6月29-30日 くもり/雨/くもり  体調・ふつう

 昨日の夕立は凄かったな。お昼過ぎから遠くで雷が鳴っていたんだけど、夕方6時頃から1時間の間かな、雷と豪雨で凄かったよ。我が家は只今仮説トイレなので、この雷雨が速く通り過ぎてくれないかと祈っておりましたよ。今日もまた夕立。仮説トイレは不便ですよ〜。
小唄幸子『小唄』
「端唄」の次は「小唄」です。これも「日本の伝統音楽〜巨匠の至芸」シリーズの一枚。この前の「端唄」の神田福丸さんは小唄幸万琉という名で小唄も唄います。その小唄の師匠が本盤で唄っております小唄幸子さんです。幸子さんの父親は小唄幸兵衛さんですね。小唄は家元の出現が大正中頃といいますから比較的新しい伝統芸能なんですね。「端唄」から派生した三味線小曲なので似ていますが、小唄の方がよりお座敷向きな感じで、ゆったりと鼻歌的ですね。高杉晋作で有名な♪〜三千世界の烏をしめて 主と朝寝がちょいとしてみたい〜♪ 艶っぽいおねえさんが三味線つま弾きながら唄うわけですよ、小さなお座敷でね。そのおねえさんの膝枕で旨い酒を飲みながらだらだらと過ごしたい。そんなことを想う俺なんですね。
 これで6月も終わり、というか半年も過ぎるわけか。俺の申年がなあ。


 6月27-28日 雨/くもり  体調・ふつう

 ユーロ'04、フランスvsギリシャがあんまりにもつまらないゲームだったので、ちょっと気が抜けました。フランスのような偉大なチームでもあそこまでメタメタになっちゃうんだなと確認しましたよ。ま、ギリシャがタイトなマークでタフに戦ったということなんだけど。
神田福丸『端唄』
これも「日本の伝統音楽〜巨匠の至芸」シリーズの一枚。桐箱入りセットですよ。『端唄』というのは江戸で流行した三味線小曲だそうで、江戸末期から明治にかけて一世を風靡したということです。テレビや映画の時代劇で聴いた憶えがありますね。♪〜梅は咲いたか 桜はまだかいな〜♪ってやつですよ。本盤では神田福丸さんの唄に三味線、鳴り物、笛の伴奏がついて賑やか感じですが、これが三味線だけだともうちょい艶っぽい感じになりますかねえ。
 ♪〜 からかさの かさのしずくで 地が掘れるまで
      好きな好きなお方と 立ち話 〜♪「からかさ」より
 ♪〜 もしもわたしが うぐいすならば 主のお庭の梅の木で
    ほれましたと ええ たった一声きかせたい 〜♪「びんのほつれ」より
こんな感じなんですよ。しゃれてますよ。江戸町人文化の洗練を感じますね。


 6月26日 雨  体調・ふつう

 PK戦は苦手だな。外すシーンばかりが印象に残っていて見ていてもコワイんだよね。ジーコ、プラティニ、バッジョ・・・W杯の大舞台でこうした名手達が外していたしね。
 ユーロ'04準々決勝ポルトガルvsイングランドのPK戦はドラマチックだったよ。イングランドは一番手のベッカムが完全にフカした。ポルトガルは延長で得点したルイ・コスタが外した。両チームの名手二人が失敗したわけだ。5人づつが蹴り終わっても決着つかずサドンデスへ。イングランド7番目をGKが止めた。そのポルトガルGKリカルドが自ら7番目のキッカーとなり、イングランドに引導を渡した。ゲーム自体も両チーム最後までへこたれずに競い合った良い内容だった。ファンタジックではなかったけど。18才のルーニー、19才のC・ロナウドは共にチームの中で立派に機能し、時に牽引していたね。たいしたものです。
竹本越路大夫『文楽義太夫』
「日本の伝統音楽〜巨匠の至芸」シリーズの一枚。まだよくわからないまでも圧倒されます。これが芸の力でしょうか。演じられる「冥途の飛脚」は近松門左衛門と竹本義太夫による名作だそうで、こんな名前が出てくるだけで、ありがたい音楽だと思ってしまいます。語り手1人(竹本越路大夫)と三味線1人(野澤喜左衛門)によって演じられていますが、この二人のコンビネーションがじつに見事。その声の存在感、その三味線の豊かな表現力が素晴らしいですね。
 〜えい、えい、えい、烏がな烏がな、
    浮気烏が月夜も闇も、首尾を求めてな、逢はう逢はうとさ〜
 って始まるんですよ。これはいいですよ〜。


