9月30日 雨  体調・ふつう

 台風が通り過ぎて行った。こっちはたいしたことなかったけど、今年の台風は各地で大きな被害を出していますね。そうそうこの前の十五夜、仲秋の名月、娘とばっちり拝みましたよ。ススキと団子と酒と共にね。厚い雲のちょっとした切れ間から満月が姿を見せた時は嬉しかったな。
Albert Ayler『Nuits De La Fondation Maeght 1970』
これはアルバート・アイラー最後の録音のようです。かつて2枚組で出ていたやつですね。例によって栄一さんから拝借。'70年フランスでのライヴ録音で、アイラーの音に比べてバック・メンバーの音がやたら小さく録音されていて、アイラーのサックス・ソロを聴かされているような気になります。ここでのアイラーは詩情あふれるフリー・ジャズって感じがします。サム・テイラーがフリー・ジャズを吹いてるってそんな感じ。こうゆうアイラーも好きなんですよ。彼のサックスには吹きまくるフレーズの随所に、アメリカ大衆音楽絵巻のような人懐こいメロディが練り込まれているって気がするんですよ。アイラーはいいなあ。


 9月28日 雨/曇り/晴れ  体調・ふつう

 ずっとこのペンタングルが店で流れています。ちょっと小忙しくって日記の更新が遅れましたね。昨日の小泉改造内閣は面白かった。さすがの小泉さんも老いぼれた風貌になってきたな。激務なんでしょう。ここは笑わないでおこう。そうそう今夜は十五夜です。ばあちゃんに言われてススキを刈ってきました。さて仲秋の名月をめでることができるかなあ。
The Pentangle『Sweet Child』
これはペンタングルの2ndにあたる'68年のアルバムですね。ライヴとスタジオの2枚組です。どちらも充実しまくってます。ミンガス作「ハイチアン・ファイト・ソング」が嬉しいね。好きな曲だから。ダニー・トンプソンがコンバス・ソロで演奏、上手い。とにかくバランスが良いよね、バンドの。心地よい緊張感の2本のギター、軽快にまたダイナミックにバンドを支えるドラムとベース、味わい深いバート・ヤンシュと清涼なマクシーという二人の歌い手。それぞれが誰にも寄りかからずに凛と立ち、その上での素晴らしいバンド・アンサンブルなんですね。志の高さを感じます。


 9月24日 晴れ/曇り  体調・ふつう

 秋祭りも終わり普段の日が戻ってきた。うちの祭りの頃にはすっかり涼しくなっているんだけど、今年はいまだに暑いです。暑くて風が強い。また台風の影響かあ?そして今4時半ですが、空が暗くなってきて今にも雨が降りそう。
V.A.『The Masters Of STRATOCASTER』
フェンダー・ストラトキャスター生誕50周年を記念したコンピュレ盤です。ギター・マガジン誌監修でワーナー系音源からのチョイスですね。リッチー・ブラックモア、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、ローウェル・ジョージ、ボニー・レイット、エリック・ジョンソン、ライ・クーダー、ロビー・ロバートソン、イングヴェイ・マルムスティーン、ジョン・ホール&ラリー・ホッペン、バディ・ガイ、ディック・デイル、トミー・ボーリン、ジェフ・ベック、ロリー・ギャラガー、エリック・クラプトン、デュエイン・オールマンといった錚々たるギターリストのストラト・プレイが選ばれています。各人の代表的プレイが選曲されていて俺的には重宝しそうです。まあねジミヘンを収録できなかった監修者の無念が聞こえて来ますが(笑)。ラスト曲、オールマンの「ヘイ・ジュード」、もちろんウィルソン・ピケットのヴァージョンですが、これはちょっとムリヤリかなあ(笑)。もちろん名唱名演ですが。
 こうしてみると俺の二つ上の兄貴ストラトキャスターこそ、20世紀が生んだ偉大な作品なんですよね。


