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5月29-30日 曇り/雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
関祐二『蘇我氏の正体』読了。一緒に岡田英弘『倭国の時代』と坂本勝『古事記と日本書紀』を買ったので後でまとめて感想を書いてみたい。日本の古代史が楽しいのは何といっても『古事記』『日本書紀』という頭抜けたトンデモ本があるからで、これが官撰の史書であるってのが面白さに拍車をかけるわけです。ウソ八百の記述の中から珠玉の真実を見つけだす楽しさこそ古代史ロマンなのであります(笑)。今朝の新聞に奈良の箸墓古墳近辺発掘調査により築造期が推定され、それが邪馬台国の卑弥呼の死亡時期に近いことから卑弥呼の墓の可能性が極めて高くなったとありました。当然そんなことで北九州説を唱える人達が納得するはずもなく、いやあまったく面白くなってきました。古墳近辺の発掘とわざわざ書いたのは、古墳本体は宮内庁にがっちりガードされていて中を覗けないんだよね。他の大きな有名な古墳も皆同じ。これは古墳の中を調べられては困るナニカ(天皇家に関するナニカ?)があるのかなと勘ぐるしかないわけで、これも又古代史を面白くしている要因ですね。隠せば隠す程トンデモ古代史は増殖し我々を楽しませてくれるってわけです。 |
5月27-28日 雨・風・雷/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
平岩弓枝『小判商人...御宿かわせみ33』読了。大川端町の旅籠「かわせみ」に寄らせてもらってます。馴染みの人達に会えて、面白い話しを聞かせてもらい、ほほう〜そんなことがあったのかい、なんてね(笑)落ち着きますねえ。子供達が会うたびに(読む度にだけど)大きくなっていてびっくりで、年に1〜2度文庫本で会うだけだからその成長が楽しみだったりする。でも時代はいよいよ維新に近づき、かわせみの皆さんにどんな明治が待っているのか心配だったりする。 |
5月25-26日 晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
鈴木カツ『クラシック・カントリー&フォークを創った180人』をパラパラ読み。以前『ハート・オブ・アメリカ〜カントリー・フォーク決定盤』の名で出ていたけど絶版になっていた本で、俺も一時古本で探してました。再発されてよかった。 |
5月23-24日 晴れ/曇り/雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
高城高『凍った太陽』読了。昭和30年代初期の日本ハードボイルド黎明期の名作とあるけど、たしかに暗い情感を乾いたタッチで描きリアルな味わいを持つハードボイルド小説集だった。巻末のハードボイルドについてのエッセイ「われらの時代に」ではヘミングウェイについて述べ、第一次大戦に参加し、戦争の無意味さと名誉とか犠牲とかの抽象的な言葉の虚偽を知り深い傷を負った
" 失われた世代 "
からハードボイルドは生まれたとしている。それでは第二次大戦後の日本に
" 失われた世代 "
は生まれたか?と考察し、日本では終戦というより敗戦の衝撃が大きくて、戦争ボケであったり伝統と因習への盲従という無気力感が世代を覆ったと高城は書いている。でも俺はこの昭和30年代のハードボイルドを読んで思うのだが、やはり俺達30年以降に生まれた世代とは明らかに違った暗く酸っぱい人間臭さを感じる。兵隊として戦場で行ってきた男達、米軍の空襲に襲われた銃後の民衆、そんな多くの日本人は
" 死と暴力 "
が身近にあった人達だ。そんな日本人が生きた敗戦後の日本には「りんごの歌」の明るさの裏には、俺にはうかがい知れない心の暗部があったと思う。だから俺はこの高城のハードボイルドが持つ暗さと酸っぱさにリアルな怖さを感じてしまう。とか書きながらも印象に残ったセリフはといえば、...男が電灯のスイッチに手を伸ばす...女はスーツのボタンを外しながら...「つけておいて...」「消したらほかの男と同じになってしまうわ。あんたの顔、見ていたいのよ」。こんな女と出逢えるのもハードボイルドの愉しみなんだよね。 |
5月21-22日 晴れ/曇り/雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
店番の暇つぶしに萩原健太の『ロック・ギタリスト伝説』をぺらぺら拾い読みしている。萩原は俺と歳が同じなので、様々なロック・ギタリストを語る時のロックの時代風景が同じ感じなので読みやすい。その上ギタリストでもある萩原なので、そのミーハーぶりも楽しめる。 |
5月19-20日 晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
恩田陸『ブラザー・サン シスター・ムーン』読了。読みながら、恩田陸のことだから突如ホラーになったり、またミステリが顔を覗かしたり、気が付けばパラレル・ワールドだったり...何か小説の中に仕掛けがあると思っていた。ところが素直な私小説風青春小説だった。これはこれで楽しい。ここに出てくるジャズ研は早稲田大学モダンジャズ研究会のことだと思うけど、このレギュラー・コンボに関する話しは面白いから、これだけで一遍の青春ジャズ小説が生まれても良いように思えた。 |
5月17日 雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
