●2008●

 7月30日 晴れ/曇り/晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 津南町の小学校水泳大会がありました。6年生は全員参加で、娘は50m自由形に出場。ビデオカメラを手に見守る父(俺)。コールされスタート台に立つ娘。いかにもか細いわが娘。運動は不得意な娘だけどスイミングスクールに通っていたので、とりあえず泳ぐことに心配はない。初めて娘のレースを見た。かんばって泳いでいた。ほんとに頑張って泳いでいた。順位は下の方だったけど、頑張る娘の姿に、ちょっと目頭が熱くなった。
ふちがみとふなと『フナトベーカリー』
 ♪ ずっと此処に棲みなよ いい処だよ いつでも僕が待ってる あなたのことを 何時いつまでも〜♪ 照れるなあまったく〜こんな歌ふたりで作っちゃって〜いい歌だなあ。と、のほほ〜んと聴いてるとお次に♪ マスカラ溶けて流れて黒い私の目 どんな女にのぼせて私を捨てるの...私に勝るものはなし 私に劣るものばかり 現れたなら許すまじ ♪ 許すまじ だぜ、怖いぜ、と恐怖させたり。まったく、ふちふなさんには退屈しない。上野茂都さん提供「ふなとベーカリー」では上野さん弾く三味線のヌケ具合がじつに粋でやんすし、「フロシキ仮面」では恵良真理さんのマリンバが軽快に野原を駆け回ります。ね?サウンドも楽しく充実してますよ。こんなに素敵なふちがみとふなとなんだから、もっともっと出前して、もすこし有名になって欲しい、とセツに願うのです。


 7月29日 晴れ/曇り/晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 アゴタ・クリストフ『第三の嘘』読了。『悪童日記』『ふたりの証拠』に続く三部作の三作目でこれがまたえ?ええ?え?てなはぐらかされた感じながら面白かった。第三の嘘ってことは第一の嘘も第二の嘘もあったわけかと妙に納得。あとがきの中に《クリストフは、亡命とは1人の人間がふたつに引き裂かれるような体験で、体は亡命先にあっても心は国に残っているのだ、と語った》とありました。もうひとりの自分の物語だったのかと思いながら、ともあれこの感情を抑えた簡潔で的確な文体はとてもユニークで惹きつけられます。
ふちがみとふなと『フナトベーカリー』
 " 十八年焼いてます。出前できます。フナトベーカリーです。" 京都のふちがみとふなとさんより新作が届きました。「...時間とともに活動する場所が増え、旅をすることも多くなりましたが、その土地土地で「ああ、あいつらならいつでも聴けるさ」と思ってもらえるような、スケールが小さいのか大きいのかわからない、町のパン屋さんのようなバンドを目指しています。」と、ふちふなさん。微笑ましいかぎりです。つづく


 7月27日 晴れ/曇り/雨・雷/曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

FUJI ROCK 2008 ... 物見遊山でフジロック

 
友部正人フジロック初見参!てなわけで行って参りました。ここだけの話し(笑)友部さんから招待券をいただきまして、なんと無料でフジロック。今回の同行者は4名で、ドライバー樋口とドリンカー中沢そして小海シスターズ!、50男と20女のまるで親子de珍道中(笑)。
 先ず観戦したのが無国籍楽団ダブルフェイマス。畠山美由紀と青柳拓次がいるバンドってくらいの知識しかなかったけど、これがとってもファッショナブルなステージで楽しかった。畠山さんが登場して「ミー・アンド・ボビー・マギー」を歌い出した時にはゾクゾクっときたよ。畠山さんセクシーでした〜。
 お次はヒマワリ王子こと(笑)超売れっ子セッション・ギタリスト小倉博和。以前同じフジロックで佐橋佳幸とのコンビ山弦の演奏を楽しみましたが今回はソロ演奏。アメリカンな風がそよそよと吹くようでいい感じ。いかにもジプシー・アヴァロンな風。
 そうしていよいよ3時に友部さんは登場。待ちかねたようにカミナリがピカリ、そして雨が降ってきた。これぞフジロックだね。友部さんの伴奏者として登場したのはナイス・ロッキン・ギタリスト!ナイスガイ!三宅伸治だ。三宅さんは知る人ぞ知る忌野清志郎バンドのバンマスである。本来ならこの日の大トリ清志郎のバックで数万人の熱狂のなかエレキをかき鳴らすはずだったその人である。でも友部さんとも深い付き合いの三宅さんは、とても楽しそうに一緒に弾きそして歌ってくれた。友部さんのステージは「一本道」に始まり「大阪へやってきた」をクライマックスにそして「僕は君をさがしにきたんだ」を大クライマックスに持ってくるというフジロック仕様で、いつも僕等の小さなライブで歌っている時とは流石に熱量の違いを感じた。ロッキン三宅伸ちゃんが相棒なだけに、いつもよりパワフルな友部正人でした。
 終演後には楽屋を訪れ、ちょっぴり話しをしたり写真に撮らせてもらったりで、今までにないフジロックとなりました。
 友部さん三宅さんユミさん、どうもありがとうございました!感謝してま〜す!


