●2007●

 3月31日 曇り/ 体調・ふつう

 北方謙三『水滸伝 六』読了。なにしろ梁山泊に集う108人もの豪傑物語だから毎回ニューフェイスが登場する。今回はついに青州軍将軍秦明と副将花栄と黄信が梁山泊に参加。宋江は相変わらず武松と李キを助さん格さんのように従えで諸国廻り。そしてその宋江一行に絶体絶命のピンチが...。ああ早く続きが読みたい。
川下直広『漂浪者の肖像』
 「JUST A NORTHERN SONG 夢の隊列 2005 LIVE IN 北海道」6CD-BOXの最後はテナー・サックスの川下直広。前半がテナーによるソロ演奏で後半には渡辺勝(vo.p)とのデュオや船戸博史 (b)を加えてのトリオ、そして関島岳郎 (tuba,tp,recorder)、中尾勘二 (sax,ds)、向島ゆり子(vln)、福井岳郎(charango)達が加わっての「ラヂヲのように」と、フルコースのようで楽しい。川下は激烈なフリー・ジャズ・トリオだったフェダイン(不破大輔b、川下直広ts.etc、大沼志朗ds)の頃から聴いているけど、ここでは「ケ・セラ・セラ」「友よ〜今日の日はさようなら」(びっくり!)のような誰もが知っているメロディーをあまり崩すことなく丁寧にサックスを歌わせています。


 3月30日 曇り/雨/曇り 体調・ふつう

 ナイロン弦のギターを手に入れた。初めて買ったギターはガット・ギターだったけど、すぐにエレキなどスチール弦ギターを弾くようになったので、今日までほとんどナイロン弦を弾くことはなかった。30うん年ぶりのナイロン弦ギター、弦の張り方を忘れていたのでWEBで「ナイロン弦の張り方」を検索。無事張れたのでチューニング。ところが合わせたチューニングが即狂って安定しない。ナイロン弦て伸びるんだっけ?毎日弾いて様子をみようと思う。
鈴木翁二『ラーモネード響和国』
 「JUST A NORTHERN SONG 夢の隊列 2005 LIVE IN 北海道」6CD-BOXより鈴木翁二&6月25日自由的傾向音楽隊の巻。隊員は鈴木翁二 vo,g 太田裕剛 馬頭琴 福井岳郎 charango 渡辺勝 p 川下直広 sax 向島ゆり子 vln 関島岳郎 tuba,tp,recorder 船戸博史 b 中尾勘二 sax,ds。鈴木翁二はガロなどに描いていた漫画家で俺は『オートバイ少女』を持ってます。シンガー・ソングライターでもあると知ったのはオフ・ノート・レーベルを知ってからのこと。'70年代には拾得、ぐあらん堂、ロフトなどで歌っていたというから歌手としても筋金入りですね。朴訥とした感じは高田渡に似ています。言葉を丁寧に伝わるように歌っています。バックの演奏は自由的傾向音楽隊って感じで、ラフだけどあったかい雰囲気が伝わってきます。


 3月28-29日 晴れ/曇り 体調・ふつう

 相変わらず花粉症。長い付き合いなので特に苦になることもない。
EAGLES『DESPERADO』
 女友達がTVドラマ「華麗なる一族」に流れる音楽が良いよと言っていた。俺はキムタクの演技が苦手なのでそのドラマは見ていなかったけど、偶然最終回が目に入って、そこで流れていた曲が彼女が良いよって言ってた曲だった。なんだ「ディスペラード」じゃん。いまさらこんな名曲を再評価しなくても...と考えたけど、今ではイーグルスもこの'73年の名曲も知らない世代が多いわけだよね。イーグルスって大きく分けると「テイク・イット・イージー」と「ホテル・カリフォルニア」という二つの顔があって(すげえ大雑把、ひんしゅくモノw)、その間にここに収録の「テキーラ・サンライズ」や「ディスペラード」のような美メロでミディアム・テンポなタイプの曲がありまして、曲作りは凄く巧かったよね。ただ初期の頃のいまいちな演奏力に俺は魅力を感じなかったので、ジョー・ウォルシュが参加してからのイーグルスの方が好きだった...はずだったけど、今こうして初期の彼等を聴いていると、歌の力ってのを強く感じます。やはり歌の良さが大事ってことなんですね。『DESPERADO』邦題「ならず者」。西部開拓時代の無法者をテーマにしたイーグルスによる一大叙事詩。とは大袈裟か?(笑)