 6月24-25日 曇り/晴れ/雨  体調・ふつう

 ユーロ'04もベスト8が出揃ったね。ポルトガル、ギリシャ、フランス、イングランド、スウェーデン、デンマーク、チェコ、オランダです。スペイン、イタリア、ドイツというサッカー大国は敗れ去ったわけですね。イタリアはもうちょっと見たかっただけに残念です。
The Baden-Baden Free Jazz Orchestra
   『Gittin' To Know Y'all』
恒例の栄一さん横流し音盤です。フリー・ジャズ。しかもオーケストラ。集団即興演奏が凄まじい。人目をはばかるな、店番中だし。これはアート・アンサンブル・オブ・シカゴのレスター・ボウイを中心とした面々のヨーロッパ武者修行の記録のようなもので、録音は'69年ドイツ。当時活動の拠点をパリに移していたAECのレスター・ボウイ、ジョセフ・ジャーマン、ロスコー・ミッチェルそしてドラムのスティーブ・マッコール(後にエアーで活躍した彼かな?)のアメリカ・シカゴ勢とヨーロッパ各地の革新的ジャズ・ミュージシャンがドイツのバーデン=バーデン・フリー・ジャズ・ミーティングで出会いそして創り上げた音楽がここに収められているのだそうです。興味を惹かれたのが通奏音を多用したノルウェーのギタリスト、テリエ・リピダル達の演奏ですね。幽玄な感じ、時として日本の雅楽に通じるものを感じました。このアルバム、全体的にはヨーロッパの前衛音楽臭いというか、AEC本来の躍動感溢れるある意味芸能的なフリー・ジャズとは違ってますね。久しぶりにAECの『ツタンカーメン』でも聴きたくなった。


 6月23日 曇り/晴れ  体調・ふつう

 思い出した。昨日見たスペインvsポルトガルだけど、ラウールがぜんぜん目立たなかった、というよりその存在が消えていたよ。ラウール、どうしちゃったんだよ?そしてまた思い出した。試合前キャプテン同士の握手、背番号7同士がにこやかに、ラウールとフィーゴ、レアル・マドリードのチーム・メイト。キャプテン同士の握手といえばイングランドvsフランスはベッカムとジダン、共にレアル・マドリード所属。ヨーロッパ4ヶ国のキャプテンがレアルにいるわけだ。いまさらそんなことじゃ驚かないんだけど、ラウールの不調は心配だな。
 昨夜はフランスvsスイスを見た。アンリの2得点はフランスにとって光明だけど、チームとしての出来はまだまだって感じ。パス・ミスが多いよね。それにビエラ、マケレレあたりがジダンより高い位置にいてパスの相手を捜してるなんて、なんかシステムが混乱してんじゃないかなあ?
V.A.『Atlantic Rhythm & Blues vol.3 '55-'58』
先日10日にレイ・チャールズが亡くなって、巨星を偲ぼうとレコード棚を物色していたら、単独アルバムよりこのコンピュレ盤が聴きたくなって手元において時折聴いています。もちろんレイの大好きな曲「ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー」「ロンリー・アヴェニュー」の2曲が収録されているので選んだのですが。この前ずっとモータウンのコンピュレBOXを聴いていて、やっぱモータウンは良いなって感じてましたが、アトランティックのR&Bは当然ながら凄く良いよ。良いよなんて軽いね。もう絶対に偉大です!レイ・チャールズを始めドリフターズ、ジョー・ターナー、コースターズ、クローヴァーズ、チャック・ウィルス、ルース・ブラウン、アイヴォリー・ジョー・ハンター、ああ書き切れない。制作者側にアーメット・アーティガン、ネスヒ・アーティガン、ジェリー・ウェクスラー、アリフ・マーデン、トム・ダウドなんていう錚々たる人達がいたんですよ。しばらくアトランティックR&Bに浸っていようかな。