 9月22日 雨/曇り  体調・ふつう

 今日は村の秋祭りなんですよ。その準備とかでこの2.3日ばたばたしてました。早朝から雨降りなので、祭りの傘鉾を飾ることができません。3時、ようやく神社に各班の傘鉾が立ち始めました。すでに夜店が4店ほど来ています。
The Pentangle『The Pentangle』
じつは、このペンタングル、じっくり聴くようになったのは今年からなんです。避けていたわけじゃないんだけど・・たまたまかな。フェアポート聴いて、デイヴィ・グレアムやシャーリー・コリンズなんかを聴いてきて、ようやくペンタングルに回ってきました。バート・ヤンシュとジョン・レンボーンというアコースティック・ギターの名手達のソロ演奏は聴いていたし、ベースのダニー・トンプソンはリチャード・トンプソンがらみで馴染んでいまして、ようやくご本家ペンタングルなんですが、これがじつに良い!'68年のファースト・アルバム、ジャケットがスマート。サイケな時代にこのシンプルなデザイン。これやっぱり、流行り物に追随しないガンコな人達の集まりなんでしょうかね。リズム隊はジャズ畑出身らしい演奏ですが、それに乗っかるギターが凄いよね、ジャズでもロックでもない、それ意外なんでもありみたいなプレイに凄く惹かれます。ブルース臭は強いね。ジャッッキー・マクシーの清涼な歌声が翳りのある曲調にマッチしてこれも良いねえ。


 9月18-19日 晴れ/雨/晴れ  体調・ふつう

 村の秋祭りに向けて若衆が奏楽の練習をしています。その奏楽を神輿の道中でも流したいというので16日夜に録音に出向き、それをMacで編集してCDに焼きました。録音は昔使っていたティアックのマルチトラック・レコーダーを使用し、マイクを4本立て、音のかぶり具合などからマイク位置や奏者の位置などを動かしながら録音しました。出来はともかく楽しい作業でしたよ。
Donny Hathaway『These Songs For You,Live!』
有名な'72年Live盤の音源を含む未発表曲入り音盤です。やはり名盤『LIVE』からの曲が良いよねと再確認。この感じって当時(俺が聴いた'75年頃)の憧れのサウンドだったな。コーネル・デュープリーとフィル・アップチャーチのギター、ウィーリー・ウイークスのベース、フレッド・ホワイトのドラムス、そしてダニーのエレピといったメンバーにより創り出されるグルーヴは都会的でありながらも熱い高揚感を感じさせるファンク・ビートで、新しい都市黒人音楽の出現を感じさせてくれたものです。なによりライブの臨場感も良いんですよね。お客さんと一体となった熱気を感じさせて、意外にこういうライブ盤はありそうで少ないんですよ。それにしてもウィーリー・ウイークスのベースはかっこいい!


 9月17日 雨/晴れ  体調・ふつう

 今日娘はバス遠足で十日町の情報館とキナーレに行ってきました。キナーレでは温泉に入ったり染色体験をしたそうです。
V.A.『A Tribute To Ray Charles』
これは付録なんですよ。「ブルース&ソウル・レコーズ」レイ・チャールズ追悼号?の付録CDなんです。以前もブラインド・レモンとブラインド・ブレイクのカップリングCDが付いていて内容も良かったんですが、今回もバッチリな選曲です。本の発行がブルース・インターアクションズでP-VINEなどをリリースしてる会社だからできるんでしょうね、こうした付録CDが。あっでも付録CDといっても、本の値段が1.680円とこの内容の雑誌にしてはちょっと高いわけで、CDはたんなる付録じゃないんですね、きっと。内容だけど、レイに影響を与えたと言われているチャールズ・ブラウン、ロウエル・フルスンはやはり貫禄十分な大物だと納得。アイク&ティナ・ターナー、フロイド・ディクソン、ジョニー・ギター・ワトソン、スモーキー・ウィルソンなどゴキゲンなR&Bナンバーが楽しめますよ。ラストはB.B.キング。レイの葬式で歌ったというバラード " Please Accept My Love " が心に沁みます。思いがけず気に入った付録CDでしたね。


 9月14-15日 雨/晴れ  体調・ふつう

 朝夕涼しくなりました。昨日じつに久しぶりに友人JAMA君が寄ってくれました。今は結婚して東京で暮らしてるんですが、年に一度くらいは帰郷してるんだそうです。なんかすっかり落ち着いた感じでしたね。
V.A.『Girls With Guitars』
所謂'60年代ガールGSのコンピュレ物です。みんなアメリカのグループみたいだけど?なかなかゴキゲンですよ。初期ビートルズやモンキーズを彷彿させるグループが多いのは当然ですが、中にはロニー・マック、アル・ケイシーといったギター名人が参加して流石のプレイを聴かせてくれます。アル・ケイシーのグループではダーレン・ラヴが歌っているし、アイク&ティナ・ターナーのバックコーラス・グループ、アイケッツのPat Powdrillが自身のグループでソウルフルに歌っています。この辺の黒人ガール・グループは当然R&Bな趣があって良いですよ。所々に誰が弾いているのか分からないけどワイルドでかっこいいギターが聴けて、これはなかなかのコンピュレーション盤ですよ。


