●2007●

 4月29日 晴れ 体調・ふつう

 いとこ会でした。母の兄弟姉妹の子供達が集まりました。そして祖父の作った歌を総勢20名で歌いました。とさ。
『下船渡小学校(中学校)応援歌』作詞 宮沢源吉 作曲 不明
 作詞の宮沢源吉は俺の祖父である。母の父である。この応援歌は昭和の初期頃から歌われていたそうだ。宮沢源吉は明治42年に芦ヶ崎村立谷内尋常小学校で教鞭を執り、その後下船渡尋常小学校に転任、つまり学校の先生だったわけだ。祖父の作ったこの応援歌は俺が下船渡中学校に入学した当時も歌われていた。しかし中学2年の時学校統合で津南中学となり、この応援歌は歌われなくなった。50歳以上の船中(下船渡中学校)出身者のみが憶えているであろう応援歌なわけだ。
 ではコブシを振りながら歌ってみよう。

1.我が学舎の下船渡 栄えある歴史さらにまた
 光添えんと雄々しくも 奮い立ちたる我が選手 嗚呼我が選手

2.鍛えし力身に添えて 昇天の意気いや高く
 勝利は我にと確心の 瞳輝く我が選手 嗚呼我が選手

3.銀雪高きスロープに 真紅の船のそのマーク
 電光石火リードせむ 時はきたれり我が選手 嗚呼我が選手

 ガンバレ ガンバレ 下船渡(船中)! ガンバレ ガンバレ 下船渡(船中)!


 4月27-28日 晴れ/雨/曇り 体調・ふつう

 北方謙三『水滸伝 七』読了。関勝や一丈青も登場。そして祝家荘。むか〜しに読んだ記憶がてんてんと甦るのだが...はたして。あ〜また肝心なとこで...。早く続きが読みたい!
矢野顕子、細野晴臣、友部正人、大貫妙子、佐野元春etc.
 〜吉野金次の復帰を願う緊急コンサート〜
『音楽のちから』DVD
 50を越えて俺もいっちょまえに記憶力減退で、知っていた人や物の名前が出てこないことが多い。だからレコーディング・エンジニア&ミキサーなんて吉野金次とトム・ダウドの名前しか出てこない(笑)。情けないけど、でもこの二人の名前はきっちりと出てきた。やはり偉大な二人です。吉野さんは昨春脳出血に倒れ、現在は懸命なリハビリ中とのこと。こんな吉野さんを励まそうと、矢野さんが大号令、2006年8月28日北沢タウンホールでのコンサートに漕ぎ着けたということです。去年の9月2日に友部正人さんの十日町ライブを行い、その時にこの吉野さんのライブのことを友部さんからお聞きしていました。凄いメンバーだなと思っていたらこうしてDVDになったわけでとても嬉しい。見どころ聴きどころはたくさんあるけど、やはり細野晴臣の存在感が素晴らしい。たしかにあのグルーヴは若者には出せないだろうな。ましてあの雰囲気!音楽仙人だよね細野さん。長い歌詞の歌が多い中、矢野&大貫が歌ったザ・ピーナツのカバー曲「ウナ・セラ・ディ東京」(岩谷時子作詞、宮川泰作曲)が持つ真の歌ぢからに唸った。短い歌詞の中に幾通りもの物語が想起される情感豊かな歌世界。〜街はいつでも後姿の幸せばかり ウナ・セラ・ディ東京 あああ 〜 ♪。歌謡曲も偉大だったな。


