●2010●

 2月26-27日 雨/曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 27日午後、ムラの仲間達と津南雪祭りのために国道両側にスノーキャンドルを設置。雪で円筒形の灯籠を作り、その上にロウソクを灯したのだけど、やはり危惧したとおり走る車の風で消えたロウソクが多く残念だった。来年は別の方法を進言しよう。体力使い果たした(笑)
NILS LOFGREN『Cry tough』
 これは大好きだった76年アルバムで、CD化されるのをずっと待っている間に忘れていたんだけど、ひょんなことから09年にCDが出ていることを知りようやくゲットし店内で聴けることに。まあLPでは聴けたんだけどね。チャック・レイニーなんかがプレイした、けっこうファンク・ロックな印象があったけど、久しぶりに聴いてみたらニルスがスライド・ギターを多く弾いていて、へぇ〜こんなにスライドしてたんだなあとなんか新鮮。ライヴではギター抱えて宙返りするってことが有名になったりねえ。おっとプロデュースはアル・クーパーだったんだ、それも忘れてた。アルはもちろんキーボードもプレイ、やはり才人だ。それでニルスだけど、彼はニール・ヤングそしてブルース・スプリングスティーンのサポート・ギタリストとしても有名だったんだよね。山椒は小粒でピリリと辛いってまさにニルスにピッタリだと当時思っていたのも、今思い出した。


 2月25日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 好天続きだ。青空と白い雪のコントラストがきれいで目が洗われるようだ。北重人の『蒼火』を読み始めた。もうその世界に引き込まれた。巧いなあ。
友部正人と三宅伸治『ロックンロールやってます』
 忙しくてなかなか聴いていられなかったがようやく。♪ああ、今夜もあいつのブルースが ぼくの床板を踏む...を三宅の伸ちゃんがうたってる!このビートを効かせたアレンジは新鮮でかっこいいぞ。友部さんはブルース・ハープで応援。そしてすかさず『大阪へやって来た』へ突入。このディープに疾走するブルースはこのふたりの独壇場。あのフジ・ロックのステージを盛り上げた曲だったのを思い出すなあ。♪だからぼくは やせながらぬれて立つ! イヤェ〜! そしてラストはディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」だよ。友部さんの訳詞で歌ってる。初めて聴く詞にじゃっかん戸惑いながらもじきに慣れる。ロックンロールやってます!歳なんて関係ないさ!おバカなヒップホップなんかブッとばせ!叫んでいれば青春だ!


 2月22-23日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 北重人『白疾風』読了。江戸草創期の武蔵野を舞台とした忍者モノであり活劇であり、そのうえ人物の造形や描写が丁寧で巧い。感心したのでもっと北重人を読むことにした。
友部正人と三宅伸治『ロックンロールやってます』
 一昨年のフジ・ロックの再現のようで、待ちに待った新作だ。二人だけのライブ・レコーディングで、その和気あいあいとした雰囲気がとても良いです。二日酔いゆえ気力不十分(やれやれ)つづく


 2月21日 晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 天気が良くて雪の原っぱがキラキラと眩しい。もう春が見えてきた感じがする。
CAB CALLOWAY and HIS ORCHESTRA
         『THIS IS HEP』
4CDBOX
 極北のジャズからニューヨークのホット・スポットへ。極端だなあ(笑)。おそらく日本のジャズ・ファンに知られていない大物の中では最も特大級なのがキャブ・キャロウェイだと昔から言われてきた。今ではどうなんだろ?相変わらず無名か?30年代から40年代にかけて最も人気のあったジャズ楽団でありリーダー兼シンガー兼ダンサーだったのにね。有名なコットン・クラブのハウス・バンドであり、ディジー・ガレスピー、チュー・ベリー、コジー・コール、ベン・ウェブスター、クーティー・ウイリアムズなど一流プレイヤーを擁した楽団なので各人の楽しく粋なソロが堪能できるんだよね。キャブのそのジャイヴ感覚やスキャットなど芸能っぽさが、真っ当なジャズを愛する日本のジャズ・ファンには受け入れられないとは昔から言われていることなんだけど...。もったいないよね、っていうか得してる気分も味わえる(笑)