 3月27日 晴れ/曇り 体調・ふつう

 永井するみ『欲しい』読了。永井するみ、良いです!巧いです。前作同様 " 人は見かけに寄らないぞ " 小説です。情愛&ミステリーを話しの衣に、内側には人間の二面性。甘いアンコには気を付けて...みたいな(笑)
NEIL YOUNG『LIVE AT MASSEY HALL 1971』
 この3日間ずっと聴いてました。'71年のニール・ヤングは俺の心の故郷です(おおげさです)。ロックの青春時代です(感傷ですw)。'71年といえば『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』と『ハーヴェスト』の間、CSN&Y『4ウェイ・ストリート』ライヴのすぐ後なんですね。昇り竜の如き意気盛んな時期のニール・ヤングです(いまでも意気盛んなんですが)。彼はデビューから現在に至るまで、そのライヴ活動はソロとバンドをバランス良くやってきた印象があります。そのどちらも魅力満点なのが我等がニール・ヤングなのですね。ピアノ弾き語りの「ハート・オブ・ゴールド」はとても新鮮です。画質は良くないけどライヴ映像が楽しめるDVD付き。あの頃の " 動く " ニール・ヤングが見られるだけで嬉しいよね。


 3月23-24日 晴れ/曇り 体調・ふつう

 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』読了。「むん」という語感に心が弾みましたよ。ヒロインが「むんと胸を張り」とか「むんと元気を取り戻し」とかの「むん」なんだけど(笑)。『鴨川ホルモー』ってケッタイな小説も京都が舞台で大学生があばれるお話しだったけど、この『夜は...』も京都と大学生のケッタイなお話。古都京都には奇想天外を呼び込む怪しい磁力があるのかな。
NELS CLINE『NEW MONASTERY』
 アヴァン・ジャズ・ギターの俊英にして人気ロック・バンド、ウィルコのギタリストでもあるニルス・クラインの新譜です。前作(なのか?)『GIANT PIN』が良かったので即ゲット。本作はなんとアンドリュー・ヒルの作品集。目の付け所が凄い!しかもジャケットはヒルの『ポイント・オブ・デパーチャー』の黒丸メガネをド・アップにしたもの。メンバーはNELS CLINE(g)、BOBBY BRADFORD(cor)、BEN GOLDBERG(cl)、ANDREA PARKINS(accord)、DEVIN HOFF(b)、SCOTT AMENDOLA(ds,perc)、ALEX CLINE(perc)。エレクトリックでノイジーだったりするけど、原曲の持つ個性的なメロディーを巧く料理していると思います。ちなみにニルスの使用ギターはFenderのジャズマスター。ジャズ・ギタリストが弾いてるとこなんざ見たことがない名前倒れなジャズマスター。ストラトの上位機種なのにB級扱いで、そのB級を逆手にガレージやグランジ・ロックで大復活を遂げたジャズマスター。でもね、このギターは良いよ。俺も持ってるもんね、Japan製だけど(笑)。ニルスのジャズマスターはロリー・ギャラガーのストラトみたいにハゲハゲでかっこいいんだよ。もちろんプレイもかっこいいよ。


 3月21-22日 晴れ 体調・ふつう

 彼岸の中日はムラの合同念仏。今まで法事の関係はすべて父が出ていたけど、これからは俺の出番だな。
myra melford BE BREAD『the image of your body』
 マイラ・メルフォードの2006年リーダー・アルバム。彼女に馴染みはなかったけどブランドン・ロスとツトム・タケイシが参加している話題盤てことで聴いています。予想以上に素晴らしい作品です。噂のトランペッター、クン・ブーが凄いね!ロスとクン・ブー、脂ぎっていない(笑)研ぎ澄まされたソロが空間を引き裂き(そんな感じ)閃光ほとばしってます。このマイラのアルバムは13世紀ペルシャの詩人ルーミーからインスピレーションを得て作られたとあります。なのかどうか、カッワリーで馴染みの楽器ハーモニウムによるソロ(もちろんマイラの演奏)もダイナミックに演奏され、曲調にも北インド〜パキスタンの旋律が登場します。これは良いね。


 3月20日 雪/曇り/雪/曇り 体調・ふつう

 暑さ寒さも彼岸まで、なはずなのに、今年は春のお彼岸を前にして雪が降り始めたよ。その前は積雪ほぼゼロだったというのに。
O.S.T.『TWIN PEAKS』
 フェンダーのバリトン・ギターBASS VI の音かな?この超シンプルだけど耳に残るリフは。しかしねえ、記憶というのはあやふやなもので、俺はこのツインピークスのテーマ、ギターのサウンドなんだけど、シングル・コイルのブライトなトーンに深〜いトレモロがかかっていたように思っていたのに、こうして久しぶりに聴いてみると、深〜くピタピタと濡れたリバーブがかったサウンドだったんですね。突然バリトン・ギターが欲しくなった(笑)。TVのツイン・ピークスは当時のめり込んで見てました。その怪しさに引きずり込まれた感じで。怪しい音楽はデヴィッド・リンチの盟友アンジェロ・バダラメンティ。そして妖しい歌声はジュリー・クルーズ。TVシリーズ最終章にリトル・ジミー・スコットが登場して歌っていたシーンは印象深かったけど、このサントラ盤には入ってません。やはりこれは音楽だけよりドラマを見た方が断然良い。ということでした。 


