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11月29日 晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
天気が良いので2階洗濯干場(バルコニーみたいな)の防雪ネットを張り始めた。この頃やることといったら冬支度ばかりでうれしくないのだ。 |
11月28日 雨/曇り/雨 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
ドラマ『風のガーデン』がいいなあ。貞三(緒形拳)が息子貞美(中井貴一)のキャンピングカーへ乗り真相を知るシーン...。ちょっとした仕草表情から目が離せない。脚本は倉本聰で演出は宮本理江子。宮本は脚本家として倉本のライバル山田太一の娘だそうだ。ルイ(
黒木メイサ)と岳 (
神木隆之介)がとても良い、とくに貞三とのやりとりが素晴らしい。中井貴一はその滲み出る清潔感のせいで馴染めない役者だったけど、難しい貞美役のそれこそ入魂の演技に惹きつけられる。笑顔の内側に泣き顔が透けて見える、役者って凄いなと思う。倉本脚本で北海道で石田えり・布施博とくれば『昨日、悲別で』を思い出す。あれも良いドラマだった。この頃のTVドラマは漫画原作のドラマ化が多く、いかにも子供若者向けな感じでバラエティー化している。俺はニュース・ショーやバラエティーよりは質の良いドラマが見たいのだ。 |
11月27日 曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
色川武大『なつかしい芸人たち』読了。春風亭柳朝の章「あした天気になァれ」にしんみり。"
自分が主役でないと思ったら、一気に隅のほうにひっこんで、悪あがきを見せない。....淡泊、見栄坊、恥かしがり屋。あるんだなあ、私(色川氏)にも。"
。あるんだなあ、私(俺)にも。身につまされた(笑)。登場する芸人達、俺の全く知らないか、名前だけ知っているか、または晩年を見た憶えがあるそんな芸人さん達。戦前の浅草水族館でカジノフォーリーのエノケン・二村定一のオペレッタに笑い転げ、国際劇場ではターキーに拍手喝采し、新宿ムーランルージュで有島一郎達のアチャラカ軽演劇を楽しむ、そんなタイム・トラベルがしてみたくなったな。可笑しくて哀しい芸人さん達を面白く活写した色川武大。小学校5年頃から浅草をうろつき小さな劇場や映画館をはしごしたという。そんな色川武大本人がもっとも興味深い人物に思えてくる。 |
11月25-26日 曇り/雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
母とふたりで母の姉が入所している老人保健施設を訪ねました。母の姉は以前と変わらず穏やかな笑顔で迎えてくれました。でもほとんどお喋りをせずただニコニコしているだけでした。いつものことながら寂しい思いで施設を後にしました。 |
11月23-24日 曇り/雨 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
中学生の頃、姉が映画雑誌「スクリーン」を毎月買って読んでいた影響で俺もあの頃の映画やスターを懐かしく想い出したりする。姉はアラン・ドロンのファンで、俺はジョアンナ・シムカスが好きだった。昨夜DVDで『冒険者たち』を見た。'67年のフランス映画でアラン・ドロンとリノ・バンチェラそしてジョアンナ・シムカスによる愛と友情と冒険の映画。映画の登場人物の歳を追い越してしまったせいなのか、妙な醒めた感傷に浸りながら見た。あの頃のアラン・ドロンのひりひりする鋭さが凄いね。 |
11月21-22日 曇り/晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
久世光彦『マイ・ラスト・ソング』読了。"
あなたは最後に何を聴きたいか "
というテーマの音楽エッセイ。16日に三軒茶屋で聴いた浜田真理子&小泉今日子のライブがこの本をもとにした企画だったので是非読んでみたかったのだ。想い出の歌に想い出の人を絡めたドラマのような文章にしみじみ感動した。死ぬ間際にどんな歌を聴きたいか?などと考えたら、俺の場合あれもこれもと止めどなく浮かんできそうでコワイ。 |
11月20日 初雪/晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
志水辰夫『みのたけの春』読了。「変わりばえのしない日々のなかに、なにもかもがふくまれる。大志ばかりがなんで男子の本懐なものか」と主人公清吉は思う。舞台は幕末の但馬貞岡領。郷士清吉は病弱な母をかかえた貧しい生活の中養蚕に精を出す。京都に近く時代の変わり目を感じ血気にはやる若者達。維新を遠景に山里に暮らす親子兄弟の在り方を近景に、青年清吉の清冽な生き方がまぶしい。 |