 6月22日 曇り  体調・ふつう

 ユーロ'04はグループ・リーグ最後のイベリア決戦。ポルトガルvsスペインです。絶対に勝たねばならぬ開催国ポルトガル。結果は後半12分ヌノ・ゴメスのナイス・シュートが決まり、そのまま1-0でポルトガルが勝利しベスト8へ進出。さて俺の大好きポルトガルなんだけど、今やってるサッカーはぜんぜん面白くない。攻撃に際してなんだけど、味のあるショート・パスでの崩しやら、必殺のスルー・パスってのがまったくない。フィーゴ、デコ、C・ロナウドの個人技だけが目に付く。TV解説者が「フィーゴはキレてますねえ」とか言ってるけど、ぜんぜん違うよ。フィーゴの絶頂期なら左右サイドを駆け上がったら必ずゴール前に高精度のクロスを蹴っていたけど、今はサイドに上がってもフィニッシュといえる必殺クロスまで行けないことが多いね。悲しいことに。フィーゴのドリブルからクロスへの流れで巧いなあと思うのは、相手に対して半身抜け出した瞬間に素速く正確なクロスを蹴ることができるってこと。この大会ではそんなプレイが少ないように思うけど。あとこのゲームで残念だったのは、両チーム共パスを含めプレイの精度が低かったってことかな。
 さてポルトガルよ、決勝トーナメントではファンタジックなサッカーを蘇らせてくれよ!ルイ・コスタよ復活せよ!!
Lem Winchester & The Ramsey Lewis Trio
  『Perform A Tribute To Clifford Brown』
'58年シカゴ録音。ラムゼイ・ルイスといったら'60年代に『ジ・イン・クラウド』、'70年代には『サロンゴ』という問題作(?)のあるシカゴのピアノ弾き。EW&Fのモーリス・ホワイトはラムゼイ・ルイス・トリオのドラマーだったことがあるんだよね。それはともかく、これはハード・バップのアルバムですね。レム・ウインチェスターというヴァイヴ奏者は初めて聴きますが、なかなか良いです。というよりこうしたバップ・ジャズにヴァイヴという定型としての安定感を感じます。ってホメてんのかな?まあ万人向けってことで。


 6月21日 曇り/雨  体調・ふつう

 昨日今日と蒸し暑いね。台風も近づいてるし。今日から業者が来て下水道工事です。昨日はまた地下倉庫の大掃除。場所があればあったで不要な物もどんどん貯まるわけで、こんな機会でもないと倉庫の大掃除なんて手が着かないんですね。今朝は町のゴミ処理場に車一台分のゴミを捨ててきました。
Sonic Youth『Sonic Nurse』
『音波看護婦』ですか。ジャケットとスリーブに描かれた音波看護婦の絵が妖しげで素敵です。音波芸者ってのはけっっこういそうだけどね。さてソニック・ユースの新作には、まだジム・オルークがいます(笑)。好きだからいてもいいんだけど。サウンドはストレートでしかもポップなロック。しっかりノイズも添加されてます。添加ってことで、ノイズ的には後退したってことかな。かつてのソリッドな疾走感てものも後退してるし。だからと言ってこれはこれで悪くないよ。ニール・ヤング似の曲があったりして、歌を聴かせますって感じのアルバムなんですねこれは。


 6月19日 曇り  体調・ふつう

 ユーロ2004はフランスvsクロアチアをボケっと見ていたため、たいして書くことなし。そうそうジダンがスキン・ヘッドに!ジダンがスキン・ヘッドに!俺もねハゲたらスキン・ヘッドにしようとバクゼンと考えてるんだけど、これってなってみると意外にできないものかなって思うんだ。逆に髪の毛が貴重になってさ。どういうもんだろ?で、ジダンはスキン・ヘッドにしたぞ。
V.A『ホット・メニュー'73』2枚組LP盤
Dr.ジョン『ガンボ』を聴くとこのアルバムを思い出します。今聴いてるわけじゃないけど、それぞれの曲がしっかりと身体の中に記憶されています。これは日本のワーナー・パオイニアが'73年に出したサンプラー盤です。当時同社が扱っていたワーナー、アトランティック、リプリーズの音源から選曲されていました。2枚組で980円でした。まだ高校生でお金がなくて欲しいレコードが買えなかった頃ですよ。このアルバムが " 希望の光・明日への扉 " みたいなものでした。俺と同世代の音楽評論家の中にも『ホット・メニュー73』のお世話になった人も多いらしく、時折そんな記述を目にします。Dr.ジョンはコレで知ったんですね。「スタッカ・リー」ですよ。所謂ロックじゃないわけ、それでいてシャレていてかっこよかった。あと印象に残った(いつかアルバムを手に入れるぞと誓った)のが、ライ・クーダー、アーロ・ガスリー、ジェイムス・テイラー、ドゥービーにオールマン、J・ガイルズ・バンド、マナサス、ダニー・オキーフ、ダニー・ハサウェイ、ロバータ・フラックなど。他にもたくさん収録されていて、見開きジャケットの内側にそれぞれのアルバムがジャケ写真と紹介文とで載っていたんですね。こうした写真などを眺めて想像しているだけでも嬉しかったんですね。
 今はあの頃ほど丹念にしつこくそして熱く音盤に接していないなあと思うしだいです。