 2月19-20日 晴れ/雪/晴れ/雪  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 天気予報は昨日も今日も雪だるま。なんだけどこっちは連日の青空だ。国境の町は天気予報通りにいかないことが多い。この辺は長野県北部の天気に近いのかもしれないな。なんてのんびりしてたら3時過ぎに雪になった。
FIRE! 『YOU LIKED ME FIVE MINUTES AGO』
 ジャズの極北か厳寒のヘヴィー・メタルか(笑)。スウェーデンの一応ジャズ・トリオの2009年ストックホルム録音。サックスのマッツ・グスタフソンがリーダーなので聴いてみた。メンバーはMats Gustafsson(ts,bs,electronics,elp)、Johan Berthling(b,el-g,el-b,org)、Andreas Werliin(ds,per)そしてゲスト・ヴォーカルにMariam Wallentin。白夜の北極海でデカイ氷山がぶつかり軋み唸っているような撃音ノイズが印象的。グスタフソンがインゲブライト・ホーケル・フラーテン、ポール・ニルセン・ラヴとやってたトリオといい、そのフラーテンとニルーセン・ラヴが参加してるアトミックといい、北欧フリー・ジャズはまったく容赦なしだぜ(笑)


 2月18日 晴れ/曇り/  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 金城一紀『フライ, ダディ, フライ』読了。「...『高いところへは他人によって運ばれてはならない。ひとの背中や頭に乗ってはならない』」「....ヨーダ?」「ニーチェだよ」「.....」。一人娘を傷つけられた父親が身体を鍛え復讐に向かう物語。何も知らないで映画を見ていたら、これ漫画が原作でしょ?と思ってしまうようなストーリーだけど、でも断然面白い。エンターテイメントに徹してるところが小説として良かった。
V.A『NIPPON GIRLS JAPANESE POP, BEAT & BOSSA NOVA 1966-70
 昨日から聴いてるニッポン・ガールズ歌謡、外人の耳で選曲されたってことでヒット曲集となっていないところが良い。GSエレキ歌謡として強力なコンピュレ盤ですね。黛ジュン、中尾ミエ、大原麗子()、木の実ナナ、いしだあゆみ、朱里エイコ、弘田三枝子、山本リンダ、J・ガールズ、渥美マリ、小山ルミ、ザ・キューピッツ、小畑 ミキ、森山良子、響かおる、泉アキ、エミー・ジャクソン、麻里圭子、マーガレット、吉永小百合()、野平ミカ、と魅力的なラインナップで、どの曲も逡巡の無さが魅力という当時の歌謡曲の前向きな明るさ強さを感じさせてくれます。ジャージーなオルガンがかっこいいJ・ガールズ「黄色の世界」などをマニアはモンド歌謡と呼ぶのだろうか。フォーク・シンガーとして売り出される前の森山良子は素晴らしいポップ・センスでボサノバを歌っていて曲調が新しいなと作者を見たら村井邦彦/山上路夫コンビでした。昭和40年代アタマのニッポンの、夢も希望も満ちあふれていた時代の歌謡曲を聴いて元気出そうか。


 2月17日 雪/曇り  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 ロバート・B・パーカー『プロフェッショナル』読了。久しぶりにスペンサー・シリーズを読もうと買って置いたままにしといたら1月にパーカーの訃報が届いた。なんてこった。約十年の不義理を詫び追悼の気持ちを込めながら読んだ。スペンサーはすこし老けていた、でもスーザンとホークとの3人の関係は相変わらず良好で嬉しかった。しかもスペンサーとスーザン、けっこうなお歳のはずなのに、ベッドの上ではいたってお盛んで...いちゃつきっぱなし(笑)。ワイズクラックも健在だしこまめに料理もするし、クールなふりしてお節介だし、しょっちゅうビール飲んでるし...ああなんか懐かしくて居心地がよかったよ。
 バンクーバー五輪、世界最高峰の戦いってスリリングだね。コンマ数秒の戦い、数ミリの戦い(カーリング)、僅かな着地のブレなど、ほんとキビシイけど美しいなと思う。
V.A『NIPPON GIRLS JAPANESE POP, BEAT & BOSSA NOVA 1966-70
 英国より逆輸入、2009年リリースの英国人選曲監修の60年代和製ポップス、ビート歌謡&ボサノバ集です。ジャケットにはツィッギー・ヘアにミニスカの黛ジュン! 裏ジャケにはショート・ヘアとミニスカ姿がなんとも可愛いいしだあゆみ。監修者シーラ・バーゲルの解説が当時の歌謡曲の世界をよく研究していてとても面白く参考になる。やはりこの時代のGSを含めた歌謡曲が俺の音楽ルーツなんだよね。つづく


