11月28-29日 雨/くもり  体調・二日酔い

 昨日はムラの公民館の障子貼りと役員の忘年会でした。おかげで今朝はキツイ二日酔いです。
Ian Tamblyn『IAN TAMBLYN』
これもビリーヴ・イン・マジック・プレゼンツです。サンプル盤。エアメール・レコーズのアーカイヴ・シリーズの1枚のようです。イアン・タンブリンはカナダのシンガー・ソングライターで、これは'76年リリースのファースト・アルバムです。いかにも'70年代のシンガー・ソングライターらしい作品です。メロデイはきれいだし、サウンドもカチっとまとまっているし、歌声は朗々としているし。気持ちよく聴けますね。カナダでは有名な人なんでしょうか。


 11月25日 雨/くもり  体調・ふつう

 昨日、じつに久しぶりに蜂に刺された。左手小指の先。痛かった〜!小さな蜂の奴がゴム手袋の中に隠れていたんですね。それを知らずに手を突っ込んだもんだから、蜂もたまげたんだろう。痛みも腫れも刺された小指一本で治まったから、たいしたことないとも言えるな。
The Caravelles『The Caravelles』
ザ・キャラヴェルズ。2001年EMレコーズです。これも前出ビリーヴ・イン・マジックからのプレゼント音盤です。サンプル盤かな。裸の音盤なのでデータがありませんが、'60年代イギリスの女性デュオですね。キュートでドリーミーな、ちょうどこれからの寒い季節、クリスマス・シーズンに合いそうな暖か〜いポップスです。店内で流れています。いいねこれ。


 11月23日 晴れ  体調・ふつう

 今日も天気がいいね。勤労感謝の日で休日ですね。俺は相変わらず店番中だけどね。地震から1カ月、行楽の車がいくらか増えたみたいです。
Delaney & Bonnie『The Original Delaney & Bonnie
                Accept No Substitute』
CD棚整理で判明したダブリ音盤です。シクシク(情けなか〜)。輸入盤リスト見てたらでデラ・ボニの「Accept No Substitute」ってのがあって、あれ持ってないぞ、と買ったわけ。買ってみたら『オリジナル・デラニー&ボニー』だったってこと。音盤タイトルはしっかりと把握しとかないとね。でもこれはスワンプ・ロックというかゴスペル・ロックというかサザン・ソウルというか、とにかく大名盤だから誰かにプレゼントしようかな。たしか'69年作品で、忘れもしないここに集った強者達の顔ぶれはジム・プライス、ボビー・ホイットロック、ボブ・キーズ、ジェリー・マッギー、ジム・ケルトナー、カール・レイドル、レオン・ラッセル、リタ・クーリッジ。なんとも素晴らしい、ひとつの究極って感じです。ジェリーさん、今ではベンチャーズのメンバーとして毎年来日してますね。


 11月21日 晴れ  体調・ふつう

 天気が良かったので冬囲いと土嚢作りをしてました。他にすることが無いもんで。まったく冴えない日常なんですなあ。
Hickory Wind『At The Wednesday Night Waltz』
これも下のと同じくビリーヴ・イン・マジック閉店時にいただいた音盤でジャケット無しのサンプル盤ですね。このヒッコリー・ウインドは良いですよ。CDにプリントされた写真を見ると5人の髭面帽子男達がフィドル、マンドリン、バンジョー、コンバス抱えていて、昔のストリング・バンドのリイシュー盤かと勘違いしそうです。曲のクレジットを見るとゴフィン=キングなんてのがあって、WEBで調べたら74年に発売されたアルバムと判明。ブルーグラス風であったり、アイリッシュぽかったり、所謂オールド・タイム・ストリング・バンドを装いながら楽しい音楽を聴かせてくれます。アコースティック・スウィングな感じも良いですよ。演奏の素晴らしさだけでなく、歌もコーラスもソフトな感じが心地いいね。ゴフィン=キング「ゴーイング・バック」もグッドですよ。ハンマー・ダルシマーのような音も聴こえます。達者な人達ですね。'70年代にこんなバンドがあったのを知らなかったな。


