド。LIVE映像が残ってないのかなあ。


 3月27-28日 晴れ  体調・ふつう、花粉症

 3月末は年度末。いろいろな会合があるんだよね。出不精なんで嬉しくないけど。昨夜は村落共同体(笑)の会合があり、たくさんビールを飲みましたぜ。
オクノ修「唄う人」
この前は'80年のオクノさんを聴きました。そしてこのアルバムが去年リリースされたオクノさんの新作です。前作とはずいぶんと趣が異なりますね。より「唄」が前面に出されている本作の方が、今の俺の心持ちにピタリと添いますね。歌声が良いですよ。憧れます。朴訥とした誠実で温かい歌声です。友部正人や高田渡、早川義夫に通じる「唄」の在り方を感じます。オクノさんの唄とアコギ、渋谷毅(ピアノ)、船戸博史(コンバス)、高田漣(スティールギター)、中尾勘二(クラリネット)、関島岳郎(チューバ)。いいメンバーですね!程良い緊張感が唄を引き立てていますね。ひとつひとつの唄がほんとに大切なものに感じられる、そんなアルバムです。


 3月26日 晴れ/くもり/雨  体調・ふつう、花粉症

Buck Owens「Buck Owens' Greatest Hits」
ハンク・ウイリアムスのホンキー・トンク・サウンドをより現代的に作り直して人気を博したのがバック・オウエンズ。文句なしにかっこいいゴキゲンです!この'60年代のバック&バッカルーズの演奏はすでにカントリー・ロックだよね。というより'70年代のグラム・パーソンズ達が作り出したカントリー・ロックよりも巧いし断然ホンモノだよ。ってあたりまえか、ご本家なんだから。
 明るく陽気なサウンドはカントリー・ロックのお手本となる演奏で、その中心が銀ラメ・テレキャスターを華麗に奏でるドン・リッチなんです。バックもギターの名手として鳴らした人で、ドンは最初フィドラーとしてバンドに参加してるんですね。彼のケイジャン・スタイルのフィドルはバンド初期を特色付けるものでしたが、時はロックの時代となり、そこでエレキ・ギターのサウンドを前面に出そうと、ドン・リッチがリード・ギタリストに転向したわけです。これが大当たり。テレキャスターとスティール・ギターによる明快なサウンド、バックとドンによるヴォーカル・ハーモニーがじつにスタイリッシュ!ただねえサウンドが出来過ぎていて、仕事しながら聴いているとみんな似て聴こえるんだよね。ハンクに比べて印象的な曲に乏しいかなって気もするんだけど、まあそんなことは感じながらもバック・オウエンズ&バッカルーズは最高ですよ。
 ようやく隠匿カントリーBOXもこの第22集をもって終了です。楽しかった。


 3月25日 晴れ/くもり/雨  体調・ふつう、花粉症

 相変わらず総額表示変更に伴う価格変更作業に追われています。
Hank Williams「Hank Williams' Greatest Hits」
ハンク・ウイリアムスの流れる店内での価格変更作業ですが、これが合うんですよこの仕事にね。快調(ってわけでもないかな?)に作業進行中。ほとんど税込価格に変更したね。
 ハンクのカントリー・ソングはリズムのキレが良くて心地良いんだよね。彼の音楽の下地はヒルビリーやその他南部伝承の音楽で、それに黒人のブルース・フィールとリズムをプラスして独自のカントリー・ミュージックを創作したと言われていますね。これが大当たりして、南部のローカル・ミュージックだったカントリーが全米中で人気を得るようになったのだそうです。それと南部音楽に欠かせない下地ってのがゴスペル、セイクレッド・ソングですね。ハンクは「ルーク・ザ・ドリフター(漂泊のルカ)」という名で、セイクレッド・ソングを吹き込んでいて、詩の朗読のようなこともしていて興味深いです。聖書とアルコール、南部男って感じがします。