 2月15-16日 曇り/雨/晴れ/雪  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 サッカー日本代表がふがいない。東アジア選手権で韓国にも中国にも勝てなかった。W杯は6月開催だっていうのに。世界へ武者修行に飛び立つ選手達に比べ、監督・コーチの質がまったく上がってないんじゃないのか?だいたい岡田を監督に決めた段階で気勢がそがれた感じがしたもんね。当然本大会にはヨーロッパ組が加わわって少しは戦力が上がると思われるが...。あのパス回しばかりでゴールのないサッカーに、さすがのファンも嫌気がさしている。もう「組織」で戦う限界が見えてきたと思う。ズ抜けたタレントが育つような少年期からの育成システムがなければ、とても世界のベスト4など無理だろう。
DIRTY PROJECTORS『BITTE ORCA』
 ストレンジなギター・ポップでプログレッシブでもあるかな。ギターの使い方が面白いので、ついのめり込んで聴いている。NYブルックリン系バンド、ダーティー・プロジェクターズ目下の新作。女3人男3人の6人組みで、元はリーダー格デイヴ・ロングストレスのソロ・プロジェクトからスタートしたバンド、なのでバンド感は乏しいかな。インテリでアートなカラフル・ポップって感じが俺には新鮮で面白く聴けた。ケイレンするエレキ・ギターっていうニューヨーク・ロックの伝統技もしっかり受け継がれているし(笑)


 2月13-14日 曇り/小雪/晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 「あなたみたいな失礼な人が、なぜ、そんなに上手なの?」「失礼でないと始められない。上手でないと終わる資格がない」「それって何のこと?」「もちろん人生のことさ」....思わず笑ってしまった。これが矢作俊彦だよね(笑)。『あ・じゃ・ぱん!』上巻をようやく読み終えた。説明調が多すぎて物語が冗長。下巻は後回しだ。
 バレンタインデイ、娘とカミさんが作ったチョコレートケーキを家族みんなで食べました。美味かったよん。そして天気も良いし腰の具合も良くなった感じ(このへんビミョー)なので、1階の窓を掘り出した。こんな風に...
http://www1.ocn.ne.jp/~chamky/yukihori.htm
ROY LEE JOHNSON『When A Guiter Plays The BLUES』
 ビートルズでジョンが絶叫した「ミスター・ムーンライト」の作者がこのロイ・リー・ジョンソン。'60年代の録音集でこれが初CD化なのかな?初めて聴いたけど凄くいいよ。張りのあるテナー・ヴォイスで、アップもバラードもじつにディープな味わいがある。サザン・バラードからモダン・ブルースまで、これだけ良い曲が書けて歌が巧いのに、広く名が知られることも無かったなんて、運がなかったってことかな。ギタリストのカーティス・スミス(ぴんから兄弟の宮史郎似)もアグレッシヴな切り込みでかっこいい。