 7月26日 曇り/晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 浦沢直樹『プルートゥ』も第6巻。感情に動かされるロボット、涙を流すロボット...。そういえば原典となった手塚治虫のアトムも人間を信じる(命令ではない!)ロボットだったことを想い出す。あとがきで山田五郎が昭和オヤジの悪い癖とことわって世代論をブツ。浦沢直樹も山田もそして俺も"20世紀少年"のなれの果ての21世紀中年だ。
 あとがきで山田は、...物心がつくと同時に「鉄腕アトム」に出会い、アトムと鉄人、ゴジラとウルトラマン、新幹線やアポロ11号、王・長嶋に馬場・猪木、学生運動にウッドストック、などなど胸ときめかせて育ち、科学とヒーローと革命とロックを、最も無邪気に信じた世代だ。...だが...思春期を迎えた私達を待っていたのは、科学が公害、ヒーローが有名人、ロックがビジネス、革命がテロへと堕していく現実。...と山田。
 そうそうそれで俺達はシラケてみたりしたんだ。フツーのオトナにもなったし、オタクにもなった。でも心の底の熾火は消えることなく、だからあんなに『20世紀少年』に熱くなり、俺達はまだ未来を捨てたわけじゃないぞ、と奮い立ちたかったんだ。浦沢が『プルートゥ』に挑むのは、未来を信じる力の証だと思う。
スペース・サーカス『ファンキー・キャラバン』
 ベースの岡野ハジメは'56年生まれで俺と同い年、その二十歳だった'76年当時のライブ音源がボーナス曲として収録されている。ハードでファンクなロック・インストで、すでにじゅうぶん上手かった。デビュー・アルバムは'78年でそれがこの『ファンキー・キャラバン』。出会いが強烈なアルバムだった。リリース直後に銀座か渋谷のヤマハのレコード売り場でこれが流れていて、その硬派なフュージョンぶりがかっこよく、ほんとはその場で買いたかったけど、それじゃお店の思う壺なのでわざわざ違うレコード店で買ったりした。とにかくアタマの「アリババ」が爽快でかっこよかった。岡野のチョッパー混じり超絶技巧ベースが主役で、ベースを主役にした潔さに感心した。そして今聴いてもじゅうぶんに楽しめた。


