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4月29-30日 曇り/晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
4月ある週のオリコン週間シングルチャートで、なんと売上500枚に満たない作品が週間トップ100入りしたという。また16位で3000枚未満、20位で2500
枚台、30位で1600枚台となり、先週までのワースト記録がさらに塗り替えられた。とある。CD不況がここまで深刻とは思っていなかった。ただ、ずいぶん前から、若者向けに絞った曲が氾濫しているとは感じていたし、大ヒットしている曲なり歌手の認知度があまりに狭いことも感じていた。結局レコード会社は大衆を甘く見ていたのだろう。まるで「音楽産業廃棄物」のような安易な音楽を作り続け反省もないレコード会社の責任は大きい。だけど、携帯の着信でサビだけ聞いて満足してしまう音楽の聴き方も大問題だ。なんでこんなことになってしまったのか。音楽を巡る問題だけではないのかもしれない。新聞のコラムで大塚英志が、日本人=「考えたくない民意」について書いていた。つまり、今の日本人の民意なんて、ただ風に流されているだけの超軽い民意だということ。普天間基地の問題でも、何故か日米安保に踏み込まない。安保の議論なくして基地問題はないでしょ?アメリカ軍が必要か必要でないかを国民一人一人がしっかり考えた上で、米軍基地問題を考えないのなら、日本人の主体性なんかないじゃないか。政治家もマスコミも何故日米安保を避けているのか、いや〜な感じがする。 |
4月26日 晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
金井美恵子『柔らかい土をふんで、』読了。ページを開くと見開きびっしり四角く文字の塊、それが最初から最後のページまで続く。会話カッコも改行もほとんどない。苦手なブンガク、とたじろぐ。最初は慎重に言葉を踏みしめながらページをめくったけど、しだいに言葉のアシの草むらをかき分けながら、とにかく先に進もうと頑張った。どこかでナニかが見つかると...。厚い小説ではないし、けっこうオシャレな雰囲気は感じる。でもナニかが見えては消えてゆく。引用とイメージのコラージュって感じで映像が浮かぶのに、次々とはぐらかされる。金井さん曰く「貧しい文学の世界を豊かにする」小説、賢い婦女子や青年達に読まれて欲しい。いやはや文学修行の足り無さを痛感(笑) |
4月24-25日 雨/曇り/晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
昨日は菩提寺様の葬儀に参列してきた。10人のお坊さんによる読経には迫力があった。お斎の席で偶然隣り合ったのが、姉の中学時代の担任だった池田先生で、先生からは懐かしい話しがたくさん聞けて嬉しかった。今朝は5時半からボランティア三昧(笑)。ゴミ拾いと花壇作りで朝食まえの2時間(!)を有意義に過ごした(嬉しくなかったけど)。それにしても気温が上がらないね。早朝は霜がおりていた。 |
4月23日 曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
マーク・ラパポートのつぶやき==「音楽が好きで、私たちと一緒に雑誌や本を作ってくれるスタッフを募集します」とは月刊『MM』4月号掲載の求人広告。本音は「生涯アイドルポップ指向で、私たちと一緒に思想に欠けた雑誌や本を安月給で作ってくれるパープリンのオタクを募集します」==MM誌とはミュージック・マガジンにことで、マーク氏は以前MMで硬派なジャズ・コラム「じゃずじゃ」を連載していた人物。twitterでMM誌現編集長高橋修を痛烈に皮肉ったわけだ。たしかに高橋が編集長になってからのMMにはミーハーっぽい特集が目立つなあと思っていたけどね。'70〜'80年代ほどには熱心に読まなくなったMMだけど、硬派な視点は失わないで欲しい。かつては渋谷陽一=ロッキン・オンを格下扱いしてたNMM=中村とうよう編集長のアノ硬骨漢ぶりが懐かしくなるよねえ。 |
4月20-22日 雨/曇り/雨 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
忙しくてこの日記も..おっと1週間もさぼっちまったぜ(笑)。ムラの総会の議事録も今日書き上げたし、頼まれていた(アルバイト)御食事何処の写真メニューも完成したし、これでちょっと息抜きできる。 |
4月14-15日 雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
4月はなんだかんだで忙しい。このMacの前でゆっくり遊んでる暇もあまりない。平岩弓枝が書いた昭和30年代のミステリーを読んでいるんだけど、今とあの頃のミステリーを比べて、その道具立てとして一番変わったのが携帯電話と煙草だと思う。携帯電話の例は判りやすいから置いといて煙草のことだけど、昔は煙草を勧める習慣(というのかな?)があったでしょ。煙草の箱の切り口の近くをトントンと叩いて顔を出した1本の煙草を相手方に「どう?」と勧めるアレ。昔の大人はアレをよくやったもんだよね。ミステリーでは、男同士の別れのシーンで使われたりしてたね。あと駅のホームでの一服。あれも大事な情景描写だったと思うし。女が煙草を吸うシーンからは、その女性の人生が垣間見えたり。まあとにかく昭和の日本では、どんな場所でもスパスパ吸って、吸い殻は靴で踏み消してそのまま、そんな時代があったんだねとつくづく思い出したんだよ。 |
4月11-12日 雨/曇り/雨 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