 11月19-20日 曇り/雨  体調・ふつう

 中越地震とその余震のため延び延びとなっていた小学校の文化祭「みゆき発表会」が19日に行われました。ステージ発表だけでしたが、平日なのに例年と変わりないくらいの保護者・関係者が集まり、子供達の楽しいステージに拍手喝采をおくりました。うちの娘が一番良かったと思っているのは俺だけでしょうか?(笑)
Jack Bruce『Monkjack』
これも忘れられてた音盤ですね。棚の奥にありました。たしかビリーヴ・イン・マジック閉店時にラスト・オーダーした音盤にオマケとして付いてきた数枚のうちの1枚ですね。ジャック・ブルースはあのジャックです。クリームの。でもこの'95年アルバムはピアノ弾き語りですよ。相棒はなんとPファンクのバーニー・ウォーレル。聴き始めるまでは興味をそそられたんだけど、耳にしたら、?なに?これ?う〜ん・・・聴かなくてもいいなこれ。


 11月17-18日 曇り/雨  体調・ふつう

 昨日は義理の母親が手術をするというので飯山市の赤十字病院へ行ってました。家から車で50分程の所にある大きな病院でした。中越地震のせいで十日町病院から転院して手術する人も少なくないようです。義母は手術も上手く行き容体も良いようです。この病院でもナースキャップを被った看護士さんをみませんでしたが、この頃はどこの病院でも被らないのかな。
Townes Van Zandt『Live & Obscure』
Michael Fracasso『Love & Trust』
地震でCD棚がちょっと崩れたんだよね。ようやくそれを整理してたら、この2枚の音盤を発見しましたのさ。まったく忘れられていた音盤。その昔ヒロオさんから頂いたブツですね。プラ・ケースじゃなくてソフト・ケースに入った仕様で、薄いので忘れていた(笑)、ごめんねゆるして音盤ですね。共にテキサス・シンガーソングライターで、タウンズ・ヴァン・ザントはその筋では有名な人で俺も好きですが、もう一枚のマイケルさんは初めての人。マイケルさん良いですね。ちょっと高い裏返りそうな歌声で切々と歌います。トゥワンギーなギターと伸びやかなラップ・スティールも良い感じ。ルシンダ・ウイリアムズがバック・ヴォーカルで参加してますね。まあ伝統的なサウンドではありますが。


 11月14-15日 曇り/雨  体調・ふつう

 13日の夕方に、近所の友人達と「熊汁」を囲んだ。熊の味?と問われてもあまり分からなかったけど、お汁は美味しかったよ。14-15日に計画されていた福島母畑温泉行きは、この地震のために中止になっちゃったよ。かなしい〜。地震のバカやろ〜。
V.A『The Unbroken Circle
     The Musical Heritage of The Carter Family』
カーター・ファミリー・トリビュート・アルバムです。'27年「ブリストル・セッション」より75周年なんですね。カーター・ファミリーの残した多くの曲はアメリカン・ミュージックの聖典のようなものだと思います。このアルバムに集まった大物達、ジョニー・キャッシュ!、ウイリー・ネルソン、アール・スクラッグス、エミルー・ハリス、シェリル・クロウをはじめ、カントリー&ブルーグラス界の名手達が多く参加しています。どの演奏も素晴らしいけど、ジョニー・キャッシュとメイベル・カーターの娘ジューン・カーター・キャッシュのロンサム・ボイスがほんと心に沁みました。ランディ・スクラッグスとサム・ブッシュをバックに歌うエミルー・ハリスも凄く良い感じで、彼女はこうした企画には欠かせないアーティストなんですね。


 11月12日 曇り/雨  体調・ふつう

 昨日に続き今日も娘は風邪でお休みです。小学校入学以来、皆勤賞だったのに残念。なんてまだ2年生だしね。
エゴ・ラッピン『Merry Merry』
このひと月くらいちょくちょく聴いてるんだけど、態度が決まらない(笑)。前作『night food』の方が好きなんだけど、これはこれで良いかなって気もしてきた。このアルバム、サウンドやアレンジが緻密になって、バンドのグレードが一段上がった感じで、それがどーもピンとこなかったんだよね。エゴ・ラッピンてヤサグレた感じが好きだったから。でもコレ、聴けば聴くほど良く出来てるよ。1〜2曲、キャッチーなやつが欲しい気もするけど。