 3月24日 晴れ  体調・ふつう、花粉症

 今日は小学校の終業式。娘は1年間1日も休まずに登校しました。通知表も良かったし。家族みんなでほめてあげましたよ。
Hank Williams「Hank Williams' Greatest Hits」
隠匿カントリーBOX第21集です。名曲揃いは言うまでもありませんね。今回気に入ったのは " 心のきずなを解いてくれ "" 俺が本当の親父だよ " です。カントリー・ソングって女性はスウィート・ハートで男はドリフターって役回りが多いと思うんだけど、男の場合はけっこう情けないトホホな感じの歌も多くて、そこがまた我が身に沁みていいわけですよ(苦笑)。ハンク・ウイリアムスの歌声が郷愁をそそるのは、故郷からも家族からも逃げ出したドリフターの心情を歌ってるからだと思います。〜刑務所勤め終えて我が家に帰ってきたら、我が子がよその男をパパと呼んでいた〜という内容の歌が " 俺が本当の親父だよ " なんですが、身に沁みる男達がたくさんいたんでしょうね、アメリカには。ああ時間がないから明日につづく。


 3月23日 晴れ  体調・ふつう、左目瞼がいたい

 憎むべきは " 戦争犯罪人 " シャロンじゃないかな。彼がイスラエルにいるかぎり平和は訪れないんじゃないだろうか。暴力の連鎖・連鎖・連鎖・・・!小泉君はどう思う?「ブッシュとともに去りぬ」。
オクノ修「Beat Mints Slow Mints」
京都で活動するオクノさんの3rdアルバム、'80年作品のリイシューです。この人も初めて聴きました。名前は以前より知ってはいましたが。'52年生まれでこの世界のキャリアも長いんですね。このドラム・サウンドは凄く懐かしいです。愛着が湧きますね。'80年でこのドラム・サウンド、俺の宅録もこんな音でした。バンドのサウンドもよ〜くわかりますよ、この感じ。ただマンドリン入りが新鮮に感じました。それで、なにより魅力的なのがオクノさんですね。声が良いです。曲がいいです。さりげなさが良いです。友部(正人)さんと似た感じがありますね。他のアルバムも聴いてみたくなりました。


 3月22日 くもり/雨  体調・ふつう

 古川日出男「サウンドトラック」を読んでいる。東京を舞台とした近未来小説なんだけど、こんな感触の小説は初めてだ。変わった小説が増えてきたね。って俺が知らなかっただけかな?
The Harp Consort「Missa Mexicana」
ようやく手に入れたハープ・コンソートの「メキシコのミサ」。う〜ん良い感じ。澄んだ音楽ですね。しかも人懐こい。ローレンス・キング主宰の古楽アンサンブルなんです。古いハープやギターを抱えた写真を見たせいか、器楽のアンサンブルかと思っていたら、素晴らしい歌声とコーラスに出会い、思いがけずに聴き入ってしまいました。ネットで調べた解説によると「17世紀中期、メキシコのプエブラ大聖堂に響き渡った、フアン・グチエレス・デ・パディーラ(南スペイン生まれ)作曲によるミサ「エゴ・フロス・カンピ」を中心に、カバニーリェス、ムルシアなどのエキサイティングな音楽が見事な彩りを添えている。」とあります。う〜んよくわからん。でもヨーロッパの所謂バロック音楽とは違った雰囲気がありますね。もちょっと民族音楽に近い感じで、ダンサブルな曲もあるし、ときおりプログレ・ロックを思い起こしたりもします。
 昨日まで聴いていた浜田真理子とすんなりと違和感なく繋がっているような感じがしました。とてもピュアな音楽だからでしょうかね。


 3月20-21日 くもり-晴れ  体調・ふつう

 彼岸は店も忙しい。おまけに税込価格変更作業もやっているので音盤をじっくりとは聴けていませんが店内ではずっと浜田真理子の新作を流していましたよ。
浜田真理子「mariko live 〜こころうた〜」
" 花笠道中 " やら " 抱擁 "" 柔 " などの懐かしい昭和歌謡曲が流れているので、うちのばあちゃんは不思議そうに「おまえ、いったいどうしたんだ?」と訝しげ。普段はロックやらジャズやらの英語の唄が多いからね。真理子さんは昭和の歌謡曲をよく歌いますね。本盤でも先の曲の他に " 粋な別れ "" 貴方のためのブルース ""船頭小唄 "" 座頭市 " など、よく知られている曲もあれば意表をつくような曲も歌っています。ほんとにレパートリーは豊富で、聴く方も今度は何を歌うのかなって楽しみもあります。外国曲でびっくりしたのはアリス・クーパーの " only women bleed " ですね。昔に聴いた憶えがあったけど、こうして聴くともう浜田真理子のバラードになってますよ。
 彼女がなにより素晴らしいのは、良い曲を作りその曲を聴き手の心の奥底まで届けることのできる歌声を持っているってことですね。本盤収録の自作曲はどれもほんとに良くできています。初めて聴くことのできた " カノン "" かなしみ " など、彼女でしか表現できない歌世界だと思います。
 さらに嬉しかったのがウワサの名曲 " 水の都に雨が降る " が聴けたこと。噂に違わぬ良い曲ですね。あとクラブ歌手時代?のレパートリー " 失恋ブルース "も良い感じ。関西ブルース・シーンで有名な尾関真が作って憂歌団が歌っていた曲ですねこれは。
 結論(笑)、浜田真理子は聴きだしたら止まらないから困るよ。ではこのへんで。