歌野晶午『黄桜の季節に君を想うということ』読了。その年のミステリーの賞を総なめとかあるけど、あの時本作の単行本に食指が動かなかったカンのようなものは正しかったと文庫本を読み終えてみてわかった。俺はこのテのミステリーが好きじゃないんだよね。登場人物をボカシて時間軸をずらして、じつはこうだったんです、というような話しがね。登場人物が魅力的じゃないとつまらないし、これはストーリーもイマイチで、どうしてこれがミステリー・ファンにうけたのかワカランな。 |
4月9-10日 曇り/晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
もう雪の心配もないから、店の前の消雪ホースを片付けたり、物干しテラスの防雪ネットの片付けを始めた。ムラのグラウンドに並ぶ櫻も見てきたけど、まだ雪があるし開花までにはあと1週間はかかりそうだ。 |
4月6-8日 曇り/雨/曇り/晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
『風魔』に圧倒された後で、友人から借りた歌野晶午『黄桜の季節に君を想うということ』を読み始めたんだけど、どうもライト・ノベルに感じられて物足りない。 |
4月4-5日 曇り/雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
宮本昌孝『風魔』全3巻読了。これこそエンタテイメント時代劇の傑作だ。物語は戦国の終わりから徳川草創期を舞台として、その時代背景と実在人物を巧みに取り込み、史実の裏で暗闘を繰り広げる忍者集団や武芸者達そして悪党をスリリングに交錯させる。そしてなにより主人公風魔の小太郎の素晴らしさ!「風魔の小太郎とは、この武士の世で、戦闘者として恐るべき能力を持ちながら、自由に生きたいと願い、実際にそうしているという、信じがたいほど希有な存在なのである。」しかしそんな孤高な存在に為政者側は怒りと不安そして恐怖を憶え、抹殺を試みる。とにかく戦闘場面が凄い。息つく暇のないくらい引き込まれる。戦いの物語なのだが、このラストはじつに良い。おかげで幸せな読後感を味わった。巧い!お見事! 時の人(俺にとっては)ジョー・ヘンリーが見たくての東京日帰りだった。ジェシー・ハリスもハンバートハンバートもファンだったし、おおはた雄一にもアン・サリーにも興味があったので、メンバー的にもぴったしの春フェスだった。最初に登場のエミ・マイヤーは日米ハーフの素敵なお嬢さん。ピアノ惹きながら歌うノラ・ジョーンズ風な音楽。オーガニックな爽やかさはアン・サリー。ボサノヴァがお似合いで上品でなにより歌声が素敵だった。おおはた雄一は古いギブソンを抱えて歌った。そのギターはブルースなどアメリカン・ルーツを吸収した見事な演奏で、ギターに比して曲は今風で歌声も売れそうな感じの声なので、なにかきっかけが在れば斉藤和義のようにブレークするかもね。さてハンバートハンバート、フォーク・ロックやトラッド風をオーガーニックな感じのサウンドに乗せて...と思っていたら、彼のエレキがラウドなサウンドを狙っていて少し驚いた。が、彼女の爽やかな歌声は相変わらず魅力的で彼の低音コーラスと絡むとやはりこれがハンバートハンバート。大好きなアルバム『道はつづく』から1曲もなくて残念。ジェシー・ハリスはパーカッションひとりを伴いエレキギター弾き語りでの演奏だった。やはりこのひとは本場から来た " 良質 " なシンガー・ソングライターだった。歌もギターも巧いし曲のクオリティーも高い、あのノラ・ジョーンズ御用達だからね。そしてトリで登場したジョー・ヘンリー。バックにはアルバムでお馴染みデヴィッド・ピルチのコンバスとパトリック・ウォーレンのキーボードというトリオでの演奏。ジョーはいかにも古そうなギブソンを弾きながら時にピアノを弾きながら歌う。アルバムのサウンドに比べてシンプルな演奏だったのに、ジョーのあの深くほろ苦い歌の世界はそのまま表現されていた。つまり彼の声と楽曲という音楽の骨格が、いかに完成されたものであるかがよく判り、その凄さに感動した。これこそロックやジャズやブルースやカントリーなどポピュラー・ミュージックの本場アメリカの実力者による音楽だと納得。ジョー・ヘンリーとジェシー・ハリスを聴きながら思ったのは、申し訳ないが彼等の前に歌った日本勢がみんな趣味の音楽に感じられた、そのことだった。上手いけど弱いなって感じかな。 |
4月3日 曇り/雨/晴れ 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
俺の周りには吉田拓郎、南こうせつ、井上陽水など所謂フォークのファンが多い。まあ俺達の年代を考えればそれはよくわかる。で、そんなファンの人達は拓郎やこうせつ陽水達の新作を買ってない人がほとんどらしい。新作を買ってくれない聴いてくれないファンが多いなんてアーティストにとっては辛いことだと思う。なのにコンサートを開けば盛況なんだよ。結局アーティスト側も、お客の"
想い出モード " に荷担する。まさに " 昔の名前で出ています公演
"
だよね。なぜこんなことを思うかといえば、先日のボブ・ディラン・ライヴを見たから。ディランはけして想い出モードにならない人だし、客に媚びた姿勢をみせない人だ。60年代にすでに一世を風靡した後もコンスタントにアルバムを出しそしてライヴを精力的に続けてきた。ファンは新譜を待ちわびるし、そのアルバムは渋く尖っていて油断できない出来だ。ディランの他にも、ニール・ヤングだってライ・クーダーだって、その新譜をファンは待ちわびる。ロックが未だ活力を失わないのは、こうしたベテランの充実があるからで、ファンはそのベテランの新たな一手に拍手を贈る。さて日本にはびこる"
想い出モード "...まあ俺は関係ねえやと言うしかねえや。 |
4月1-2日 曇り/雨/曇り 体調・普通 アマゾン.com 自粛中! |
宮本昌孝『風魔』中巻読了。風魔の小太郎が真田の猿飛唐沢玄蕃を赦すところに悲哀を感じる。関ヶ原の後、着々と徳川が体制を築きあげていく中、如何なる勢力にも属さず風魔衆は何処へ向かうのか。さあて最終巻へいくぞ。 |
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