 7月25日 曇り/晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 小学生は今日から夏休み。朝のラジオ体操に参加してきました。篠田節子『ホーラ -死都-』読了。芸術とホラーを絡めたものを篠田は得意としているのか、以前読んだ『カノン』『ハルモニア』『弥勒』もそんな小説だったし面白い物語だった。今回の舞台は東エーゲ海、ギリシャの小島。民族の興亡の舞台となった土地と宗教をダークなトーンとして背景に、不倫の愛と呪われたヴァイオリンがなまめかしく交錯する。ホラーというよりヒロインの葛藤の方が重苦しかったな。
秋吉敏子&ルー・タバキン・ビッグ・バンド
  『 孤 軍 』
 '29年満州に生まれ女学校まで過ごし、敗戦後引き上げて進駐軍キャンプでジャズ・ピアニストとして演奏を始め、'56年26歳で渡米し現在に至る秋吉さん。日本が世界に誇るジャズ音楽家だけど、このキャリアを見ると日本が誇るなんてオコガマシイくらいでこれは秋吉敏子という個人が凄いのだね。逞しい!音楽も逞しいし毅然としている。'74年ロサンゼルス録音で彼女の代表作とされるアルバム。和風ジャズの「孤軍」は日本に住み活動していては生まれない曲だと思うし、それだから面白い。ただし「孤軍」にしても全編和風ってわけじゃないし、このアルバムの良さはやはりビッグ・バンド・ジャズの躍動感と随所に飛び出すスリリングなソリストのプレイです。こんなジャズを生で聴きたくなりましたよ。


 7月23-24日 晴れ/雨/曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 地区子供会の夏季行事を20〜21日に無事終えてのんびりしています。あとは小正月の鳥追いまで大きな行事はない、ない、ないと。
CECIL McBEE『mutima』
 ベーシスト、セシル・マクビーの'74年録音リーダー・アルバム。借り物なのでささっと聴いてますが、こんな蒸し暑い日々に聴く音楽じゃなかったです。集中力欠如で鳴ってる音に反応できません。うう....。フリー・ジャズというよりアヴァンギャルド・ミュージック寄りでスピリチャル・ジャズとか呼ばれていたと思うけど、音楽って精神性が高すぎるとツラクなったりするんだよね。


 7月22日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』読了。素晴らしいエンタテイメント!娯楽大作ですね。今までの伊坂作品中で一番面白かった。花マルに " たいへんよくできました " が嬉しかったね。まあいいじゃないかコレでさあ、って感じでゆるせます。スリリングな展開にユーモアも加味し、草むら放置自動車が動き出すなんてちょっとしたメルヘンだし、ほんと面白い読み物とはこれだ!と伊坂大奮発の巻でした。拍手喝采!
THE BEATLES『ABBEY ROAD』
 伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』に敬意を表してビートルズ!。「ゴールデン・スランバー」はこのアルバム後半のメドレーに入っている1分31秒の小品。物語の中で主人公が何度か口ずさみ想い出す曲なんですね。俺はビートルズ派でないので、この曲のことはすっかり忘れていて、曲名からしてピンとこなかったわけで、でも久しぶりに聴いてみて、そうかこの歌かと思い出しましたよ。子守歌ね。歌詞を読みながら、ああなるほどねって気がしました。もう戻れないあの頃.....だからね、小説の『ゴールデンスランバー』は。それにしてもビートルズ、聴き返す度に新しい発見がある。真似したくなるモノがいつでもそこにあるんだよね。


 7月19日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 地区の子供会行事で明日遊びに行く予定の七ツ釜フィッシングパークへ下見に行ってきた。これも地区長仕事。あとは明日の天気しだい。
CHET BAKER『CHET BAKER SINGS』
 
このところ聴き続けているジャズ音盤は友人からの借り物盤で、今日のチェット・ベイカーもイマイチ食指が動かず未聴だったもので、でも有名盤だから聴いてみようと借りて聴いてます。真夏向きです。ブルージーンズに白いTシャツが似合う好青年チェット君といった感じのジャケットが俺を敬遠させていたんだけど、聴いてみると予想通りもの凄くフツーです。こうしたフツーに流せる音楽は真夏に向いてます。'56年、俺が生まれた年の録音、この年は硬派なジャズの傑作が多く録音された年として有名(俺的に)だけど、これも'56年か...。でも56年組で一番売れた盤かもしれないね。ウエスト・コースト・ジャズのアイドル・スターにして当時東のマイルス、西のチェットと讃えられた程だったとか。聴いていて思ったけど、これって今流行りのJazzy not Jazz の先駆けだったんだね。


