●2008●

 6月30日 曇り/晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 中島京子『平成大家族』読了。各章ごとに語り手を替えたホーム・ドラマ。転校にいじめ、離婚と妊娠、自己破産に小作農、ひきこもりと老人介護など語るには事欠かず、そして最後は収まるところに収まるホーム・ドラマ。こうした安心感が今の日本には大切なんだなあと思いました。
いしばしゆみこ & The wise cracks『わたしのうた2008』
 5月11日に行った俺達のライヴCD盤。昨晩ようやく編集した音源をCDに焼いてみました。聴き慣れた店のCDプレイヤーで試聴しています。う〜んイマイチなれどこれ以上はシカタナイか...。元になった音源がビデオ・レコーダーでその内蔵ステレオ・マイクで撮ったものなので、音に豊かさが足りないし低音がばっさりと切り落とされている。イコライザーなどで補正してみたけど、まあこの程度かなって感じ。プレイに関してはねえ...俺の場合だけど、ソロがヨタってたり走ってたりのミスったプレイがやたら気に掛かる(ちくしょ〜)相変わらず詰めが甘い俺。


 6月29日 雨/曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 北朝鮮のしたたかな外交力に対し無力感を覚えた週末。以前アラブ人の外交力交渉力の凄さについて読んだことがあったけど、結局クローズアップされるのは日本の外交力の無さだ。政治家と官僚が内に向いてばかりの日本は周辺国にとって楽な相手国なんだろうな。
WILMOTH HOUDINI『Poor But Ambitious』
 久しぶりにカリプソでまったり。トリニダードのカリプソニアン、ウィルマス・フーディニの'28〜'40年録音集。戦前カリプソの黄金時代を担い、そのエンタテイナー性で人気のあったフーディニ。歌詞の内容が重要なカリプソをサウンド面だけで楽しむなんて邪道だと言われそうだけど、この独特なリズムのハネ具合やヴァイオリンとピアノにヨーロッパが透けて見える優美な旋律とかニューオリンズ・ジャズにも通じるラッパの響きなど、その音楽の楽しさにまったりなのです。


 6月26-27日 曇り/晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 北方謙三『楊家将 下巻』読了。凄まじい宋と遼の合戦の最中、そんな中でも遼の将軍耶律休哥は思いを抱く...勝負がついたら戦った者同志で酒を酌み交わすことはできないのか...楊業とも、その息子達とも、力の限り戦ったあと、酒を酌み交わしたい。男はそれでいいではないか...。この気持ち、読者にはよくわかると思う。武を極限まで磨くことで魂の清冽さを持ち得た男達の物語。こんな男に一度はなってみたいものだ(弱気w)という、夢がロマンがここにあった。
jakob dylan『seeing things』
 ううっ渋かっこいいジェイコブ・ディラン。ウォールフラワーズのジェイコブ・ディラン。ボブ・ディランの息子ジェイコブ・ディラン。初のソロ・アルバムはシンプルなバックを伴うアコギ弾き語り。プロデュースのリック・ルービンはかつてジョニー・キャッシュのアルバム・プロデューサーとして素晴らしいアコーシティック・サウンドを披露した名人だからここでも期待絶大。で思った通り素晴らしいサウンドだ。歌声とアコギの関係が親密で、こうしたシンプルな録音て本当はすごく難しいんだけど、リービンの創り出すサウンドはそのお手本となるものだ。シンプルゆえに素材が悪いと台無しなわけで、このアルバムの素晴らしさはジェイコブの歌と曲の良さに他ならない。偉大な父と比較されるのを避け、ロック・バンドとして活動し成功を収めた彼が、今ここで父を思わせるギターの弾き語りによる活動を始めるという彼の胸中やいかにと興味が湧くが、もういいかげんに父ディラン抜きにジェイコブ・ディランを聴かないとなりませんね→俺。


 6月24-25日 雨/曇り/晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 北方謙三『楊家将 上巻』読了。かっこいい、しびれる、断然面白い!。合戦における戦闘場面の痛快さは武人の純粋さゆえか。野生の獣がただ本能のみで戦かう様に似てシンプルで力強い。『楊家将』は北方水滸伝に先立つ物語であり、続編『血涙』そして『楊令伝』と連なる大河英雄譚かつ大河ロマンですね。
MELODY GARDOT『Worrisome heart』
 ううっ気怠い。柔らかなスモーキー・ヴォイス。ノスタルジックなムード。静かに人気のジャジー・ノット・ジャズな感じです。押しの強い目を惹くジャケット、CDショップに飾られヒットの予感。ノラ・ジョーンズのファーストのように歓迎されることでしょう。日本盤は7月2日発売だそうです。まるでスタンダード・ナンバーのような落ち着きを感じさせる曲は全て彼女のオリジナルです。ポピュラーなジャズを思わせるバックのサウンドは控え目に歌を盛り立てちょっとラウンジーなムード。" 丸の内コットンクラブ " なんかに似合いそうな音楽かな(偏見と想像)。どうせ売れるんだろうからと冷めた書き方だけど、メロディ・ガルドーお気に入りに登録です!


