●2009●

 3月29-30日 曇り/晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!


鈴木博文さんと俺

鈴木博文ソロツアー『歌旅』at 新潟市「club HalleLujah」
 
行ってきました博文さんの弾き語りライヴ。友人樋口君と彼の車で県都新潟市まで。小さいお店にぎっしり約50人のお客さんで、俺達は最前列で博文さんまで1メートル、組んだ足のつま先とつま先の距離50センチち・近いう・嬉しい! チェックのシャツにジーンズで登場の博文さんは想像通り近所の気の良いお兄ちゃん風だった。穏やかな雰囲気を漂わす博文さんだけど、アルバレス・ヤイリのエレアコを抱え歌い出すと、その気迫のこもった張りのある歌声と達者なギター・プレイに圧倒される。楽曲のクオリティーが高いせいもあるけど、ギターの弾き語りになってもフォーク・シンガーには見えないとこがいい。ロックの人がアコギ弾いてる様がかっこいい。新作『凸凹』からの曲が多かった中、「ボクハナク」「霧の10m」「大寒町」「月夜のドライブ」などはちみつぱい〜ムーンライダーズでお馴染みの曲も披露してくれたのが嬉しかった。「月夜のドライブ」の作者で亡くなった山本浩美を悼んだ曲「佇む痛み」がジーンと胸に沁みた。


 3月28-29日 雪/曇り/雪  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 池上永一『シャングリ・ラ』上下巻読了。近未来小説とも異世界ファンタジーともいえるしサイバー・パンクな感じもありの超娯楽大作。舞台は東京、加速する地球温暖化を阻止するため都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化してしまうという凄い物語設定。奇抜なアイデアが次々と飛び出してくる。中でも擬態装甲ってのが超凄い。もうここまでくるとアニメの世界を連想しちゃうね。「國子は一度、地上に降りることにした。帝としてアトラスに上がるときにはドゥオモから出発したかった。地上の難民達を引き連れ、アトラスに入ることこそ、平和の時代の始まりに相応しいと思っていた。しかし今、夕陽に抱かれているこの瞬間だけは普通の十八歳の少女でいたかった。...」。主人公は國子。そして登場する女達の逞しいことったらない。凄い男がふたりいるけど、そのふたりはニューハーフだし(笑)。着想、キャラ立ち、展開、小道具等々じつにお見事です。作者最新作('08)『テンペスト』も読みたいがこれも上下巻、文庫化まで待てるか?
鈴木博文『三文楽士』(1993)
     『Birds』
(1999)
 前日の続きで鈴木祥子がライダーズの鈴木兄弟について発言だけど、同じ大田区でも羽田はもっとワイルドでしょ?という松山晋也に答えて祥子さん曰く「鈴木兄弟の音楽を聴くと、羽田の方だなあと痛烈に感じます。ヤサグレてるし、生まれ育った町がどんどん変わっていく哀しさ、ある種の虚しさがある」なんですね。さすが祥子さん、そうなんだよね、哀しさと虚しさがロックのハーモニーになってる、これが博文さんだよね。そして詩人の博文さんだから、その言葉から情景情感がシリアスに吐き出される。つづく


 3月26-27日 雪/曇り/雪  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 好天続きで積雪もゼロに近づきフキノトウも摘んで食べたり流雪溝の冬用溝蓋を取り替えたりしたのに、やはりというか雪もまだ我々を忘れていなかった。
鈴木博文『無敵の人』(1989)
     『石鹸』
(1990)
 鈴木博文のソロ・アルバムは'87年のファースト『Wan-Gan King』から始まりその次がこの'89年『無敵の人』、'90年『石鹸』と続き、最新作『凸凹』までに11枚をリリースしている(ベストやライヴ盤をのぞく)。個人活動も活発なムーンライダーズの中にあっても、アルバム制作では一番旺盛なのが博文さんでしたね。自宅 " 湾岸スタジオ " での録音であり、自ら主宰のメトロトロン・レコーズからのリリースということもあり、良い感じで肩の力の抜けたアットホームなサウンド。シンプルなサウンドながらちょっとザラっとした感じが、工場地帯羽田ロックの雰囲気なのかな。大田区出身の鈴木祥子も「羽田はやさぐれてる」とか言ってたしね。つづく