 3月18-19日 雪〜晴れ  体調・ふつう、鼻水、くしゃみ(花粉症!)

 昨夜のゲームは良かった。アテネ五輪最終予選の対UAE戦を勝利して出場を決めたね。前線に田中、平山、大久保の3人を同時起用ってのにしびれたね。攻撃のダイナモとして田中と大久保がフル稼働し平山が高さでゴール前の脅威となって相手DFにプレッシャーをかけ続けていたね。今野の評価が凄く高いのはわかるよ、的確なポジショニングと運動量、ファールをしないだけのテクニックも持っているしね。でもボランチとして物足りなさは感じるよ。的確なフィードってのが欲しいよ、ドゥンガみたいな。チームのリズムを創り出すパス回しも大事だね、レドンドやグァルディオラのようにね。今野は良い選手だから期待も大きいんです。がんばれ!
浜田真理子「mariko live 〜こころうた〜」
ハンク・ウイリアムスを聴いていたら美音堂より浜田真理子の新作LIVE盤が届きました。さっそく聴かねばならぬのう。このアルバムは2003年のLIVE音源から編集された2枚組で、1枚目が品川グローリア・チャペルというLIVE新名所?でのワンマン・ライヴを収録し、2枚目が大阪、横浜、出雲、東京青山、松江の各ライヴよりの選曲です。俺はこの内横浜赤レンガ・ホールには行ってますね。初めて耳にする曲が多くて嬉しいね。あらためて浜田真理子の歌声には惚れ惚れとするなあ。この歌声を聴いてるだけで幸せですよ。これは相性かもしれないな、この歌声との相性が良いんですよきっと。ピアノもじつに良いんだな、粒立ちが綺麗っていうか、音数少な目に音の響きを大切にしてますよね。ってとこで明日につづく。


 3月17日 晴れ  体調・ふつう、鼻水、くしゃみ(花粉症!)

 彼岸の入りです。本来18日ですが、今年が閏年なので17日が入りなんです。うちの地域では親戚や親しくしている家々のホトケサマをお参りして回ります。こうした風習も勤め人が多くなり、生活様式が変わってきたこの頃では、行っている人も少なくなっているようですよ。昨夜のサッカー・アテネ五輪最終予選対レバノン戦、2-1で勝利したものの戦い方にピリッとしたものがないな。松井と前田はもっと質の高いプレイをしないとね。それからワン・ボランチの今野、TV解説でも再三指摘されていたけど、ボール持ちすぎだったね。あれじゃゲームに自分達のリズムを持ち込めないよ。急遽SBに入った阿部だけど、どうもラインが深すぎるんじゃないかな。チームが間延びしてる気がする。明日が最後の一戦だ。絶対に勝て!
V.A「The Golden Country Hits 550 - 20」
隠匿カントリーBOXも佳境には入ってきました。題して「偉大なるハンクに捧ぐ」。CBS系歌手達参加のハンク・ウイリアムス・トリビュート・アルバムです。ボブ・ウイルス、ロイ・エイカフ、レイ・プライス、マーティ・ロビンズ、ウィリー・ネルソン達がそれぞれにハンクの曲を歌っています。ボブ・ウイル&テキサス・プレイボーイズの演奏はほんとに巧いな。このスウィング感は特筆ものです。ハンクの弟子レイ・プライスは貫禄の歌声。マーティ・ロビンズは" ラヴシック・ブルース " " 泣きたいほどの淋しさだ " で得意の泣き節を披露。でもこれ聴いてると本人のを聴きたくなるよね。


 3月16日 晴れ  体調・ふつう、目がかゆい、鼻水、くしゃみ(花粉症!)