 6月22-23日 曇り/雨/曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 北方謙三『楊令伝 1』読了。水滸伝のその後の物語の始まりです。わくわくします。さっそく問題児が王進のもとに送り込まれましたよ。梁山泊ジュニア達の成長物語でもあるのですね。
 さて土日にうちの娘とカミさんは東京ディズニー・リゾートで遊んできたわけですが(俺を残して...)、新聞広告に婦人公論の見出しが載っていて「東京ディズニーランドは現代の" 駆け込み寺"」ってのが目にとまった。...笑っていいものかどうか...。
Carole King『Tapestry』
 キャロル・キングの大名盤『つづれおり』のレガシー・エディション、売りはピアノ弾き語りライヴ・ヴァージョン。それも『つづれおり』と同じ曲順で収録されています。'71年、静かに注目を受けていたシンガー・ソングライター・ブームの中でリリースされ、ジェイムス・テイラーと共にその時代の顔だったように想い出す。小坂忠はジェイムス・テイラーのように歌い、五輪真弓はキャロル・キングのように「少女」を歌っていた。'70年代初頭に新しいロックの息吹きを感じさせてくれた1枚がこのアルバムだった。弾き語りの方だけど、やはりキャロル・キングのピアノは力強く雄弁ですね。今の好みからいえば、もうちょっと抜いて弾いて欲しいと思うけど、このピアノ・サウンドがバンドのアレンジに展開されているわけで、曲と歌だけでなくアレンジを含めて全て彼女の中で出来上がっていたんですね。


 6月21日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 ..... あれから3年が経過していた。「俺の拳は、業が作りあげたものだ。おまえが、そんな業を背負うことはない」。う〜ん武松、相変わらずニヒル!。文庫化待ちきれず読み始めました『楊令伝』。もちろん北方謙三『水滸伝』の続編です。梅雨入りなのに降りきれず蒸し暑い。
KONSTANTINA『I KARDIA MOU TRAGOUDA TI MESOGEIO』
 コンスタンティーナの『地中海の歌声』。ハリス・アレクシーウに続くギリシャの歌姫の'93年アルバムで、キプロス出身の彼女が地中海沿岸諸国の人気作曲家に依頼した歌に挑んだ意欲作でしたね。きれいなメロディと豊かな歌唱力、曲により巻き舌やコブシも披露され、とても人懐こい。マンドリンの調べが地中海を感じさせて、その昔日本でもお馴染みだったイタリアのサンレモ音楽祭を思い出しました。非英語圏の歌(主にフランスとイタリアだけど)が深夜放送で流れヒットしていた時代もあったんだよねえ。


 6月20日 晴れ/曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 ジャック・ケルアック『ON THE ROAD』読了。いやあ〜長い旅路だった(笑)。これはバップ・ジャズ・ロード・ノベルなんだと思いながら読んだ。この疾走感に躍動感に乱痴気騒ぎに時折ブルーに沈み込んだりは、これはタイプライターでブローされた即興的小説って感じだ。身勝手物語だから時に「もう俺を引っ張り込むのはやめてくれよ」と(読むのを)投げ出したい時もあった。ただこのムードに乗せられてしまった感もあった。このムード...ビート・ジェネレーション...ロック・ムーヴメント〜エルヴィス前夜のアメリカのはみ出し者達。二十歳の頃に読んで影響を受けた本に片岡義夫『ぼくはプレスリーが大好き!』があり、'56年のプレスリー大ブレイクを取り巻くアメリカ社会を活写した本だった。'50年代アメリカの社会規範、アメリカン・ウェイ・オブ・ライフの根幹は「家庭」、その家庭から飛び出す若者達、親と対立する子供達、黒人音楽をヒップ(いかした)な音楽として発見したホワイト・アメリカン、そんなアメリカ社会の価値観の混乱と熱狂を描き、そこから'60年代のロック・ムーヴメントへの胎動を感じさせてスリリングな本でした。ケルアック『ON THE ROAD』だけど、凄いと感じるのは「言葉」の飛躍感やリズム感といったもの。翻訳だからそのへん的を射た感想か判りづらいけど、読みながら感じたのは「言葉」と「文章」の鮮やかさでしたね。が、やはりこの小説は冗長に感じたなあ。
HARIS ALEXIOU『DI EFCHON』
 ギリシャを代表する男性歌手がヨルゴス・ダラーラスなら女性歌手の最高峰はハリス・アレクシーウ。そのアレクシーウ'92年盤『祈りをこめて』は俺が初めて買ったギリシャ歌謡の音盤でした。エレクトリックなサウンドを取り入れながらもギリシャ音楽の体臭を強烈に放つ歌唱の濃さが快感です。西アジア的旋律も伴うギリシャ歌謡ですが、その情感あふれるメロディは日本の歌謡曲に通じるものも感じられ、加藤登紀子や五輪真弓あたりが歌えば似合いそうなメロディって気がします。歌謡は世界を繋ぐ、でした。ちゃんちゃん