 6月18日 曇り  体調・ふつう

 ユーロ2004、ポルトガルようやく1勝。しかし前回・前々回大会のようなファンタジーを感じさせるチームではなくなったのかな。かつてのような流麗なパス・ワークが見られないものね。残念だなあ。ポルトガルvsロシア、初戦を落としたチーム同士でこのゲームに負けると予選敗退なわけです。両チーム共スターティング・イレブンを大幅入れかえてきました。ロシアはエース格モストボイがチームから追放(!)、ポルトガルはルイ・コスタ、コウトを外して生きの良い若手を起用、チャンピオン・リーグで優勝したポルトから5人起用してますね。ゲームは当然ながらホームのポルトガルが攻勢に出て7分に得点。フィーゴが左右のサイドで奮闘するも、ゲーム自体は中だるみ。44分にロシア、GKがレッドカードで10人で戦うことに。後半ロシアが積極的に攻勢に出てきて面白くなってきて、ルイ・コスタも登場し終了間際に1得点追加。結局2-0でポルトガルが勝利。次のvsスペインが非常に楽しみになってきたねえ。
Dr.John『Gumbo』
これを聴くと大瀧詠一の「ハンドクラッピング・ルンバ」を口ずさんでしまうよ。この曲が入った超名盤『ナイアガラ・ムーン』は、そのガンボ風味が耳の肥えた人達の話題になったんだよね。『ガンボ』のリリースが'72年(日本で少数のロック・ファンの話題となったのは'73年以降ですね)で『ナイアガラ・ムーン』が'75年で、大瀧や細野達はDr.ジョンのガンボ・マジックにかなり入れ込んでた時期があったと語っていたような記憶があります。'76年頃はブルースやソウルにはまり込んでいて、日本盤によるこれら黒人音楽のリリースも盛んだったわけで、プロフェッサー・ロングヘアー、スマイリー・ルイス、ファッツ・ドミノ、あとN.O.コンピュ物などけっこう買ってましたね。『ガンボ』がニューオリンズ・R&Bの良きガイドとなったことは確かですが、後年になった気づいたのは、Dr.ジョンがこのアルバムでやったのは、古き良きN.O.R&Bの焼き直しというより、'72年のカリフォルニアで新たにN.O.R&Bをでっちあげたって感じなんですね。学究的でなくエセくさいから、その音楽が凄く魅惑的だってことはあるんだよね。俺はこの『ガンボ』とN.O.の音楽のおかげで、すんなりカリブの音楽へと旅立つ事が出来た気がしている。