 4月25-26日 曇り/晴れ/雷雨/曇り 体調・ふつう

 映画『フラガール』見ました〜。泣きました〜。炭坑ものに弱いんです〜。蒼井優ちゃんかわいかった〜。ま〜た寺島進さん出てましたね。超売れっ子の寺島さん。浜田真理子さんの打上でご一緒したのは何年前だったかなあ。あの頃は知る人ぞ知る寺島進だったのに、今や誰でも知ってる国民的スターな寺島進さんだ。
THE ROLLING STONES『EXILE ON MAIN ST.』
 問答無用!メインストリートのならず者だぜ!シンプルにしてキャッチーなギター・リフはロックの鑑だねえ。キースが歌う「ハッピー」のシングル盤は姉から貰ったんだっけ。なんで貰ったか経緯は忘れたけど、キースのヤクザな歌い方を聴いて、ロックはテクニックより人生経験だなあと直感したのだった。このアルバムがリリースされた'72年の頃、TV『時間ですよ』の中で質屋の釜田さん(かまやつひろし)がいきなりエレキでキースっぽいリフをやるのがかっこよかったなあ。


 4月23-24日 曇り/晴れ 体調・ふつう

 角田光代『薄闇シルエット』読了。「な、気づいた?あんたやおれの話しって、したくないってことでしか構成されてないんだよ。.....したくないって言い続けていたら、そこにいるだけ。その場で駄々こね続けるだけ」と別れた彼氏に言われちゃってる37歳のハナちゃんが俺は好きだなあ。同類だから(笑)。
MEMPHIS MINNIE『HOODOO LADY 1933-1937』
 男勝りにギターを掻き鳴らしダウンホーム・ブルースをキップよく歌うメンフィス・ミニー。女性ブルース・シンガーというとベッシー・スミスのようにジャズな人が多い中で、ミニーのブルースはある意味武骨で男前だ。メンフィスで歌い始めたからメンフィス・ミニーなんだけど、彼女の大活躍が始まるのはシカゴ時代。そしてこのアルバムはそのシカゴでの録音が収められている。メンフィス時代からの仲間チャーリー・マッコイのマンドリンが、ブルース・マンドリン愛好家(少数民族)にはたまりません(笑)。


 4月21-22日 曇り/晴れ/曇り/雨 体調・ふつう

 昨日は午後から店を閉めて父の百箇日法要。今日は午前にPTAの環境整備作業で午後4時からはムラの自治会評議委員会&懇親会。春の土日はなにかと忙しい。
The Tokens『The Best Of The Tokens』
 ホワイト・ヤング・アメリカンズな感じ。スクエアで健全でアイビーな感じ。そしてなんといってもトーケンズ=ザ・ライオン・スリープス・トゥナイトです。ホワイト・ドゥワップ〜ロックン・ロールとしてイイカンジ(若者アクセントでw)なアルバムです。あらためてきちんと聴いてみると、そのアレンジといいコーラス・ワークも演奏もとても良く出来ています。店のBGMにも使えるしね。たしかニール・セダカもメンバーだったことがあるような気が...。


 4月20日 晴れ 体調・ふつう

 好天。みんな畑の中で忙しそう。桜も満開でお花見といきたいところだが暇がない。父が亡くなって今日で百箇日。明日は百箇日法要です。
与世山澄子、マル・ウォルドロン『デュオ』
 はじめましての人です。盤友エーイチさんが置いていったジャズ・ヴォーカル物。調べてみると彼女は八重山は小浜島出身(ちゅらさん!)。「16歳でジャズ界デビューを果たし、1957年にボブ・ホープとレス・ブラウン楽団と共演。72年の本土復帰まで米軍基地のクラブでフルオーケストラを率いて活躍されていた与世山澄子さんは今年で御年65歳!」そして那覇市内でジャズ・スポットを経営、だそうです。これは'85年アルバムで相手はもちろんあのマル・ウォルドロン。最初に先入観なしに聴いた時に受けた印象は、現場感の強い歌声だな、でしたね。ホールやディナー・ショーではなく狭いジャズ・クラブの歌声って感じかな。ベタにジャズ、芸能ジャズな感じ。音楽学校で勉強したジャズじゃない、現場のジャズを感じました。ダークだけど温かいマルのピアノは伴奏者としては最強。ほの暗さと酒と煙草が似合うジャズ。