 6月18日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 タスポカード(タバコ自販機用カード)の影響でコンビニのタバコ販売量が増えているってのは知ってたけど、缶コーヒーの売上も増えているんだそうだ。たしかにね、たばこ自販機と缶コーヒーの自販機って隣り合って設置されている所が多いから、けっきょく自販機離れがコンビニに流れているんだよね。あ〜あ、いやな話しばっかりだぜ。
GEORGE DALARAS『Deserted Villages』
 ヨルゴス・ダラーラス『寂れた村』は2006年のアルバムです。テーマはアルバニア音楽だそうです。アルバニアはギリシャの隣国で、ずっと鎖国状態だった謎の国?なようなんですが、このアルバムにはアルバニアからギリシャに亡命したアコーディオン奏者で作曲家のダーショ・クルティが全面的にサポートしているようです。ギター、ドラムス、ベースの他にアコーディオン、クラリネット、ヴァイオリン、ブズーキ、マンドリンなどで演奏される音楽は優美であり躍動的です。バルカンのジプシー音楽、トルコ音楽、この前聴いてたマグレブ音楽などとどこか似て豊潤な感じがします。濃い〜音楽ってことなんですが。ダラーラスの歌謡美をバックで支える演奏の巧さも聴きどころですね。


 6月16-17日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 ケルアックの『オン・ザ・ロード』、ようやく第二部の旅を終えた。狂騒と狂走、そんな中ぽつりと「...ニューヨークやニューオーリンズでもみんなそうだったが。だれもが不安そうに巨大な空の下に立っていて、まわりのものに呑みこまれていく。どこへ行く?なにしに?なんのために?...」。このようにやはり青春小説ではあるのだが、いささか長すぎてこちとら疲れ気味。読了まであと半分...。
GEORGE DALARAS『Deserted Villages』
 ヨルゴス・ダラーラス『寂れた村』。歌謡美の世界です。ギリシャ最高の歌手、いや世界屈指の男性歌手だと中村とうよう氏も賞賛。ギリシャものではハリス・アレクシーウとレンベーティカを聴いて好きになっていたので、このダラーラスも聴かねばなるまいて、ふっふっふ。聴いていると不思議な安心感に包まれてしまいます。不思議...つづく。


 6月13-14日 曇り/晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 賞味期限2007年12月27日のハウス・バーモントカレー辛口でカレーを作った。出来上がって食べてみたら「こくまろ」の味がした....と思っているのは私だけ?
GARY MOORE『BACK ON THE STREETS』
 セクスィー部長のテーマ・ソングでお馴染み、ゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」ですが、約28年前に俺もヘタクソなインストとしてバンドでやりました。パーティーのチーク・ダンス用に(笑)。このベタなメロディーがたまりませんね。ゲイリー・ムーアはこれ1枚しか持ってなくて、もちろんLPで聴いていたんですが、これは今でも好きな音盤です。ゲイリー・ムーアを知ったのはイギリスの名門ジャズロック・バンド、コロシアムのギタリストとしてなんだけど、ちょうどこのアルバムの頃は当時の人気バンド、シン・リジーにも加入していて、だからここではハードで爽快なロックン・ロールとハードでテクニカルなフュージョンと両面がたっぷり味わえて、しかもセクスィー・ロックまで楽しめるんだからお得な音盤です、いや名盤です。'70年代後半といえば甘口なフュージョンが流行っていて、どうも俺はテクニックだけでスピリットが感じられないそうしたフュージョンが嫌いだったんだよね。フォーク歌謡が転じたようなニューミュージックも嫌いだったけど。つまり受けの良い予定調和な音楽が嫌いだったわけ。若くて潔癖だったから(笑)。それでこのゲイリー・ムーアやブランドXのようなハードなフュージョンを聴きながら、へっどうせスイングジャーナル読みながらフュージョン聴いてるヤワな輩には真のフュージョン・ミュージックなんてわからんだろうて、ふっふっふ、と孤独に溜飲を下げていたわけさ。根暗か俺?(笑)。まあそんなこんなで想い出深い1枚ですよ。