 6月16-17日 晴れ  体調・ふつう

 ユーロ2004、イタリアvsデンマークは0-0の引き分けだったけど楽しめたね。両国共はっきりとした、しかも完成した攻撃スタイルを持っているからね。デンマークはサイドアタック。イタリアはゴールに向かって直線的で速い。デンマークのパス・ワークはその精度・システムともに見事。見ていて拍手を贈りたくなるね。前々回大会で屈指のゲームと評価されたデンマークvsポルトガルのあの素晴らしいパス・サッカーの応酬を思い出させるデンマーク。しかしイタリアはしたたかだね。前半の劣勢をきちんと修正して後半はデンマークの両サイドを押さえ込んでイタリアのペースとしたからね。でもこのゲームのMVPは両GKだったはず。ソーレンセンとブッフォンのファイン・プレイのおかげでこの猛暑のゲームがダレずに最後まで緊張感を伴っていたように感じましたよ。
 そしてドイツvsオランダの一戦、本来なら世界注視の好カードなわけだが、この数年の両チームの状態というか戦績がパッとしないせいで、このゲームへの期待感もそれ程でもなかったんじゃないかな。結果は1-1の凡戦だったね。ドイツってザマー以後、世界レベルのタレントを輩出していないんじゃないかな。バラックくらいしか見あたらないもんね。オランダも有名どころが30代に入ってきたし。凄い若手の登場が欲しいところです。いちサッカー・ファンとしては。
 さてポルトガルvsロシアの結果が気になるなあ。
Motown V.A『Hitsville U.S.A.-four 』
さあてモータウンBOXのラスト盤は'69年から'70年代前半のもの。ここで登場はジャクソン5。'69年の大ヒット「帰ってほしいの」でスタート。この頃のモータウンはデトロイトを離れてLAで録音していたと思うんだけど、サウンドがカラッとソリッドです。本盤収録のこの時代の曲はラジオでよく流れていたのを憶えています。ジャクソン5はヒットチャートの常連だったし、レア・アース「ゲット・レディ」、エドウィン・スター「黒い戦争」そしてマーヴィン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイング・オン」などなど。今こうしてモータウンを聴いてみると、素直に良いなって思えるるは初期から'60年代中頃の若く甘く夢を感じさせてくれる歌の数々かな。


 6月14-15日 晴れ  体調・ふつう

 ユーロ2004が開幕!4年に一度のサッカー・ヨーロッパ選手権ですよ。開幕戦はポルトガルvsギリシャ。ポルトガル贔屓な俺だけに、今回の自国開催でポルトガル優勝を夢見ているんだけど、なんだこりゃあ!格下(だったはずの)ギリシャに完敗。前回、前々回のユーロで魅せたあの躍動感溢れるパス・サッカーを今回も発揮できるのかな?ああ心配だ。もうかれこれ10年も応援してきたルイ・コスタ、フィーゴの有終の美を期待したいな。
 それにしても昨夜のフランスvsイングランドは凄かったね。ロス・タイムに同点そして逆転したフランスに唖然。どうしてまったくサッカーって " ロスタイムにご用心 " なんだろうね。面白いやねまったく。
Motown V.A『Hitsville U.S.A.-three 』
'66年フォー・トップス「リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア」。これって'70年代のディスコ・ブームで流行ってなかった?次のテンプス「アイム・ルージング・ユー」などもディスコだよね。エドウィン・スター「さすらいの25マイル」はパワフルな疾走感。スタックスな感じもするな。本盤での絶品はマーヴィン・ゲイの「悲しいうわさ」ですね。こんなとこで。


 6月13日 晴れ  体調・ふつう

 早朝6時からムラ仕事。卯の木にできる町の歴史博物館のような施設「なじょもん」敷地内の畑に肥やし撒きです(なんでだよ〜)。15日は種蒔きだそうです(ヤレヤレだぜ)。早朝仕事すると朝ご飯が旨い。けど早起きはキライなんだけどなあ。
Motown V.A『Hitsville U.S.A.-two 』
モータウンはスマートだよね、南部のソウルに比べたら。二十歳頃、ディープなサザン・ソウルにどっぷりだった頃には、このモータウンのポップさに興味イマイチだったけど、それでもその楽曲の良さに惹かれるものはありましたね。ミラクルズ、スプリームズあたりは甘すぎて好きじゃなかったけど、今はぜんぜん抵抗感なし。「トラックス・オブ・マイ・ティアーズ」は名曲だね。スモーキー・ロビンソンのメロウな歌声って良いよね(今更だけど)。ジュニア・ウォーカーの「ショット・ガン」はモータウンにあって南部の雰囲気を持った豪快なR&B。この曲はかつて日本の多くのGSがカバーしていた人気曲でしたよ。キム・ウエストン「君の胸に抱かれたい」はドゥービー・ブラザーズでロック・ファンにお馴染みですね。フォー・トップス「アイ・キャント・ヘルプ・マイ・セルフ」はオーティス・レディング「アイ・キャント・ターン・ユー・ルーズ」とそっくりのリフで感じも似てるんだけど、モータウンとスタックスのサウンドの違いって都会と田舎って感じがして、そしてそのどちらにも良さがあるんだよね。