 3月25日 曇り/雨/曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

世界に一つだけの花.....が49本

 

 世界に一つだけの花の卒業式。2003年に入学した彼女達の学年は、ちょうど大ヒット中のSMAP「世界に一つだけの花」の歌詞をいただき、学年のニックネームを " オンリーワン " と名付けました。そして今日、卒業式でこの歌を49人全員で合唱して小学校から旅立って行きました。歌の詞とかより、誰よりも大きな口を開けて歌う我が娘の姿に感動しました。娘のおかげでPTAとして運動会の決勝係りでゴールテープを持たせてもらえたし、文化祭ではPTA合唱の指揮者もやったし、その他なにもかもが楽しかったように思い出されます。人前に出ることが好きではない私ですが、娘の生真面目に頑張る一生懸命な姿に背中を押され、親もいつもの逃げ腰じゃイカンなあとちょっと奮起したりで、まあ子供と共に親も成長するってホントなんだと思いました。娘よありがとう!これからもよろしく!


 3月23-24日 曇り/晴れ  体調・普通なれど花粉症  アマゾン.com 自粛中!

 マスコミが騒げばマスコミ大好き日本人も大騒ぎ、WBC盛り上がってます。決勝は思っていた通りの日本vs韓国。TVではちょうどWBCのウラで甲子園球児も戦っていて、両方見ていると日韓チームと高校野球が似た感じがして面白い。真面目さと勝ちに行く野球。アメリカのプロ・スポーツには見せる(魅せる)という要素が大事にされていて、流石ショーの本場と思わせるんだけど、日本のスポーツは真面目にこつこつと勝利を目指す、だから。で、配達から帰ってみたら5-3でリードしてる。そしてダル君が三振をとって、よしやった〜の優勝だ。痛快だな。宿敵韓国に勝ち越しての優勝だもんね。今度は文句を言わせないぞ!韓国(笑)。しかしなんだなあMLB、せっかく世界大会を開催したのに、わかった事といえば、アメリカは世界一じゃないってこと。この先WBCへの熱が急冷に転じるかもしれない。それに1大会に5度も韓国と戦うなんてのも、妙な大会だなとは思った。まあしかし日本の連続優勝なんだからバンバンザイだね。
鈴木博文『SINGS MOON RIDERS』(1996)
 鈴木博文関係のムーンライダーズ曲をセルフ・カバーした'96年アルバム。夏秋冬春(ds)、青木孝明、西村哲也(g)、濱田理恵(p)がサポート。録音&Mixはもちろん自宅の湾岸スタジオですね。才人の集まりであるライダーズの中にあって博文楽曲の特徴は " まじめな歌心 " だと思っている。可笑しいかな?(笑)。俺はそんな彼の詞や曲が好きなんだなあ。ライダーズだと同じ歌を兄慶一が歌い、ポップにすこしアヴァンギャルドとデカダンスが混じりこれもまた良し。博文君の特徴をもうひとつ、それは歌声のヴィブラート。声を震わすのが好きみたいで、これがまた青春の震えって感じでなんともナイーヴなんです。それで今週は鈴木博文週間といたそう。


 3月20-21日 晴れ  体調・普通なれど花粉症  アマゾン.com 自粛中!

 絲山秋子『沖で待つ』読了。気が付けば絲山ファンになっていたよ。で、ようやくこの『沖で待つ』、芥川賞受賞作ですね。文庫化ばんざい!。ダメ男小説の絲山なんだけど、ここに登場の男 " 太っちゃん " はけっこういい。同期入社の及川と太っちゃんの気心の通じ方がいい。山本幸久の仕事仲間小説に似たほっこり感がいいな。
細野晴臣『omni Sight Seeing』
 お彼岸には細野晴臣だな(笑)。彼岸の入りに1stソロ『ホソノ・ハウス』でそれからYMO直前の『はらいそ』、中日と今日は'89年アルバムで幻想的観光旅行へお出かけです。テクノでアンビエントでエスノでミニマリズムな音楽。ゆるやかな祝祭空間に放り込まれたような感じがしますから、ただぼ〜っと聴きながらも原色が入り乱れ乱舞する幻影が頭上に浮かんでいます。なんのことやら(笑)


 3月18-19日 晴れ  体調・普通なれど花粉症  アマゾン.com 自粛中!