 7月17-18日 晴れ/曇り/雨/曇り...  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 蒸し暑い日が続きます。申し訳ないが休肝日返上です(笑)。とにかく仕事上がった風呂上がりにはビールを飲ませてくれ!
THE HEATH BROTHERS『MARCHIN' ON ! 』
 先のミルト・ジャクソンが華々しく活躍したMJQのベーシストがパーシー・ヒースで、その彼がMJQ解散('74年)後に結成したのがこのヒース・ブラザーズ。パーシー・ヒース(b)、ジミー・ヒース(ts.ss.fl)、アルバート・ヒース(ds)の3兄弟にスタンリー・カウエル(p)が加わった編成。本盤は'75年リリース、当時新録のジャズ・アルバムとしては話題になった方で俺もこのジャケットは記憶に残っている。聴くのは初めてで、これがなかなか面白い。70年代的な汗臭さのない洗練されたサウンドで曲により室内楽的な響き。ベイビー・ベースがイナタいブルース・ギターを真似たかのようなオールド・タイム・ミュージックを感じさせる3曲目などは、当時のアメリカン・ロックで行われていた動き(ライ・クーダーやマリア・マルダーなど)に呼応した感じで興味深い。


 7月15-16日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 今朝の新聞に楊逸(ヤン イー)の芥川賞受賞が載ってましたね。ナイス・タイミング!その楊逸のデビュー作『ワンちゃん』読了。日本で働く中国人女性の奮闘記。けっして恵まれた境遇とはいえないのにどこかユーモラス。ワンちゃんのバイタリティと打たれ強さには脱帽ものだし、『老処女』の45歳独身一人娘とその両親の会話にちょっと切なくなる。その一途さが滑稽に写ることもあるけど、これも前向きなバイタリティなわけで、国を挙げてイケイケな中国の姿がダブって見えたりする。
MILT JACKSON『MILT JACKSON』
 ヴァイブラフォンの名手ミルト・ジャクソンのブルーノート'48年から'52年録音を集めた編集盤。オリジナルMJQやらセロニアス・モンク・カルテットやらアート・ブレイキー達との共演で、所謂バップ期の生き生きとした演奏です。ミルトの有名曲「バグス・グルーヴ」はここが初演とありますね。二十歳の頃、マイルス・デイビスのリーダー・アルバム『バグス・グルーヴ』を愛聴してたので、このテーマ・リフを聴くと若返ります(笑)。バップ・ハーモニーだよねえ。逸脱魔神モンクの「ミステリオーソ」でも流麗なソロをとるミルトはプレイに品があるよね。


 7月14日 雨/曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 宮木あや子『白蝶花』読了。前に読んだ『花宵道中』と同じく濃密な女性小説。大正昭和の荒波を逞しく生きた女達の連作短編集、と言っちゃえばまあよくある物語だし、女を妊娠させて姿を消す男達の物語ってのも珍しくはないけど、彼女が描く女同士の様々な絡みが心情豊かで、そこんとこがとても良いと感じた。
KENNY BURRELL『BLUE LIGHTS』
 これもブルーノートでアンディ・ウォーホルのジャケット画のアルバム'58年録音。ブローイング・セッション、ある意味とてもジャズ的であります。くつろいだ感じながらダレていないし、ドラムがアート・ブレイキーで演奏に推進力が働いていて良い感じ。ジャズ喫茶で鳴っていても気にしないで話が出来る音楽、といっちゃあ失礼か?


 7月12-13日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 日曜日、午前中はムラの共同作業の草刈りで暑かった〜草臥れた〜。子供の夏休みも近いのでPTA仕事もにわかに増えまして、これも気忙しい。
KENNY BURRELL『Vol.2』
 ブルーノートでのデビュー・アルバム『イントロデューシング』と同時期'56年録音のアルバム。友達から借りてきた初めて聴く音盤だけどケニー・バレルだから悪かろうはずがない。ジャズ・ギタリストというよりハード・バップ・ギタリストといったプレイをするケニー・バレルが大好きなんですよ。'55年にデトロイトからニューヨークに出てきたふたり、ケニー・バレルとトミー・フラナガンにしてみれば名刺代わりとなるセッションでありアルバムだったのですね。すでに充実してます。ジャケットのペン画、ベンシャーンかと思ったらなんとアンディ・ウォーホルでした。これも良いね。でもLP盤だったら飾っておけるからもっと良かったのにね。