 11月10-11日 曇り  体調・ふつう

 娘が熱をだしたので病院へ行って来ました。店の前の神社では、地震で亀裂の入った石垣の補修のため、ムラの有志の人達が仕事をしています。我が家もちょっと壊れたとこが見つかり、大工さんが補修工事をしています。
Albert Ayler『Music Is The Healing Force Of The Universe』
フリー・ジャズでアイラーと言えば、お馴染み栄一さんからの音盤です。インパルスの吹き込んだ5枚の内の1枚で'69年録音です。タイトルがかっこいいね。時代の高揚感が伝わります。アイラーのテナーを聴いてると、ミシシッピ・コットン・フィールズのフィールド・ハラーやらブリブリのホンク・テナーなどが思いおこされ、当時のフリー・ジャズの中でも大らかで黒っぽい芸能性が感じられて好きなんですよ。タイトル曲にはその後のニューソウル的な感じも漂っていますね。アイラーが'70年代を生きていたら、フリーとファンクが合体した新しい黒人大衆音楽が生まれていたかもしれないな、って思いました。


 11月8-9日 晴れ  体調・ふつう

 いつまでも余震です。いつまでも " あと一ヶ月 " です。毎日スキなく身構える日々です。ちょっと揺れたと思ったら即ダッシュです。
Merrill Moore『Boogie My Blues Away』
こりゃあゴキゲンな音盤だわい!京都の音盤店「ホットディスク」土山さん推薦のロカビリーというかR&Rというかブギ・ウギというか、とにかく爽快な音楽です。土山さんによると、メリル・ムーアはロカビリー・ピアノの父と言われるピアノ弾き語り歌手で、ヨーロッパでの人気は異常に高いそうです。この盤もドイツの有名なベア・ファミリーによる2枚組リイシュー盤ですね。録音は'52〜'58年キャピトルです。嬉しいのはバックに当時の売れっ子ミュージシャン、ジミー・ブライアントとスピーディ・ウエストというギターとスティール・ギターの名手が参加していることと、さらにギターにハワード・ロバーツが参加したラウンジィ・ムードなインストが聴けることです。アーリー・ジャズやブギ・ウギのピアノ・スタイルを消化したムーアさんのピアノもじつに達者。こうしたカントリー〜ジャンプ〜スウィングが一体となったような白人音楽ってほんと楽しいですよ。土山さんによると、細野晴臣の『秦安洋行』に入っている「Pom Pom 蒸気」はメリル・ムーアのスタイルを真似たものだそうで、さすが細野さんは目の付け所が違います。


 11月6日 晴れ  体調・ふつう

 天気いいです。観光の車が少ないです。地震以来初めて十日町市街へ行って来ました。知り合いの「原田屋旅館」、「大勇」、「たんと」や、その昔LIVEをした「十日町娯楽会館」の惨状を目の当たりにし、あらためてこの地震のヤツが憎くなりました。この前友部さんのLIVEでお世話になった「十日町情報館」も本やパソコンが水浸しになったとか・・・。たった今も余震がありました。被災されてる人達にはやく光があたりますように。
浜田真理子『mariko live 〜四十雀』DVD
一般発売は12月8日なんだよ〜。ライブ会場で先行発売してたので買ってきました。東京みやげです。我等が浜田さん、ついにDVD発売とは感激ですね。収められたライブ映像は今年5月4日吉祥寺スターパインズカフェに於けるもので、俺と友人たまちゃんも会場にいたんですよね。ただし俺達は二階の隅っこ席で、真理子さんの姿がかろうじて見えるって場所だったので、このDVDはその全貌が明らかになった(笑)ということでもとても嬉しいのです。この日のLIVEはオリジナル曲が中心でその内容も凄く充実していました。その充実ぶりをあらためて映像で確認できましたね。美音堂さんありがとう!