 花粉症を発症!したらしい。毎年のことだけどね、軽くすめばいいんだけどな。
V.A「The Golden Country Hits 550 - 19」
エミルー・ハリスがカントリー・ロック・クイーンだったのは'70年代のことで、'80年代はナッシュビル寄りのカントリー・クイーンてな感じだったのですね。'77年録音" セ・ラ・ヴィ " はまさにカントリー・ロックン・ロール、バックはもちろんホット・バンドです。アルバート・リー、リッキー・スキャッグスにコーラスがニコレッタ・ラーソンと超豪華。'80年代作品ではドリー・パートン、リンダ・ロンシュタットと組んだザ・トリオによる " 逢ったとたんに一目惚れ " 、ソロで " ラスト・ダンスは私に " などと王道路線ですね。出来は素晴らしいけどね。現在のエミルー・ハリスはと言えば「オルタナティヴ・アメリカンのゴッド・マザー」って雰囲気で凄い存在感ですよね。あと良かったのがハンク・ウイリアムスJr " ディキシー・オン・マイ・マインド " 。サザン・カントリー・ロックって感じで骨っぽい音楽です。ソングライターとしても有名なロドニー・クロウェルは素朴な歌声に味わいがあります。" ティル・アイ・ゲイン・コントロール・アゲイン " ですが、間奏のアコギ・ソロはアルバート・リーかな?巧いです。ハイウェイ101 " 酒よお前が女なら " (トホホな邦題)はニュー・ホンキー・トンク・ロックな感じで、力強い女性ヴォーカルが俺好み。こんなところで。


 3月15日 晴れ  体調・ふつう、目がしょぼい(花粉症?)

 彼岸が近づいてきたので、娘を連れて家のお墓を雪の中から掘り出しに行って来た。といっても今年は少雪なので掘り出す程じゃなかったけど。昨夜はサッカー・アテネ五輪最終予選の対バーレーン戦を見てました。ホームで格下に負けるようなチームの話はしたくない。
V.A「The Golden Country Hits 550 - 19」
'70年代〜'80年代ワーナー・ブラザーズ系のヒット集ですね。カリフォルニア・カントリーの発展型といえるニュー・ホンキートンク〜ニュー・トラディショナル・カントリーが多いので聴いていて気持ち良い。特にドゥワイト・ヨーカムの突き抜けぐあいが気持ち良いね。 " ギターズ・キャディラックス " がかっこいいヨ!ギターは勿論ピート・アンダーソン!トゥワング魂炸裂ですぜ。また" ストリーツ・オブ・ベイカーズフィールド " では御大バック・オウエンズとサン・アントニオの蛇腹王フラーコ・ヒメネスが共演し痛快テックス・メックス・ロックでごきげんです。
 あしたにつづく。


 3月14日 雨/晴れ  体調・ふつう、胃が重い

 やはり田中めぐみは " 走る貴婦人 " だったなあ。(ファンなんです)勝負弱かった。土佐礼子の凄い形相での気迫の走りには勝てなかったな。土佐の実力が上ってことだよきっと。でもこのタイムだとアテネは野口、高橋とあと一人ってことになるんじゃないかな。
Norah Jones「Come Away With Me」
'70年代初め頃に初めてジェイムス・テイラーを聴いた時のような感じだね。静かで穏やかで、そんな出だしのアルバム。オールド・ファンには懐かしく、若い人達には新鮮に、しかも癒される感じもして、幅広い年代に支持されよく売れたってのも頷ける。しかもエキゾチックな美人顔だし。俺が最初敬遠してしまった理由は、聴く前からブルーノートの癒し系美人ジャズシンガーっていう捉え方をしてしまったせいなんだね。いやあ先入観に捕らわれすぎたな。良いねこのアルバムは。癒し系アダルト・ジャズじゃないもの。'70年前後に現れた優れたシンガー・ソングライター達の美質を受け継いでる人だと思うんだけど。セカンド・アルバムに比べると、こちらの歌い方の方がジャズ的な感じ。これってアリフ・マーデンの意向なのかな?サポートに徹したバック・ミュージシャンの質の高い演奏も見事です。


