|
9月30日 曇り/雨 体調・ふつう |
瀬尾まいこ『卵の緒』読了。食卓を幸せの磁場として、それを囲む人達を温かく描く食卓小説は瀬尾まいこの得意技だと思っていて、その食卓描写が大好きな私である。このデビュー作はすでに食卓小説だったんですね。とても良いお話しでした。「食欲のある男の子は三割はハンサムに見えるのよ」というお母さんが気に入った。 |
9月29日 晴れ 体調・ふつう |
祝!『20世紀少年〜21世紀少年』完結。〜
読者のみなさんと駆け抜けた 科学で冒険の日々は 永遠に....浦沢直樹。子供の頃、森の中に秘密基地を作ったり○○団とかの秘密結社(笑)を作って遊んでいた、もちろんロボットの操縦にも憧れた俺達20世紀少年を勝手に代表して浦沢直樹氏にお礼を申し上げまする。さよならケンジ達。ほんと俺達ってランニングに半ズボンだったよなあ。 |
9月28日 晴れ 体調・ふつう |
西山太吉『沖縄密約』読了。'72年沖縄返還協定において米国が日本に自発的に支払うと記された400万ドルが、じつは日本が肩代わりするという密約が交わされていたという、これが沖縄密約。じつはもっと多くの密約があったのだが。この密約に深く関わったのが当時の首相佐藤栄作と党幹事長福田赳夫。まあね、いやな話しばっかで読むんだら気が滅入ったけど、こうした密約を生む土壌は日本の上位下達の政治風土にあると書いた作者と同じことを俺も思っている。今でも日本国民の血税がアメリカの戦争のために使われていると思うと、政治とか政治家とかは必要悪なんだと諦めるしかないのかな。 |
9月26-27日 晴れ 体調・ふつう |
秋晴れです。弟が帰郷していて今朝名古屋へ帰りました。娘は親善陸上大会で十日町です。今頃100Mを走り終えた頃でしょう。 |
9月24-25日 晴れ/雨/曇り 体調・ふつう |
カミさんのところへ高校同級会の案内状が届きました。それを読んだうちの娘、「同級会!?..不倫のチャンスだねえ...そして殺人事件が...なんてね」。まったくつまらんミステリイ・ドラマの見過ぎだね(笑)。 |
9月22-23日 晴れ/曇り 体調・ふつう |
昨日今日とムラの秋祭り。うちは父が1月に亡くなったばかりなので祭りは遠慮させてもらっています。家の前を通り過ぎていく祭り神輿をただ見送るってのも寂しいものです。 |
9月20-21日 晴れ 体調・ふつう、草かぶれ |
柴田哲孝『下山事件 最後の証言』読了。下山事件というのは、まだGHQ占領下であった昭和24年7月5日、初代国鉄総裁下山定則が日本橋三越南口で消息を絶ち、翌6日未明国鉄常磐線北千住駅と綾瀬駅の中間地点線路上に礫死体となって発見された事件。自殺他殺が明らかにされぬまま捜査打ち切り迷宮入りとなった謎の事件でした。ノンフィクションですが良くできた犯罪謀略小説のように面白かったし興味深かった。GHQ(米国)→右翼→自民党という影響力行使の流れって黒い霧のように知らされていたことなんだけど、ここまで具体的だと改めてびっくりする。「日本金銀運営会」とかね。戦時中に国民に供出させた金銀宝石を、戦中戦後と面白いように使い利用した男達がいたそうだ。吉田・岸内閣の政治資金となったりと。何処に真実があるかは判らないけど(悪の)バイタリティは存分に感じました。それにしても残暑きびしすぎ! |
9月16-17日 晴れ/曇り/晴れ/曇り 体調・ふつう、草かぶれ |
両腕がみっともないことになってます。半袖Tシャツで草と格闘したせいで腕が草に負けました。カブレたというかなんでしょう?止せばいいのに痒いとこを掻いてしまうのでなかなか治りません。野良仕事は長袖長ズボンですね(反省)。それにしてもイヤ〜な暑さが続きます。一雨降ればいいのにね。 |
9月14-15日 晴れ 体調・ふつう |
雑誌Coyote掲載のポール・オースター『ガラスの街』(柴田元幸訳)読了。じつはこの『シティ・オブ・グラス』、以前文庫本で読んでました。訳者は違います。内容はまったく憶えていません。きっとその時は面白くなかったんですね。オースターはこっれきりでした。今思うにあの頃『シティ・オブ・グラス』は本好きの間でちょっと話題となっていました。そして俺はある紹介文からこれを探偵小説だと思い買って読んだわけです。勘違い(笑)。たしか10年以上前だったはずです。そして改めて読もうと思ったのは訳者が柴田元幸だし、掲載されていた雑誌の感じが良かったせいですね。さて読み終わって、なにか気になる読後感(笑)。物語の幕が閉じられていないせいかな。気になったので何カ所か読み直してみたりして。物語の初めのとこにこうあります「問題は物語それ自体であり、物語に何か意味があるかどうかは、物語の語るべきところではない。」と。 |
