●2010●

 6月29-30日 雨/曇り/晴れ 体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 W杯南アフリカ大会。日本のサムライ達についに終焉のホイッスルが。ベスト16による決勝トーナメント、相手はパラグアイ、そして決着はPKだった。日本は負けなかったのだ。ただPKで決着をつけられ、ベスト8への夢は絶たれた。このW杯大会で日本が戦った相手はすべて格上だった。予選リーグ3戦全敗もありえたのだ。それを2勝1敗でベスト16へ進出。立派な戦いだったと思う。どの試合も90分間集中を切らさず必死に戦った。格上の相手に対しディフェンシブな戦いをするのは当たり前で、ただそれを集中を切らさず戦い抜くのは大変なことだ。その上スキをついて点を取りに出ていかなければならない。日本は現時点の戦力においては理想的な戦いをしたと思う。日本は姿を消したけど、W 杯はここからが面白い。サッカー漬けの日々はまだしばらく続くのだ。
FRANCO ET LE T.P.O.K.JAZZ『LIVE EN HOLLANDE』
 
ビバ!W杯アフリカということで今日はケニヤの人気バンド、シラティ・ジャズの'80年代(らしい)録音。ここでもアフリカン・ギターが心地良い。加えてベースがとても面白い動きをする。ちょっとトーキング・ドラムに似たようなベース・プレイが躍動的でなかなか凄い。おっともう時間がない。


 6月28日 雨/曇り/ 体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 関川夏央『「坂の上の雲」と日本人』読了。「司馬遼太郎は(明治の始めから)日露戦争までの日本を、若い健康な日本と考えました。若くて健康な日本の受難とその克服を、『坂の上の雲』にえがききったわけです。しかし、その健康であったはずの明治の40年がその後、昭和20年に至る不健康な40年をなぜ生んだのかと考え続けたのでありました。....」という真摯な考察にみちた本書は、現在の私達日本人を鋭く照射して眩しいのだ。
 速水健朗ほか『バンド臨終図鑑』読了。1961年から現在までの洋の東西を問わずジャンルも問わずの200バンドの解散模様を足早の語る本だった。「ハナ肇とクレイジーキャッツ」から「羞恥心」まで、臨終図鑑と言えども基調は軽いんだなあ。そんな中でルースターズの章は感動的だった。リーダーの大江は重度の健康面と精神面の不調を抱え続け、バンドから(入院などで)離れていたていた。そんな時、大江以外のメンバーはロックンロール・ジプシーズとして活動を開始、結成の理由は「大江君を励ましたかったから」だった。そしてルースターズとしてのフジロック出演の話しが湧き上がる。これをバンドのラスト・ライブにしようという働きかけ。この話しに大江も花田も泣いた。....ロックンロールの気骨を感じさせる良い話しだった。
FRANCO ET LE T.P.O.K.JAZZ『LIVE EN HOLLANDE』
 
ビバ!W杯アフリカということで、大会初のアフリカ開催を記念してアフリカン・ミュージック。今日は大物ですよ。ザイールのフランコ&T.P.O.K.ジャズ!'87年オランダはアムステルダムでのライブです。'50年代に活動開始、'60-'70年代はアフリカを代表するバンドとして君臨。キューバ音楽の影響を受けてるので、その音楽はザイーレアン・ルンバと呼ばれるけど、俺が最初に知ったときはリンガラ(ポップ)ミュージックと呼ばれていたような。とくにあのキラキラしたエレキ・ギターのサウンドは、まさにアフリカ!って感じでちょっと衝撃だった。そんなフランコの'80年代のバンドは安定感たっぷりでサウンドはゴージャス!こんな音楽はやはり生で聴いたら最高だろうな。


 6月27日 曇り 体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 ほーらまたまたたっぷり日記さぼっちまっただよ。間にはW杯日本代表がデンマークを破って決勝トーナメント進出(25日早朝)というビッグニュースもあったというのに。津南町町長選もあったな。まあこっちはスモール・タウン・トークですかね。本も2冊読了した。速水健朗ほか『バンド臨終図鑑』と関川夏央『「坂の上の雲」と日本人』。感想はのちほどに。
JB『ソレユケ』
 