 3月13日 くもり/雨  体調・ふつう、目がしょぼい

 今日は娘の7才の誕生日。友達が2人遊びに来ています。にぎやか(笑)
V.A「The Golden Country Hits 550 - 18」
ドン・ウィリアムスという大スターを初めて知りました。'70年代が全盛期だったそうですが。レイドバック・カントリーと呼ばれているのだそうですね。フォークとホンキー・トンクが混ざり合ったようなサウンドですが、なにかピンとこなかった。解説読んだらクラプトンが彼の大ファンだとあり、そこでちょっとピンときましたよ。'80年以降のクラプトンの曲作りと歌い方が彼ドン・ウィリアムスに似ている気がします。こじつけかもしれないけどね。ドン・ウィリアムスの歌声はたしかに魅力的です。カントリー歌手っぽい朗々感を押さえ気味にし、甘さにの代わりに優しさを、ソフトな歌い口なのに骨っぽさを感じさせる、味わい深い歌声です。島田耕曰くジャントル・ジャイアント。そんな雰囲気を曲からも感じ取れます。クラプトン以外でもヴァン・モリソン、ピート・タウンゼンド、ロッド・スチェワートが彼の大ファンなのだそうですよ。
 フレディー・フェンダーはいつも濃いいですね(笑)" ヴァイア・コン・ディオス " 。大好きですよ。ドン・タコスったらドン・タコス(悪ふざけ)。テックス・メックスでお涙ちょうだいな感じの歌い方が個性的。ヴィンス・ギルはブルーグラス出身でロックも経験してきたギタリストだけにカントリーのエレキ・ギター・リックもじつに巧いね。本盤にはヴィンス・ギルやジョージ・ストレイトといった新時代のホンキー・トンク・カントリーのスターも収録されてます。
 さて今日はJリーグ開幕。アルビレックス新潟J1初戦がまもなくキック・オフだよ。


 3月12日 くもり  体調・ふつう、ちょっと胃重

 友人がノラ・ジョーンズのファーストを貸してくれたんだけど、さて聴こうと思ったら中身がカラでした(泣)。グラミー賞をたくさん取った話題盤だけど、あまりに世間で受けの良い音盤はついつい敬遠しちゃう天の邪鬼なわたしです(笑)。でも彼女のセカンド・アルバムがちょっと良かったんで、やっぱり聴いてみようかと思いましてね。
V.A「The Golden Country Hits 550 - 17」
第17集はリバティ・レコード編です。このカントリーBOX、途中までレコード会社別で年代順に編集されていたようですが、ここにきて会社別にはなっているけど曲の録音年はバラバラですね。'64年のジョージ・ジョーンズと一緒に'84年のマイケル・マーフィーが収録されてるから。ここでもウイリー・ネルソンが登場しますが、彼の歌は時折甘すぎてつまらなく感じる時もあります。まあアウトロー・カントリーってことは旧来のカントリーに対して外側にいるってことで、まあ遠くから眺めてみると保守的なアメリカン・ポップスとも言える気がします。嫌いって意味じゃなくてね。ウイリー・ネルソンにしろ本盤収録のマイケル・マーフィー、ダン・シールズ、ケニー・ロジャース、ニッティ・グリッティ・ダート・バンドなんかは当時のロック・ファンにも知られたシンガー・ソングライターだったわけで、カントリーと中庸ロック?との垣根はサウンド的にはほとんどなくなっている気がしますね。そして俺の場合、こういうのを聴いてると、やっぱハンク・ウイリアムスとジミー・ロジャースを聴こう!となるわけです。