雨の中、みんなが田植えに忙しそうだ。夜になるとカエルの鳴き声が賑やかで、俺も負けずにボトルネック・ギターを弾いてみる。ビンテージ・ミステリの名作、ガストン・ルルー『黄色い部屋の謎』ってやつを読んでみた。こうした探偵(本格)推理小説は相変わらず苦手だと再認識した。TVでやってる『名探偵の掟』みたいなパロディに笑えるのは、ひとえにこうした本格ミステリの名作があったればこそ、なんですね。 |
5月15-16日 晴れ/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
♪ずっと夢をみて
今もみてる 僕はデイ・ドリーム・ビリーバー
そんで彼女はクイーン |
5月14日 曇り/雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
13日は小売酒販組合の総会で半日つぶれた。で、エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人・黄金虫』。探偵小説や推理小説を含めた所謂ミステリの創始者がポーだと意識したことはなかった。たしかに「モルグ街の殺人」は推理小説だし探偵小説でもあるしね。なるほどなあ。19世紀前半に書かれたことを想えばまさにヴィンテージ・ミステリの味わいだよね。しかもこの犯人このオチは怪奇さは19世紀的で楽しい。「黄金虫」の暗号解読と宝探しもやはり19世紀的でそこがまた面白い。ポーはミステリ小説だけでなくゴシック・ホラー小説でも有名だしもちろん詩人としても有名なんだけど、この文学的多才さは彼が雑誌編集者だったことに関係があるという説に興味が湧いた。ミステリというジャンルは雑誌の興隆と無縁ではなかったのだな。 |
5月12日 曇り/ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
さぼってます。あれやこれやもろもろばたばたで日記さぼってます。エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人・黄金虫』はとうに読み終えてますが。 |
5月8-9日 曇り/晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
今日は娘の学校行事チャレンジウォーク30Km。8:40分に津南中等高を出発して信濃川の左岸右岸を歩いて十日町市土市で昼食して折り返し、国道117で学校へ帰って行くルート。午後3:35分ようやく娘が我が家の前を通過、けっこう尻の方だった(笑)。でも表情からは余力が伺えたので一安心。夕方、足を引きずり顔を赤くした娘が完歩賞7時間42分の賞状と共に帰ってきました。父は娘に約束したビーフシチュー(豚肉入り)を作ってあげました。 |
5月6-7日 曇り/雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
嶽本野ばら『下妻物語』読了。おじさん胸があつくなったよ(笑)。ヤンキーちゃんとロリータちゃんのお笑い満載(思わず吹き出すよ!)の青春友情小説なんだけど、解説の吉田伸子が指摘するように、異端であることの孤高を重んじる精神の気高さ(おおっ高尚だ!)に拍手を贈りたくなる物語でした。ぱちぱちぱち。続編も文庫になったら読もう。 |
5月5日 晴れ/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
ゴールデン・ウィークも残すところ1日だ。といっても俺は休み無しに働いている。仕事が好きだからじゃない。なんとなく休めないのだ。我が家の完全休業日は元日だけ。年に1日の休みだぜ!何故こうなったかと思うに、うちの両親は店を休むということに罪悪感のようなものを持っていたからだ。これに対して俺がいくら「休んでもいいんだよ」と諭してもまったく効果なく今日に至る(笑)。必要以上に世間体を気にする家に生まれ育った俺がロックに目覚めるのは必然だった。ロックを愛する事情は人それぞれだろうが、俺が今でもロックから離れられないのは、いつもどこかに不満や不安を抱えているからだと思う。志は高く、目線は低く。少数派を厭わず、常に権力を疑う。忌野清志郎は反権力のひとだった。だから日本では信じられる数少ないロックンローラーだった。 |
5月3-4日 晴れ/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
福井晴敏『Op.ローズダスト』下巻読了。緻密なうえに凄いヴォリュームで活字に溺れそうになりながらもようやく全3巻を読み終えた。長すぎた物語に、良いシーンやエピソードが埋もれぎみに感じられた。ひとりひとりの奮戦が冴えていただけに、長ったらしい
" 思考 "
の部分に邪魔されてそれが残念だった。面白い物語なだけに...。 そして佐藤進君、同じ2日に逝きました。20代の頃、十日町市民会館で何度も一緒にライブをやったバンド仲間だった佐藤君。交通事故という突然の死、まだ50歳だった。俺ほんとうにたまらなく悲しいよ。ご冥福をお祈りいたします。合掌 |
5月1日 晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
鯉のぼりが目に付きだす今頃の季節が一年で一番いいかもしれないね。我が家のブナ林へ行ってきたいし、たまには林の手入れもしなくちゃなあ。 |
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