 6月12日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 天気良いから除草剤散布に出動です。では...
BOB DYLAN『Love And Theft』
 『MODERN TIMES』の前作だったのがこの2001年作『Love And Theft』。プロデュースはジャック・フロスト=「霜男」=ディランです。この変名、当時は気付かなかったぜ。それで2001年というとネバー・エンディング・ツアーの一環として日本ツアーを行い、俺は武道館でディランに再会した年。メンバーはこのアルバムと同じくラリー・キャンベル、チャーリー・セクストン、トニー・ガーニエ、デヴィッド・ケンパーだったな。オルガンのオージー・メイヤーズ(おお!サー・ダグラス・クインテット!)は欠席。これが素晴らしく印象的なライヴだった。クラレット(ボルドーの赤)色したヒダヒダの幕を背景にバックメンバー全員これまたクラレット色のスーツ。そしてディランは純白のシルクのような光沢のスーツ。一見ゴージャスな感じながらこれがワンナイト・スタンドでクラブを巡る一座のようで、これには意図されたカッコよさを感じたな。一見無愛想、ゲロゲロ声でメロディ崩して歌い出し、ペンペンとリード・ギターを弾き続け、で本人が一番楽しんでる感じ。結果的には音楽もショーも充実しているんだから凄かった。21世紀のボブ・ディランを見ていると、「ボブ・ディラン」という名のドラマを演じているボブ・ディランなんじゃないかって気もするんだよね。若くして逝ってしまったロック・スターは伝説となり、その頂点はもちろんジョン・レノン。これじゃあ生き長らえたロック・スターは不利だよなってことで、彼ディランは思いついた。ピカ〜ッ、よし俺がディランを演じることで生きたまま伝説にしてしまおう!まさに天才的な冴えたやりかた!。....とか想像しながら21世紀のディランを眺めては楽しんでいるのです(笑)。


 6月10-11日 晴れ/曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 昨日10日は近所の親戚の回忌法要で半日ビール漬け(笑)。集まった親戚のみなさんの中でも70代80代90代!が元気なのにはたまげた!俺達の世代はあんな元気な老人にはなれない気がする。子供時代に添加物てんこもり(野放し)の菓子や加工食品を食べてた世代だからなあ...。
BOB DYLAN『MODERN TIMES』
 今読んでるジャック・ケルアックの『オン・ザ・ロード』は青山南による新訳でして、知る人には『路上』の名で愛読された名作です。この新訳本の帯にある賛辞の中でボブ・ディランは「この本はぼくの人生を変えてしまった。」と書いています。おお〜!ディランの人生を変えた本だとは!。で思い出したようにボブ・ディランの『モダン・タイムス』聴いてます。'06年、ディラン65歳の新作でしたね。しかも全米初登場ナンバーワン!びっくりしたなあ、あの時は。こんな地味なアルバムが大ヒット、あらためてディランのアーティスト・パワーの凄さを見せつけられたんだよね。ノーベル文学賞もイケると思ったんだけどなあ(笑)。プロデュースはジャック・フロストで、えっええ?と思ってたら、なあんだディランの変名でしたとさ。それにしてもジャック・フロスト=「霜男」とは!(笑)。このアルバム、古〜い音楽達を愛おしむディランなんですが、そこはディラン、ただ古臭いだけじゃない、古いからかっこいい=いけてる、どうだまいったか!の心境というか古強さを感じさせます。もちろん、わたしゃ参りましたわ(笑)。


 6月7-8日 曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 田口俊樹『おやじの細腕まくり』読了。ローレンス・ブロックのマット・スカダー・シリーズなどの翻訳でお馴染み田口さんのエッセイ集。おやじギャグ(所謂だじゃれ)満載で、軽快ちょっと黄昏色な語り口が楽しい。
Fenton Robinson『the mellow blues genius』
 '67年の代表曲「サムバディ・ローン・ミー・ア・ダイム」をボズ・スキャッグスにパクられたり交通事故で服役したりで不運なブルース・マンというイメージが頭に浮かぶフェントン・ロビンソン。本盤はポストBBキングなモダン・ブルースの傑作盤です。ニュー・ソウルに繋がるメロウな感覚、ソリッドなサウンドは、数多いポストBBモダン・ブルース・マンの中でも断然独創的。LP盤の頃から聴き馴染んだアルバムだけど、久しぶりに聴いてやっぱりフェントンは新しかったと再認識。もっと充実した音楽環境で活動できていたら大スターにもなれたって気がするな。