 椰月美智子『十二歳』読了。小六少女の6月から卒業までの物語。大きな事件や家庭騒動が起こるわけでもなく、普通の学校生活やら家庭の出来事を小六少女の目線で描く。ささやかな日常のその生き生きとした心模様がとても良い。うちの小六の娘のことを考えてみる。学校で親の目の届かない所で、娘はどんな表情で笑ったり怒ったり泣いたりしてるのだろう、友達とはどんなふうにつき合ってるのだろう、先生に軽口をきいてるんじゃない、とかいろいろ思いながら。
細野晴臣 & イエロー・マジック・バンド 『はらいそ』
 細野晴臣の声はお彼岸によく似合う。CMで流れた「風をあつめて」を耳にして、うわぁ〜お彼岸ロックだ!って思ったもんね。煩悩を脱して悟りの境地に達するのが彼岸なら、細野さんの声はまさに彼岸 ボイスだ、などと勝手に喜んだりね。" はらいそ " はキリスト教のパラダイスだけど、まあ極楽浄土でもいいじゃん、ジャケットに阿弥陀様(かな?)もおられますし。でも細野の音楽に宗教臭さはまったくないんだけどね。ただ彼岸にマッチするってことで(笑)。このアルバムは'78年作品でチャンキー・ミュージックの集大成で、同年には『コチン・ムーン』という横尾忠則とコラボしたシンセ音楽アルバム、そしてあの『イエロー・マジック・オーケストラ』が登場するのですね。怒濤のYMO時代に突入となるわけです。希代の音楽冒険旅行者"トロピカル・ダンディ" ホソノ氏もこの'78年までは知る人ぞ知る存在だったけど、'79年『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』YMO大ブレークでようやく一般大衆に認知されちゃったわけだ。めでたし!


 3月17日 雨/曇り/晴れ  体調・普通なれど花粉症  アマゾン.com 自粛中!

 彼岸の入り。昨日はお墓の掃除に行ってきました。例年だとシャベルを持ってお墓を雪の中から掘り出すんだけど、今年は少雪だったので陽当たりの良い集落の墓地は積雪ゼロ。作業は楽だけど、掘り出した〜という達成感を味わえずすこし残念でもある。
細野晴臣『HOSONO HOUSE』
 小坂忠の『もっともっと』と兄弟作といえるのがこの『ホソノ・ハウス』。'73年狭山アメリカ村ホソノハウスにおけるホーム・レコーディング作品です。メンバーはフォー・ジョー・ハーフからベースの後藤を抜かした駒沢裕城、林立夫、松任谷正隆の3人と鈴木茂が参加。ここから細野、鈴木、松任谷、林によるキャラメル・ママが誕生するわけですね。大瀧詠一は福生へそして細野晴臣が狭山を拠点としたこの時期、音楽にライフスタイルを反映させるってのがかっこよく思えた。ディランとザ・バンドが移り住み音楽を創り出したNY近郊の山の中ウッドストック。こうした影響もあったと思われるなあ。これは細野のファースト・ソロ・アルバムで、この後はリズムとサウンドの冒険者としてチャンキー・ミュージックからYMOから観光音楽・環境音楽からと、とても追うのが大変な程の無節操な活躍ぶりで今日に至るのだが(松田聖子・中森明菜にヒット曲も提供した!)、このアルバムにはプライベートでナイーブな手触りがあって、こんな細野も素晴らしい。