 4月18-19日 曇り/雨/曇り 体調・ふつう

 「ギムレットを飲むには少し早すぎるね」...レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』読了。もちろん村上春樹による新訳版。旧訳はもちろん『長いお別れ』として有名な清水俊二訳。チャンドラーは20代の頃に熱中した作家です。トレンチコートにソフト帽のフィリップ・マーロウが渋くキャメルをふかしているってイメージ、このハードボイルド探偵のイメージも清水訳のマーロウとそしてもちろんハンフリー・ボガードによって決定づけられていました。さてそこで30年ぶりに読んだ新訳村上版『ロング・グッドバイ』です。え〜っ!?と感じるくらい長かったです。読んだ感じ『長いお別れ』の3倍は長い(笑)。しかもハードボイルド探偵小説というよりは『グレート・ギャッツビー』のような都会小説。村上さんも巻末90ページもの解説でフィッツジェラルドとの関連に触れていて、それでピンときたのですが。でどうだったかと言えば、とても面白かった。ストーリーはもちろんのこと文章自体も味わい楽しむ、そんな読書でした。結論(笑)、清水マーロウも村上マーロウもどちらも素晴らしい。一粒で二度目も美味しいチャンドラーでした。ぱちぱちぱち。
HOOSIER HOT SHOTS『RURAL RHYTHM 1935-1942』
 フージャ・ホット・ショット!30〜50年代にかけてアメリカ中を湧かせたヴォードヴィル・バンド。クラリネット、スライド・ホイッスル、ウォッシュボードなどで小気味良くスウィング。ジャイヴ風な楽しいコーラスもいかしてます。" ヘジー" トリーチのトレードマークのようなあの帽子は " あきれたぼういず " の川田義雄も被っていました。その人気の波は遥か日本にまで届いていたわけですね。コミカルながらコーラスも演奏も素晴らしいノヴェルティ音楽です。


 4月17日 雨/曇り 体調・ふつう

 1月に亡くなった父が去年の雪降り前に種を蒔いていた三月菜と五月菜が今食卓にのっている。トウ菜なので毎日摘んで食べている。大根もジャガイモも白菜もネギもカブもみんな父が収穫したもので、それを一冬中食べていた。父がいなくなって...う〜ん、困った困った。
J.J.Cale『Troubadour』
 今日もJ.J.ケイル。昨日の『NATURALLY』は'71年のデビュー・アルバム、こちらは'76年作の4枚目。バックにはナッシュビルの腕っこきが勢揃いってのもファーストと同じ。エリア・コード615系の人達の混じってレジー・ヤングも参加しているようだ。しかしサウンドはいつものJ.J.ケイルそのもの。変わり映えのない人なんだよね。そしてそのワン・アンド・オンリーな音楽がじつにイイカンジなのであります。


 4月16日 曇り 体調・ふつう

 旅をしたい、放浪したい、ホーボーやドリフターに憧れる、そんな思いはずっと心の中に抱いてはいるけど未だ、このムラから出ることはほとんどない。だから旅人が羨ましくてたまらない。昨日近所のなじょもんで小海もも子写真展『旅に寝て残夢月遠し』を見てきた。小海さんはユーラシア大陸をほぼ1年かけての25歳一人旅。その旅の途上に撮った写真の数々が展示されていた。世界は原色に満ちている。ここにいるだけじゃだめだなあ、と写真は教えてくれる。それでも俺は旅には出ないだろう。地図帳が大好きなただのオヤジだ。
 前々回2004年の友部正人十日町ライヴに週報とおかまちの駆け出し記者として取材に来てくれたのが、じつは小海もも子さんだったのでした。
J.J.Cale『NATURALLY』
 脱力大王J.J.ケイル(笑)。クラプトンのレイドバックの師匠でもある。しっかしなあ〜このスカした感じのかっこよさったらないね。彼で連想するのはまず「アフター・ミッドナイト」で、次にあのジャンク・ギター。あのJJのギターにはぶっとんだね。アコギをむりやりエレキにした世にも奇妙なギターだった。後にJJが語るところによれば、50ドルのごく普通のハーモニー製のアコギにピックアップを付け、裏板を取る。裏板を取ると共鳴部がなくなりソリッドギターになる。ってことだそうだ。しかもボディを刻みむりやりシングル・カッタウェイにしてあった。こんな愉快痛快なギターを作り、真面目にプレイするJJとは何者ぞ?レイドバック・クラプトンの師匠はやはりこのひとJ.J.ケイルでしょう。