ふちがみとふなとの渕上純子とラブジョイのbikkeによるユニットJBの待望の新作。いったい何年ぶりだろ?それぞれに忙しい人達だからね。シンプルな音楽ですね。シンプルだから、ふたりの女性がすぐそこに立って歌ってる感じがする。もっと内側まで見えそうだ、ふたりの、そんな感じで、ちょっと赤裸々。パンク少女、グラムロック少女が、すぅーーっと素直に成長して、今はこんなです、っていうような赤裸々。ビージーズ「若葉のころ」のカバーは、去年のふちふなさんのライブで聴いたような気がする。もう1曲あるカバー曲はギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」。胸がきゅんとする切なさがいいね。「ひよどり」と「セブンゴッズ」にはグラムロックの香りがする。この感じも好きだなあ。


 6月23日 雨/曇り 体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 またまた日記さぼっちまった。どうもこの頃サボり癖がついてしまったようだ。
 今日は姉の命日で、姉の親友だったミサコさんそして中学時代の恩師池田先生が焼香に訪れてくれた。こんな文を打つだけで目頭が熱くなってきて、なんかもう歳のせいか涙もろい。やだようまったく(笑)
LINDA RONSTADT『LINDA RONSTADT』
          『Mas Canciones』
 
レコード・コレクターズ誌で特集が組まれていたのでノセられてCD棚から引っぱり出してきた。ブレーク前'71のアルバムと、大スターとなり成熟し脱ロックしていた'91年アルバム。'71年作には結成前のイーグルスの面々が演奏に参加しウエストコースト・カントリー・ロックの狼煙を上げていたんですね(後になって気付く)。カントリー・スター、レイ・プライスのヒット曲「クレイジー・アームズ」を切々と歌うリンダが素敵です。有名になる前のジャクソン・ブラウンやエリック・カズ、リヴィングストン・テイラーの作品を取り上げ、他ニール・ヤング、エリック・アンダースンなど選曲。時代の風を上手く感じた仕上がりとなっていたんだけど、売れるのはこの後。『Mas Canciones』はタイトルを察すれば判るとおりメキシコ物。メキシコは彼女のルーツなんですね。アリゾナのメキシコ国境に近い町で生まれ育ち、家では家族がいつもメキシコの歌を歌っていたそうです。だからここでは自分のルーツを楽しむって感じで、メキシコ人ミュージシャンの演奏するマリアッチに乗せ、メキシコの歌を伸びやかに歌っています。もちろん見事にはまっています。


 6月18-19日 曇り/雨/曇り 体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 宮部みゆき『小暮写眞館』ようやく読了。読む時間がなかなか取れず、しかも厚かった。これは宮部みゆきの軽さの新境地かな?(ライト・ノベル風)というような小説。高校生の兄と小学生の弟を中心とした家族小説&青春小説、それに心霊写真やら幽霊やらカルト・ムービーやら鉄道マニアやらが絡む絡む(笑)。たいへん面白かったけど、俺の望む宮部みゆきとはちょっと違うなあ。カバーの写真には星みっつです!
 明日はこの町の町長選挙投票の日。支持したい候補はひとりもいない。つい昨日まで自民党風吹かせていた連中が臆面もなく民主党系候補を応援している姿や、国政では対立してるのに支部を挙げて支持を表明する尻軽な共産党とか、なんかねだんだんシラケてきたよ。
TINARIWEN『AMAN IMAN』
 
ビバW杯、ビバアフリカ!シリーズ。今日はサハラ砂漠から " 砂漠のブルース " ティナリウェン。以前にも彼等のを本盤を含め2枚程この日記で書いてるはずで、感想といっても重複になるけど、彼等の生い立ちや成り立ちにはやはり興味深いものがある。彼等はマリ北東部出身のトゥアレグ人のグループで、そもそもトゥアレグ人(自身ではタマシェックと呼ぶ)とは、サハラ砂漠にアラブ人が進入する以前からこの地を支配したベルベル系遊牧民だという。そんなサハラ砂漠は、19世紀末フランスに植民地化され、さらにマリ、ニジェール、アルジェリア、モーリタニア、リビアなどに分割される。サハラで遊牧し交易して暮らしたトゥアレグ人は国家なき民族となったわけだ。そこで登場するのは、リビアのアノ有名なカダフィー。彼は「サハラ共和国」を構想、サハラ砂漠をアラブ民族主義に基づくフランス植民地以前の姿に戻そうという発想だった。彼はトリポリ郊外のキャンプにトゥアレグ人の青年達を集め、革命戦士となるべく教育をした。そんな中にティナリウェンの中心となるメンバーがいた。彼等はここで西洋音楽に触れた。特にボブ・ディランとボブ・マーリーには影響を受けた。彼等は戦士ではなく音楽を選んだが、常に闘争の中にいた。といった成り立ちなんだけど。ヨーロッパに支配されたアフリカ、白人に支配された黒人、支配されたがゆえにアメリカへカリブへ南米へと強制的に連れて行かれた黒人達。連れて行かれたそれぞれの国で独自の強烈な文化を生み育てた黒人達。W杯南アフリカ大会を見続けながら、そんなアフリカ人の辿った歴史を考えてしまう。


