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3月30-31日 晴れ/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
宮本昌孝の『風魔』上中下巻の内上巻を読み終えた。単行本の時はたしか上下巻だったと思うけど。全3巻は読み応えありそうだ。忍者物は大好きだし特に「風魔」という名には子供の頃から惹かれていたから読んでいて楽しいよ。さて今日で3月も終わり。年度末でもあるね。 |
3月28-29日 雨/みぞれ/雪... 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
3月末、年度替わりだけど、どうもヒマなせいか気合いが入らないなあ。 |
3月26-27日 曇り/雨/晴れ/みぞれ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
「忘れてはいけない!僕が好んだのは辺境の地の音楽家だ。かつてのニューポートのディランもファイブスポットのエリック・ドルフィーも、ワイト島のマイルスもジョン・ケージの生涯も。皆その疎外感を味わったはずだ。だから強く自分を信じて創作しよう。」高田漣のツイッターより (写真「How to Follow Bob Dylan」より) 前回2001年 以来のボブ・ディランだった。会場はお台場のゼップ・トーキョーでオール・スタンディングだ。案の定、前のノッポ二人連れのせいで隙間からボブを覗き見ってかんじのライヴになったけど、演奏が始まり音圧が押し寄せて来たとたん、覗き見とかそんなことどうでもよくなった。それ程ボブ・ディラン&ヒズ・バンドのブルージー・ロック・ショウは素晴らしかった。まるでアメリカ南部チトリン・サーキットをワンナイト・スタンドで廻るタフなロックン・ロール・バンドが東京に出現したかのようだった。ボブ・ディランといえば、未だ日本のマスコミは「風に吹かれて」と" フォークの神様 " のような紹介しかせず、だから世間一般でもそんな'60年代的な捉え方しかされていないと思う。ディランがフォークだったのなんてデビュー時のごく短い期間なのにね。そして21世紀のデイランが素晴らしく充実した活動をしていることも、マニアやロック・ファンのみぞ知るだ。まあいいけど。今回のデイランはなんと言ってもオルガン弾き!オルガンを弾きながら歌うか、スタンド・マイクで歌うか。ギターを弾いたのは1曲のみだった。しかしそのオルガン弾きが様になっていて驚いた。ギターを抱いて歌うディランしか見たことがなかったからね。オルガンを弾くバンマスとしてオルガンでバンドを煽り鼓舞するなんてまったく驚きだ。ブルージーにアレンジされた曲が多かったからなおさらオルガンが引き立っていた感じだった。もちろん歌もハーモニカもパワフルで、これで70歳かよ!と恐れ入る。チャーリー・セクストン始めバンドの重心の据わったタイトな演奏も見事だった。 1. Leopard-Skin Pill-Box Hat 2. Lay, Lady, Lay 3. Just Like Tom Thumb's Blues 4. Every Grain Of Sand 5. Summer Days 6. Sugar Baby 7. Tweedle Dee & Tweedle Dum 8. Make You Feel My Love 9. Honest With Me 10. Po' Boy 11. Highway 61 Revisited 12. I Feel A Change Comin' On 13. Thunder On The Mountain 14. Ballad Of A Thin Man (encore) 15. Like A Rolling Stone 16. Jolene 17. Blowin' In The Wind Band
Members |
3月25-26日 雨/雪/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
久世光彦『触れもせで 向田邦子との二十年』読了。「...『星影の小径』をいやに長いことハミングしていたのは、何かわけがあったのだろう。きっとその何かが、生きていることのいちばん大切な部分と、意外な関わり方をしているのだ。」感心させられる描写と観察眼にただただ唸る。久世光彦と向田邦子。プロデューサーと脚本家として『寺内貫太郎』を始め多くのヒット・ドラマを生み出したプロ中の一流プロ。そんなふたりのおつきあいを眺める贅沢。田舎では絶対にお目にかかることのないオトナ達に憧れる青二才の俺がいる。田舎のひとは一生懸命田舎自慢をするけれど、俺は都会で生まれ暮らしたかったのだ。 |
3月23-24日 曇り/雨 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
彼岸明けでお墓へ送ってきた。入りの日に比べて雪の嵩がグッと減ったのが墓石を見て実感できた。 |
3月21-22日 雨/曇り/晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
きのうは母の姉の33回忌だった。「33年前、私達はどん底でした...」と、のこされた三人兄弟の末っ子の喜子さんが語りだし、俺は涙が溢れてとまらなかった。三兄弟は母を亡くす3年前に父親を亡くしていたからだ。今ではそれぞれが立派な家庭を築いている三兄弟の、これまでの苦労を知る人達の集まりだっただけに、感傷的でありながらとても温かい33回忌だった。 |
3月19-20日 晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
佐々木譲『北帰行』読了。『エトロフ発緊急電』など初期の冒険活劇小説はもちろん、明治維新を幕府・奥羽越列藩同盟側の視線で描き勝海舟をダメ人間として痛快にコケにした『武揚伝』など、佐々木譲は大好きな作家だった。なのに彼が一般的にブレークした北海道警シリーズには食指が動かなかったのは何故だったのか。それがこの『北帰行』を読んで判った気がした。もちろん本書は面白かった。警察小説も犯罪小説も好きだ。だけど、同じように追う者と追われる者がスリリングの交錯する小説でも、『エトロフ...』と『北帰行』では人間味に違いが出る。小説の背景の差だとも思うが。今の日本人はどうしても薄味になってしまうということだ。 |