 4月13-14日 曇り/晴れ 体調・ふつう

 「新し過ぎず、古過ぎず、時の試練に耐える歌」。これは11日夜のNHK.TV『SONGS 〜人生の扉〜』の中で山下達郎が言っていた言葉。これが山下達郎と竹内まりやの歌に対する姿勢なのだそうだ。たしかにお二人の音楽にはそれがあると思うしそれが魅力のひとつなんだよねえ。
 それにしても『ロング・グッドバイ』、読み応えありすぎ!
THE TONY WILLIAMS LIFETIME『turn it over』
 前日に続きライフタイム。今度は'70年のセカンド・アルバム。ここでベースにあのジャック・ブルースが参加。たしかにブリブリと弾まないベースを弾いている。弾まない分ファンクになれなくて前作よりもロック色が濃い。前作がジミ・ヘンのエモーションなら、本作はMC5の瞬発力。当時の熱いロック・ムーヴメントの影響をモロに受けとめ、そこからジャズとロックの融合した新しい音楽を創り出そうという野心がメラメラ燃えて見える。ただし野心が成功に結びついたかといえばどうもなあ...(笑)。ロックはもっとキャッチーでなきゃいけないと思うんだけど、ここにあるのは " 混乱 " なんだよなあ。マクラフリンのギターなんかロックを意識しすぎた分、面白味に欠けるし、ロック・ギターほどかっこよくないと思うんだよ。ただここでの実験があったからこそ、マハビシュヌ・オーケストラへの昇華があったんだと思う。トニーもここで " 69年の大波 " で思う存分サーフィンができたから、再びジャズの正統派へ回帰して'70年代後半にはV.S.O.Pなどで大活躍することができたんだと思う今日この頃です(笑)。


 4月11-12日 曇り/晴れ 体調・ふつう

 52歳の竹内まりや先輩はとても素敵だった。昨夜のNHK.TV「SONGS 〜人生の扉〜」はわずか30分なのに竹内まりやのエヴァー・グリーンな魅力をイヤと言うほど見せつけてくれた。その上センチメンタルシティロマンスの面々の現役ぶりも嬉しかったし、謎の帽子男(山下達郎)の徹底した顔隠し出演も見事だったし(笑)。チェックのシャツにジーンズをラフに着こなし、ギターを抱えてもかっこいい竹内まりやは、あの頃'60〜'70年代のロックの香りをしっかりと感じさせてくれて、そんなとこも大好きですよ。30年前の憧れの先輩が今でもまったく変わらずに憧れの先輩でいてくれるなんて、ほんと素敵なことだよね。
THE TONY WILLIAMS LIFETIME『EMERGENCY !
 '60年代のジャズ・シーンの天才ドラマー、トニー・ウィリアムス。彼は年齢的にはロックのイノベーター達と同世代で、当然'60年代後半の燃えさかるロック・シーンに目や耳が行かないわけがなかったわけで、じっさいトニーはジミ・ヘンドリックスの大ファンだったそうだ。そこでこのトップ曲「エマージェンシー」だ。このギターはジミ・ヘンを想定したとしか思えない。まさにエモーショナルでスリリングでジミ・ヘンだ。トニー・ウィリアムス(ds)、ジョン・マクラフリン(g)、ラリー・ヤング(org)によるライフタイム、'69年のアルバムだ。ロック、ジャズ、ファンクがぐちゃぐちゃに混じり合いプログレかつアヴァンギャルドな世界を垣間見せる。この " 熱い咆哮" のようなサウンドは'69年という時代が創り出したものかもしれないな。