 6月11-12日 晴れ/くもり/雨  体調・ふつう、目がかゆい

 新しいCD買うのは自粛中なのです。だからこの頃は昔買ったBOX物を聴き直しているのです。来週21日より自宅内の下水道工事が始まる関係で地下倉庫の大掃除を始めたんだけど、もう10年以上もほったらかしの不要物のなんと多いことか。祖父ちゃんと二人でやってるんだけど、けっこう大変ですよ。てことで、音楽聴いてる時間はあまりなかったんですよ。
Motown V.A『Hitsville U.S.A.-two 』
'64年テンプテーションズの必殺「マイ・ガール」からスタート。この有名なギター・リフを弾いているのがロバート・ホワイトだとは知られていないよね。当時のアルバムにはバック・ミュージシャンのクレジットが無かったので彼等は無名のファンク・ブラザーズだったんですね。それでもモータウン・サウンドのいかしたベースは徐々に評判となり、当時の英国では「あのモータウン・ベースは凄いね」などと語られていたんだそうです。そのモータウン・ベースの男こそジェームス・ジェマーソンなんですね。『伝説のモータウン・ベース〜ジェームス・ジェマーソン』て本を読みましたが、ちょっと泣けましたねえ。
 ああもうこんな時間か。すきな音盤だから明日も聴こう。


 6月10日 晴れ/くもり  体調・ふつう

 新しいCD買うのは自粛中なのです。それでこの頃は栄一さんから借りたやつを聴いてます。
Archie Shepp
  『Life at The Donaueschingen Music Festival』
'67年ドイツ、ドナウエッシンゲン音楽祭でのライヴ録音。この音楽祭には'80年に梅津・原田デュオが素晴らしいライヴ録音を残してるね。フリー・ジャズ〜前衛音楽好きの人達が多く集まる所なんですね。本盤収録曲は " ワン・フォー・ザ・トレイン・パート1 "" 同 パート2 " の2曲。この録音日の3ヶ月程前に亡くなったジョン・コルトレーンに捧げられた曲だという。黒く太くうねるテナー・サックスが雄弁に歌う。好きだなあ。もっとデカイ音で聴きたいよ。メンバー編成が面白い。お馴染みジミー・ギャリソンのベースとビーバー・ハリスのドラムの他はトロンボーンが二人ラズウェル・ラッドとグラチャン・モンカー。しかしまあここでは、アーチー・シェップを楽しみましょうって音楽ですね。アルバート・アイラーを聴いていても感じるんだけど、彼等のフリー・フォームのプレイの中にはゴスペルやらブルースやらメディスン・ショーの音楽やらが混じり込んでいて、そのちょっとした人懐こさが芸術臭さを消しているのかなと思うんだ。


 6月8-9日 雨/くもり/晴れ  体調・ふつう

 梅雨入りだね。暑かったり寒かったりで身体がたいへんだ。また喉が痛くなってきた。
V.A『From Spirituals to Swing 』
ジョン・ハモンドがプロデュースした有名なコンサート『フロム・スピリチュアル・トゥ・スイング』のライヴ盤。'38-'39年、会場はもちろんカーネギー・ホール。これは上流階級の白人達にアメリカ黒人音楽の流れをご紹介しましょうっていう企画だったと思うんだけど、出演者は豪華です。本盤ではゴスペルがシスター・ロゼッタ・サープ、ゴールデンゲイト・カルテットなど。ブルースがビッグ・ビル・ブルーンジイとサニー・テリー。ジャズからはカウント・ベイシーの一派にベニー・グッドマンとNYの仲間達、ストライド・ピアノのJ.P.ジョンソン、ブギウギ・ピアノのアルバート・アモンズなどが収録されています。アポロ・シアターのライヴなんかと比べると演奏も上品な感じがするな。ベニー・グッドマン・セクステッドでギターを弾いてるチャーリー・クリスチャンのファズがかった甘いトーンが良いね。ゴールデン・ゲイト・カルテットはこの時代はまだバリバリのゴスペル・グループで、リズミックでダイナミックなアカペラが凄いです。聴衆も圧倒されてる感じ。ビッグ・ビルは聴衆をさかんに笑わせてるけど、なんかエッチなヤツでも歌ってるのかな?まあこの場でソレはないかなあ?ベイシー楽団は黄金期のメンバーでカンサス・シティ・ジャンプを披露。上品なスウィングしか知らないNYの紳士淑女達はベイシー達の迫力にビックリしたのかな。まあ歴史的なコンサートではあったわけですね。