 ♪〜 朝焼けが燃えているので 窓から招き入れると 笑いながら入り込んで来て 暗い顔を紅く染める それで 救われる気持ち...「終わりの季節」

 ♪〜 おまえの中で雨が降れば 僕は傘を閉じて濡れて行けるかな 雨の香りこの髪のくさみ 空は鼠色 恋は桃色...「恋は桃色」

 こんな詞を書いて歌ったのは、この頃だけだったような気がするな。


 3月15-16日 晴れ/曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 佐藤優『自壊する帝国』読了。ドキュメント!外交官は見た!ソ連崩壊の現場を! と書いちゃうと安っぽいな。いやいやこれは重厚な外交ノンフィクション本であるとともに、臨場感溢れるスパイ小説のような面白さも提供してくれます。佐藤優はあの鈴木宗男絡みの事件で逮捕された外交官で、あの頃は新聞テレビで報道される佐藤優像しか判らずに、ただたんにコワモテで異色な外交官なんだと思っていた。これを読んでみると、たしかに日本人としては異色な部類と思える。ロシア風を真似ればディナモ・佐藤だな。凄い馬力の持ち主だ。その馬力の源が体力でなく知力だというのも痛快だ(あの身体つきだから体力もあるだろうが)。それと酒の強さも並みじゃない。ソ連では交渉力=酒の強さだってのが凄い(ちょっとあきれた)。エリツィンはいつも赤いほっぺしてたねえ、と思い出す。刺激的で面白い本なんだけど、でもねえ、これじゃあ佐藤優ってかっこ良すぎない?とも思ってしまった。
小坂忠とFour Joe Half『もっともっと』
 これは'70年代日本ロックの金字塔だと思う。'70年代初頭のロック風景が鮮やかに甦るもんね。名曲「機関車」のシングル盤はもちろんスタジオ録音だけど、俺は断然こちらのライヴ・バージョンの「機関車」が好きだ。フォー・ジョー・ハーフのサポートが素晴らしいんだ。駒沢裕城(pstg)、林立夫(ds)、後藤次利(b)、松任谷正隆(p.bj)の4人がメンバーで、その後彼等それぞれの活躍は音楽ファンなら知らない者はない。俺が彼等の名前を知ったのもこのアルバムで'72年の高二の頃だった。アメリカン・ロックに目覚めた頃の俺の耳に、このライヴ・アルバムのサウンドはまさにツボを直撃だった。いっけんカントリー・ロックなんだけど緩やかにハネているし、またよりファンク寄りのサウンドを聴かせたりで、彼等のセンスの良さが垣間見える。なによりこの牧歌的な雰囲気の音楽は当時も今も貴重さにおいて替わりがない。ゲストには細野晴臣と鈴木茂。お〜いシゲル君、ハッパなんかやってお縄になったりしちゃって...おいら悲しいぜよ。


 3月13日 曇り/雨  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 今日は娘の誕生日〜♪ 夕食減らしてケーキたべよ〜♪
想い出波止場『金星』
 DVD『レスポールの伝説』の番外編でこの映画について湯浅学と対談していた山本精一でふと思い出してCD棚から見つけだした音盤です。この'95年アルバム時のバンドメンバーは山本(g.vo.etc)と津山篤臣(b.vo.etc)、長谷川CHEW(ds.etc)。やはり山本精一ってなんなんだろ〜な〜?の人だな〜と思う。彼の関係で持ってるのはソロと想い出の他にボアダムズ、羅針盤、DCPRG、ROVO、大友とのデュオ、まだ持ってるはずだが...。とにかくなんか忙しい人でつかみ所がない。ツカミ所の無さが山本の音楽なのかなと思う。いつもどこかハグラカサレテいる感じで。で、とても気になる人なんだね。歌ものに関しては、根っこに抒情フォークがあるんじゃないかな。関西フォーク以降のね。歌がヘンに可愛い。で、その照れ隠しにアナーキーを装ったりしてる感じ。この屈折してる感は歳の近い俺にはわかる気がする。