 9月13日 晴れ  体調・ふつう

 休肝日の翌朝は爽快だ。♪二日酔いじゃないって〜素敵なことね〜♪なんて歌っちゃいました。もういい歳なんだから酒の飲み方も考えないとな、などとこの10年考え続けているな(苦笑)。
Jan Davis『Boss Guitar ! 』
所謂'60年代エレキ・ギターのインスト物です。サーフィン&ホットロッド、モンド、ラウンジ、怪奇物?などけっこう楽しめます。バックのキーボードがかなり遊んでいて(ヘンなことしてるってこと)当時としては意欲的な音楽だったのかも。「モアのテーマ」(かな?)なんか一瞬YMOかなって思えたり。しっかしこういうの聴くとベンチャーズがいかにラウドなガレージ・バンドだったかがわかろうというもの。どっちも好きだけどね。


 9月11-12日 晴れ  体調・ふつう、ちょっと二日酔い、寝不足

 昨夜は十日町バーチャルモール白川君の婚約祝いのオフ会に参加。絶好調の夜を過ごしたおかげで、今日は朝から不調です。胃は重いし眠いし。
Janet Klein & The Her Parlor Boys『Scandals』
アコースティック・スイング仕立てのノスタルジー物ですね。新譜ですよ。主に'20〜'30年代のジャズ〜ポピュラー・ソングをいかにもな雰囲気で歌っています。ジャネット嬢の歌声、チャーミングと感じることもできるけど、俺の好みじゃないな。ただバックの演奏は小粋でかっこいいよ。


 9月10日 曇り/雨/くもり  体調・ふつう

 急に涼しくなりました。半ズボンがちょと寒い。
Nelly Furtado『Folklore』
このアルバム、前にも取り上げました。積んであるCDを棚に整理しようとしてたらこのアルバムで手が止まってしまった。まだ聴き足りない気がするな。それで今日ずっと聴いてました。カエターノ・ヴェローゾとのデュエットがしっとりとハマるシンガーなんですよ。そうとう実力あるってことです。オーガニックなグルーヴってのかな、それに乗って羽ばたくような躍動感溢れる歌が凄く良いね。


 9月8-9日 晴れ  体調・ふつう

 7日夜、頑張って飲んだせいで昨日前半は軽い二日酔い。昨夜はW杯予選のvsインドをTV観戦。会場はインドのコルカタ。コルカタって初めて聞く名前の街だなと考えていたらカルカッタなんですね。ハーフタイムに停電、後半のゲーム開始までに45分くらいの中断がありました。珍しい事なんだけど、さすがジーコ監督、こんな事には慣れていると言ってたそうです。中断を良いことに(笑)会場係のインド人達がジーコ監督にサインを求めていましたね。
Bix Beiderbecke『Bix Restored Vol.1』
大衆娯楽音楽としてのジャズですね。紳士淑女達が踊り語らい楽しい夜の一時を共に過ごした音楽なんでしょうかね。そうそうジェフ・マルダーもトリビュート盤を出してます。ブルーというよりメランコリー。リズムはソフトです。「シンギン・ザ・ブルース」におけるフランキー・トランバウアーのCメロ・サックスとビックスのコルネットそしてエディ・ラングのギターの絡みは見事ジャズの醍醐味ですね。トランバウアーはレスター・ヤングのアイドルだったプレイヤーだそうで、たしかにムーディで歌心溢れるサックスが魅力的。無知で恥ずかしいんだけど、ビックスがピアノも達者でピアノ曲まで書いていたなんて知らなかったな。その4つのピアノ・ソロ曲がシャレていて、ラベルやサティなどの現代?クラシックを感じさせて良いんですよ。ビックス・バイダーベック!たしか28才で死んじゃったんだよね。


 9月7日 晴れ/くもり  体調・ふつう

 またまた台風が来ました。うちのほうは直接の被害は免れていますが強風は恐いですね。夜はムラの若衆の定例飲み会です。がんばります!
Bix Beiderbecke『Bix Restored Vol.1』
ビックス・バイダーベックの3枚組。廉価盤です。'24-'27年の録音を集めたもので、彼のリーダー作品を集めたんじゃないんですね。そっか〜。当時の白人ジャズ・バンドの雰囲気は味わえます。気楽に聴いてます。