 6月7日 晴れ/くもり/雨  体調・ふつう

 寺田寅彦『科学と科学者のはなし』と高橋治『絢爛たる影絵〜小津安二郎』同時進行中。寺田寅彦は「線香花火一本の燃え方には、" 序破急 " があり " 起承転結 " があり、詩があり音楽がある。」と書いています。寺田寅彦ファンになりましたぜ。
V.A『Back To The Crossroads
      The Roots of Robert Johnson 』
いつもはルーツと名指しされまくりの(例えばクラプトンの)ロバート・ジョンソンですが、本盤はそんなロバート・ジョンソンのルーツにスポットをあてた好企画盤です。音源をたくさん抱えたYAZOOならではですね。ピーティー・ウィートストロー、ココモ・アーノルド、バンブル・ビー・スリム、ロニー・ジョンソン、ミシシッピー・シークス、スキップ・ジェイムス、サン・ハウス、ブラインド・ブレイク、リロイ・カー、ブラインド・レモン・ジェファーソン、スクラッパー・ブラックウェル、タンパ・レッド、ハーレム・ハムファッツ、チャーリー・パットンなど戦前ブルースの大物達の歌がこれでもか!と出てきます。全部好きですよ、当然ながら。しかしなあそのどれをとってもロバート・ジョンソンに勝るとも劣らないって凄いことだね。この'20-'30年代にすでにこれだけ充実した音楽だったからこそ、その後の様々な音楽に影響を及ぼしたんですね。ちょっと戦前のブルースを聴いてみたいけど何から聴こうかな?って人には断然お奨めです。
 あらためてココモ・アーノルドの良さがじんわりと沁みてきますねえ。


 6月5-6日 晴れ/くもり  体調・ふつう

 5日は小学校2年生の学年PTA。いちおうPTA学年委員長なので無事に終えてホッとしとります。6日、これから天気は下り坂だとか。日本陸上選手権はアテネ五輪選考会を兼ねているせいか白熱した争いが見られて楽しいね。
Leon McAuliffe『Take It Away Leon 』
レオン・マコーリフはボブ・ウイルスのテキサス・プレイボーイズで活躍したスティール・ギターの名手ですが、本盤は彼自身のバンドによる'46-'48年のタルサ録音。ライヴ音源も含んでます。ヒズ・ウエスタン・スウイング・バンドと名乗っているようにやってる音楽はまさにウエスタン・スウイング。ここでもやってる有名な " スティール・ギター・ラグ " はレオンの作ですね。ただし彼はスティール・ギタリストとして華々しく弾くってことより、歌手としてバンド・リーダーとしてこのバンドを率いている感じです。演奏はジャージイで重厚です。ジャズ系の達者なプレイヤーが揃っていたんですね。ちなみにレオン・マコ−リフは'60年代初めシマロン・ボーイズを率いてパッツィ・クラインのバックを努めています。


 6月4日 晴れ  体調・ふつう、ちょっと喉がいたい

 昨夜は満月だったのかな?きれいだったね。
Jimmy Mcgriff. Groove Holmes
      『Giants of Organ in Concert 』
'73年のライヴです。二人のオルガン奏者をメインとしたドス黒いファンク・ジャズに蒸せかえりますね。これはブルース・ジャムなんですね基本的には。ベース・レスなバンドで低音部を受け持つのは、その名も " グルーヴ " ホームズの左手でしょうか。モグモグしたようなベース音なんだけど、そのファンクなグルーヴ感は凄いです。リード・ギターがまた黒っぽくて良い感じ。EW&Fのライヴ盤の" アフリカーナ " でも似た感じのファンキーなソロが聴けますが、ファンクの坩堝の中で、ちょっとクールにきめたソロはかっこいいですよ。