3月17-18日 雪/曇り/晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
そしてまた日記さぼっちまった。彼岸の入りということで母のテンションが高い。テンションが高くとも高齢な母なので彼岸の準備は俺にほとんど廻ってくる。仏間の掃除にお墓の掘り出し(雪の中からね)とかいろいろね。今朝はお線香とお茶を持って我が家のお墓へお迎えに行き、そして親戚の家の仏壇をお参り。日頃神仏関係に不熱心な俺にしちゃあよくやってるよ(笑) |
3月14-15日 晴れ/曇り/雨 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
また日記さぼっちまった。本間健彦『高田渡と父・豊の「生活の柄」』読了。しみじみといい本だった。どん底ともいえる困窮生活を送った父・豊と4人の息子達。この本が赤貧の生活を描いても囲炉裏のような温かさが感じられるのは、貧しさに引きづり込んだ張本人の父を息子達がずっと愛し続けた、その温かさだ。結局末っ子の渡は父に似た生き方を選んだわけだし。世間的に一般的に言えばこの父・豊は失格者と呼ばれるだろう、だけど「世間的」とか「一般的」を基準としない生き方を選ぶ者もいる。そんな父・豊が暮らせた時代の寛容さも大事だ。今の非寛容な日本ならより辛い現実が高田一家を襲ったのではないかとも思えた。ほんとうに強くて優しくなければ豊や渡のような生き方はできないよ、と言われた気がした。 |
3月13日 雨 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
娘の13歳の誕生日。思い出すなあ生まれた日のこと。青空がいっぱいでポカポカ陽気だった。美しい春の日に生まれたから美春と名付けたんだよね。出産後の分娩室で妻と相談して即決めた。シンプルな名前がいいなと思っていたから。 |
3月10-11日 雪/曇り/雪/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
アメリカとの密約が明らかになったとか、それで歴代の総理大臣を喚問せよとか、その前に小沢だ鳩山だとか、結局与野党後ろ暗い事に事欠かず、そんなことは国民もとっくに承知で、政治家への尊敬などトウの昔に捨てている。政治なんて「誰がやっても同じ」と無力感.....。21世紀、そんな日本どこへゆく。 |
3月8-9日 雪/曇り/ちらちら雪/雨 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
北方謙三『楊令伝
十二』読了。北に金、江南には南宋が興り、中原に金の傀儡斉が興る。斉の国内には梁山泊の国と軍閥岳飛・張俊の支配地域がある。西には梁山泊の交易路となる西夏そして耶律大石の国が興りつつある。これが第十二巻の舞台。そんな広大な舞台や合戦のスペクタクルに負けず劣らず、男達のドラマには静かな感動があった。老兵は志を胸に抱きしめ消えゆくのだった。じい〜ん |
3月5-6日 曇り/雨 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
藤堂志津子『きままな娘わがままな母』読了。37歳の娘と62歳の母の二人暮らし。娘「欲ばりね、おかあさんは。娘の私をずっと手もとに置くのに成功したら、こんどは孫をうめだなんて...しかも未婚の母のすすめだなんて...」。母「あら、あなたたちが知らないだけよ。私ぐらいのトシで娘を持つ親の究極の本心はそれなのよ。自活できるだけの仕事を持つ娘が、子供をうんでくれて、その子供の父親とは別れて親もとにもどってきてくれること。...」。いやあまいった。男は種馬か(笑)。しかし俺も一人娘の父だから、その意見にはおおいに肯けるなあ。なさけない気もするけど。 |
3月4日 曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
NHKの朝ドラ『ウエルかめ』であがた森魚が好演していて可笑しい(可笑しいは失礼かw)。大学院でウミガメロボットの研究をしている勝乃新の教授があがた演じる清州教授。その温かい笑顔の裏にマッド・サイエンティストが透けて見えるあたりに、「あがた森魚」が透けて見える。浮世離れした教授と弟子が研究室で湯豆腐を囲みながら「まあ気長にやりましょう」とか話してる、笑顔で共に落ちていくような怖さを一瞬感じさせて...流石あがた森魚。 |
3月2-3日 曇り/雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
文藝別冊『追悼加藤和彦』を読みながら考えた。もし吉田拓郎の「結婚しようよ」が加藤和彦によるヒットだったら、その後の日本フォークはあんなにも低レベルに歌謡フォーク化せずにきたのではないかと。加藤和彦なら「結婚しようよ」の軽さがシャレっ気で素通りしたんじゃないかと思うんだけど。ついでに思ったのが...、もしアリスが殿さまキングスのような衣装でデビューしていたら、フォークだロックだと間違われずに演歌グループとして今日に至ったのに、...てなことをね。 |
3月1日 曇り/晴れ/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
ついに3月だ。もう春が見えた。北重人『蒼火』読了。追い詰めているつもりが追い詰められた!しかもそいつは悪鬼のようなやつ!凄かった、面白かった。登場人物それぞれの造形が巧いし情景描写が巧いし...ほんと巧い作家だと思う。『白疾風』でも感じたけど、江戸の町そして近郊の町や村そして街道の様子など、その描写が実に巧みでリアルだ。そうした様子が説明調にならず物語に溶け込みさらに人物達を引き立てドラマに緩急を与えている風なのだ。北重人は全部読もう。 |
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