 6月16-17日 曇り/雨/晴れ 体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 W杯、日本が1勝したことでテレビが俄然やかましい。それぞれのゲームに、勝った負けただのいちいちうるさい(笑)。まだ第一戦目、どのチームだってナイーブな戦いをしている。本領発揮してるわけじゃない。これから徐々に面白くなってくるのがW杯。日本が勝ったからマスコミは賑やかだけど、もし負けた後はどうなるのか、アホなマスコミと主体性なき民意の国ニホンだから、それが今から心配だ。
MAHLATHINI & the MAHOTELLA QUEENS
             『THOKOZILE』
YOUSSOU N'DOUR『THE LION』
BARRISTER『NEW FUJI GARBAGE』
 
ビバW杯、ビバアフリカ!って感じですか(笑)。南アフリカのマハラティーニ、セネガルのユッスー・ンドゥール、ナイジェリアのシキル・アインデ・バリスターのそれぞれ'80年代後半から'90年代初めに録音されたアルバムです。特にユッスーのは、アフリカン・ミュージックが世界に打って出た作品として特に印象に残っていて、俺はこれを聴いた時、もうロックの時代じゃないよな、と感じたものだった。結局レコード会社が頑張らなかったせいで世界的な成功を収めるには至らなかったわけだが。今聴いても、素晴らしく可能性に満ちた音楽だと思う。これらアフリカのモダン・ミュージックは、アフリカのサッカーと同じで、フィジカルもテクニックもスキルも申し分ない。売れるか売れないか、成功するかどうかは、本人達ではどうしようもない部分もあるように思う。


 6月14-15日 晴れ/曇り 体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 W杯で日本が勝利!勝利は2002年にもあったけど、あれはホームだったから、今回のようなアウェーでの勝利は初めてだ。しかも日本代表の前評判は最低に近かったから、日本中手のひらを返したように大喜び。岡ちゃんコールが鳴り響くの図(笑)。タイトなゲームだったオランダvsデンマーク戦の後に見たから余計に、日本vsカメルーン戦がゆるく見えたのはしかたないか。ゲームとしては低調なレベルの低い戦いだったけど、なにより勝つことが大事な一戦だったからね。カメルーンに彼等の戦いをやらせなかったことが良かったのかな。この一勝は日本チームにとってなによりの薬となるだろう。あとのオランダ戦、デンマーク戦が楽しみになってきた。勝てないまでも(笑)雄々しく戦ってくれ。
JORGE BEN『AFRICA BRASIL』
 
ビバW杯、ビバフットボールってことで俄然盛り上がってきた。そこでジョルジ・ベンの『アフリカ・ブラジル』を聴こう。'76年作品で発売当時のサブタイトルは「ブラジル音楽の新しい波」。CDで聴くつもりだったけど見あたらず(買ってなかった?)LP盤をポータブル電蓄で聴いている。音はしょぼいがまあいいじゃないか。どうしてこれを聴きたくなったかと言えば、このアルバムの1曲目が ウンババラウマ〜オメンゴ〜♪で有名な(俺的に)「ウンババラウマ(アフリカ槍の先)」で、これはブラジルのサッカー選手の足はアフリカ槍の先のように鋭いって歌なんだよね。そして「背番号10番のプレイヤー」って曲は、もちろんペレへの讃歌だ。この大地から生まれる躍動感は、いつ聴いてもワクワクしてくる。