 3月9-10日 晴れ/曇り/雨  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 打海文三『裸者と裸者』上下巻読了。『されど修羅ゆく君は』などの新しいタッチの探偵小説で彼のファンとなりずっと読み続けたが、『ハルビン・カフェ』のあの陰惨な感じに馴染めず、それでこの『裸者と裸者』の単行本に手が伸びなかった。この小説がその後『愚者と愚者』『覇者と覇者』と書き継がれ、その上々の評判を読み、そして打海文三の急逝があり、やはりこの小説群をきちんと読んでやらねば打海に申し訳ない気分になっていた。
 『裸者と裸者』は近未来戦争小説だ。舞台は日本。内戦勃発の日本だ。主人公は7歳の戦争孤児海人。成長小説でもある。海人は妹と弟のために体を張る。軍隊の中で出世をする。戦争小説だからもっと悲惨さが溢れていてもいいのに、ドライな筆致のせいか淡々と物語は進む。そして不思議に颯爽と感じられるのは海人や月田姉妹の割り切りの良さと逞しい行動力ゆえなのかなと思う。日本の内戦の中で孤児部隊や多国籍部隊、女性部隊、少女部隊などが活躍する異質さ。馴染めない部分も残しながらも、これはたしかに面白い。続編の文庫化を待とう。
『レスポールの伝説』DVD
 Les paul & Mary Ford『BEST NOW』
 レス・ポール&メリー・フォードの音楽は長年親しんできた大好物ですが、去年ついにレス・ポールのドキュメンタリー映画が制作されDVDにもなったのでウハウハ鑑賞。'50年代のポップ・チャートを席巻したレス&メリーの夫婦デュオだけに映像もたくさん残されていて、動くレス・ポールのその指さばきに目が点になりますよ。今でも毎週NYのクラブでライヴをこなす93歳現役ギタリスト。もうこれだけでも神々しいし、その演奏を聴いてるお客さんが皆幸せ顔になっているなんて、なんて素敵なんだろ。ソリッド・エレキ・ギターの父と呼ばれ、多重録音とマルチトラック・レコーディングの発明・開発したまさに現代ポピュラー音楽の先駆けであり、その上ポップ・チャートの王様でもあり、そして天才的ギタリスト。その功績だけ聞けばまさに偉人だけど、その音楽と映像からくるイメージはまさに芸人。幸せを売る芸人だな。自分の名を冠したレスポール・ギターが'60年代後半のロックの時代に大活躍。「幸せ」を奏でるギターのはずが「反抗」の叫びとなって名声を得たレスポール・ギター。この皮肉な結果にも御老翁は寛容だそうだ。日本ではその名声の割りに音楽自体が聴かれてこなかったレス・ポールの音楽が、この映画をきっかけにたくさんの人達の耳に届けばいいなと思いますね。


 3月8日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 ふぅ〜終わった〜卯の木の雪祭りが。子供会の雪像作りで先週火曜から金曜まで毎晩スコップをふるい、土曜は雪灯籠作ってキャンドル灯して、そして雪祭り本番を迎え、大騒ぎして(笑)、そいて今朝は撤収作業。昨夜の祭りで見た赤沢神楽衆の獅子舞はじつにお見事で、そのよく鍛えられた伝統芸能に感動しました。主役の獅子頭を舞った我が友人滝沢満春君に拍手喝采です。どぶろくも美味かったなあ。
二階堂和美『ニカセトラ』
 ちょい疲れ気味なのでニカセトラでゆったりと和んでますです。寝転がって唄ったという「白いパラソル」の素朴で生々しい感じが大好きです。「せぷてんばー」もいいなあ。♪〜 どうしてみんな別れ間際に綺麗な嘘をつくのでしょう 〜 って、ロマンチスト横山剣の名曲だなあ。


 3月5-6日 晴れ/曇り/雨  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 デイモン・ラニアン『ブロードウェイの天使』読了。訳は加島祥造。20数年ぶりの再読でしたが、やはり抜群に面白いし巧いと思わず唸ってしまうラニアン短編集です。舞台は'20年代(おそらく...)のNYブロードウェイ。華やかな表通りの裏側、ブロードウェイの裏通りに巣くう様々な人々の悲喜こもごもを生き生きと描き、そしてどの作品もラストのオチがすとんと心地よくハートに響きます。大好きだった映画監督ビリー・ワイルダーなら、これら小編で素敵なコメディー映画が出来ただろうな、と読むたびに思います。
山下達郎『IT'S A POPPIN' TIME』
 ミュージック・マガジンの坂本龍一特集を読んでいたら、このアルバムが聴きたくなりました。懐かしい'78年の作品。坂本がセッションマンとして鳴らしていた頃の代表作です。これは六本木ピットインでのライヴ・アルバムで、メンバーは村上秀一(ds)、岡沢章(b)、松木恒秀(g)、坂本龍一(kbds)、土岐英史(sax)、吉田美奈子、伊集加代子、尾形道子(bgvo)という当時の実力派(もちろん今では超一流)が揃っています。バンドのサウンドは達郎らしく太く逞しく一丸となった音の塊。個人プレイに走らずチャラチャラとフュージョンしていません。それでもさりげなくプレイ されるピアノやギターのオブリガードは見事だし、土岐のサックスが入ると六本木っぽいし(笑)、そしてボトムの安定感は当代一で、それに乗って歌う達郎の歌声がまた鮮烈です。かつて東京にこんなに凄いロック・バンドが存在した、そしてその場に居合わせなかったことが本当に悔やまれます。