 3月11日 雨  体調・ふつう、食べ過ぎで胃が重い

 ちょっとCD買うのを自粛してるので、相変わらずの隠匿BOX大行進。
V.A「The Golden Country Hits 550 - 16」
アン・マレーが懐かしい。エミルー・ハリスと比べて、同じく凛として清楚な感じなんだけどアン・マレーの方が歌声がまろやかだし、曲もよりポップス寄りですね。 " スノウバード " はポップス・チャートのヒット曲だったし。本盤はキャピトル編ですから俺好みのカリフォルニア・サウンドなんですが、グレン・キャンベルのようにポップ・カントリーで大スターになった人もいます。" ラインストーン・カウボーイ " " 恋はフェニックス " と言ったヒット曲はベイカーズフィールド・カントリーとは一線を画していますね。共に良い曲ですけど。いかにもなカリフォルニア・サウンドが嬉しいのはマール・ハガードとバック・オウエンズ。モ〜大好きなご両人です。明るく快活で、それでいてちょっとホロ苦い歌の数々、最高です。マール・ハガードって人は根っからのアウトローな感じで'70年のヒット曲 " オウキー・フロム・マスコギー " ではヒッピーイズムを皮肉ってみせたり、でも面白いのはグラム・パーソンズはマールの大ファンで彼にプロデュースを依頼したほどなんだけど、断られたんだよね。バック・オウエンズの方はエミルー・ハリスを相手に哀愁たっぷりのデュエット曲 " クライング・タイム " を披露し、ドゥワイト・ヨーカムとは " アンダー・ユア・スペル・アゲイン " を豪快に歌いあげています。マール・ハガードとバック・オウエンズなら毎日聴いていても飽きないね。


 3月9-10日 晴れ  体調・ふつう

 4月から始まる小売価格の総額表示に伴い価格変更作業を始めたら忙しくって、昨日からずっとコレを聴き続けて(聴き流して)います。今日もポカポカ陽気で気持ちはいいんだけどね。
V.A「The Golden Country Hits 550 - 15」
この第15集は以前に一度書いた気がしますねえ。隠匿カントリーBoxの中でも大好きな1枚です。なんといってもドリー・パートンが良いね " マイ・テネシー・マウンテン・ホーム " " コートはカラフル " の2曲は共に彼女の自作自演。可憐で愛らしく才女でそのうえ超セクシー。ロニー・ミルサップ歌う " スタンド・バイ・マイ・ウーマン・マン " は先日聴いたタミー・ウィネット " スタンド・バイ・ユア・マン " のアンサー・ソング。バックでさりげなくリード・ギターを弾いているのはレジー・ヤングです。レジーはかつてメンフィスでチップス・モーマンのアメリカン・スタジオのギタリストとしてサザン・ソウルの名曲の数々でプレイしている地味なグレート・ギタリストです。本盤でも数曲でプレイしています。地味ですが。チャーリー・プライド " サン・アントンへ行こう " はダグ・ザームの歌でもお馴染み。テックス・メックスな良い感じです。'70年前後に録音されたウィリー・ネルソンの歌はカントリーというより内省的な当時のシンガー・ソングライターの感じに近いです。それゆえカントリーの枠からすでに飛び出してるね。ウィリー・ネルソンと共にレッドネック・カントリーの旗手呼ばわりされたウィロン・ジェニングス、ご存じ " レザー・テレキャスターの男 " ですが、" ルッケンバック・テキサス " 男臭いです。作者はチップス・モーマンとボビー・エモンズ、ギターがレジー・ヤングでアメリカン・スタジオがナッシュビルにお引っ越しって感じですか。キース・ホイットリー " 雨に優しく " を聴くと、ちょっと悲しいね。ブルーグラス時代の彼を聴いていたから。カントリーの世界でようやく成功を掴んだ矢先に若くして亡くなったんだよね。デュエットの女王エミルー・ハリス、ここではアール・コンリーと " ハッピーエンドを信じて " を歌ってます。彼女の歌声が登場するまでは甘口のポップ・カントリーだったのに、彼女が歌い出すとア〜ラ不思議、ぴんと背筋の伸びた素敵な歌に聴こえるからね。さすがはエミルー・ハリス、クール・ビューティー!


 3月8日 晴れ  体調・ふつう

V.A「The Golden Country Hits 550 - 14」
昨日のつづきです。2月にキャンディー・ステイトンの " スタンド・バイ・ユア・マン " を聴いて感激したばかりですが、ここでは作者にして大スター、タミー・ウィネットの歌声を堪能できます。カントリー・バラードならではの甘さが魅力的。チャーリー・ダニエルズ・バンドの " 悪魔はジョージアへ " はこれまた懐かしい。カントリーのサザン・ロック風展開って感じで大好きです。ジェイムス・テイラーがジョージ・ジョーンズをモデルに書いた " バーテンダーズ・ブルース " をこの二人でデュエット。ロンサム感溢れるホンキー・トンク・ナンバーです。これも良いね。