 3月17-18日 雪/曇り/雪/晴れ/雪 体調・ふつう

 ドナルド・ゴインズ『ブラック・デトロイト』読了。'50〜'60年代デトロイトの黒人街を舞台にした若きポン引きホーサン・ジョーンズの物語。所謂ワルいヤツのお話。それがクールなタッチとスピード感溢れる文体(というかセリフ)のせいなのか不思議と爽快感がある。ファンキーな文学とはこれか!
Brandon Ross『Puppet』
 ブランドン・ロスの新作。ますます深淵な感じ。ロスの中性的なヴォーカルと妖しい雰囲気はツイン・ピークスに登場したジミー・スコットを思わせる。サウンドは独自の境地。広い静かな部屋の中で個々が鋭く気を放っている様が見える(なんだ?いったいw)。時折見せるエモーショナルなギター・プレイこそ俺の好きなロスなので、もっとエレキ・ギターのソロを聴きたい気はするけどね。そのギター・ソロがウネる「Cycle」にはなんとザッパ師の香りがするではないか!いまだ掴みかねてはいるけど、ブランドン・ロスからは目が離せない。


 3月15-16日 晴れ/曇り/晴れ 体調・ふつう

 娘の影響で田辺イエロウ『結界師』にはまってます。安倍晴明も使う「式神」ですが、本人になりすまし日常の色んな用を足してくれるのです。娘も俺も「ああ〜式神が欲し〜い。代わりに学校へ行かせて、代わりに店番やらせて、家族でTDR三昧だ〜」とか妄想して楽しんでおります。
Ry Cooder『My Name Is Buddy』
 新作なのに懐かしい。初期1.2作目のライ・クーダーが帰ってきた感じ。大恐慌時代のバラッドを俺に初めて聴かせてくれたのはライ・クーダーだったし、そのおかげでハリー・スミス編纂の『Anthology Of American Folk Music』を聴くハメになったわけで、ロックでもジャズでもブルースでもカントリーでもポピュラーでもないアメリカ民衆のバラッドに興味を持つきっかけがライ様でした。そのライ様を導いたひとりがニュー・ロスト・シティ・ランブラーズのマイク・シーガー様。そのマイクをはじめ、ローランド・ホワイト、ピート・シーガー、ヴァン・ダイク・パークス、フラーコ・ヒメネス、ジム・ケルトナー、パディー・モロニーといった激渋な猛者達の助けを借りて創り出されたライ・クーダー作グッド・オールド・アメリカン・ミュージックです。若い頃よりさらにユルくなった歌声には、つい頬がゆるみます。これが味わいってものです。


 3月13-14日 雪 体調・ふつう

 13日は娘の誕生日。10年前のこの日は素晴らしく晴れ上がり春の日差しが降り注いでおりました。それで生まれた直後の分娩室で「美春」と名付けたのでした。シンプル!
DR. JOHN『GUMBO』
 床屋の倅(元パンク27歳ばついち)のためにチョイスしてるR&B〜ソウル音盤。もうこの辺でラストにしたいので、このニューオリンズR&Bの素晴らしいショーケースにしてマスト・アイテムとも言えるドクター・ジョンの『ガンボ』で〆よう。同じUSAの音楽なのに異国情緒が漂うN.O.の音楽って懐が深くて包容力が大きくてそして逞しい。ドクター曰く、ここにある音楽はN.O.の人が耳を傾けるデキシーランド、ロックン・ロール、ファンクの混じり合った音楽の絵のようなもので、良き時代のN.O.ブルースとストンプ・ミュージックを基に、ディキシーランド・ジャズを少しと、スパニッシュ・ルンバ・ブルースがいくらかある。...そうだ。美味そうな音楽だよねえ。