 3月3日 曇り/小雪ちらつく  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 情けないことにまだ足が筋肉痛。クラプトン公演に行ったことは下に書いたけど、その週末は大忙しだった。土曜早朝家族3人で出発し、東京ディズニーランドで遊び、俺だけ夕方武道館でクラプトンしてからTDR近辺ホテルの家族のもとに戻る。日曜はまたまた俺だけこちらの親戚の法事に出かけ、夕方東京駅で家族と合流して帰宅。もう両足ツリながらヘトヘト帰宅。日頃の運動不足がこうゆう時にわかるんだな。53だしな...。
上野茂都、ふちがみとふなと『流行歌ふなとべーかりー』
 4曲入りマキシシングルというらしい。「ふなとべーかりー」はふちふなさんの『フナトベーカリー』収録の曲でしたが、これはその「ふなとべーかりー」ゴージャス版。それぞれバージョン違いの「ふなとべーかりー」4曲だけど、なかでも作者上野さんによるセルフカバーな弾き語りが嬉しい。京都のハイカラふちふなさんに対して、三味線にのせて唄う上野さんのは江戸前で粋で乙な「ふなとべーかりー」なんですなあ。パチパチパチ.....


 3月2日 小雪ちらつく  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 冬になるとミニ・スカートの女子が増えるわけを知りたい。(おじさん@東京ディズニー・リゾート)
ERIC CLAPTON JAPAN TOUR 2009
 2月28日、行ってきました武道館。妻と娘をTDRに残してエリック・クラプトン公演です。ベックとのジョイントへ行きたかったけど都合がつかなくて残念だった。ECは'74年初来日公演と前々回ツアーと今回で3回目。まあECに新しいなにかを求めていないからの3回。でもふと懐かしく会いたくなるからの3回なんですね。ECは俺にとってロックの故郷のような存在で、だから変わらずに健在ってのがありがたいわけです。バックはドイル・ブラムホール2世(g)、クリス・ステイトン(kbds)、ウィイリー・ウィークス(b)、エイブ・ラボリエルJr(ds)と女性コーラスが二人。地味な布陣で曲目も地味で、まあECってケレン見のない人だからなあって無理して納得。「ティアーズ・イン・ヘヴン」くらいサービスしてもいいのにねとは思ったな。「Why Does Love Got to Be So Sad」や 「Layla」を聴くとアノ人の不在を思い知らされて、デュエイン・オールマンの不在をね。せめてデレク・トラックスでもいてくれたら良かったんだけどドイル・ブラムホールじゃまったくの役不足だった。「Wonderful Tonight」のイントロをミス・タッチしたECにちょっと老いを感じてしまい寂しかったりで...まあ故郷だからしかたない。
 それにしても今回のEC公演、定年後は故郷でといった感じの還暦おじさんが多かったなあ。2Fスタンド席(eチケットよ、なぜ毎回S席なのに2Fスタンド席なんだよ!怒!)から見下ろせば、白髪と薄毛だらけだったぜ。まあね、俺も53だからひとのことは言えないやね(笑)。でもね、以前だったらオジサンでももっとロックの匂いのする不良っぽいオジサンがやってきたもんだけど、今回の還暦おじさん達は「校長やって退職しました」感のあるいかにもマジメそうな人達で(フジ・ロックでは絶対にお目にかかれない人達)、我等がエリック・クラプトンももうそこまできてるのかと、これまたちょっと寂しくなった。故郷だからなあ...。


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