 6月6日 曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 6月1日からタスポが始まった。喫煙しない人には関係ないけど、このタスポカードがないと自販機で煙草が買えなくなったわけです。業界自主規制なんですが。俺は吸わないけどうちは煙草販売店なわけで、もうこの6月1日以降の販売動向が気に掛かります。どうもこのタスポ、評判は散々でカードの普及率は全喫煙者の2割にも充たない有様とか。当然販売機で買う人は激減で、うちも店先に停まる車が目に見えて減りましたよ。どうも世の中から良い話しがどんどん減っている気がするな。
ミドリ『あらためまして、はじめまして、ミドリです。』
 ♪好き、好き、あなたが、とても、好き... と、可愛い声で囁いたすぐその後に♪デストロイ!!〜とデス声で叫び、怒濤のスラッシュ・メタルに突入したかとクラクラしていると、♪エッサ エッサ エッサホイ サッサ お猿のかごやだ〜 と、ファンク音頭でかっとばす。ロックにジャズにファンクに音頭にと、いろんなもんがナニワ製ジューサーから絞り出される濃い〜味の浪速ミクスチュアー・ロック。後藤まりこのエキセントリックな歌は、聴き込んで行くほどイタくなる。♪しあわせ、こわい。しあわせ、こわい。....と。


 6月5日 曇り/雨  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 豊島ミホ『花が咲く頃いた君と』読了。ヒマワリ、コスモス、椿、桜、それぞれの花の咲く頃を背景に中高生の日常を描いた短編集。逃亡者がいたり小津監督似の渋ダンディーなお祖父ちゃんがいたりアイドルがいたりで、それぞれに面白かった。ただ読みながら「離婚と貧困がデフォルト」という少年だったか少女だったかの言葉がグサリときて居座った。「貧困」がすぐそこにある日本の現実につらくなった。
ミドリ『あらためまして、はじめまして、ミドリです。』
 可愛い女の子がセーラー服着てエレキ掻き鳴らし叫んでいるパンク・ロック。といえる程単純にはだまされないぞ(笑)。ただ、上に書いたような「離婚と貧困がデフォルト」な日本のロックとして、MステのJポップよりはリアル・ロックな感じがする。「オーガズムを掴みとれ!!!!」という帯の文句と山本直樹のニヤついてしまうジャケ画に誘われてしまう男子も多いかも。おじさんもちょっと誘われました(笑)。つづく


 6月1-2日 晴れ/曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 アゴタ・クリストフ『ふたりの証拠』読了。『悪童日記』の続編で、これもとても面白かった。が、感想は複雑、謎は深まる...。解説での表現を借りれば " ずば抜けた知能と気骨に恵まれながら身体の醜さゆえに苦しむ少年マティウス " このマティウスの存在が強烈だった。彼に限らず、登場人物は皆深い苦悩を抱えている、なのに物語じたいは暗くない、なんか不思議で惹かれる小説なんだよね。続編も読まなきゃ。
パスカルズ、篠田昌巳 etc.『06.9.2 』
 そしてこれは06.9.2友部正人&ふちがみとふなと十日町ライブの開演前に流した自家編集盤。テーマは「街角の音楽」なんちゃって(笑)。「なんちゃって」とかいかにも昭和的だなあ。ああもう時間がない〜このへんで〜。音盤についてひとこと、押しつけがましさのない、かといってユルすぎない合奏が心地良いんです。


前月の音盤日記(白地は音盤BANBAN)
 2008.
1月 2月 3月 4月 5月
 2007.
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
 2006.
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
 2005.
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
 2004.
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
 2003.
1月 4月 「音盤日記」9-10月 11月 12月
 2002.
1月 2-3月 4月 5-6月 7月 8-9月 10.11.12月
 2001.
1-2月 3-4月 5月 6-7月 8-9月 10-11月 12月
 
2000.
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10-11月 12
 1999.
6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

月下の遊群CONTENTS
 
ロスタイムにご用心  酔んぐしなくちゃ意味ないね While My Guitar Gently Weeps