 6月11-12日 晴れ 体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 今朝の新聞のオピニオン蘭に、江戸学者田中優子の『基地問題 終わらぬ「戦後」』が載っていた。その結びに「1960年の国会では延長も破棄も解消も議論され、学生達も真剣に考えた。「言ったことを守らない」と民主党を責めるばかりで安保については何も議論しない現代とは大違いだ。継続的な社会運動の立て直しこそ、「戦後」を終結させる突破口なのではないか。」とあった。おそらく...沖縄県民を除くほとんどの日本人は、今安保を議論したくない、その問題は避けて今まで通りでお願いします、と思っている んじゃないか。安保そして日米同盟について、俺だってはっきりした意見がまだない。でも、戦後日本中にあった米軍基地を基地闘争などで追い出し、その結果沖縄に米軍基地を集中させたことは思い出さねばならないだろう。菅直人首相はこの沖縄の基地問題に対しトガッた発言は行わず、逃げに廻ることが予想される。だからといって、ただ政治家を焚き付ける、今までみたいにマスコミに煽られアホな民意を発揮するだけじゃ何も解決しないだろう。もっと日本人ひとりひとりが、しっかり考えて意見を述べ会うことが必要だと思う。
鈴木慶一『Keiichi Suzuki
   : Music for Films and Games/Original Soundtracks』
 
ようやく今日から短パン・デイズ。そこで、俺と同じく短パン好きと思われる鈴木慶一師匠(勝手に弟子のつもりですw)の登場です。はちみつぱいでもライダーズでもない、映画音楽とゲーム音楽の作曲家鈴木慶一のアルバムです。もはや巨匠です。なにしろ『座頭市』で日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞したんだものね。拍手ぱちぱちぱち。ゲーム音楽「MOTHER」に関しては、なにしろゲームの世界に真っ暗なもんだから、昔ウワサで聞いた時は、慶一さんいったいゲームの世界でなにやってんだろ?と心配したものだった。しかし若い世代には、鈴木慶一といえば「MOTHER」だそうでけっこう有名らしい。映画音楽にしろゲーム音楽にしろ、もちろん様々な雰囲気で作り分けているんだけど、やはりムーンライダーズの鈴木慶一なんだと判る音楽だ。詩的でありながら間口の広いサウンドを創造してきたライダーズは、常に映像的でもあったのだ。
 ちなみに慶一さんとは、この1年で3度遭遇している。3度ともライヴ会場なんだけど、う〜む....何か通じ合うものがあるんだな、俺達(笑)


 6月7-8日 晴れ/曇り 体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 北重人『汐のなごり』読了。巧い!風景描写から心理描写が透けて見える。風景を望むその人の心の有り様が伝わる。本作は江戸時代、出羽の湊町水潟を舞台とした短編集。北自身の故郷山形県酒田市を思わせる北の湊の物語。得意の剣戟描写はないが、市井ものとして、その人物造形に細やかな情感、とにかく巧い。
V.A.『The Best Of Burlesque: 50 Original Club Classics』
 
イギリス編集のアメリカン・ストリップ・ショー・ミュージックらしい。ストリップの定番アール・ボスティックの「Harlem Nocturne」でスタート。じつは内容がもの凄い。 ブラック・ミュージック・ファンならヨダレたらりである。 ペレス・プラード「Mambo No.5」、リンク・レイ「Rumble」、ルイ・プリマ「Just A Gigolo〜I Ain’t Got Nobody」、スクリーミン・J・ホーキンス「I Put A Spell On You」など有名曲だけでなく、ボ・ディドリー、コースターズ、フラミンゴズ、エッタ・ジェイムズ、ダイナ・ワシントン、フランク・シナトラ、そしてマニアックにフランキー・リー・シムズ、パパ・ライトフット、ビリー・ゲイルズwithアイク・ターナー、ポーラ・ワトスン、クラレンス・ガーロウ、ジミー・マクラックリン、ジャック・マクヴィ、タイニー・ブラッドショー、ボブ・ランダースwithウィリー・ジョー、デイヴ・バーソロミュー、シュガー・ボーイ・クロフォード....ね、凄いでしょ。特に脱ぎたくはならないけど(笑)とにかく楽しい選曲ですよ。


 6月5-6日 雨/晴れ 体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 6月20日投票の津南町長選を目前に津南新聞社が主催した「まちづくり討論会」が昨夜町文化センターで開催された。出馬3候補が討論するとあって会場は超満員で、町民の関心の高さが伺われた。正直各候補の政策に期待してるわけじゃないけど、かつての(俺の知らない時代の)立ち会い演説会というものの雰囲気を味わいたくて会場へ行ってみた。思ったとおり候補3者は慎重な言い回しに終始したし、その政策に大きな違いは感じられなかった。山間の豪雪地帯の小さな町にできることの少なさを再認識させられたってことか。俺はこれまでずっとアンチ自民だったし(もちろん個人が存在しない共産党なんか論外だけど)政治や政治家に期待したこともない。雪の降らない土地で暮らしたいという願望は歳を重ねる毎に強くなり、だからこの町への愛着が強いわけじゃない。俺にとっては、俺がいて、家族があって、そしてこのムラ卯の木がある、そこまではとても大切なものだけど、津南町を考えることはしない。何故かと言えば、町のために何かをしようということは、それは政治だからだ。個人でなく全体を考えるのは政治であり政治家で、俺はこの政治や政治家という存在が好きじゃない、必要悪なんだという思いが根強くある。まあ偏屈な個人主義者なんだろうね。でも人当たりはいいからね(笑)
カーネーション『Velvet Velvet』
 