9月12-13日 晴れ 体調・ふつう |
えっ???って感じで昨日急に辞めちゃった安倍総理。内閣改造で安倍・麻生コンビを見たときにはまさに格差社会の象徴だと感じたものだった。岸と吉田の孫だものね。日本の選挙では昔からジバン・カンバン・カバンが欠かせないと言われてきた。そしてそれが日本の政治と政治家をダメにした。政治を家業とする2世3世議員が増えすぎた。彼等の多くは地方に選挙区を持ちながらも生まれ育ちは東京だ。日本の政治から金と世襲がなくなれば良い。 |
9月11日 晴れ 体調・ふつう |
ローレンス・ブロック『快盗タナーは眠らない』読了。ドタバタ冒険ミステリイ小説でした。有名なシリーズ、酔いどれ探偵マット・スカダー物に比べたら軽いノリです。スカダー・シリーズが始まる10年前の'66年に書かれたのがこの作品。トルコ〜アイルランド〜スペイン〜フランス〜イタリア〜旧ユーゴ〜ブルガリア〜トルコ〜レバノンと非合法な出入国を繰り返し、本人は隠された金貨めあてのトレジャー・ハンターのつもりが、いつのまにやら国際的な秘密工作員と勘違いされてしまい...、てなお話しでした。 |
9月9日 晴れ/曇り 体調・ふつう |
昨日は半日二日酔い。今日は半日ムラの道普請だった。本好きな友達が教えてくれた雑誌『COYOTE』が届いた。お目当ては柴田元幸訳のポール・オースター「シティ・オブ・グラス」。楽しみがまたふえた。 |
9月7日 雨/曇り 体調・ふつう |
憂いを秘めてほのかに甘く...と前日書いた。この言葉は俺のお気に入りで、その昔読んだアーウィン・ショーの短編集『夏服を着た女たち』に収められた1篇のタイトル。じゃあ久しぶりにそれを読んでみようと本棚から取りだして目次を読んでたら、あれれ?「愁いを含んで ほのかに甘く」が正しいことに気づいた。ひとりで気恥ずかしくなった。 爪を立てても 痛いだなんて 言わないで 五十センチだけ 離れて あなたとわたし スプーンを ふたつ 重ねたみたいに |
9月5-6日 曇り/晴れ/曇り 体調・ふつう |
スコット・フィッツジェラルド/村上春樹訳『グレート・ギャッツビー』読了。憂いを秘めてほのかに甘く...流麗な文章を存分に堪能。この前読んだ村上訳のチャンドラー『ロング・グッドバイ』みたいな新鮮な驚きは無かったけど、フィッツジェラルドと村上の親和性を強く感じた。第1章でニックが初めてギャッツビーを目にした場面「
彼ははっとさせられるようなしぐさで、両手を暗い海に向けて差し出した。...彼の身体が小刻みに震えていることがはっきりと見て取れた。僕は思わず、伸ばされた腕の先にある海上に目をやった。そこには緑の灯火がひとつ見えるきりだった」とあり、
そして最終章の終わりに「ギャッツビーは緑の灯火を信じていた。年を追うごとに我々の前からどんどん遠のいていく、陶酔に満ちた未来を。それはあのとき我々の手からすり抜けていった。でもまだ大丈夫。明日はもっと速く走ろう。両腕をもっと先まで差し出そう」
。緑の灯火とは "むくわれない愛 "
。ギャッツビーの呼びかける時の口癖「.....オールド・スポート」に哀しみを憶える。 |
9月3-4日 曇り/晴れ 体調・ふつう |
友部さんの音楽エッセイ集『ジュークボックスに住む詩人2』が届いたのでパラパラと拾い読み。ふちがみとふなとのトコで、「..ミュージシャンは暇なとき、散歩と旅行をしていればそれでいいような気もする。目で見る景色は音だから。」と書いています。散歩と旅行が好きなのは、ふちふなさんも友部さんも一緒ですね。 |
9月1-2日 曇り/晴れ 体調・ふつう |
宮部みゆき『楽園 上下巻』。『模倣犯』の前畑滋子が再び登場。宮部みゆきは大好きな作家ですが『模倣犯』は好きになれなかった。あの救いの無さが辛かったのを思い出す。比べて『楽園』に救いはあったかなかったか?救いはどこにあるのかを読みながら考え続けた。そして最後の場面のあの再会は温かかった。 |
前月の音盤日記(白地は音盤BANBAN) |
月下の遊群CONTENTS |