 3月10-11日 曇り/雪 体調・ふつう

 11日、久しぶりに雪国らしく雪が降っています。積もるかな?
V.A.『HITSVILLE USA
    THE MOTOWN SINGLES COLLECTION』
 相変わらずのソウル漬け。昨日はアン・ピーブルスとサム&デイブを聴いていたんだけど、このところサザン・ソウルが続いたので、このへんで明るくポップにモータウンを聴きたくなりました。4枚組BOXの2枚目は「マイ・ガール」から。いいねいいねえ。「ショットガン」を聴くとGSがよくカバーしていたのを思い出します。「トラックス・オブ・マイ・ティアーズ」「ウー・ベイビー・ベイビー」のミラクルズ。スモーキー・ロビンソンは希代の詩人だと語ったのはボブ・ディランだったかな。シュープリームズをモデルにした映画『ドリームガールズ』が話題ですが、auのTVCMでは「恋はあせらず」が流れてますね。まさにエヴァーグリーンなモータウン・ヒッツ。


 3月9日 晴れ/曇り 体調・ふつう

 垣根涼介『ヒートアイランド』読了。悪漢小説でしたね。舞台は渋谷の街。ストリート・ギャング(チーマー)vs暴力団vs泥棒コンビの三つ巴戦。この泥棒コンビが策に窮してビルの4階から飛び降りるシーンが可笑しかった。ルパン3世みたいで(笑)。面白かったけど不満をあげれば、女がほとんど登場しないとこかな。
Otis Clay『Trying to live my life without you』
 問答無用もこれが3枚目。'70年代メンフィス・ソウルを代表するハイ・レコーズからオーティス・クレイの'72年の必殺盤。ただしセールス的には芳しくなかったようで、彼に言わせると、会社はアル・グリーンのプロモートに忙しく、オーティスのプロモートは十分ではなかったということだが。ともあれ、ホッジス兄弟を中心としたタイトなハイ・リズムに乗った辛口な歌いっぷりが爽快な本盤は'70年代のサザン・ソウルを代表する1枚だと思います。このタイトル曲は浅川マキさんもカバーしています。さすがマキさんの慧眼です。


 3月7-8日 晴れ 体調・ふつう

 昨夜は飲み会でした。で、「ウコンの力」というやつを飲んでみました。でも朝はちょっと二日酔い。これが「ウコン..」のおかげでちょっとですんだのか、それともたいして効かなかったのかは、定かではない(笑)
James Carr『You Got My Mind Messed Up』
 これも問答無用の1枚。この深く張りのある歌声はいつ聴いても惚れ惚れします。そしてこのバックの演奏の見事さ!メンフィスのアメリカン・スタジオやらフェイム・スタジオあたりのミュージシャンだと思うけど、ほんとに溌剌とした演奏でカーの歌を盛り立てています。特にギターのオブリガートが最高に冴えていて、これが黒人のクラレンス・ネルソンなのか白人のレジー・ヤングなのか...とにかく素晴らしい。「フォゲッティン・ユー」のギターにはシビレっぱなしでっせ。う〜ん問答無用!ばさっ!


 3月5-6日 雨/曇り 体調・ふつう

 好天続きで気がゆるんでいたら一転大荒れなお天気。温かい風が気持ち悪い。吹く風のせいか俺も祖母ちゃんも花粉症が一気に悪化。
OTIS REDDING『OTIS BLUE/OTIS REDDING SINGS SOUL』
 問答無用の1枚。久しぶりに聴いてるけど、感動が新たにわき上がってきた。「オール・マン・トラブル」のイントロ、スティーヴ・クロッパーのカミソリ・ギターに唸る。このリフは二十歳の頃に手に入れたテレキャスでがんばってコピーしてマネてみたけど、このニュアンスが出せないだなあ。シンプルだけど深い。MGsの演奏がそうだよね。シンプルでムダが無い彼等の演奏は、バンドでコピーしてもなかなかこのノリも味も出せないんだよ。この'65年アルバムのレコーディング・エンジニアはトム・ダウド!オーティスのむき出しの歌声がほんとに凄い。切々と胸に迫る「アイヴ・ビーン・ラヴィング・ユー・トゥー・ロング」。まさにSings SOUL。R&Bじゃなくて俺が歌っているのはソウル(魂)・ミュージックなんだ!と誇らしく宣言しているように思える。