毎日聴いてる車載CDがこれ。朝、娘を学校まで送って行く時や配達の時に聴いている。2009年リリースの日本のロック・アルバムではこれが一番好かな。何度もこの日記で取り上げてるのでもう誉め言葉がないんだけど(笑)。最近はセンチメンタルなメロディーに惹かれて「Songbook」をよく聴いている。直江の男臭い歌声とセンチなメロディーの組み合わせにハードボイルドを感じるんだよね。スリーピース・ロックの中でのギター・アレンジも凄く巧いし。とても参考になるんだよ。うん。


 6月3-4日 晴れ 体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 ツイッターを始めてから、なんとなくこの日記への態度がおろそかだ。ツイッターで毎日暇つぶしにナニナニな音楽を聴いてるよ、とか、今こんな本を読み終えたよ、とかツイートしてると、これ結局この日記と内容がダブるわけで、いまその使い分けを模索中なのだ。
 晴天が続くわりに気温が上がらず、近所のアスパラ栽培農家の人達は収穫が上がらないとこぼしている。
Gerry Goffin『It Ain't Exactly Entertainment』
 
ジェリー・ゴフィン'73年の名盤です。と言っても'73年当時、俺も世間も ノーマークだったアルバム。すでにアメリカン・ポップスの天才おしどりコンビ、ジェリー・ゴフィン=キャロル・キングとして名声を得ていたゴフィンにしては、このソロ・デビュー作はじつに地味なリリースだったように思う。しかもあの煌びやかなアメリカン・ポップス・シーンに君臨したゴフィンが作ったアルバム、それはマッスル・ショールズで録音された、なんとスワンプ・ロック!だったのだ。相棒は作曲のバリー・ゴールドバー グ。そしてエディ・ヒントン、ピート・カーなど名うてのマッスル・ショールズ・ミュージシャン。ロジャー・ホーキンス、バリー・ベケット、デヴィッド・フッドの鉄壁トリオが参加していないのは、彼等がトラフィックの ツアーの参加していたせいかなと推測。それでもサウンドは素晴らしいよ。ゴフィンのヴォーカルはディランを意識したような投げつけるようなラフな歌い方で、これがなかなかかっこいい。名曲「イッツ・ノット・ザ・スポットライト」ももちろん収録されている。


 6月1-2日 晴れ 体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

 店内でいつも使っているeMacを、奥で放置されていたiMac(旧)に交代。店のeMacは旧OS=OS9をメインで使っていたため、もうこの辺でOS-Xへ完全移行する決意でのMac交代だが...店関係のファイルがeMac=OS9にたくさん入っているため当分は両方のMacを使わざるをえないな。
 北重人『月芝居』読了。これも面白かった!相変わらず風景描写が冴えている。北さんは建築家として都市環境計画の仕事をしていたとある。だからなのか、文章から江戸の町が鮮やかに立体的に立ち上がってくる。また人物描写の巧みさ、とくに本作の悪人はその賢さと剣の強さで際立つ。まあ北さんの小説に登場する悪人はみんな強敵なんだよね。相手が強いからハラハラ気が抜けない、だからなお面白いってことなんだ。
The Living Sisters『love to live』
 
アメリカ50年代のドリーミング・ポップ・コーラスてな感じかな。歌うは故ロウエル・ジョージの娘イナラ・ジョージを含む3人娘。つまりこれは現代ポップスの最新作ってこと。最新作にしてこの懐古趣味。ロック以前のポピュラー・ミュージックを幸福感いっぱいに歌ってます。ジョー・ヘンリーも40-50年代の音楽に興味があるっていってたけど、今このへんがちょっとしたブームなのかな?なかなか素敵な音楽ではあるよね。


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月下の遊群CONTENTS
 
ロスタイムにご用心  酔んぐしなくちゃ意味ないね While My Guitar Gently Weeps