レオンハルト&クイケン「バッハ/音楽の捧げもの」
カントリーを聴き続けたので気分転換にバッハです。いつ聴いても新鮮なんだな。いくつかのメロディが同時進行していく感じが面白く刺激的。なんかね、数学的にきちんと組み立てられた構成美を見せつけられているように思えるんだけど、そこがクラクラと心地よいというか・・・、バッハは深いです。


 3月7日 曇り/晴れ/雪  体調・ふつう

 いやあ天気がころころ変わるよ。昨夜は卯の木の雪祭りで面白かったけどスノーキャンドルの準備と点火には疲れましたな。数が多いんだもん。
V.A「The Golden Country Hits 550 - 14」
第14集はエピック編です。いきなりリッキー・スキャッグスの「カントリー・ボーイ」すごいすごいカッコイイ!!ギターにマンドリンの超絶美技、曲も軽快で最高です。このエピック編は'70〜'80年代作品集ですね。タミー・ウィネット、マール・ハガード、チャーリー・リッチ、ジョージ・ジョーンズがスターの時代です。マール・ハガードは今でもグレイトだけど。良い曲いっぱいあります。で、明日につづく。


 3月6日 曇り/雪/晴れ/雨  体調・ふつう

 昨夜の日本vsUAEにはハラハラしたね。後半30分過ぎた頃から明らかにUAEの運動量が落ちてきて、ようやく日本は終盤に2点をもぎ取った。体調が万全でなかった日本だけど、そこはやはりプロ選手が多いだけに体力・持久力といったものが一歩上回っていたんだと思う。勝ててほんとに良かったよ。
V.A「The Golden Country Hits 550 - 13」
隠匿カントリーBox第13集はCBS編です。'70年のヒット曲 " ローズ・ガーデン " でスタート。リン・アンダーソンの歌声、伸びやかで気持ちいいね。シングル盤(もちろんドーナツ盤)持ってます。2曲目の " 孤独の影 " は前曲と共にジョー・サウスの代表曲で、これも名曲です。本盤は'70年代作品を中心に編集されていて、カントリーとロックとポップスとの境界はますます薄くなっていますが、ここに集められた曲にはホンキー・トンクの流れと新たに登場したテキサス・アウトロー・カントリーが含まれていて聴き応えがありますね。ジョニー・キャッシュ、レイ・プライス、ウィリー・ネルソン、ウィロン・ジェニングス、マーティ・ロビンス、レフティ・フリゼルなど大物揃い。特にジョニー・キャッシュとウィリー・ネルソンの歌声は格別ですね。
さて、今日は津南の雪祭りで卯の木でも盛大に雪祭りをします。忙しいのでこのへんで。


 3月5日 晴れ  体調・ふつう

 今日は小学校の学年末保護者会。新学期からは役員なのでサボれません。しょうがねえな。で、行ってきたよ。俺が役員中唯一の男性で最年長だからって学年委員長なんて押しつけんな〜!
V.A「The Golden Country Hits 550 - 12」
久しぶりに登場の隠匿カントリーBoxです。第12集は'50年代中頃から'60年代後半のキャピトル・レコード集です。この時代のキャピトルのカントリーは、ナッシュヴィルのイージー・リスニング・カントリーに対抗してホンキー・トンク・スタイルをベースとしたカリフォルニア・サウンド=コースト・カントリーで人気がありました。代表的なスターはもちろんバック・オウエンズですね。ここでは彼の " メンフィス " が登場。すでにカントリー・ロックしてますよ。ナッシュヴィルのチェット達のカントリーよりこっちの方が断然好きですね。ワンダ・ジャクソン " 銀の糸と金の針 " はたしかエミルー・ハリスも歌ってました。こちらのヴァージョンも良い感じ。ルーヴィン・ブラザーズも良いですね。ヒルビリーのブラザー・デュオ・スタイルを現代風に聴かせています。ボビー・ジェントリー " ビリー・ジョーの唄 " はブルージイにスワンプしていてルーツ・ロック・ファンにも受けそう。ローズ・マドックス " 憧れの青い鳥 " は女性ながら豪快な歌いっぷり、バックのラルフ・ムーニー(psg)、グレン・キャンベル(12stg)、ジョー・メンフィス(g)のイカシたプレイに拍手拍手。ジョン・ハートフォードの名曲 " ジェントル・オン・マイ・マインド " はグレン・キャンベルが歌っています。バンジョーはハートフォード。ジェントルな歌声が心地よいね。やっぱこの時代はカリフォルニア・オウキー=ベイカーズフィールド・カントリーに軍配!