 11月3日 晴れ/曇り  体調・ふつう

 用事があって信州飯山まで行ってきました。紅葉が里まで下りていてきれいでした。それにしても長野を流れる千曲川(信濃川)は水量が豊かでムカツクな。なぜかって?我が津南町から十日町を流れるこの日本一の大河信濃川は悲惨に痩せた川なんですね。発電用に長野県境あたりで取水され、地下を流れて小千谷で地上の川に戻されるってわけですよ。で、この電気は東京のJRなど関東へ送られるわけです。そして東京の人達は、この痩せ細った信濃川のことを誰も知らないんですね。きっと。
Lewis Furey『Lewis Furey』
ハース・マルティネスを聴いてたら、このルイス・フューレイのデビュー・アルバムが聴きたくなった。これもハースのアルバムと同じ'75年作。でも初めて聴いたのは'79年に日本盤がリリースされた時でしたね。以来ずっと俺の隠し球(笑)です。素晴らしい音楽なのに万人に勧められないのは、その詩の内容ゆえです。CDのライナー・ノーツ、渡辺亨さんの文を引用すると「・・いわば腐乱しかけた果実のようなアルバムだ。どの曲もむせかえるほどの甘美な香り、デカダンスの香りを放っている。あまりにもみだらであるが故に美しい。そして、どこかしら悲し気だ。ルイス・フューレイの音楽は、大都市の哀歌(エレジー)のようにも聞こえる。」('89年CD盤より)
 といった感じです。まさにです。「ハスラーズ・タンゴ」と「ワルツ」は絶品ですね。


 11月2日 曇り  体調・ふつう

 はや11月ですか。あ〜・・・。どうか地震がきませんように。どうかまだずっとずっと雪が降りませんように。昨日より若くなれますように。
Hirth Martinez『Hirth From Earth』
ふと聴きたくなって車庫の自室の棚から持ってきました。なんとも良いアルバムです。この感じは当時の日本の先進的(かな?)なミュージシャンがよくパクッてましたね。ムーンライダーズとか。今から思うとプロデューサーであるロビー・ロバートソンの、本盤よりずっと後に作られたソロ・アルバムに似た感じもします。ロビーは歌が下手なのを自覚していたから、わざとらしいダミ声で歌うんだけど、その歌い方がハースに似ている気がするんです。'75年作ってことはザ・バンドのロビー色の濃い『南十字星』制作と同じわけで、しかもスタジオがシャングリラでこれも同じ。エンジニアにロブ・フラボニもいるし、同じ環境で作られたアルバムだったんですね。そしてその2枚とも傑作ってことで、当時のロビーは素晴らしく冴えていたってことかな。久しぶりに聴いたこのハースのアルバム、ラス・カンケルやチャック・レイニーといったリズム隊がじつに良い仕事をしていることに、またも気づきました。


 11月1日 曇り/雨  体調・ふつう

 早朝4時半、余震で揺れた。十日町の避難勧告が解除されたことだし、昨夜からいつもの2階寝室に帰って寝ていたのに、ビックリして跳び起きて家族みんなで一階へ移動。23日のあの揺れがあまりに恐かったので、恐怖心がまだ身体に巣くってるんですね。
ヴィーラント・クイケン、グスタフ・レオンハルト
   『J.S.バッハ/ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ全集』
バッハ、昨日から聴いてます。日曜日の朝はバッハです。なんちゃって(古い)。その昔、たまたま休日だった日曜日の朝、カザルスによる「バッハ無伴奏チェロ組曲」を聴いてたら、なんか身体がピンッ!として心が洗われるような気がしたんですよ。以降バッハのチェロ曲は大切に聴くようにしています。このヴィオラ・ダ・ガンバはバッハの時代に使われた弦楽器で現在のヴィオラ、チェロ、コントラバスの基になったような楽器で所謂古楽器です。この曲も今ではチェロ・ソナタとして演奏されることが普通のようで、うちにもヨー・ヨー・マによる同曲のチェロ・ソナタ集があります。俺としては今のところヴィオラ・ダ・ガンバのちょっとくすんだ張り切りすぎていない音色が好きで、このクイケン盤を多く聴いています。天上から静かに降り注いで来るような音楽が心地よいですよ。


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月下の遊群CONTENTS
 
ロスタイムにご用心  酔んぐしなくちゃ意味ないね While My Guitar Gently Weeps