 3月4日 晴れ 体調・ふつう

 北方謙三『水滸伝5』読了。俄然物語りがめらめらと燃え始めた。豹子頭林冲率いる騎馬隊がかっこいい!そして青面獣楊志が凄い!でもねここで楊志が退場!?これにはびっくり。呼延灼との一騎打ちはどうなるの?まあいいか、これはこれで面白いんだから。北方水滸伝我が道を行くだね。
RAY CHARLES『IN CONCERT』
 俺がブルースやソウルやジャズといったアメリカ黒人音楽にのめり込んで行った'70年代中頃、レイ・チャールズと言えばあまりにポピュラーな存在で、歌っていた曲もポピュラーな感じの曲ばかりで、俺にとっては対象外な巨人でした。で、どんどん古いR&Bなんかを聴き進む中でアトランティック時代のレイ・チャールズに出会ったのでした。'50年代のレイ・チャールズはゴスペルとブルースの匂いが濃厚な、それでいてスタイリッシュでキャッチーなサウンドを創り出していました。まさにソウル・ミュージックのパイオニアなんですね。このライブ集には'58年ニューポートから'76年日本公演までと幅広く収録されています。ポピュラー・ソングはほとんどなく黒っぽい選曲が嬉しいですね。


 3月3日 晴れ 体調・ふつう

 今日は津南の雪まつり。例年のごとく沿道にスノーキャンドルを設置するんだけど今年は雪の壁が無い!しかたないからバケツに詰めた雪で小さなカマクラを作ってそこに設置することになりました。
SAM COOKE『THE MAN AND HIS MUSIC』
 R&B界のスーパースター、サム・クック!。ソウル・スターラーズというゴスペル・グループのリード・ボーカリストとしてゴスペル界のスーパースターとなり、そして非難の嵐の中(ゴスペル界からみたら悪魔に魂を売る行為だったから)ポピュラー界に転向。 ソロになり57年「ユー・センド・ミー」がNo.1ヒット。この後もヒットを連発し甘いマスクも手伝い大スターに。ところが64年、滞在していたモーテルの女主人にピストルで射殺されてしまった。33才でした。なんとドラマチック!!というか...。「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」「シェイク」「アナザー・サタデイ・ナイト」「ブリング・イッツ・オン・ホーム・トゥ・ミー」などサム自作の多くの曲が、彼の死後多くのソウル〜ロック・アーティストにカバーされました。その影響力は絶大ですね。


 3月2日 晴れ/曇り 体調・ふつう

 永井するみ『ダブル』読了。以前読んだ『唇のあとに続くすべてのこと』が良かった期待の作家。この『ダブル』も巧いよ。ぐいっと引き込まれた。スリルとサスペンス、恐いお話しなんだよね。ひとは誰でも心の内に小さな鬼を棲まわせていて、その鬼の飼い方を間違えると...おお恐い恐い。
THE DRIFTERS『VERY BEST OF THE DRIFTERS』
 シカゴのムーングロウズの次はニューヨークのザ・ドリフターズ。'53年結成時のリードはクライド・マクファター、そしてここに収録の'59年以降はベン・E・キングがいてその後はどんどん替わっていったみたいです。そもそもザ・ドリフターズというグループは名門で、先ずこの金看板がありメンバーは目まぐるしく替わっているわけで、俺が知ってるのはこの'50年代後期から'60年代初期のドリフターズだけ。「ダンス・ウィズ・ミー」と「ラストダンスは私に」はベン・E・キング期の大ヒット曲。その他多くのヒットを放ったこのグループを支えたライター・チームといえばドク・ポーマス&モート・シューマン、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー、キャロル・キング&ジェリー・ゴフィン、バリー・マン&シンシア・ウェイルといったブリルビルディングの作家達。ドリフターズの都会的なセンスはこうしたブリビルの作家達に負うところも大きかった。


 3月1日 晴れ/曇り 体調・ふつう

 3月ですねえ。例年3月になると、たとえ積雪が3メートルあったとしても、冬の峠は越したなあとほっとするところ。でも今年は異常な暖冬少雪で残雪10センチ。なんか春来るの感動が薄らぐなあ。もうフキノトウも食べたし。
THE MOONGLOWS『LOOK! it's THE MOONGLOWS』
 行きつけの理髪店の倅(元パンク27歳ばついち)が「こんどちょっとR&Bとか聴いてみようと思ってるんすよ〜」とか言ったので、じゃあ俺がチョイスしてやるぜってことになって、あれこれ選んでおるのです。俺が選ぶとどうしても南部寄り辛口系になっちゃうので、最初は甘くブルーベルベットなムーングロウズ。'50年代に人気のあったコーラス・グループでシカゴ4大グループのひとつ。あとの3グループはたしかフラミンゴス、スパニエルズ、デルズでしたね。『LOOK!』はまずジャケットがかっこいい!4人の青年が右手人差し指を空に向けてる。対岸には摩天楼。なんですね。サウンドは山下達郎(笑)。達郎がいかにこの辺の音楽に愛着を持っているのかがわかります。


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月下の遊群CONTENTS
 
ロスタイムにご用心  酔んぐしなくちゃ意味ないね While My Guitar Gently Weeps