 7月9-10日 雨/曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 打海文三『ドリーミング・オブ・ホーム&マザー』読了。去年10月に突然逝ってしまった打海文三の遺作は超ド級の面白さと哀しみとエロスに満ちている。大好きな作家打海文三の新作をもう読めないなんて寂しいかぎりだ。物語に出てくる言葉「すでに起きてしまったことに気づく。その繰り返しが人生」、世界と自分自身の根拠を探り、「ボノはいいやつよ。レノンの歌で一番嫌いなのは、イマジンだって言ってるしね」とラヴ&ピースを切り捨てる。初期の作品に比べだんだんと世界と精神のダーク・サイドへ切り込んでいった打海文三。嗚呼まだまだ読み足りない。
 昨日は一日ドック入り。メタボ、メタボ、メタボ、メタボ...ってええいうるさいわい。
Herbie Hancock『Maiden Voyage』
 ハービー・ハンコック初のリーダー・アルバムだったこの'65年作『処女航海』、今聴いても爽やかな感じがする。昔はこの爽やかさが優等生的に感じられて敬遠していたものだ。リズム隊のロン・カーター、トニー・ウィリアムスと共に御存知マイルス・デイヴィス・クインテットの一員だったハンコック。後に新主流派と呼ばれるようになる面々による旗揚げアルバムがこれだったと思う。ドルフィーやアイラーが放つダークなエモーションに浸っていた頃にこれを聴いたから、いかにも優等生的と感じたものだったが、俺の狭量な偏見を取り払って聴いてみると、なかなかこれがかっこいい。この新しさはリズム・セクションの感覚の新しさで、これはすでに'70年代的ソフィスティケートなジャズの始まりだった。'70年代、俺的にはロフト・ジャズの方が断然好きだったが。まあ歳をとると軽めなやつも好きになるからな。


 7月8日 雨/曇り/晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 6日日曜日はムラの仲間達とバーベキュー。今回は幹事なのでそりゃもう大忙しでした。で翌7日は半日不調(笑)。七夕の短冊には「脱肉食」「脱メタボ」と書いて笹に吊しました。松本大洋『竹光侍 四』読了。面白いなあ。この絵がサイコーだね。ひよひよ..と第五集を待つべし、待つべし。
『ERIC CLAPTON GUITAR FESTIVAL 2007』DVD
 朝ちょっと見てました。クロスロード・ギター・フェスティヴァルの元"天才少年"ウインウッドと元"神の手"クラプトンの共演。'45年生まれのクラプトンと'48年生まれのウインウッド。まったく枯れてないエモーショナルな歌とギター。こんなかっこいい老い方をしたいけど誰にでもなれるもんじゃないよねえ。そういえばこの前TVで堺正章とかまやつひろしが「とぼけたふりしてバンバンバーン〜♪」ってふざけながら、かまやつさんが踊ってた。かまやつひろし69歳!ど〜ん!


 7月4-5日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 ナオミ・ヒラハラ『スネークスキン三味線』読了。ロサンゼルスを舞台に日系人庭師マス・アライが活躍するコミカル・ミステリー。作者ナオミさんは日系3世でロサンゼルスの大手日系新聞ラフシンポーの記者兼編集者だったそうで、どうりで日系人社会の様子がとてもリアルです。特に台詞など文中に頻繁に登場するカタコト日本語が面白く、「セワニナッタ」「ギリ」「ニンジョウ」を日系人社会は大切にしてきたことがわかります。庭師のマスさんは"ケイロウ"の年齢でタフな肉体も灰色の脳細胞の持ち主でもない。無口でそのうえ素敵な女性と対面すると赤面し " クルクルパー" になる(笑)。そんな彼が探偵の真似事をし事件を解決してゆく。さあどんな風に?
Miles Davis『Sketches of Spain』
 このマイルスとギル・エヴァンスの共演盤も印象に薄いな。ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」の演奏は有名だけど、同じスペイン物でオーケストラといったら俺は断然チャーリー・ヘイデンが主宰した『リベレーション・ミュージック・オーケストラ』が好きでしたね。同じジャズといっても時代も立ち位置も違うので比較するのも失礼かとも思うけど。やはりこの『スケッチ...』はBGMとして聴いてしまいます。そんな風に聴き流していると素敵な音楽に聴こえてくるんだから、やはりこれはタダモノではないのですね。