 2月11-12日 曇り/小雪  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 つい魔が差してTwitterを始めてみた。顔の画像を貼り付けたら気合いが入ってきたぞ(笑)。暇な店番人なもんだから、つい暇つぶしにブツブツブツブツ.....。
V.A『I'm ragged and dirty too
   / blues,ballads and spirituals 1927-1964』
 ブルース&ソウル・レコーズ誌付録CD『ディランの行く道を照らしたブルース、バラッド、スピリチュアル』。いいタイトルだな。" 行く道を照らした " ってのがいいね。ボブ・ディランが自分のスタイルを創り出す上でウディ・ガスリーなどのフォーク・ソングに強い影響を受けていることは有名です。で、そのフォーク・ソング(民衆の歌)には多くのバラッド(物語歌)、スピリチュアル(宗教歌)が含まれ、またブルースにもフォークとして広く親しまれている歌があります。こうしたの古い歌にはシンガーの魅力とは別に歌そのものの持つ強さがあり、それは普遍的なメッセージであったり教訓であったり共感を呼び起こすような歌だったのです。これらの歌が数多く収録されたアルバムとして有名なのがハリー・スミス編纂の『アンソロジー・オブ・アメリカン・フォーク・ミュージック』であり、ディランが感化されたアルバムとしても有名です。ちなみにCD6枚組。聴き通すには忍耐も必要です(笑)。まあ6枚も聴くのが大変な方に最適なのがこの付録CDかもしれません。なんてったって付録だから。Pヴァイン・レーベル編集だからもちろん内容も充実してますよ。ビッグ・ジョー・ウイリアムズ、スリーピー・ジョン・エステス、ミシシッピ・ジョンハート、チャーリー・パットン、ブラインド・ウィリー・マクテルにブラインド・ボーイ・フラーなど一流どころがぎゅうぎゅう詰め。こりゃあお得だぜ。


 2月10日 雨/曇り/雨  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 「誰なんですか?」「東日本の反政府ゲリラ、独立農民党の党首よ。新潟の山奥でもう四十年も戦い続けてるんですって。伝説の人物...」この人物が誰あろう田中角栄!。矢作俊彦『あ・じゃ・ぱん!』の中のお話し。つまり第二次大戦で日本が分断国家になったその後の物語なんだけど....、矢作作品なのにどうもスラスラ読めない。面白いんだけど、この設定のためにいちいち前置きや説明が入ってきて長いんだよね。そのせいでリズミカルに読み進めない。まいったなあ、まだ上巻なんだよぅ。
吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ
 『STAGE & BACKDOOR Jumpin' at the Cuckoo Valley』DVD
 日本一の、いや世界一のサラリーマン・ジャンプ楽団のCuckoo Valley つまり東京鶯谷ライヴDVDです。いやあ見るたびに頭頂部が薄くなってる吾妻光良。顔もデカくて油テカテカで愛想と貫禄も充分です。彼は'56年2月29日生まれ、俺が同じ年の2月24日なので昔から親近感があるんだよね。ところがどっこい吾妻くん(友達みたいw)社長さんになったんだよ。日本テレビ系列の技術系会社の社長。さすが早稲田理工学部卒、日テレ入社、バンド活動(ブルース評論も)続けながらもサラリーマン辞めずにきた甲斐があったというもの。しっかしなあ吾妻くんよ、その境遇羨ましいなあ、ちくしょう〜。彼等のライヴは数年前に渋谷クアトロで見てるんだけど、歌詞がノベルティー調でお笑いっぽいので抜群に楽しいし、吾妻のギターにはクロウトには判る深い味わいがあるんだよね。アマチュアなのにプロ同然な音を奏で、本人達が楽しくて、お客さんも楽しいという、なんとも羨ましいけど拍手喝采だ!


 2月9日 雨  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 冬型が弛んで今日は雨が降っている。26年前のこの日、清津峡温泉を巨大な雪崩が襲った。友人の旅館は全壊し、そして奥さんに子供達、お父さんにお祖母ちゃんを一瞬に失った。高校時代はアルバイトに通った旅館であり、御家族とも仲良くお付き合いをさせていただいた。26年経った今も、友の哀しみを思い胸が詰まる。
CLARENCE GATEMOUTH BROWN
    『The Original PEACOCK Recordings』
 コーネル・デュプリーの超かっこいいインスト・ナンバー「オーキー・ドーキー・ストンプ」は見事にゲイトマウス・ブラウンのモノマネで、つまりそれ程デュプリーがゲイトマウス・ブラウンをリスペクトしてるってことなんだよね。テキサス・ブルースのそしてヒューストン・ジャンプの巨人ゲイトマウス・ブラウンの、脂ののりきった'50年代ピーコック録音盤。1曲目「ミッドナイト・アワー」のイントロはジョニー・ギター・ワトソンが「トゥー・タイアード」でパクッたやつだ。「ダーティ・ワーク・アット・ザ・クロスロード」のクイックイッとグリッサンドするプレイは独創的で職人技だ。Tボーン・ウォーカーのライヴァルであり、ギター合戦ではBBキングを弾き負かしたという、そのギター・プレイは強引であり(笑)個性的でありながら影響力も大きかった。いい音楽はまったく色褪せないなあ。


