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11月29-30日 曇り/雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
そして船戸与一『事変の夜〜満州国演義2』読了。第二巻は満州事変から満州国建国前夜まで。作者はあとがきで、「小説は歴史の奴隷ではないが、歴史もまた小説の玩具ではない。...小説のダイナミズムを求めるために歴史的事実を無視したり歪めたりしたことは避けてきたつもりである。」と述べていまる。北方謙三の『楊令伝』もそうだが、歴史的事実と物語的躍動感をどのように折り合わせ発展させるかは小説家の腕にかかっているわけで、その点北方も船戸も流石の剛腕ぶりを発揮している。『事変の夜』、軍も国民も熱狂して戦争へとひた走る、これを今見てきたかのように小説として描く、その臨場感が凄い、そしてそのマス・ヒステリアというものの怖さに身震いする。 |
11月27-28日 雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
船戸与一『風の払暁〜満州国演義1』読了。重量感溢れるシリーズ物に手を出してしまった。日本人を外地に放り込んでの活劇物で多くの名作をものにした船戸だから、昭和初期の謀略渦巻く満州は舞台としてはうってつけ、しかし全何巻になるのか心配(笑)。昭和3年、高名な建築家を父に持つ4人の兄弟がいる。長男太郎は満州の奉天総領事館参事官、東京帝大法学部卒業のエリート官僚だ。次男次郎は満州で緑林馬賊の首領となっている。三男三郎は陸軍士官学校を出て関東軍将校に、そして末っ子四男四郎は早稲田の学生で左翼系劇団に属している。この4兄弟にべったり絡むのが謎の怪人間垣徳三、関東軍特務機関の悪い奴だ。ワル役の出来の善し悪しが、活劇物の深みや闇の濃さを決定づける要素だと思っているので、この間垣の底知れない悪ぶりはなかなかいい。絶対に関わり合いになりたくない奴だけど、昭和初期の満州には、こんな輩が跳梁跋扈していたらしい。では第二巻へ向かいます。 |
11月24-25日 雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
もう山の麓でも紅葉が終わり淋しい山景色だ。みんなの感心は雪がいつ頃から降り積もるか、どの程度の降雪となるかだ。段ボール、空瓶、燃える粗大ゴミを町の処理場へ出しに行った。3往復。雪降り前は忙しいぜ。 |
11月21-22日 雨/晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
佐伯啓思『自由と民主主義をもうやめる』読了。刺激的なタイトルに釣られて読んでみた。まあアメリカ的な自由主義・民主主義を一方的に受け入れてきた日本っていかがなものか?という論旨だな。保守vs革新を政治的にしか感じてこなかったけど、思想的というか心の持ち方で考えると、本書で引用されているイギリスの思想家オークショットの言う「保守的であるとは、見知らぬものより慣れ親しんだものを好むことであり、試みられたことのないものよりも試みられたものを、神秘よりも事実を、可能なものよりも現実のものを、無制限のものより限度あるものを、遠いものよりも近くにあるものを、あり余るものよりも足りるだけのものを、完璧なものよりも重宝なものを、理想郷における至福よりも現在の笑いを、好むことである」という保守主義的心持ちには肯けるものも多い。 |
11月19-20日 雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
雨が降ると空が暗いし気温も下がるし、とたんに冬がもうすぐそこって気付かされる。気付きたくないなあ。まだ冬の用意ができてないしなあ。 |
11月17日 雨 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
ウィリアム・サロイヤン『人間喜劇』読了。大好きな作家サローヤン(ここではサロイヤン)の愛すべき作品だ。ボビー・チャールズのあの
It's All Small Town
Talk〜♪を口ずさみたくなるような物語。架空の町イサカで暮らすマコーレイ家、母は未亡人であり長男は出征中、長女のベスがいて次男ホーマーと末っ子ユリシーズがいる。14歳のホーマーは年齢を偽って(大目に見て貰い)電報配達人として働き貧しい一家を支える気概を持つ。幼児ユリシーズは好奇心旺盛で行動力も旺盛、周囲はハラハラと見守ってる。物語はホーマーとユリシーズを中心に周りの人達との関わりを小さなエピソードを繋ぎ合わせて、小さな町に暮らす人々の暮らしぶりを伝える。明るいホームドラマではないけど、見上げた先の空の雲間から陽が差し始めるような、そんなほのかな温かさがある。原題は『The
Human Comedy』だ。これがヒューマン・コメディーだって?...
なんてたくましい物語なんだ!。 |
11月15-16日 晴れ/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
昨夜は近所の男達と熊汁パーティーだった。巌君の奥さんが時間を掛けて煮てくれた熊肉がとても旨かった。そこへまた近所の茸採り名人不二男さんが茸汁を持って登場、思わぬ熊汁と茸汁の饗宴となり我等ウハウハ喜びの夜となったのであった。 |
11月13日 晴れ/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
森繁久弥さんで想い出すのは『屋根の上のバイオリン弾き』のテヴィエ役。劇中テヴィエが娘の結婚式で歌う「サンライズ・サンセット」。♪いつもおんぶして〜た
かわいい小さな子〜...これが感動的で、そうだ俺も娘ができたらその結婚式にはこの歌を歌おうとか思ったものだ。しかしじっさい一人娘の父親になった今、娘の結婚式でこんな♪いつもおんぶして〜た...なんて絶対に歌えないよな。泣けて泣けて歌えるわけがない、というか結婚式をボイコットしたり(笑)。ともあれ偉大な芸人森繁さんのご冥福を祈り合掌。 |
11月9〜10+11日(加筆) 晴れ/曇り/雨 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
●RY
COODER & NICK LOWE LIVE
!!! この夜のライ・クーダーとニック・ロウのライブ、近年のロック・コンサートのようなオール・スタンディングで全員揃って両手をうち振るようなものではなく、ゆったり腰掛けて音楽を堪能できるライブだった。観客の拍手はとても温かく、そしてラストの曲が終わるやいなや多くの観客によるスタンディングオベーションがライとニックに捧げられた。 |
11月6-7日 晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
平安寿子『さよならの扉』読了。夫を亡くした妻(48)が夫の愛人(45)に「友達になりましょ、仲良くしましょ」と言い寄る小説。この妻仁恵の脳天気ぶりがじつに怖いくて、いったいどうゆうオチにもっていくのか気を揉みながら読んだ。ふたりは旅行先のボストンで、櫻の木の下で肩を寄せ合い記念写真を撮る。夫を亡くした妻と父を亡くした愛人はそれぞれ亡き人を思う。ん..だけどなあ..この妻、よくわからん。 |
11月4-5日 曇り/晴れ/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
3日の夕方から4日の夕方まで丸一日インターネットが不通だった。恥ずかしながらけっこうストレスを感じた。どっぷり浸かっちゃってるなあインターネット。 |
11月3日 みぞれ/曇り/晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
いちおう初雪なのか、それともただのみぞれなのか?判断のつきかねる空模様だ。さすがに寒くなってきたので、ついにコタツが登場で、あとは冬へまっしぐらかな。 |
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