 7月3日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

  行き会えば兄弟.....オキナワの諺
  出る杭は打たれる.....日本の諺
   ナオミ・ヒラハラ『スネークスキン三味線』より
 国(県)民性の違いを痛切に感じさせる諺ですねえ。
Miles Davis『On the Corner』
 リリースされた'72年当時はまったく評価されてなかった本盤が何故か注目され始めたのは'90年以降だったかな?俺も聴いたのはその頃で、何故かと思い出せば、ジミヘンのウッドストック完全盤を聴いたからです。ジプシー・サン&レインボウズを率いてのステージでジミが披露したのは最新型のファンク・ロック〜ジャムだった気がする。そしてこの音楽の方向性が当時のマイルスと似ていたとか、さらにマイルスはジミ・ヘンドリックスとの共演を計画していた、とかが話題となっていた頃だった。確かに似ていた。不完全な混沌なれどカラフルで祝祭的な音楽だった。ロックの殿堂フィルモアにも出演し、ロック・スターへの色気もチラつかせていたジャズの帝王マイルス。「お望みなら世界最高のロック・バンドを作って見せる」と豪語したマイルス。マイルスにとってジャズという音楽が窮屈だったんじゃなくて、ジャズという世界が窮屈で退屈だったんだと思う。それにしても『オン・ザ・コーナー』は未完成ではあれ斬新過ぎた。今時フジロックに登場すれば、若者達が恍惚として身体を揺らすのにね。


 7月1-2日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 7月に入ってまた物価が上がった。今年に入っていったい何度目の値上げ!?これはもう異常でインフレだって感じもする。それでも日銀は「消費者物価はまだ安定の範囲内」との判断だとか。戦後最長の景気拡大と自画自賛してきた政府だけど、ほとんどの国民はその恩恵に浴していないばかりか賃金は上がらず雇用環境は悪化している。年金流用といい居酒屋タクシーといい役人官僚は腐敗し政治家の無能が絵に描いたように国民の目に映る。民主党が政権を執ってもすぐに良くなるとは思えないけど、まずは政権交代が必要だろうし、アメリカのように政権交代の度に主要官僚がごっそり替わるってのも必要なんじゃないだろうか。
Cecil Taylor『CONQUISTADOR ! 』
 '66年作のブルーノート盤。同じ年に『ユニット・ストラクチャーズ』も録音してるわけだから、充実しきったセシル・テイラーですね。俺は『ユニット...』の方が印象に残っているんだけど、この『コンキスタドール』も勿論好きです。メンバーはセシル・テイラー(p)、ビル・ディクソン(tp)、ジミー・ライオンズ(as)、ヘンリー・グライムス(b)、アラン・シルヴァ(b)、アンドリュー・シリル(ds)。その昔初めて聴いた頃、LP盤ではA面B面各1曲ずつでつまり演奏が長かったので、真面目に集中して聴いてると疲れるんだよね。昔はそうやって聴いて疲れて満足してた、そんなことを想い出します。これだけの熱い演奏だもの、ダラ〜として聴いちゃ悪いと思ってたんだよね。今ではもうリラックスして聴いてますよ(笑)。このアルバム、眼差しが良いよね、セシル・テイラーの。この眼差しの良さがこのアルバムの良さだったと思うな。


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ロスタイムにご用心  酔んぐしなくちゃ意味ないね While My Guitar Gently Weeps