 3月4日 雪  体調・ふつう、目が疲れる

 アテネ五輪最終予選第2戦、レバノンに4-0で勝利したけど、チームとしての出来はイマイチだったね。フィールドの長い芝に手こずってる選手が多いみたいだけど、もうそろっと慣れろ!特に松井!そんな中でも石川のシュートには眠気が吹っ飛んだね。あれはブラボー級です!
Little Miss Cornshucks「The Chronological1947-1951」
写真を見ると、農場で働く明るい娘っ子てな感じ。頭のてっぺんに大きなリボンなんか結んでます。ですがキャラに騙されてはいけません。見かけから想像するに、コミカルな歌を小唄風に歌うキュートな女性シンガーって感じなんですが、ところが聴いてびっくり本格派。しっとりとしたジャージーな歌い方が気に入りました。なんかジャズとR&Bの中間みたいな音楽ですよね。ルース・ブラウンやラ・ヴァン・ベイカーにとってのアイドルだったそうですね。ジャケット写真からすると、まだ子供っぽい感じですが、オマセな実力派アイドルだったんでしょうかね。


 3月3日 雪/くもり  体調・ふつう

 ひな祭りです。でも我が家のお雛様、ただ飾られているだけであまり大事にされてませんな。部屋の電気も消されているし。娘が学校から帰ってくれば歌でも歌って雛あられでも食べるのかな。と思っていたけど、帰ってきてもお雛様のことなんか忘れているみたいですな。
Merle Travis「Boogie Woogie Cowboy 1944-56」
マール・トラヴィス、好きなんですよねえ。レア音源!なんて書いてあるとすぐに買ってしまいます。少年時代にエヴァリー・ブラザーズの父親からギターを習ったとか、ギタリストとしての側面から好きになったんですが、色々聴いてみると'50年頃まではシンガーとして有名でヒット曲もあるんですね。'50年以降にギタリストとしても活躍し、カントリーの世界ではチェット・アトキンス、ジョー・メンフィスと並び称されるカントリー・ギターのパイオニアです。レア音源集だけに、これぞマール・トラヴィスって感じの完成されたスタイルの曲は少ないけど、ヒルビリー、ホンキートンク、ウエスタン・スウィングなど南部の音楽が楽しめます。アコーディオンの入ったポルカ風の曲なんかもやってますよ。


 3月2日 晴れ/雪  体調・ふつう

 昨夜から始まったアテネ五輪最終予選のサッカーなんだけど、相変わらず「引いて守る相手をどう崩すか」という課題に直面。バーレーンと引き分けてしまったね。格下と言われてるけど、中東勢は手強いよ。
Dave Bartholomew「Dave Bartholomew 1950-1952」
ファッツ・ドミノの育ての親、デイヴ・バーソロミューが'50-52年にキング、スペシャルティ、インペリアル等で録音した編集物です。トランペッター、ヴォーカル、作曲、アレンジ、バンド・リーダー、プロデューサーとしてニューオーリンズで八面六臂の活躍をした人ですね。彼自身のヴォーカルって初めて聴いたのかな?ノベルティ・タイプのジャンプ・ナンバーなんかはルイ・ジョーダンに似ています。全体的に洒落た都会的な匂いがするバンド・サウンドですが、N.O.ならではのこってり感もありますね。Dr.ジョンの自伝を読むとN.O.ってとこはむちゃくちゃ風紀の悪い街だそうで、そこで働くミュージシャンもイケナイ人が多かったらしいですよ。こうしたイケナイ奴等が(奴等だからこそ?)魅力的な音楽を作ったりしてるわけですね。


 3月1日 雨/晴れ  体調・ふつう

 お〜し、ついに3月になったよ。雪も少なくなったし、もう春に一直線!
Dave Bartholomew「Dave Bartholomew 1950-1952」
ニューオーリンズR&Bの顔役デイヴ・バーソロミューが自身の楽団と共に颯爽とジャンプしています。1曲目のギタリスト、unknownとなってるけど誰?ダーティーでワイルドなプレイですが。
 あ〜時間がないので明日につづく。


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ロスタイムにご用心  酔んぐしなくちゃ意味ないね While My Guitar Gently Weeps