 9月5-6日 雨/晴れ  体調・ふつう

 10月10日に行う友部さんのLIVEチケット&ポスターを十日町情報館他いつもの店に置いてもらいに行って来た。楽器屋さんで10ホールのハーモニカを買った。レコード屋さんではペンタングル紙ジャケ再発物を購入。今月も今から金欠。フウ〜。今夜は小学校でPTA運営委員会。
Laura Nyro『Live At The Fillmore East May 30.1971』
これも発掘物ライブ音源です。なんでも収録ナンバーの「アメリカン・ダブ」「マザー・アース」は初御目見得の曲だそうだ。大ファンなら感涙、普通ファンの俺はふ〜んそうなのか、です。いつものピアノ弾き語りで淡々としたステージ。ソウルフルな歌声、背中がピンと真っ直ぐになるような音楽とはまさにこれです。たまにキツく感じる時もあるんだよね〜。


 9月4日 晴れ  体調・ふつう、ちょっと二日酔い

 昨夜は大割野「大勝」で我楽多倶楽部の会(酒付き)。十日町組のhiroさんA1さんはうちの車庫屋敷に泊まりました。寝る前に見たジョニ・ミッチェルのライブLDにhiroさん大感激。
Talking Heads『The Name Of This Band Is Talking Heads』
トーキング・ヘッズ '80-'81年のライブです。'81年中野サンプラザの音源も収録されています。エレキ・ギターがやたらとヒュイ〜ン・ギュイ〜ンといった変態っぽいフレーズを奏でるんですよ。そうですエイドリアン・ブリューが参加してるんです。あとバニー・ウォレル、ノナ・ヘンドリクスなどが参加しサウンドもグレードアップしてますね。大傑作『リメイン・イン・ライト』リリース直後のツアーで、バンド絶頂期の記録かもしれないね。


 9月2日 雨  体調・ふつう

 昨夜8時過ぎた頃、家がグラっと揺れたんだよ。地震か強風かなと思っていたら、なんと浅間山の噴火だったようです。たしかに地図で見ると浅間山って遠くないよ、おいおい。
Talking Heads『The Name Of This Band Is Talking Heads』
トーキング・ヘッズのライブ盤がリリースされました。'77-'79年と'80-'81年の2枚組。'70年代の方はバンド・メンバーのみのライブで会場も狭い場所のようです。この頃のデヴィッド・バーンって真面目なインテリ青年がロックでぶちキレちゃったってイメージがあって凄く好きなんですよ。こうゆうの聴きながら「フュージョンなんかダサイよなあ」とか言ってたよな、あの頃。
 あすにつづく。


 9月1日 晴れ  体調・ふつう

 9月ですねえ。秋は駆け足で過ぎていき冬が来るんですね。冬はイヤだな。秋には俺的楽しい事をたくさん企画し、秋を長く楽しみたいものだが。
Dr. John『N'Awlinz Dis Dat Or D'udda』
これも国内盤CCCDがイヤなので輸入盤で購入。手にとってジャケットを見ると上記のタイトル。いたい何処の国の音盤?って考えてしまった。雑誌の記事によるとミシシッピ・アクセントを模した表記だとあり、「New Orleans This That Or The Other」なんだそうだ。Dr.ジョンの新作はニューオリンズ賛歌のようです。" ガンボ " のN.Oよりも古いN.O音楽を豪華なゲストを交えてやってます。メイヴィス・スティプルズ(素晴らしい歌声!)、シリル・ネヴィル(しぶい)、ニコラス・ペイトン(ぐっとくるトランペット)、デイヴ・バーソロミュー(ファンキー・トランペット!)、ランディ・ニューマン(洒脱!)、ウイリー・ネルソン(朗々とした歌声)、スヌークス・イーグリン(わお!ギター・ソロだ!)、B.B.キング(貫禄)、ゲイトマウス・ブラウン(ヴィオラ・ソロ!?唯我独尊爺!)、エディ・ボー(う〜ん)。こんな人達がフィーチャーされてまして、バックにはアール・パーマー、スモーキー・ジョンソン、ダーティ・ダズン・ブラス・バンド、ウォルター"ウルフマン"ワシントンなど、まあ凄いこと。N.Oだからシンコペーションの効いたノリの良いナンバーが多いけど、中に数曲メロディアスでムーディーな曲があって、これがアメリカの中の異国情緒ってのかな?感じさせてくれて興味深いです。Dr.ジョンのピアノ、オルガン、もちろんヴォーカルも相変わらず素晴らしい!


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月下の遊群CONTENTS
 
ロスタイムにご用心  酔んぐしなくちゃ意味ないね While My Guitar Gently Weeps