11月18-19日 晴れ/曇り/晴れ/雨一時みぞれ 体調・普通 |
天気予報に雪マーク、今年もやっぱりやってくるのね、と冬支度を急かされる。立木の冬囲いに消雪ホースの設置に地下倉庫シャッターの囲いに...まあいろいろあるんだわ。 |
11月16-17日 雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
15日土曜は立木の冬囲い、ついでに北方謙三『楊令伝
七』読了。ついに梁山泊と禁軍の決戦が始まる。楊令の意表をつく動きにドキドキ。若い力の台頭もあり目が離せないぞ。16日日曜は朝PTA作業の後上京。上野でフェルメール展を鑑賞。その光の陽射しの柔らかさに感動しかけたが、人の多さに息苦しさを憶えた。もっと静かにゆっくりと堪能したかった。上野を飛び出し三軒茶屋へ、浜田さん出演の公演があるので駆けつけ、そして感動。終演後猛ダッシュで東京駅の新幹線に滑り込み10時に帰宅。晩ご飯を食べ損ねたのでコンビニ弁当と缶ビールで1日を終える。足腰は痛いしお腹は空いたけど、大満足な一日! |
11月13日 晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
西村賢太『小銭をかぞえる』読了。ダメ男小説ですね、私小説。同じダメ男でも佐藤正午が書くような女にモテるダメ男ではなく、こちらはまったく取り柄が見つけられないようなダメ男。でもなんとかくっついてる彼女がいてしかも同棲してる。俺はやはり私小説より物語りが好きなんだなと、久しぶりに私小説を読んでみて再認識。まあ面白かったんだけどねえ...愉快じゃない(笑) |
11月12日 晴れ/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
デニス・ルヘイン『運命の日』下巻読了。けっこう悲しみに充ちたツライ話しではあるんだけど、どこか温かい、遠くの空に青空が見えているような小説。そうあの『ミスティック・リバー』に似たトーンを感じた。移民一世達の不屈の逞しさへの讃歌が底に流れている感じだ。また黒人青年ルーサーを通して、アメリカ社会の中で足場を固め地位向上を目指す黒人達にエールを送る。最終章でベーブ・ルースとストで職を追われた元警官が言葉を交わすシーン、ルースがボストン市警ストライキについて「あんたらは何を考えてたんだ?」、元警官「公平な扱いを望んでいただけだ」、ルース「だがそんな結果にはならなかった。.....おれを見てくれ。おれは世界で一番ビッグな野球選手だが、トレードされても何も言えない。おれは無力だ。小切手を書く人間がルールも書くってことさ」。と世の中の理不尽さを嘆きながらもお互い希望を持って明日へのステップを踏み出して物語りは終わる。ルヘインらしい骨太な人間讃歌だと思う。 |
11月7-8日 曇り/晴れ/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
デニス・ルヘイン『運命の日』上巻読了。背景は第一次世界大戦の終わり頃、舞台は労働運動、人種問題、テロとストライキに揺れ動くボストン。そこにボストン市警の若き警官ダニーと黒人青年ルーサーがいる。まだ上巻、大きなドラマの渦中に放り込まれて途方に暮れてる俺(笑)。 |
11月5-6日 曇り/晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
「南部の木には奇妙な果実がなる 葉には血が、根にも血を滴たらせ 南部の風に揺らいでいる黒い死体...」ビリー・ホリデイのレパートリーとして有名な「奇妙な果実:Strange
Fruit」は'30年代に作られた人種差別を告発する歌だ。人種差別による黒人虐殺が日常茶飯事だった頃のアメリカを本やレコードや映画でしか知らなかったが、昨日そんなアメリカに黒人大統領が誕生した(正式にはまだだけど)。「どうだ、凄いだろ、これがアメリカさ!」と上気した笑顔でインタビューに答える中年白人男性。たしかに、これがアメリカ!と、ちょっと羨ましかった。 |
11月4日 雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
2日3日は近所の仲間達と出かけて来ました。雪の志賀から万座を通って浅間山の鬼押し出し、そして湯田中温泉に泊まって善光寺でお戒壇めぐりをして戸隠で忍者ごっこをして帰宅と。年に一回の骨休みと言いたいところだけど、飲んで食べて歩いて胃も身体を疲れ気味(笑)。 |
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