 4月8-9日 晴れ/曇り 体調・ふつう

 注目の東京都知事選はやはり石原が圧勝だった。石原と浅野じゃあ役者が違うって感じがしていた。大臣と大臣にもの申す官僚って感じで。好きじゃないから悔しいけど魅力はあるよ石原慎太郎。こっちの県議選も予想通りの自民2議席。共産の桑原さんはともかく、民主の保坂さんはイメージが弱すぎた。
 小学生の集団登校に今日から新一年生嵐丸君が加わった。真新しい黄色い帽子でちょっぴり緊張の嵐丸君でした。
TRIO BEYOND『SAUDADES』
 ジャック・ディジョネット、ジョン・スコフィールド、ラリー・ゴールディングスによるトリオの『サウダージズ〜トニー・ウイリアムスへのオマージュ』、2004年ライヴ録音盤です。ベース・レスのオルガン・トリオという形態はトニー・ウィリアムスが'70年前後に率いた革新的ファンク・ジャズ・トリオ、ライフタイムを意識したらしいです。ライフタイムはトニーのドラム、ギターにジョン・マクラフリン、オルガンにラリー・ヤングがいたわけで、その後ベースにあのジャック・ブルースが参加、フュージョンの先駆けとなったグループでしたね。'70年当時、あのロック界の「明星」ミュージック・ライフ誌にも紹介されていたライフタイム。その先鋭的なトニー・ウィリアムスとライフタイムに敬意を表しつつ勝負を挑んだのが本盤のトリオです。負けていません!やっぱデジョネットのドラムは知的でパワフルだし、ジョン・スコのギターは鋭いし、ラリーのオルガンは煽る術を心得ている。3者によるインター・プレイが熱いよ!。さて本家のライフタイムも聴きたくなった。


 4月6-7日 晴れ/曇り 体調・ふつう

 昨日今日と好天続きです。天気が良いと外仕事が待っています。冬囲い外しが家屋だけでなく樹木にもあって、これがまたひと仕事。
V.A.『Masters of Old-time Country AUTOHARP』
 渋いお爺さんがオートハープ抱えたジャケット、レコ屋で出会ったら絶対買ってますね。で、もう聴いてるんだけど(笑)。ライ・クーダーの新作のとこでも触れたけど、ライに大きな影響を与えた人、その人こそ元ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズのマイク・シーガーでして、マイクはかのボブ・ディランからも絶大なるリスペクトを受けている人なのであります。そのマイクが'57年に編纂した('57年以降の録音曲やライナー内の写真があるから、CD化の時に再編纂されたのかな?)のがこのアルバムなんですね。オートハープという楽器、じつは俺も持っていて愛着のある楽器なんだけど、その正体や由来がいまいちわからず、そのうえ演奏を聴く機会もあまりないという、俺的にも世間的にもマイナーな楽器です。その昔五つの赤い風船で西岡たかしさんが胸に抱えてジャラ〜ンと弾いていたようですが、このアルバムに載った写真には椅子に座って膝の上にオートハープを置いて演奏しているのもあります。スミソニアン・フォークウェイズのアルバムなのでライナーには学究的な文章があるようですが、英語なので...。音楽的には南部の素朴なフォークソング〜ヒルビリーなので和めます。