 6月3日 晴れ  体調・ふつう

 土曜日に行う小学校の2年生親子PTA行事に使うゲームの道具を作った。けっこういい出来映えだ。大地の芸術祭にこんな作品があっても不思議でないってかんじ?(笑)。
Charles Mingus『Mingus At Antibes 』
またしても栄一さんからの借り物。戦闘的で扇情的なミンガスの世界ですねえ。聴き入ってしまいました。エリック・ドルフィー、ブッカー・アーヴィン、テッド・カーソン、ダニー・リッチモンドと言ったお馴染みのもの凄いメンツに混じってバド・パウエルの名前があるのにビックリ。夜になって店のシャッターを降ろしたので、デカイ音で聴いてみたら、まるで獣がのたうちまわっているような肉汁がしたたるような野生のジャズだった。やはりミンガスのジャズは別格だな。ミンガスのモトで解き放たれた精悍なパンサーの如きドルフィーの咆哮にゾクっとするね。ただスウィングしてればいいってもんじゃないんだよ!ジャズは。こうゆうジャズこそ復活して欲しいもんだ。そういやあ「魂の解放」なんて言葉があったな。または「いつか、ギラギラする日々」か(苦笑)。 


 6月2日 晴れ  体調・ふつう

 そうそう昨日、わが娘ちゃんは全校児童の前でステージ上で「プールのめあて」を発表しました。プール開きに際して各学年の代表が、自分の水泳努力目標を発表したんですね。エライぞ!わが娘よ!(シャイな父親より)
J.A.T.P『Body And Soul 』
Featuring ナット・キング・コール & レス・ポール!期待以上のホット・ジャズですねえ。'44年のライヴ録音。メンバーは二人の他、J.J.ジョンソン、イリノイ・ジャケ、レッド・カレンダーなど良いメンツ。J.J.のブリブリっとしたトロンボーンとジャケのホンク・テナーは豪快そのもの。そもそもメロウなコールとレス・ポールに対してホットなプレイが持ち味のJ.Jやジャケ達が合うのかな?と興味があったけど、聴きだしたらもうそんな心配は無用でした。コール & レス・ポールのこんなに熱い演奏を初めて聴いたよ。歌わないコールと豪快にバップを奏でるレス・ポール!名だたるジャズメンの中にあって楽しそうにピアノを弾きまくるコールが凄いね。ピアノとギターのかけ合いでは聴衆も大喝采。これも古きよき時代のジャズですね。レス・ポールのプレイだけど、ジャズに収まりきれない個性をすでに発揮してますね。やっぱエレキ・ギター(サウンド)の革新者は一味違います。


 6月1日 くもり  体調・ふつう

 伊坂幸太郎の『重力ピエロ』を読んでいます。小さな章がやたらたくさんあって、その中に「ローランド・カーク」ってのがあるんですよ。で、話の中に「『Volunteered Slavery』でいいんじゃないかな。あの曲が一番分かりやすいから」っていうのが出てきたもんだから、無性に聴きたくなった。ローランド・カークはたしか数枚持ってたはずと探してみたが『Volunteered・・』は無かったんだ。ところが、10時のコーヒーに寄った栄一さんが「それオレ持ってる。今車にある」ときた。なんたる偶然!さっそく店で流しました。そしてそのまま拝借中。
Roland Kirk『Volunteered Slavery 』
う〜ん豪快開けっぴろげ!フリーとR&Bとゴスペルが仲良く同居したローランド・カーク独自の世界です。カークってのは日本のジャズ・ファンにはなかなか理解されなかった巨人なんだよね。日本のジャズ・ファンてのはブルースやゴスペル、R&Bなんかを楽しむ素養のない人が多かったから、カークの凄さや大きさが分からず、ただ " いっぱい楽器ぶらさげた、鼻で笛吹くヘンなヤツ " 程度の認識しか持てなかったんですね。今では、こうして小説に登場するくらいポピュラーな人になられたんですね。とか(笑)。カークのバンドはローランド・カーク一座なんですね。メンバー間の激しいインター・プレイの応酬はあまりないんです。あくまでもカークに仕えている感じで。ただその仕え方がヤサグレてるというか、一座でなくて一家かな任侠の(笑)。しかしカークのプレイは気持ち良いね。サックスはストロングに、フルートは可笑しく哀しげに、凄く表情豊か。
 栄一さん、次はミンガスよろしく!


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月下の遊群CONTENTS
 
ロスタイムにご用心  酔んぐしなくちゃ意味ないね While My Guitar Gently Weeps