 2月7日 雪/曇り/晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 お昼にスタートした別府大分毎日マラソンで我が町出身でヤクルト所属の涌井圭介君が12位でゴールした。2時間13分台のタイムだったかな。レース中盤まではトップグループで頑張っていたのでずっとテレビにも映っていたし名前もよばれていたけど...いま一歩及ばず、やはりケニヤやエチオピアの選手は強いな。圭介君の両親は俺の同級生なんだよね。大分まで応援に行ったのかな。テレビに映った津南出身の選手といえば箱根駅伝の山田和人君がいた。山田君は順天堂大学黄金時代の名ランナーだった。4年間コンスタントに活躍し、いつもトップあたりを走っていたので、画面に「津南高校」と出身校が映し出されるのを見ては嬉しい思いをしたものだ。今は津南高校は閉校となり、かつてはスキー競技で名を馳せた校名が新聞のスポーツ欄を賑わすこともなくなった。それでも、津南のスキー選手達は、全国中学大会や全国高校選手権やインカレやユニバーシアードなど大会で健闘していて、それが雪国の明るい話題でもあるわけだ。頑張れ雪国津南の子供達!
CORNEL DUPREE『Teasin'』
 このジャケット写真が欲しかったので棚から引っぱり出してきたついでに聴いている。いつ聴いても最高にグルーヴィー。このアルバムが'74年で、そしてスタッフの結成が'76年、繋がってるんだよね、サウンドが。レコーディング・メンバーはデュプリー(g)、リチャード・ティー(kbds)、チャック・レイニー(b)、バーナード・パーディー(ds)、ラルフ・マクドナルド(perc)、そしてディヴィッド・ニューマンほかのホーン・セクション。つまりNYのR&B系セッション・マンによるアルバムで、彼等はアレサ・フランクリンなどソウル・シンガーのバックで活躍していた腕達者達なのだが、当時の日本では一部のマニアが噂しあっていた程度の地味な存在だった。デュプリーはキング・カーティスのライヴ盤やダニー・ハサウェイのライヴ盤で一気にファンになったお気に入りのギタリストで、テレキャスターによる黒くぶっ太いソロがイブシ銀で最高にかっこいい。あのピッキングによる微妙な表情の付け方などまさに名人芸で、俺が速弾きより音色や鳴りやニュアンスをギター・ソロに求めることになったきっかけがデュプリーとそしてエイモス・ギャレットのプレイだった。もちろんこうしたデュプリーのプレイは上記のプレイヤー達と一体となってその素晴らしさが発揮されたわけで、'70年頃のニュー・ソウルの発展も背景にあると思う。ソウルが新しい時代に入る時に求められた新しいソウル・サウンドを弾き出したのが彼等のようなセッション・マンだった。


 2月5-6日 雪/曇り/雪  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 新潟市に80cmも雪が降って都市機能がマヒしてるのをニュースで知って同情していたら、うへぇ〜!こっちにも大雪がやって来て、一晩で50cmくらい積もっちゃったよ。おかげで1階は雪に埋もれ窓がふさがれ部屋が薄暗い。午前中に店の前の除雪を終えて、午後は車庫前の除雪にかかる。この重労働がまったくのタダ働きなのはいかがなものか?答弁願いたい。
THE CRIBS『IGNORE THE IGNORANT』
 いかにもなイギリスのギター・ロック・バンド、ザ・クリブスの2009年作品。こうしたコード掻き鳴らすバンドは痛快で好きだなあ。まあどうして聴いてるかと言えばジョニー・マーが参加してるからなんだけど。ド派手なソロを取ることもなく、ヴォーカルをカッティイングとアルペジオで支えてるとこに男気を感じるわけで。男気は..なんちゃってだけど(笑)。自分でもバンドでギターやってるからエレキでバッキングが巧いヤツって気になるんだよね。ジョニー・マーに惹かれて買ったんだけど、このバンドもなかなかどうしていかしてますよ。すこし翳りのあるポップなメロディーをぶっきらぼうに歌うとこがイギリスのロック・バンドって感じだし、エレキ2本がジャカジャカ鳴ってるサウンドもシンプルで楽しい。久しぶりにXTCが聴きたくなったなあ。そのうちに...