 4月4-5日 曇り/雨/雪/晴れ/曇り 体調・ふつう

 朝、店のシャッターを開けたら雪が降っていた。しつこいなあ。そしてお昼にはお日様が顔を出しています。ああでももう曇ってきた(笑)
Peter Gallway『Peter Gallway』
 幻の名盤男ピーター・ゴールウェイです(笑)。たしかに'69年『THE FIFTH AVENUE BAND』も'71年『OHIO KNOX』も、そしてこの'72年盤も'70年代幻の名盤ブームの渦中にあったアルバムでしたね。内容は良いのに売れなくて廃盤になってしまったから幻の名盤で、だから彼ピーター・ゴールウェイの名前もごく普通のロック・ファンが知らなくて当たり前だったわけです。CDの解説で長門さんが書いていますが、本盤のしゃれたセンスはあのシュガーベイブに受け継がれて行ったのでしたね。ジョン・ショール、ケニー・アルトマン、ポール・ハリス、ジョン・サイターそして何故かコンガを叩くダニー・クーチ達による演奏はジャージーでポップでちょっと埃っぽくて、とても良い味がでています。特に馴染みのなかったギタリスト、ジョン・ショールのプレイがとても良いんですよ。やっぱ名盤です。


 4月2-3日 曇り/晴れ 体調・ふつう

 永井するみ『天使などいない』読了。ミステリー風短編集でした。夫として恋人として男性は登場するけど、女性の視点で女性を見つめた作品集だと思う。書かれているのは女の底意地といったらいいのかな?
THE ALBION BAND『LIVE IN CONCERT』
 ベースマン、アシュレイ・ハッチングスを評して " 地を穿つベース " というのがあって、ベース・プレイに対して " 地を穿つ " という表現は良いなと思っていた。アシュレイ・ハッチングスは元フェアポート・コンヴェンションでありメンバー随一のトラッド研究家でしたね。そのアシュレイがよりトラッド色を前面に出すべく結成したのがこのアルビオン・バンド。メンバーにはフェアポート人脈のほか英トラッド界の名士が名を連ねています。アシュレイ個人のプロジェクトということでその都度メンバーは替わっていて、名前もアルビオン・ダンス・バンドであったりアルビオン・カントリー・バンドであったりです。本盤には'77と'82年のライヴが収録されていて、デイブ・マタックス、サイモン・ニコル、リック・サンダースなどと共にフィル・ピケットの名があります。以前フィル・ピケットとリチャード・トンプソンのアルバムに感銘を受けていたので、ここでフィルのプレイが聴けるのは嬉しいですね。古くから伝わるメロディーと踊りのリズムが、エレクトリックと混ざり合って、プログレ的展開を垣間見せる瞬間に感じるスリルがけっこう好きなんですよね。


 4月1日 曇り/晴れ 体調・ふつう

 絲山秋子『エスケイプ/アブセント』読了。う〜ん、なんだろうな。エスケイプでアブセントな双子兄弟の話し。「帰れないふたり」な感じもあり。特に惹かれる物語ではなかった。ギタリスト、故ロバート・クインが大好きというセンス(おそらく絲山さんの)には感心しました。
 そうそう、外に出てみたらびっくり黄砂だ!遠くの景色が霞んでるよ。
THE J.GEILS BAND『BLOODSHOT』
 J・ガイルズ・バンド、'73年アルバム。黒っぽいねえ。このヤサグレ・ロックのかっこよさったらないね。贅肉を削ぎ落とした野性味あふれるロケンロールですぜ。収録曲「ギヴ・イット・トゥ・ミー」のヒットで大ブレイクし、ピーター・ウルフがフェイ・ダナウェイと結婚したのには驚いたもんだった。


前月の音盤日記(白地は音盤BANBAN)
 2007.
1月 2月 3月
 2006.
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
 2005.
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
 2004.
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
 2003.
1月 4月 「音盤日記」9-10月 11月 12月
 2002.
1月 2-3月 4月 5-6月 7月 8-9月 10.11.12月
 2001.
1-2月 3-4月 5月 6-7月 8-9月 10-11月 12月
 
2000.
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10-11月 12
 1999.
6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

月下の遊群CONTENTS
 
ロスタイムにご用心  酔んぐしなくちゃ意味ないね While My Guitar Gently Weeps