 2月3-4日 曇り/雪/曇り/晴れ  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 このところの毎晩の楽しみは、NHKBSで放映の『刑事コロンボ』名作選再放送。今TVでは刑事モノが花盛りだけど、あらためてコロンボを見ると、やはりこっちの方が断然面白い。ドラマ作りに妥協がないんだよね。それにしてもボロボロ(笑)。今あらためて、あのコロンボの車のボロさに大笑い。そしてあのコートも、俺の記憶以上にヨレヨレだったんだなあ(笑)。毎回の犯人役が、揃って良い身なりで高級車に乗っているから、そのあからさまな対比に、制作者の意図が込められているのは明らかで、当時のアメリカってどんな世相だったのかなと余計な事を考えてたら、コロンボの犯人落としのテクニックを見逃してしまった(笑)。コロンボは目が離せないドラマなんだよね。うちの娘はTVをいつも" ながら見" してるから、コロンボはムリ〜って言ってました。船越英一郎サスペンスなんかの方が気楽でいいんだってさ。
浜田真理子「ラストダンスは私に 〜 離別 〜 旅路 〜
    胸の小箱 〜 ひそやかなうた 〜 哀しみのソレアード」
 この冬一番に冷え込んだ朝、♪時には想い出すでしょ 冷たい人だけど あんなに愛した想い出を忘れはしないでしょ...と浜田さんの「離別」を聴きながら、寒い朝は愛した想い出で心を温めるのもいいかな...などと歌の遠赤外線効果を期待してる五十男です。この曲順は俺の車載用に編集したCD「浜田セレクション」の後半のところ。やたら字数ばかり多い歌詞と奥歯に物が挟まったようなメロディーと曲より自分を押し出した歌唱ばかり目に付くJポップ(いかにも脳天気な新潟ラップも流行っちゃうし...)から逃げ出して、浜田真理子のような姿勢の良い歌を聴いてると、空気まで澄んできて...あっほら、青空がでてきたよ!


 2月1-2日 曇り/雪/晴れ/雪  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 高田郁『八朔の雪 みをつくし料理帖』読了。ああ〜美味かったよぅ。ほっこり酒粕汁を食べたみたいに心身がほっこり温まりまったよぅ。舞台は江戸、主人公は裏長屋で以前の奉公先の女将さんと暮らす娘澪。澪は料理の才能に恵まれている。蕎麦屋「つる屋」に奉公しているが、そこの旦那さんが腰を悪くして蕎麦を打つことができなくなり、そこで澪が店を任されることになる。さあて、大阪の味で育ち修行してきた澪に江戸町人を喜ばす料理がはたして...。市井の人情ドラマに料理を絡ませ、ひとりの女料理人が成長していく物語。吉原の花魁からの使い又次は遠藤憲一がいいな、とキャストも考えて(笑)。キャストと言えば昨夜再放送された『刑事コロンボ/別れのワイン』、演技に酔ったなあ。犯人エイドリアンを演じたドナルド・プレザンスとコロンボ役のピーター・フォークによる、さりげない仕草とわずかな表情の変化がじつの味わい深かった。ちなみに、エイドリアンに結婚をせまる秘書役は『エデンの東』でジェイムス・ディーンの恋人役だった人だよね。
V.A『GOFFIN & KING
     : A GERRY GOFFIN & CAROLE KING SONG COLLECTION 1961-1967
 先月のキャロル・キングでこれも聴こうと用意していた音盤がこのゴフィン&キングのソング・コレクション。ベスト・ヒット・コレクションかと思い買ったものなんだけど、シレルズの「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」もドリフターズの「アップ・オン・ザ・ルーフ」もスティーヴ・ローレンスの「ゴー・アウェイ・リトル・ガール」もリトル・エヴァの「ロコモーション」も入ってない!!!(笑)これはどちらかと言えばレア音源集なんですね。でも60年代のアメリカを代表するソング・ライター・チームですから、どの曲もポップでドリーミーな佳曲揃い。シメはアレサの「ナチュラル・ウーマン」てことで、はいばんばんざい。


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